8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/18(月) 17:47:24.67 ID:bCqU0CDB0
ドンドン

キョン「朝倉」

朝倉「帰ってってば」

キョン「なんでだ!なんで俺を拒む!」

朝倉「そんなの持ってりゃ誰だって拒むわよ!」


朝倉「なんでバニーの服なんか着なけりゃならないのよ!」


11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/18(月) 17:51:47.29 ID:bCqU0CDB0
キョン「なんでって、そりゃ朝倉、お前にバニーちゃんを着てほしいからだ!」

朝倉「いま夜の1時なんだけど。近所迷惑で通報されるからもう帰ってよ……」

キョン「わかった。じゃあこの玄関ドアを開けてくれよ、置いて視 して帰るからさ」

朝倉「最後の一言で余計開けられなくなった!帰れ!」


13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/18(月) 17:55:06.15 ID:bCqU0CDB0
キョン「よいしょっと・・・・」ガタガタ

朝倉「ちょっと、何やってるの扉の向こうで!」

キョン「郵便受けにバニーちゃん一式を入れようとだな……しかしギリギリだな」

朝倉「入れないで!新聞配達の人が見たらどうするのよ!」


17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/18(月) 17:58:48.62 ID:bCqU0CDB0
キョン「じゃあドアノブに提げ」朝倉「提げるな!」

キョン「じゃあ玄関前に置」朝倉「置かないで!」

キョン「あれも嫌だ、これも嫌だ……全く、ハードルの高い眉毛だな」

朝倉「どんなハードルよ!あと眉毛って言わないで!」

18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/18(月) 18:00:26.98 ID:bCqU0CDB0
キョン「……」

ピンポーン

朝倉「……なによ」

キョン「ただいま」

朝倉「さようなら!」

バタン!

19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/18(月) 18:06:07.32 ID:bCqU0CDB0
キョン「なあ、開けてくれよ朝倉・・・・・・・・・・・・・・・・」コンコン

朝倉「いやよ、かえって頂戴」

キョン「…………分かった、今日はもう帰ることにする」

朝倉「今日は!?明日も来ないで!」

…………………………………………



朝倉「………………帰ったのかな?」カチャリ

キョン「引っかかったな!?今だ!」ササゥ

朝倉「しまった―――――!?」ガビーン



22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/18(月) 18:13:55.94 ID:bCqU0CDB0
~~~~~~~長門&朝倉宅・玄関~~~~~~~~

キョン「はああ~!朝倉の匂いが充満している・・・・・・・・・・・・・・・・」

朝倉「私のバカ…………私のバカ…………」ポカポカ


キョン「というわけで朝倉!な!」

朝倉「な!じゃないわよ!死んでも着ないわキョン君の前じゃ!」

キョン「前じゃ……?ということは俺がいなけりゃ着るんだな?」

朝倉「え、ええ・・・・・・・・・・・・・・・・そうよ(さすがにこれ以上は通報されるし…)」

26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/18(月) 18:23:27.12 ID:bCqU0CDB0
キョン「よしわかったもう帰る、その代りしっかり着てくれよ」ガチャ

朝倉「え、ええ。わかったわ(やけに大人しくなったわね……)」

キョン「じゃあな、また明日の朝飯食いに来るからな」バタン

朝倉「うん、おやすみキョン君」




朝倉「いやいやいやいやいやいや最後なんて言った!?」



29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/18(月) 18:26:42.44 ID:bCqU0CDB0
~~~~~~~~~翌朝~~~~~~~~~~~~

~~~~リビング~~~~

キョン「おはよう朝倉」

朝倉「やっぱりいる……しかも私のぶんの朝ごはん食べてるし」

長門「……」モグモグ

朝倉「長門さん……あなた?」

長門「チャイムが鳴ったので玄関の戸を開けた。それだけ」

朝倉「……もういいわ」



32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/18(月) 18:31:21.44 ID:bCqU0CDB0
キョン「それにしても朝倉、律儀にちゃんと着たんだな」

朝倉「え?何で知ってるの?もしかして………」

キョン「いや聞いたというかなんというか、なあ」

長門「内通」

朝倉「ちょっと長門さあああああん!」

キョン「ありがとな長門。おかげで昨日の夜はおっと」

朝倉「!?」


34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/18(月) 18:33:13.23 ID:bCqU0CDB0
長門「でもサイズがジャストではなかった」

キョン「何を言うか長門、尻のあたりが食い込んでて良かったんじゃないか」

長門「それは盲点」

キョン「なんのために下からのアングルを多めに指定したと思っているんだ」

長門「うっかり」

朝倉「…………は、はぁっ?!」

35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/18(月) 18:35:08.67 ID:bCqU0CDB0
キョン「いやあしかしいいものをケータイに収めてしまった、サンキュー長門」

長門「礼には及ばない」

朝倉「ね、ねえキョンくん携帯見せてくれない?」

キョン「なんだ朝倉。パスワードつきの隠しフォルダには何も入っていないぞ」

朝倉「見せなさい」ズイッ

キョン「み、見たけりゃ勝手に取ればいい。ズボンのポケットに入ってるから」



42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/18(月) 18:51:17.41 ID:bCqU0CDB0
朝倉「まったくもう」ゴソゴソ

キョン「ひィンッ」

朝倉「?!へ、へんな声出さないでよ!!」ゴソゴソ

キョン「朝倉…………いや涼子、朝から大胆だな、ひぃっ」

朝倉「涼子っていうな!何触らせてのよあなた!?」


キョン「なにかかたいものに触れなかったか?」

朝倉「ま、まさか……!!」

キョン「それが俺の携帯だ」


ガスッ


44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/18(月) 18:55:50.24 ID:bCqU0CDB0
キョン「……的確に  を穿ったいい蹴りだ……でも  るっ」ビ ビ 

朝倉「ちょっと気持よさそうにしないで気持ち悪い……」

キョン「気持ちいいんだから仕方ないだろう……フウ」

朝倉「気持ちわる……おえぇ」

キョン「俺達の界隈ではご褒美だぞ、ありがとう朝倉」ニコッ


朝倉「ごめんちょっとトイレうぷっ」


長門「(……………………空気)」


46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/18(月) 19:00:37.07 ID:bCqU0CDB0
ジャー


朝倉「うう・・・・まだきもちわるい・・・・」

キョン「おっ、帰ってきたか朝倉、ちょっと野暮用があるのでトイレ借りるぞ」

ゲスッ

キョン「はウッ」

朝倉「そこつぶしちゃえば   な汁もでないのよね?」

キョン「たまらん……」

朝倉「ほんっと気持ち悪い……」

長門「朝倉涼子、緊急事態。もち米の備蓄がない」

朝倉「赤飯は炊かなくていいの!!」


55 : :2013/11/18(月) 19:08:37.65 ID:bCqU0CDB0
朝倉「もう……朝ごはん食べる時間なくなっちゃったじゃない。そろそろ学校行かないと」

キョン「うまかったぞサラダとか」

朝倉「ああそう……そういえば私の全部食べてたのね」

キョン「さあ学校だ。今日も朝倉の後ろ姿を視界に入れる作業が始まる」

朝倉「席替えまだかしら・・・・・・・・・・・・・・・・」



58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/18(月) 19:10:26.59 ID:bCqU0CDB0
キョン「よいせっと」

朝倉「ずいぶん大荷物ね」

キョン「ああ、ちょっと長門から受け取ったものがあってな」

朝倉「家具もまともにないどころかさいきんものが減っている気すらするこの家にそんなに渡せるものがあったかしら……」

キョン「長門のことだから異空間とかそういうの使ってるんじゃないか?ちなみに家具じゃないぞ部活のだ」

朝倉「情報統合思念体をドラえもんか何かと勘違いしてるの?笑わせないで」

キョン「ドラえもんにバニースーツ着せてなにが楽しいんだ」

朝倉「世の中にはそういうの好きな人もいるんじゃない?さあ行くわよ」



60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/18(月) 19:16:49.10 ID:bCqU0CDB0
~~~~~~通学路~~~~~~
朝倉「あっそうだ、携帯貸しなさいキョン君」

