8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/12(火) 20:23:29.96 ID:wil44zV10
朝倉「どういう風の吹き回しかしら」

キョン「どうやら日本史の勉強のついででこれを買ったところ、やけにはまったらしい」

朝倉「信長の野望…………………?」

キョン「歴史好きなら誰もが知ってる有名ゲームだぞ」

朝倉「へえそうなんだ、私歴史とか興味ないのよね」

9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/12(火) 20:27:28.78 ID:wil44zV10
キョン「ほれ、お前と同姓の武将もいるぞ」

朝倉「だからあまりゲームに興味はないんだけど…………」

キョン「そ、そうか」

朝倉「私そろそろ帰らなきゃ、長門さんお腹すかせてるだろうし」

キョン「そうか、じゃあな」

朝倉「また明日、じゃあね♪」


13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/12(火) 20:35:33.80 ID:wil44zV10
~~~~~~~~翌日~~~~~~~~
キョン「あ~眠い………おっす谷口」

谷口「やっと来たかキョン、大変なんだよ!」

キョン「ついに岡部に春が来たとかか?」

谷口「来るわけねえだろ!朝倉がなんかおかしいんだよ!」

キョン「はあ?」

16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/12(火) 20:42:40.96 ID:wil44zV10
~~~~~~~~~~教室~~~~~~~~~~~
ザワザワ・・・・・・・・・・・ザワザワ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
朝倉「そこの腰元!」

女1「はっはいぃ!」

朝倉「ここは何処か申して見よ!これは主命ぞ!」

女1「え!?ええっと…ここ教室…」

朝倉「答えられぬと申すか!ならわし自ら手討ちにしてくれる!」つ定規

キョン「朝倉!」


20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/12(火) 20:47:23.79 ID:wil44zV10
朝倉「誰だ!大殿と呼べこのうつけもの!」

キョン「!?」

朝倉「わしは戦国大名の先駆けとなった朝倉氏の当主ぞ!気安く呼ぶ出ない!」

キョン「(どうなってるんだ・・・・まあおおかた予想はつくが…とにかくここは)」

ハルヒ「何あれ…」

キョン「朝倉!来い!」

朝倉「わしを引っ張るなー!」

23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/12(火) 20:52:37.11 ID:wil44zV10
~~~~~~~~SOS団部室~~~~~~~~~~~

キョン「長門!いるか!?」

長門「早速今回の件について説明する。朝倉涼子の異変について」

朝倉「腕をつかむなこの下郎!わしを誰だと思って居る!」

長門「現在朝倉涼子の精神は、朝倉涼子本人のものではない」

キョン「それってつまり…」

長門「戦国期の戦国大名、朝倉越前守義景が憑依していると推測される」

朝倉「(こいつ、ワシの名を・・・?)」

26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/12(火) 20:57:14.01 ID:wil44zV10
キョン「て、だれだ?」

朝倉「なっ!こ、この痴れ者!名門当主のわしを知らんとは…」

長門「では朝倉義景について説明する。聞いて」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

長門「………以上が、朝倉義景についての簡潔な説明」

キョン「なるほど、つまり無能か」

朝倉「……………………」プルプル


28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/12(火) 21:01:33.47 ID:wil44zV10
長門「しかし、大陸との直接貿易航路を開いたり、越前を発達させるなど、一概に無能とは言えない。生まれる時代が悪かった」

キョン「なるほどなあ…しかしこれからいったい」

朝倉「もう我慢ならん!!!!」ガタッ

キョン・長門「!?」

朝倉「わしがうつけものの織田信長に敗れる?わしが景鏡に殺される?でたらめを申すな!!」

キョン・長門「…………………」

29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/12(火) 21:05:01.92 ID:wil44zV10
キーンコーンカーンコーン

キョン「…………ベルが鳴ったぞ、行こう朝倉」

朝倉「なに、まだ話は…………だから引っ張るな!」

長門「………………」


31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/12(火) 21:11:42.43 ID:wil44zV10
教師「で、あるからにして……………」

朝倉「……………………」

キョン「(意外と真面目に授業を聞いてるな…………」

教師「よし朝倉、ここを解いてみろ」

朝倉「!?貴様、主であるわしにむかって指図とは!」

朝倉「たまには貴様ら百姓の身分を感じようと黙っていたのだ!図に乗るな」

キョン「(話聞いてなかった―――――――――――!!)」

教師「あ、朝倉!後で職員室へ来い!)」

朝倉「おのれ一度とならず二度までも……………手討ちにしてくれる!」

32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/12(火) 21:17:21.78 ID:wil44zV10
~~~~~~~~~~~~部室~~~~~~~~~~~~~
キョン「職員室へいって大目玉はくらったはいいものの、そこからさらに朝倉が逆切れしたそうだ」

