5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/15(金) 00:15:12.65 ID:t3mxvQph0
千早「ただいま戻りました」
律子「はい、お帰り」
千早「あら、律子だけなのね」
律子「最近小鳥さんが談話室に入り浸ってるからね……全く、みんなのために設置したのに」
千早「いいじゃない、休憩も必要よ」
律子「それでプロデューサーは春香たちと局ね」
千早「そうだったわね」
律子「待つでしょ?」
千早「え?」
律子「春香」
千早「ええ、そのつもりだけど……どうして?」
律子「……まぁ、本人が言わない限りこっちから何か言うつもりは無いけどね」
千早「?」
6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/15(金) 00:20:10.08 ID:t3mxvQph0
真「お疲れ様でしたー!」
P「はいお疲れ。今日も良く頑張ってたな」
真「へへっ、ま、当然ですね!」
春香「プロデューサーさん!早く帰りましょう!」
P「おお?いやに急ぐな」
真「千早が待ってるからね」
春香「うん!」
P「……ま、いいけどな。帰るか」
真「あ……響にメールしとかなきゃ」
P「なんつーか、あれだな。うちの事務所大丈夫かな」
春香「え?何でですか?」
P「お前たちが何も言わないならそれでいいけどね……」
7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/15(金) 00:25:14.14 ID:t3mxvQph0
響「はいさーい」
千早「あら我那覇さん。こんにちわ」
律子「響?あれ、帰ったんじゃなかったかしら」
響「いや、帰ろうかと思ったんだけどさ。ちょっと近くでひまつぶしてたんだー」
千早「どうして?」
響「真待ってるんだ。最近一緒に帰らないと拗ねるからなぁ」
律子「ああ……はいはい」
響「だからちょっと待たせてよ」
律子「好きにしなさいな……」
千早「だったら一緒に待ちましょうか」
響「千早は春香か?」
千早「ええ、そうよ」
律子「はぁあああ……」
8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/15(金) 00:30:10.37 ID:t3mxvQph0
春香「ただいま帰りました!」
真「たっだいまー!」
千早「おかえりなさい春香」
響「おー真ー、待ってたぞ!」
春香「千早ちゃん!帰りに真と話したんだけど、今からちょっとご飯行かない?」
千早「え?構わないけれど……」
真「もっちろん響も一緒にね!」
響「うぇ!?自分、小腹が空いたからさっきちょっと食べ……」
真「まぁまぁまぁまぁ」
春香「それじゃ律子さん、プロデューサーさん、お疲れ様でしたー!」
バタンッ
P「……」
律子「……」
P「ただいま」
律子「はい、おかえりなさい」
9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/15(金) 00:35:11.21 ID:t3mxvQph0
ガチャッ
P「ただいまー」
律子「おかえりなさい。送迎お疲れ様です」
P「律子もお疲れ。作業の進捗は?」
律子「ほぼ終わりです」
P「そっか」
律子「……」
P「……」
律子「あの……?」
P「ん?」
律子「仕事、残ってるんですか?」
P「いや?」
律子「じゃあなん……あ」
P「どうせだったら待っとこうと思って」
律子「……ありがとうございます」ボソッ
10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/15(金) 00:40:13.05 ID:t3mxvQph0
P「そういや聞いたんだけど」
律子「何をです?」
P「TRPGやるんだってな」
律子「ああ……そうですね」
P「何やんの?」
律子「色々考えたんですけど、自作でやろうかなと」
P「自作!?お前経験は?」
律子「……全然ですけど」
P「それいけんのか……」
律子「ま、まぁ多分」
P「どうせなら全裸焼き肉とかやろうぜ」
律子「アレをアイドルにやらせるのはどうかと」
P「TRPGなんてそんなんばっかりだろ!」
律子「偏見です!」
12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/15(金) 00:45:13.10 ID:t3mxvQph0
P「しかし……あれか……」
律子「今度はなんですか……」
P「律子は経験全然無いのかぁ……」
律子「無いですよ……?」
P「そっかぁ……無いのかぁ……」
律子「……ん?」
P「やー、みんなの前では大人ぶってるけど経験無しかぁ」
律子「ちょっと」
P「まぁ律子はカタそうだもんなーしょうがないかなー」