キョン「そ、それは……さすがに道ではマズいんじゃないのか///」


ゲスッ


朝倉「もう一度それいったら間違いなく潰すわよ?」

キョン「………」ビクッビククウ

朝倉「全く……放課後でいいわもう、学校ついちゃったし」


62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/18(月) 19:24:11.44 ID:bCqU0CDB0
~~~~~~~昼休み~~~~~~~
キョン「また随分端折ったな」

朝倉「授業中の視線は感じてたわよ……本当こわかった」

キョン「視線…誰だ!?くそう谷口か、あの野郎とっちめてやる!」

朝倉「あなたよあなた!なんで今までの言動で自分が疑われないと思ったの!」

ヒューヒュー!オアツイネー!

谷口「アイツら仲いいな畜生!涼宮といいなんであいつばっか・・・・・・・・・・・・・・・・」

国木田「……………………」

ハルヒ「なによ朝倉とデレデレして…………バカキョン」


67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/18(月) 19:32:50.16 ID:bCqU0CDB0
~~~~~放課後~~~~~

朝倉「やっと終わった…………やっと、やっと視線から解放される・・・・・・・・・・・・・・・・」

キョン「朝倉、ちょっといいか?」

朝倉「きゃっ!?近寄らないで変 !」

キョン「ありがとうございます。それはそうと、今日は部活はないんだ、一緒に帰らないか?」

朝倉「絶っっっ対に嫌!いい加減にして!」

キョン「頼むこの通りだ!」ドゲザッ

朝倉「土下座したってだキョン「朝倉のバニー姿谷口に売る」




朝倉「……………え?」

キョン「ニッコリ」


70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/18(月) 19:41:36.46 ID:bCqU0CDB0
~~~~~~~~~~夕方~~~~~~~~~~~~

キョン「今頃古泉は死闘を演じてるんだろうなぁ、ご苦労なこった」

朝倉「さらっと酷いこと言うわねあなた・・・・だれのせいだと思ってんの」

キョン「まあそういうな…………朝倉、一ついいか?」

朝倉「今度は何?もう本当に…………」

キョン「手、繋いでもいいか?」

朝倉「ええ!?絶対そんなのい」

キョン「………………そうか、うん。」

朝倉「……………………」

朝倉「…………………はあ~」

ギュッ


74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/18(月) 19:45:39.83 ID:bCqU0CDB0
キョン「!?朝倉・・・・・・・・・・・・・・・・」

朝倉「…………本当にこれっきりだからね、全く苦労しちゃうわ」

キョン「ありがとう朝倉、手暖かいな」

朝倉「…………………そう///」

キョン「あともう一ついいか朝倉」

朝倉「?」

キョン「俺の携帯を起動させてくれ」キリッ


ゴシュッ

尾張