古泉「んっふ、それは大変でしたね」

キョン「大変なんてものじゃないぞ………………」

朝倉「おい貴様ら」

キョン「ん?なんだ」

朝倉「どうしてわしが拘束されておるのだ!縄をほどけ!」



34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/12(火) 21:23:00.10 ID:wil44zV10
キョン「おお悪い悪い、今ほどいてやる」

朝倉「ふんっ」

古泉「んっふ、こういう朝倉さんも新鮮ですね」

キョン「新鮮すぎるがな」

朝倉「(!いい男ではないか・・・・・・・)」

35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/12(火) 21:29:34.82 ID:wil44zV10
長門「・・・・・・・・・・・・・」ガラッ
キョン「長門か、遅かったな」

長門「たった今情報統合思念体から結論がでた。しばらくは様子見」

キョン「なんとか元の朝倉には戻せないのか」

長門「至極簡単。涼宮ハルヒに戦国武将への興味をなくさせればいい」

古泉「いうほど簡単でしょうか?」

キョン「確かに・・・・・・ん?朝倉がいないぞ!」
<ヤメテクダサーイ
キョン「この声は・・・・・・みくる先輩!?」


41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/12(火) 21:44:36.27 ID:wil44zV10
みくる「やめてください~!」

朝倉「よいではないか、おお!よき よのう!」

キョン「なにしてんだ朝倉!その手を朝比奈さんの胸からどけろ羨ましいな畜生!」

朝倉「(朝比奈・・・・・・?今川の者か)」

みくる「キョンくんありがとうございます~!」ダキッ

長門「・・・・・・・・・・脂肪の塊」

44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/12(火) 21:53:13.35 ID:wil44zV10
朝倉「縄をほどけこの痴れ者ども!」

キョン「もうほどかねーよ!」

朝倉「むう・・・・・・・・これが朝倉宗滴公の血を引く越前国主の姿なのか・・・・・・・・」

みくる「あの・・・・・・またなにかあったんですかあ?」

キョン「後で話しますよ、そろそろあいつも来ますし」

ハルヒ「みんな揃ってるわね!」ガラッ


50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/12(火) 22:04:35.26 ID:wil44zV10
ハルヒ「ってあれ?なんで朝倉がいるのよ(ていうかなんで縛られて・・・・?)」

朝倉「貴様もわしのことを大殿とはいわんのか・・・・・・」

ハルヒ「今日重要な会議があるからでてってちょうだい、正直邪魔なのよ」

キョン「お、おいハルヒ」

朝倉「うおおおおおーーーーー!!!」

みくる「いすに縛り付けられながら行きましたよ!?」

キョン「お、おい朝倉!待て!」

ハルヒ「ちょ、待ちなさいよバカキョン!」

長門「(・・・・・・・ユニーク)」


54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/12(火) 22:11:38.85 ID:wil44zV10
キョン「おい待てよ朝倉!」

朝倉「黙れうつけ!わしは城にもどるぞ、兵を集めここの者どもらを皆殺しにしてくれるわ!」

キョン「・・・・・・・・・・お前、ここがどこか知ってるのか?」

朝倉「越前に決まっておろうに・・・・・違うと申すのか?」

キョン「はぁ・・・・・・やれやれだな」
~~~~~~~~説明中~~~~~~~


60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/12(火) 22:20:54.88 ID:wil44zV10
朝倉「そんな話信じられるか」

キョン「え?」

朝倉「ここは500年後の世界で、しかも越前でなく極み付けは武士は存在しない?」

朝倉「ま、御伽としてなら面白いがな」

キョン「そんなこといわれてもなあ・・・取り合えず部室に戻るぞ」

朝倉「だから引っ張るな!この下郎め!」

63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/12(火) 22:28:43.70 ID:wil44zV10
~~~~~~部室~~~~~~~~
キョン「また俺の勝ちだな」