律子「いい加減にしろ」ガシッ
P「ツッコミが強いんだけど!?」ギリギリ
律子「対プロデューサー専用ですから」パッ
P「俺が何したっていうんだ……」
律子「セクハラです!!」
14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/15(金) 00:50:18.22 ID:t3mxvQph0
律子「でも経験は無いですけど、リプレイは集めるのが趣味みたいなとこありますし」
P「リプレイだけじゃアレだろ」
律子「って言ってもサプリが」
P「……あー、な」
律子「いや、妥当だと思いますよ?思うんですけど……」
P「基本上級拡張アイテムガイド」
律子「ゲーム買うよりはね!間違いなく安く済むんですけどね!」
P「種類も多いしな」
律子「大判だと買って帰るのもかさばりますし……」
P「とはいえな」
律子「……ええ、まぁ」
P「やりたくなるよなぁ」
律子「引力が凄いんですよ、引力が……」
15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/15(金) 00:55:37.45 ID:t3mxvQph0
P「まぁ律子は本や妄想で愉しむタイプとして」
律子「おい」ガシッ
P「アイアンクローはやめろ!」
律子「じゃあいちいち引っかかる言い方やめてくださいよ」
P「悪かった!悪かったよ!」
律子「全く……」パッ
P「最近だと動画サイトとかでもあるよな、リプレイ動画」
律子「あー、ありますねぇ」
P「一周回って流行んないかなー……」
律子「プロデューサー殿は経験者なんですか?」
P「若いころはバリバリ言わせたもんよ」
律子「はー、そうですか」
P「……ちなみにさっきの、たのしむって字は愉悦の愉な」
律子「その補足必要ですか?」
16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/15(金) 01:00:06.45 ID:t3mxvQph0
P「で、動画サイトの話に戻るけど」
律子「はい」
P「はしりというか、最初に流行ったシステムが増える傾向にあるだろ」
律子「あー、それはありますね」
P「でさ、動画見てやりたがる初心者が増えるわけだ」
律子「それは良い事なんじゃないですか?」
P「それ自体はな。ただ……ほっとんどのヤツがCoCやりたがるんだよ!」
律子「あー……」
P「あのシステムめっちゃくちゃ難しいからな!マスタリングも!」
律子「自由度の高さと難易度は比例しますからねぇ」
P「それも大体のヤツが地雷だからな!」
律子「それは偏見じゃないですか……?」
P「警察権力使って事件自体ぐちゃぐちゃにすんじゃねーよ!」バンッ
律子「あはは……」
18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/15(金) 01:20:34.69 ID:t3mxvQph0
P「ったく……滑ってるっつーの……周りの事考えろっての」
律子「まぁ楽しみ方はそれぞれですし……」
P「脚本の書ける動画と実際のプレイを一緒にしたらダメだぞ」
律子「その辺は弁えてますよ」
P「でも初心者なんだったら、よかったらサブマスでついてもいいぞ」
律子「あ、ほんとですか?」
P「うん。いつやるんだ?」
律子「えっと、月末の土曜に……」
P「あー……悪い!その日無理だ!」
律子「あ……そうですか」
P「そっか、オフがなかなか合わないんだな……俺たちはともかく、みんながな」
律子「そうなんですよ」
P「まぁ、後で話聞かせてくれよ。その日はダメだけど」
律子「わかりました」
19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/15(金) 01:25:04.29 ID:t3mxvQph0
律子「……よし、おしまい」
P「はいお疲れ。帰るか」
律子「はい。小鳥さんに戸締まりお願いしてきます」
P「おう、頼むわ」
律子「小鳥さーん?戸締まりお願いしたいんですけどー」ガチャッ
P「……」
P(いつも通りだなぁ。いや、そりゃそうなんだけど)
律子「お願いしてきました、帰れますよ」
P「ん。帰ろう」
律子「って言っても逆方向ですけどね」
P「まーな」
律子「なんで待ってくれたんですか?」
P「別に?一人の事務仕事とか寂しいだろ」
律子「大人なんだから平気ですってば」
P「あ、っそう。……まぁ帰るわ」
20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/15(金) 01:30:04.87 ID:t3mxvQph0
律子「ただいま戻り……」
P「おう!お帰り!」
律子「なんでテーブルの上にカードセッティングしてるんですか」
P「いやー久々にやりたくなってさ。待ってたんだよ、やろう!」
