1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/03(火) 14:12:20.90 ID:tWCjrYSp0
電「ちょっと古いおーえす?みたいですけど、私が使う分には申し分ないそうなのです」

長門「良かったじゃないか」

電「はいなのです。…で、でも、一つ問題があるのです」

長門「なんだ?言ってみろ」

電「つ、使い方がわからないのです…。それと、今日は雷ちゃんと遠征に行かないといけなくて」

長門「そ、そうか…」


3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/03(火) 14:14:20.94 ID:tWCjrYSp0
電「それで、提督が戻ってくるまでしょきせってい?というものをしておいて欲しいと言われましたのです」

長門「な、なるほどな…」

電「それで…これからお暇になるのは長門さんだけになるので、お、お願いしていいですか!!」

長門「えっ」

電「な、長門さんの目が点になってるのです…」


5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/03(火) 14:18:52.94 ID:tWCjrYSp0
長門「け、結局任されてしまった…。第一艦隊は沖ノ島攻略中だし、電と雷はさっきの通りタンカー護衛に向かってしまった。
その他諸々の面子は西方海域の遠征で今日は帰ってこない…」

長門「くっ…こんなことでへこたれてはビック7の名折れだ!やってやろうじゃないか!」

PC「……」

長門「しかし、昨今のぱそこんとやらは、やけに小型なのだな…。つんつん」

PCの「……」

長門「よし、触診は特に問題ないな。くそ、こんなときに陸奥がいてくれたらな…」


7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/03(火) 14:22:20.53 ID:tWCjrYSp0
長門「はっ!…そうだ!まにゅある!まにゅあるがあるはずだ!
それを読めば、問題ないじゃないか!…ええっとまにゅあるは…まにゅある…」

まにゅ「…」

長門「これか。…ず、ずいぶん分厚いのだな。何々?」

まにゅ「まずディスプレイリリースラッチを引き上げます。次にラッチを引いたまま、静かにふたを開きます。」

長門「え、なにこれ。どこの国の言葉だ?」

??「あー、長風呂やったわ~」

長門「!!?」

8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/03(火) 14:25:56.17 ID:tWCjrYSp0
龍驤「おろ、長門やないか。何本をにらめっこしとるん?」

長門「え!?あぁいやこれだな!!」

龍驤「見してみぃや。おぉ、これ去年のノートPCやん!ちょっと中見てもええか?」

長門「え、なに?のうと?」

龍驤「どれどれ~(パカッ)。ふんふんふ~ん(カチッ)」

PC「うぃ~~~ん」

長門(おぉ…!何が何だかわからんが動いてるぞ!龍驤、流石だな!)

??「ヒャッハァー!風呂の時間だぜー!」

龍驤「…!!(ビク)」

長門「ん?どうしたんだ龍驤?」

9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/03(火) 14:28:46.05 ID:tWCjrYSp0
隼鷹「あっれー龍驤じゃん。お前まだ風呂時間2時間残ってんだろー?」

龍驤「…!!な、なんのことやぁ?言ってる意味がさっぱりわっからへんなぁ」

隼鷹「提督がいないからって、ズルしてんじゃねーよー。ほら、さっさと風呂に戻った戻った」

龍驤「ちょ、ちょっと待ってーなー。ごめんなぁ長門ぉ~」

長門「え、あっ…」

パタン

長門「……隼鷹、後で個人的に1対1で演習だな」

13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/03(火) 14:32:25.13 ID:tWCjrYSp0
電「い、雷ちゃん、おまたせなのですー」

雷「おっそいよ電!ほら、みんなもう準備終わってるわよ?」

提督「まぁまぁ、ちょっとくらいだしそう怒るなって」

雷「提督がそう言うならいいけどさぁ…」

提督「でも、待ち合わせに遅れるのは提督関心しないな。どうしたんだ?」

電「え、えっと、カクカクシカジカなのですぅ」

提督「」

電「ど、どうかしたのですか提督??」

提督「あ、いや。なんでもない。じゃ、みんないってこーい」

遠征艦隊「いってきまーす」

提督「……今から連絡を入れれば事は起きない、が」

提督「面白そうだからしばらく放置しとこっと」

17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/03(火) 14:38:14.81 ID:tWCjrYSp0
-会議室-