古泉「また負けてしまいましたね、流石です」

朝倉「何をしておるのだ?」

古泉「囲碁ですよ朝倉さん、やってみますか?」

朝倉「だから大殿と・・・・もうよい、ではここは一つ」

キョン「相手は俺だな、手加減はしないぜ?」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
キョン「なん・・・・・・だと・・・・・」

朝倉「甘いな」

66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/12(火) 22:37:46.49 ID:wil44zV10
朝倉「貴殿は朝比奈殿の家のものか?」

みくる「ふぇ?え、えっとそのぅ」

朝倉「はっきり答えよ!!」

みくる「ふぇ~~ん!キョンく~ん・・・・」

キョン「あまりいじめてやるなよ朝倉」

朝倉「ふん、今川家臣の娘がこんなのとはな」

みくる「うう・・・・今川って和菓子のですかあ?」


76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/12(火) 23:00:46.43 ID:wil44zV10
朝倉「何を見ている?」

ハルヒ「歴史本よ!今日朝本屋で買い漁ったのよ、やっぱり信長が一番ね」

朝倉「信長?あのうつけのどこがいいのだ、それよりもその・・・・朝倉義景・・・・・という名のものはどうじゃ?」

ハルヒ「そんな雑魚なんてしらないわよ!」

朝倉「・・・・・・・・・・・・貴様、それほど手討ちにあいたいと申すか、いいだろう」
キョン「お、落ち着け朝倉!」

古泉「大変ですね」

長門「ユニーク」

79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/12(火) 23:12:57.81 ID:wil44zV10
~~~~~帰宅~~~~~~~~

長門「あなたは私と帰る」

朝倉「なぜだ、わしの居城は一乗谷なるぞ」

長門「・・・・・・来て」グイッ

朝倉「だから引っ張るなこの下・・・・って、頭を叩きおったな貴様!」

キョン「大丈夫だろうかあいつら・・」
古泉「案外上手く行くんじゃないか?」


82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/12(火) 23:20:21.76 ID:wil44zV10
~~~~長門宅~~~~
長門「・・・・・・・・夕食」

朝倉「そういえばそろそろであったな。腰元、作れ」

長門「私は作れない、作って」

朝倉「主君に作らせるとは・・・・無礼にもほどがあるぞ!」
~~~~~~~~~~~~~~~
PPPPPPPPPPPPPPPPPPPP
キョン妹「キョンくん電話ー」

キョン「もしもし?って長門か、朝倉はどうだ?」

長門「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・助けて」
キョン「おおかた飯だな?いまから行く」


85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/12(火) 23:29:50.81 ID:wil44zV10
~~~~~翌日~~~~~
キョン「昨日は散々なめにあったな・・・・」

キョン「でもハルヒの興味が失せて元の朝倉に戻ってたりは・・・・」

朝倉「こんな簡単な事もわからんのか!尻をだせい、ひっぱたいてやる、仕置きじゃ!」

谷口「ばっちこい!」

キョン「そんなことあるわけないな」

90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/12(火) 23:48:59.21 ID:wil44zV10
キョン「体育の授業か・・・・・」