律子「いや、それって四人用……」
P「二人でも出来ないわけじゃない!」
律子(すごい嬉しそうな顔……どんだけ待ってたのかしら)クス
P「ん?どした?」
律子「いーえなんでも。ちょっとだけなら付き合いますよ」
P「よっしゃ!セットは錬金術までな!」
律子「はいはい」
21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/15(金) 01:35:05.82 ID:t3mxvQph0
P「こういうゲーム出来る相手がいるっていいよなぁ」
律子「普通の会社だとなかなかいなさそうですね」
P「いてもそんな話しなさそうだし……この事務所入ってよかったよ俺」
律子「そこでそう思うんですか」
P「わかるだろ?」
律子「……まぁ、わかりますケド」
P「なー。プロデューサー権限で布教も出来るからな」
律子「いや、それはどうなんでしょう」
P「みんな二つ返事でやりたいです!って言ってくれるんだよ」
律子「へー……」
P「いやー信頼厚いプロデューサーだなー俺」
律子「……」
P「おい錬金術師何枚目だそれ、待って、待った!やめろ!」
22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/15(金) 01:40:18.83 ID:t3mxvQph0
P「錬金術セットは調整ミスってるよ絶対」
律子「入れたのプロデューサー殿じゃないですか」
P「アクションとドローで山札のトップに戻るっておかしいだろ絶対……」
律子「人数多ければ動きもありますけど……二人ですからね」
P「くっそー……もう一回!もう一回!」
律子「だーめーでーす。一回だけって言ったじゃないですか」
P「勝ち逃げとか……わかった!負けたら罰ゲーム受けるよ!それでどうだ!」
律子「いいんですか?本気でやりますよ?」
P「望む所だ……あ、もちろん律子が負けても罰ゲームな」
律子「えっ!?」
P「ゲーム始めるぞー」
律子「ちょ、ちょっと!?」
23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/15(金) 01:45:16.31 ID:t3mxvQph0
律子「……」
P「勝った!勝ったぞ!」
律子「さー仕事仕事」
P「罰ゲームな」
律子「知りませんよそんなの。付き合ってあげたんだからそれでいいじゃないですか」
P「俺にだけリスク背負わせるつもりか」
律子「そっちが勝手に言い出しただけじゃないですか!」
P「ちぇー……せっかく衣装考えてたのに」
律子「衣装って……」
P「まぁ気にするな、仕事にかこつけて着てもらうから」
律子「……」ガシッ
P「無言でアイアンクローはやめろ!」
25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/15(金) 01:49:27.94 ID:t3mxvQph0
律子「大体、私のコスプレなんか見ても面白くないでしょう」
P「元アイドルが何を言う」
律子「『渡り鳥に何を言う』みたいなノリで言われても……現役がいくらでも見られるじゃないですか」
P「……律子が良かったんだよ」
律子「いやいや、真顔で言われても。完全に欲望丸出しですし」
P「でも、律子は綺麗だし見たいのはマジだ」
律子「……そんなので騙されませんよ」
P「本心だけど」
律子「……そのうち、で良ければ」
P「聞いたぞ?」
律子「プライベートで!プライベートですからね!」
P「全然構わん!」
律子「はぁ、もう……」
26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/15(金) 01:55:08.55 ID:t3mxvQph0
「律子」
「なんです?」
「俺ら、付き合わない?」
「……は?」
「だからさ、その……男女交際をだな」
「あ、え、えぇ?」
「……ダメか?」
「あの、私は、その……そういうのは」
「……」
「ごめんなさい」
「そっか。悪かったな変な事言って」
「あ、いえ……ごめんなさい」
「謝られてもな」
「……」
27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/15(金) 02:00:18.70 ID:t3mxvQph0
律子「んぁ……っやば!寝ちゃって……」
P「起きたか」
律子「ぷっ、プロデューサー!?あの、今何時で……」
P「11時くらいかな」
律子「そんなに……起こしてくださいよもう!」
P「いや、疲れてるみたいだったからな」
律子「あ、上着も……返します」
P「おう。起きたら帰ろう」
律子「あの、ごめんなさい……」
P「ん?何がよ」
律子「だって、待っててくれたんでしょう?」
P「……趣味みたいなもんだし、気にするなよ」