赤城「ですかてモグモグ、もう少し戦艦の配備を増やモガモガして、総合的な火力とガツガツ耐久をムシャムシャですね」

加賀「会話と食事を並行させるのはよしなさい」

那珂「でもそうだね~。うちんとこ、まだ戦艦さんが多くないもんね~。すぐに被弾中破、栗田ターンで引き返しってパターン多いもんねー」

高雄(そりゃほとんど貴方のせいでしょうが…)

利根「うむ、まっこと正論極まりないのう。もしくは空母も増やすパターンはどうじゃ?」

加賀「ボーキから揚げ丼(ドカ盛)を一瞬でたいらげる娘がいるのに、これ以上出費増やしてどうするの…」

愛宕「まとまらないですね~。じゃあ、ちょっとだけ休憩を…」

??「ちょ~~~っと待ったぁぁーーーー!!」

18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/03(火) 14:42:59.66 ID:tWCjrYSp0
赤城「あら提督、提督もいかがですか、ボーキの佃煮。あ、私のはあげませんけど」

提督「佃煮!?…それは置いといてだな、みんなもう少し会議を続けて欲しいんだ」

加賀「でも、ちょっと根詰めすぎじゃない?みんな連日連戦で疲労もたまってるし」

提督「そうだ。でも、だからこそだ!!」

那珂「ほえ??」

提督「確かにみんなの疲れも資源も非常に芳しくない。しかし!苦境である今だからこそ!
追い詰められた先にこそ!きっと攻略の活路が見つかるに違いない!
だからみんな!俺に!力を!!」

愛宕「わわ、わかりましたよ~。提督さんに頭下げられたら、断れないじゃないですか~」

那珂「あっはは~。提督さん間抜け面だ~♪」

加賀「仕方ないわね…ほら赤城、ボーキの刺し身の前に、もう一度草案からよ」

提督「ありがとう、ありがとうみんな!!」

提督(よし、これで長門を観察する時間を確保できたな!)

19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/03(火) 14:49:00.98 ID:tWCjrYSp0
長門「と、とりあえず龍驤のおかげで何やら画面は表示された。というか、これは二つ折りになっていたのか…」

長門「青い画面に、5つの四角いものが浮いてるな…どれどれ」

PC「teitoku、netgame、kancolle、secret、gazou」

長門「この『teitoku』というのがくさいな。しかし、どうすればいいのだこれは…まさか。えいっ」

ぷにっ

長門「くっ、やはりボタンではなかったか!!…くそう、指紋がついてしまったな。あぁ!こんな時に限ってハンケチがない!!」

提督(今度、タッチパネル式のやつに買い換えるか…)


22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/03(火) 14:52:19.10 ID:tWCjrYSp0
長門「こういうときこそ、まにゅあるを読むべきだな。画面は表示された。さてさて…む、各部名称が記載してあるな」

まにゅ「……熟読」

長門「なるほど、ここがきーぼーどで、ここがたっちぱっど、そしてここが…なるほどなるほど。
いや、何をする役目なのかはさっぱりだがな。うぅむ、と、とりあえず付箋を貼っておこう!
そうすれば他の娘に尋ねられても答えられるぞ!!
えっと…確か付箋は棚の三段目に…」ゴソゴソ

PCの「……」

提督「その努力は間違ってないが間違ってるぞ、長門」

23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/03(火) 14:56:08.73 ID:tWCjrYSp0
ペタリ ペタリ

長門「よし!完了だ!ふぅ、一仕事すると胸が熱くなるな!!はは、私も中々に出来る女じゃないか!!」

提督(なんで誇らしげなんだ…)

長門「…とと、調子に乗ってはいかん。さて、まずは各部の操作方法を見なければな。何々…?」

まにゅ「ひと通り読了」

長門「なるほど!たっちぱっど というもので まうす をいじくるのだな!よし!!やるぞ!!」

長門「ふん!!」メリッ

提督(力強い!圧力でかい!ヒビが入るぅぅぅーーー!!!」

長門「くっ、力を入れ過ぎたな。もっと優しく……」ソォッ

長門「まずは適当に動かしてみるか…それっ」ツツッ

マウス「ぐいーーーん」

長門「お、おおおお!!出来る!私にも出来るぞおおおお!!」ブワッ

提督(楽しそうで何よりだ)