朝倉「体育・・・?」

キョン「要は運動だ朝倉、どれ、俺たち男子は教室から退避せねば」

朝倉「そうだな、女子とて恥じらいがあるだろう」

キョン「いやお前女子だから、なんでナチュラルに教室からでてきてんだよ!」

朝倉「わしがおなご!?でたらめも大概にせえ!あの無口な女と同じようなことをいいおって」

キョン「ああもう!こっちこい!」

朝倉「引っ張・・・てないな・・自力でついてこいと言うことか」

~~~~~~女子トイレ~~~~~

91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/12(火) 23:52:52.39 ID:wil44zV10
キョン「この中に鏡がある、それで自分の顔を確かめてくるんだな」

朝倉「貴様は入らんのか?」

キョン「俺が入ったらこの先の高校生活はENDだ、さああ早く行け!」

朝倉「まったくどこまでも無礼・・・・ん?」

朝倉「なんじゃこの女子は・・・・・これがわしとな?

92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/12(火) 23:55:59.72 ID:wil44zV10
朝倉「・・・・・・・・・・・・」

キョン「おっ戻ってきたか」

朝倉「わしの・・・・・わしの顔が・・・・・」

キョン「これでわかっただろう、ここはお前がいた戦国時代じゃないんだ、れっきとした2013年の日本なんだよ」

朝倉「わしは・・・・・・わしは・・・・・」


96 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/13(水) 00:04:03.50 ID:LVOBagFX0
~~~~~~~SOS団部室~~~~~~
ハルヒ「・・・・・なんで今日も朝倉がいるのよ」

朝倉「・・・・・・・・・・」

キョン「まあいいだろう、今日はだいじな話があるんだろう?」

ハルヒ「そうそこ!来週の土曜日は不思議探索を中止、ちょっと遠出して福井までいくわよ!」

古泉「福井・・・・ですか?」

ハルヒ「一乗谷史跡を見に行くのよ!」

朝倉「一乗谷!?それはまことか!?」ガタッ
ハルヒ「そ、そうだけど、アンタはつれていかないわよ」

朝倉「なっ・・・・!」



101 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/13(水) 00:23:43.55 ID:LVOBagFX0
ハルヒ「これは遊びでいくんじゃないのよ?ちゃんとしたSOS団の活動なんだから」

キョン「まあいいだろう連れてってやっても」

古泉「僕も賛成です」

みくる「みんなといった方が楽しいと思います!」

長門「・・・・・・・・・」

ハルヒ「・・・・・わかったわよ、朝倉、あんたの同行を許可します」

朝倉「かたじけない・・・・・・」

102 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/13(水) 00:29:06.18 ID:LVOBagFX0
~~~~~土曜日・一乗谷~~~~~
ハルヒ「じゃあ早速いくわよ!」

みくる「は、はいい~」

キョン「相変わらずやかましいなうちの団長様は」

古泉「んっふ、しかし、朝倉さんの同行には正直驚かされましたよ」

キョン「まああいつ(義景)にとってはこれ以上ない衝撃を受けるだろうな」


朝倉「ここが一乗谷・・・・?活気がまるでないではないか」

103 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/13(水) 00:33:49.06 ID:LVOBagFX0
ハルヒ「さあついたわよ!って・・・・・・・」

みくる「何もないですね・・・・・・」

キョン「一応門や庭園はあるようだが・・・・・ん?」

朝倉「・・・・・・・・・・」

キョン「お、おい朝倉?」

朝倉「?ああ、お前か」

キョン「大丈夫か?」

朝倉「大丈夫?そんなわけなかろう!
何も・・・・何もないではないか!」

キョン「・・・・・・・・・・・」

朝倉「わしら朝倉氏が築き上げた一乗谷も!財宝の数々も!」

キョン「・・・・・・・・・・・」

朝倉「これも・・・・・時の流れなのか」



106 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/13(水) 00:40:13.04 ID:LVOBagFX0
~~~~~~月曜日~~~~~~
キョン「もう興味がない?」

ハルヒ「そうよ、思えばなんであんなのに没頭しちゃったのかしら」

キョン「そうか・・・・・・・・」

朝倉「キョンくん、おはよう」

キョン「朝倉!?本当に朝倉なのか!?」

朝倉「え、ええ・・・・・どうしたのキョンくん」

谷口「朝倉ーーーー!!!!今日も尻ひっぱたいてくれーーーーー!!!」

朝倉「うわ、また来た・・・・それじゃまたあとでね」

キョン「ああ、またあとで」

朝倉「また後でだな、きょんとやら」ボソツ

キョン「!?」



キョン「・・・・・気のせいか」