律子「でも……」
P「いいって」
28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/15(金) 02:05:31.42 ID:t3mxvQph0
律子「今日は本当にごめんなさい。もうあんな事無いようにしますから」
P「疲れてる時は仕方ないだろ」
律子「でも」
P「いいって。お前も結構しつこいな」
律子「……何か言わないと気が済まないんです」
P「だったらな、律子」
律子「はい」
P「俺はごめんなさいよりありがとうが聞きたい」
律子「……待っててくださって、ありがとうございました」
P「貸しイチな」
律子「なっ……」
P「おお、顔真っ赤になってるぞ」
律子「っ、もー!どうしてそういう……」
P「はっはっは、気を付けて帰れよー」
律子「……もう」
30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/15(金) 02:10:13.92 ID:t3mxvQph0
P「ただいまー」
律子「おかえりなさ……ん?」スンスン
P「おっ、なんだよ急に積極的だな」
律子「いや、何か……タバコ、ですか?」
P「あ、匂うか」
律子「少し。気にする人いるんですから気を付けないといけませんよ」
P「いやぁ、俺が吸うわけじゃないんだけどな」
律子「え?それじゃ誰か吸ってる人がいたんですか?」
P「いや……合間にちょっと時間があったから……」
律子「どこ行ってたんですか」
P「ゲームセンターに少し」
律子「ほう」
P「その手をやめろ!」
律子「……仕事自体はちゃんとやってたみたいなんで、許してあげます。これで借りは返しましたよ」
P「お、おう……ありがとな……」
31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/15(金) 02:15:10.56 ID:t3mxvQph0
律子「で、何やってたんです?」
P「興味ある?」
律子「まぁ、少しは」
P「これだよこれ」
律子「カード……どっちのですか?」
P「どっち……?ああ、スクエニの方」
律子「ああ、あっちですか」
P「いやそもそもこんなヤツ三国志にはいないからな!?」
律子「中国にシェラハがいたら大混乱ですね」
P「九尾の狐はいてもおかしくなさそうだけどな」
律子「けどアレ高くないですか?」
P「チーム戦が楽しいんだわ……」
律子「足抜け出来ない感じですね……」
33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/15(金) 02:20:06.53 ID:t3mxvQph0
P「でさ、俺のデッキがこれなんだけど」
律子「よく知りませんけど、バランス悪くないですか?」
P「普通のだとつまんないと思って尖らせてみた」
律子「そういうの好きですよね……」
P「これがまた思いの外」
律子「強いんですか」
P「弱いんだわ」
律子「バランス悪そうですもんね」
P「けど味方が優勢だとめっちゃ働くんだ」
律子「すっごい性格悪いヤツみたいですね」
P「スネオデッキって呼んでる」
律子「それ解体した方が良いですよ……」
P「そこまで言うか……」
34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/15(金) 02:25:19.48 ID:t3mxvQph0
P「それでさ、このカードが……」
律子「……」
P「律子?」
律子「あっ、な、なんでしょうか?」
P「いや……聞いてた?」
律子「あ、えっと……」
P「あー……いや、大した事言ってないしいいや」
律子「……プロデューサー殿は、どうして私なんかに」
P「え?」
律子「……」
P「律子なんかに……なんだ」
律子「なんでもないです」
P「言えよ」
律子「……」
35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/15(金) 02:30:06.44 ID:t3mxvQph0
P「言えって」
律子「……なんで、私なんかに……付きあおうだなんて言ったんですか?」
P「やっぱそんな事か」
律子「大事な事です」
P「なんでって……多分、今の俺たちじゃ絶対意見合わないよ」
律子「どういう事ですか?」
P「お前さっき、自分なんかって言ったろ」
律子「そうですよ、私なんかと……」
P「お前がそう言い続ける限り、一生俺とお前の意見は合わない」
律子「何でですか!」
P「それもわかんないなら……その話はもうするな」
律子「だって……わからないんですよ……」
36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/15(金) 02:35:03.14 ID:t3mxvQph0