24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/03(火) 14:59:47.12 ID:tWCjrYSp0
長門「これはこれは…」ツーッ

長門「なかなかどうして…」ツツーッ

長門「結構なかんじに…」ツーツーッ

長門「……ゆ、指が熱い;;」フーッフーッ

提督(可愛いなぁ長門)

長門「マウスの移動方法も慣れてきたことだし、次に進むか。えっと…」

まにゅ「…タッチパッドを押し込むとクリック操作が可能です」

長門「くりっくそうさ…??くりっく…?あ、もしや」

提督(お、流石に気づいたか)

長門「北海道の南にある地方のことか」

提督(わざとか!わざとなのかそのボケは!!)

25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/03(火) 15:03:56.62 ID:tWCjrYSp0
まにゅ「ぺろっ」

長門「む?なんだこの紙切れは」

提督(あ、俺が電にお願いした初期設定メモじゃないか)

長門「なになに?この汚い文字は提督のだな。

 『1.ウィンドウズ画面のスタイルをWindowsXPスタイルにする。
  2.規定ブラウザをFireFoxにする。ちなみに最新バージョンを新規インストールのこと
  3.以下のソフトウェアをインストールしておくこと。(数多すぎにつき割愛)
  4.グラボのドライバーを最新のにしておくこと
  5.新しく購入したデスクトップPCとワークグループを組んで共有フォルダを組むこと
    尚、対象のHDDはデスクトップの隣に置いてある』

長門「見なかったことにするか」ポイー

提督(あれーーーーーーーーーーーー!!??)

26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/03(火) 15:07:48.13 ID:tWCjrYSp0
長門「……む」グゥゥ

長門「頭を使っていたら腹が減ったな。仕方ない、何か食べるか」

提督「おっす長門」

長門「ん。提督か。そういえばまだ会議が続いているようだが、私は参加しなくていいのか?」

提督「え、あぁ・・・みんなきゅうけいしてるから、あとでさんかしようか」

長門「それは構わんが、何故棒読みっぽいんだ」

提督「ソンナコトナイヨ。…ま、たまには2人で飯でも食いに行くか」

長門「いいだろう。その代わり、提督の奢りだからな」

提督「は、はい……」

提督(あれ以上見てたら日が暮れちまうところだったぜ…)

27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/03(火) 15:12:28.63 ID:tWCjrYSp0
長門「最近はどうなんだ。沖ノ島で大分苦戦しているようだが」

提督「そうだなぁ。まだまだうちの戦力じゃ厳しいかもしれん」

長門「私も早く改装して、戦線に加わりたいのだがな…」

提督「そこはまだ我慢してくれ。経験不足で轟沈されちゃ、たまったもんじゃないからな」

長門(言い方はぶっきらぼうだが、私は知っているぞ提督。どんなに優れた艦娘でも、
改装するまでは戦域攻略には出さないこと。それは、絶対に轟沈させずにみんなで
生きて帰ってくるため。私も、そんな提督だから、私は……)

提督「ん、どした長門、俺の顔に何かついてる?」

長門「い、いやっ…!!なんでもない……」モグモグ

提督「んー、そっか」

長門(気づいているのか気づいていないのか…)

28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/03(火) 15:17:33.30 ID:tWCjrYSp0
-一方その頃、遠征艦隊-

タンカー旅団「それじゃ雷ちゃん、これお願いね」

雷「まっかせといて!さ、積んじゃって積んじゃって」

電「ふぇぇ、毎度のことですが、すごい量なのです」

天龍「時間はかかるが、俺達の生命線ともいえる燃料が豊富に譲ってもらるからな。敵艦にでも襲われたら、一大事だぜこりゃ」

叢雲「天龍さん、物騒なことは言わないでちょうだい。ほら、さっさと積んで帰るわよ!」

天龍「あいあいさっと」ドサドサッ

電「電も負けないのです!」トテトテ

雷「ふふん、電ばっかりにいいとこ見せないんだから!」トコトコ

叢雲(ったく…無駄な張り合いを…)ヨイショッ

29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/03(火) 15:20:04.38 ID:tWCjrYSp0
天龍「さ、とっとと帰ろうぜ。油臭くてたまんねぇぜ」

雷「そうね、ほら電、行くわよ!」

電「は、はいなのです!」

??「………」

叢雲「ん?今何か視線を感じたような……」

天龍「どしたー?置いてくぞ」

叢雲「い、今行くわっ。(きっと気のせいよね)」

??「……」ヒタッ ヒタッ



31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/03(火) 15:26:36.76 ID:tWCjrYSp0
赤城「では、しばらくは戦艦を建造する資源の調達、および各艦のレベリングを兼ねて、しばらくは攻略を急がないということで」

加賀「むず痒いけど、仕方ないわね。無理して轟沈でもしたら、提督がお冠だし」

高雄「そうですね、むしろここまで短期間で勝利出来たのが不思議ですから」

愛宕「提督さんの、強運のおかげですよね~」

加賀(ふふん、わかっちゃいない。早期に赤城と私を入手したのだから、手詰まりになるわけがない!五航戦と一緒にしないでほしいわね)

那珂「すか~すぴぃ~」

利根「やれやれ、アイドルっ子には夜更かし過ぎたかのう」

高雄「その娘、いつもそんなペースですから…」

加賀「それじゃ、早速沖ノ島に向かおうかしら」

赤城「そうですね。…あ、加賀さん、このボーキの天ぷら、おかわりいいですか?」

加賀「雷撃処理するわよ?」

赤城「ひぃ!!行きます行きます今すぐ行きます!!!」

34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/03(火) 15:31:09.05 ID:tWCjrYSp0
提督「ふぅ…食った食ったっと……ん?着信か」プルルピッ

提督「俺だ。なんだ、天龍か、タンカーの護衛は…え、なんだって!!」

長門「どうしたんだ?」

提督「天龍達の遠征艦隊が、タンカー運搬中に敵艦に襲われたらしい!」

長門「なんだって!!」

提督「今天龍が身を潜めてるらしいが、見つかるのは時間の問題かもしれん…」

長門「くっ……そこはここからやや近い位置にあるんだったな」

提督「え、まぁ、そうだな…」

長門「だったら!私が出るっ!!」

提督「ま、待て待て!会議室に第一艦隊が待機して…今連絡するから……」

留守電「電話の中からこんにちは~!お気の毒ですが…」

提督「くっ、こんな時に留守かっ!」ピッ

35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/03(火) 15:36:17.89 ID:tWCjrYSp0
長門「天龍がわざわざ連絡してくるんだ、敵艦はかなりの手合と見た」

提督「だ、だめだ長門!これは提督命令だ!行くn…」

長門「なら、あの娘らは放って、見殺しにするつもりか?」

提督「っ……!!」

長門「貴方は、その優れた指揮能力、そして万全を期した戦略であっという間に鎮守府のエースとなった」

長門「それだけじゃない。艦娘を第一に考える優しい心、それを露にしない謙虚な心遣い、それに皆従っていたのだ」

長門「それなのに、貴方はあの娘達を見放すのか!提督っっ!!」

提督「……っ!」

長門「懲罰ならいくらでも受けよう。だが私を止められると思うな」ダダッ

提督「くそっ……わかってるさ…そんなこと…だけど、長門、お前だから…お前だから俺はっ…!!」

プルルル

提督「こちら提督…」

妖精「あのう、提督さん、良い報せがありますよ~」

36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/03(火) 15:39:53.68 ID:tWCjrYSp0
??「……」ヒタヒタヒタ

天龍「くっ!当たれよこのっ!」ドンドン

??「……」スッ

天龍「な、なんで…!?ただのロ級なのに、どうして…!!」

ロ級?「……!!」ボッ

天龍「ぐ!!俺がここまで貫かれるなんて…くそっ」

ロ級?「……」スッ

天龍(せめて…電と雷と叢雲だけは…)

??「全主砲、斉射!撃て!!」

ドドドドドンッッ!!