律子「私、他のみんなみたいに魅力的じゃないです」
律子「地味で、暗いです」
律子「頭も固いです」
律子「素直にもなれないし」
律子「好きだって言ってくれる人に、応える自信がありません」
律子「だから……」
P「……」
P「……」バンッ
律子「っ!」ビクッ
P「言いたかった事は、それだけか」
律子「……はい」
P「……」カツ カツ カツ
ガチャ
バタン
律子「……」
39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/15(金) 02:40:21.78 ID:t3mxvQph0
律子「……」
律子「好きです」
律子「……好きです。好きです」
律子「好きで……大好きです……」
律子「でも……しょうがないじゃないですか……」
律子「私はきっと、あなたに甘えてしまう……」
律子「甘えて、緩んで……ダメになる」
律子「だったらいっそ……離れてくれればよかったのに……」
律子「どうしていつも通りなんですか?迷惑かけても平気な顔するんですか?どうして……」
律子「どうして、私を嫌いにならないんですか……」
律子「……好き、です」
律子「本当は、あなたが、大好きです」
40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/15(金) 02:43:40.69 ID:t3mxvQph0
P「俺も好きだぞ」ガチャ
律子「……え?」
P「俺も律子の事が好きだぞって言った」
律子「い、いや、そうじゃなくて。怒って帰ったんじゃ……」
P「コーヒー買いに行ってただけ。ほれ」
律子「あ……ありがとうございます……」
P「……あのな。律子は甘えてもいいと思うぞ」
律子「え……」
P「頑張りすぎだ。お前は自分に自信が無いのか自信過剰なのかわかんないんだよ」
P「口先では私なんて、って言う。でもやる事は全部自分でやろうとする」
P「出来るわけないんだよ、全部一人でなんて。誰かに頼ったっていいのに、自分でやる気で……自分ならやれると思ってる」
P「ほっとけないだろ、そんなヤツ」
律子「……」
41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/15(金) 02:47:58.18 ID:t3mxvQph0
律子「それが、理由ですか……」
P「ん?あー……まぁ……」
律子「だったら嫌です。そんな理由で好きだって言われても嬉しくありません」
P「いやいや、待てって」
律子「何ですか?私がやれる事を私がやって何が悪いんですか?」
P「違うから!それは、理由っていうか……好きだからほっとけないわけでだな」
律子「じゃあ何なんですか!」
P「……眼鏡が」
律子「……は?」
P「いや、俺眼鏡が似合う人が好きなんだよ」
律子「……眼鏡、だけですか?」
P「ほんとに最初の最初はな。今は……色々だ」
律子「……はぁ」
P「くそ、なんで 暴露しなきゃなんないんだ。こっ恥ずかしい……」
43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/15(金) 02:51:30.77 ID:t3mxvQph0
律子「もういいです、わかりました」
P「ま、そういうわけだ」
律子「……よく考えたら、お互い様ですよね。プロデューサーもよく迷惑かけてくれますし」
P「まぁな」
律子「だったら引け目感じる事無かったんじゃないですか。あー馬鹿馬鹿しい」
P「そこまで言うか」
律子「全く……こんなバカな人、ほっとけないですよ」
P「……もっかい言うぞ。俺たち、付き合わないか?」
律子「はい。私がちゃんと面倒みてあげますよ!」
P「そうだな、俺のこと大好きだーって泣いちゃう子に面倒みてもらわないとな」
律子「それはっ……まぁ、本心ですけど!」
P「あら、素直だな」
律子「隠すのが馬鹿らしくなったんです」
P「そりゃ良かった」
44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/15(金) 02:54:37.06 ID:t3mxvQph0
P「おー……すっかり暗くなっちゃったな」
律子「ですね」
P「さて、反対方向だけど」
律子「……良かったら、ウチ来ますか?」
P「え」
律子「準備とかいるなら一旦帰ってからでも」
P「いや、そういうのは特に無いんだけど……いいのか?」
律子「コスプレ。まだしてないですし」
P「……耳まで赤いが」
律子「わかってます」
P「ならおじゃまさせてもらおうかな」
律子「じゃ、今日は一緒に帰りましょうか。あ……それから」
P「ん?んっ!?」
律子「……ん。改めてよろしくお願いしますね?ダーリン!」
GO!
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