天龍「な…?」

長門「すまん長門、遅れてしまったな」

37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/03(火) 15:43:51.59 ID:tWCjrYSp0
長門「みんなを連れて早くここから離脱しろ!」

天龍「わ、わかった…後は頼んだ」

ロ級?「……」ヒタリ

長門(単なるロ級駆逐艦、しかし、妙だな。いつも見ているやつとは色が違う。黄色いの初めて見たな」

ロ級?「……!!」ドドッ

長門「くっ!!速い!!」

ロ級?「……!」ドンッ!!

長門「そこから追撃だと!くっ!!」ドォォォンッ

長門「だが、長門の装甲を甘く見るなよ。その程度、痛くも痒くもないわ!!」



提督「……天龍!!無事か!」

天龍「あ、あぁ…提督、直にそっちに帰還するぜ」

提督「敵艦に襲われたと聞いたが、詳しく話を聞かせてくれないか?」

天龍「あ、あぁ……」

38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/03(火) 15:46:07.56 ID:tWCjrYSp0
提督「…なるほど、わかった。では母艦で待っているぞ」ピッ

提督「やはり…噂は本当だったのか。8月末にかけて、各地で強力な敵艦が相次いで目撃されたというのは…」

提督「そして、天龍が見たという、黄色いオーラ…あれは……」

提督「敵艦の中でも特に強力な個体、flagshipだとはなっ……!!」

提督「急いでくれ…妖精さん。急がないと、長門が危ないっ!」



40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/03(火) 15:52:08.69 ID:tWCjrYSp0
ロ級f「……!!」ボボッ

長門「くっ…!一撃の被弾は大したことはないが、ここまで正確無比に当ててくるとはな…」

長門「さしもの長門でも、長期戦になったら危ないか…だが!この長門を甘く見るなよ!!」

ヂャキッ

長門「16インチの巨大砲弾、その身でしかと味わうがいい!」

ボワアアアアアアッッ!!

ロ級f「!!!!!!!!」ズズンッ

長門「ふん、長門の敵ではなかったというわけ…」

ズズンッ

長門「な、…まだいただと……?」

??「……」コォォォ

長門「あれは…ル級だと…しかも、やつもまた黄色を…っ!」

ル級f「………!!」ドンドンドンッ

長門「くっ…な、なかなかやるな…」

長門(くそっ…ロ級との戦いで些か消耗しすぎた…もはや、これまでかっ)


43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/03(火) 15:58:46.67 ID:tWCjrYSp0
??「ふふ、随分と火遊びが過ぎますわね」

ル級f「!!?」

??「敵艦発見!全砲門、開け!」チャッ

ドドドドドドッ!!

長門「こ、この声は…陸奥か?」

陸奥「えぇ、今しがた就役しました」

長門「済まないな、建造早々に」

陸奥「あらあら、水臭いことは言いっ子なしよ。さ、あの醜いのを一掃しましょう」

長門「そうだな…でなければ、提督のパソコンを設定できんからな!!」

陸奥(パソコン…?何のことやら??)

44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/03(火) 16:02:05.05 ID:tWCjrYSp0
-そして-

天龍「はぁ…遠征後に風呂とは参ったぜ」

電「うぅ…面目ないのですぅ」

雷「あいつが強いのが悪いのよ!まったくもう……」パシャパシャ

天龍「ん?なんだ叢雲、何見てんだよ?」

叢雲(浮き輪…ふん、下品ね!世の男共はもっとつつましい量が好みなのよ!)

天龍「な、なんか叢雲の視線が恐ぇーんだが……」

雷「そ・れ・はー」

電「嫉妬なのです?」

叢雲「違うわよバカ!!!!!!!!!!!」

天龍「なんで俺が怒られてんだよ…」

45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/03(火) 16:05:38.05 ID:tWCjrYSp0
-提督の部屋-

提督「さて長門、結果オーライとはいえ、君は俺の指示を無視した。これがどういうことかわかるな?」

長門「…ああ」

提督「あの時陸奥が参戦しなかったらどうなっていた?お前が轟沈することで、俺の戦力がどれだけ落ちるかわかっていたのか?」

長門「わかっていた。あの判断は軽率であったと猛省している」

提督「お前程の艦が、正直信じられない。だからこそ、俺の失望が大きいのも察しての通りだ」

長門「如何なる懲罰も受けよう」

提督「そうか、では……」ゴソゴソ

ドン

長門「それは…」

提督「パソコンだ」

46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/03(火) 16:08:35.19 ID:tWCjrYSp0
長門「いや、懲罰なのに、なぜ…?」

提督「長門、君をしばらく俺の部屋に禁錮刑とする!」

長門「…はぁ?」

提督「期間は一人である程度のパソコン知識を持つ事!それが出来なければ出撃はおろか、遠征すらNGだ!!」

長門(戦艦が必要な遠征ってあったっけ…?)

提督「返事は!!」

長門「は、はい!!!!」

提督「では!まずはクリックの練習だ!それが終わったらダブルクリックだぞ!覚悟しておけ!」

長門「あ、アイ、サー!!」



50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/03(火) 16:12:39.49 ID:tWCjrYSp0
-そしてまたしばらくして-

金剛「イエース♪遂にキス島攻略まで到達ネー♪腕が鳴りまス!」

榛名「でもここ、駆逐艦でなければ攻略出来ないですよ」

金剛「お、オーマイガーッ!私の活躍もここで見納めデースか!!」

島風「ふふん、私の実力を見せるときが来たようね」

雪風「私もいるからねー!頑張ろうね島風ちゃん!」

電「私だって、この時のために頑張ってきたのです!提督さんのために頑張るです!!」

長門「みんな、会議のところ悪いな」ガチャ

雷「長門さん、どうかしたの?」


52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/03(火) 16:17:32.76 ID:tWCjrYSp0
長門「キス島攻略では私は活躍出来ないが、ちょっとは役に立つことをしようと思ってな」

阿武隈「おぉ~、ど、どんなのですか…?」

那珂「那珂ちゃん気になるな~」

長門「今回では育ちきってない駆逐艦も協力してもらうことになる。
だから、レベリング調整のために何度も出撃することになり、疲労度が蓄積することになるだろう。
そこで、何故疲労がたまるのか調べ、その根本原因を探ってみた」

霧島「……え、えっと?」

長門「まず疲労というものはだな、以下のようなものが考えられている。
まずエネルギー源(食事)の不足だな。食事により十分なエネルギーの摂取が行われないと、疲労が起こりやすくなる……(以下略)」

長門「これに基づいて最も効率の良い疲労の回復方法が…」

提督「…おーい長門、みんなもういないぞ」



54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/03(火) 16:20:52.58 ID:tWCjrYSp0
-またあるときは-

電「長門さん、ちょっとパソコンのことについて教えて欲しいのです」

長門「パソコンについてか?そうだな、パソコンとは古くは…(以下略)」

長門「そして現在でいうところのデスクトップパソコンとは…(以下略)」

長門「現状ではスマートフォンが増え、無理にデスクトップパソコンを使う機会が…」

電「すぴー」

長門「……電には少し難しすぎたか」

提督「いやそーいうんじゃなくて」


57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/03(火) 16:28:41.50 ID:tWCjrYSp0
-そして続く戦い-

伊168「イムヤでいいわ、よろしくね」

長門「うおおおお!あ、あれがスマートフォン!!実物は初めて見たっ!!」

電「イムヤさん、それどこ製なのですか~?」

長門「提督っ!!私もスマートフォンを覚えるぞ!だから、だから…」

提督「はは、焦るな焦るな。ゆっくりやっていけばいいさ。あと、もう少しみんなにお得な情報を教えてやれよ?」

長門「わ、わかった、善処する……」

陸奥(まったく、見てるこっちが恥ずかしくなる光景ね)

金剛(そんなお二人は、やっぱりお似合いなのデース!)

伊勢(微笑ましいわね)

赤城(このボーキの煮こごり、いけますね。加賀さんいかがですか?)

加賀(いただくわ)


おわり