1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/29(金) 19:32:04.27 ID:PERZO7n00
やすな「違うの。あの日なの。ソーニャちゃんもツラさわかるでしょ?」

ソーニャ「???」

やすな「ちょっと今日はゆっくりさせて。ゴメンね、ソーニャちゃん」

ソーニャ「何言ってんだやすな……」

やすな「……今日は、生理なの!」イライラ

ソーニャ「…だから?」

やすな「だから!! お腹も痛いし!! イライラしちゃうんだよ!!!」イライラ

ソーニャ「そうなのか。組織で手術受けてから生理きたことないからさ」

やすな「」


3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/29(金) 19:35:45.06 ID:PERZO7n00
~~~別の日~~~

先生「えぇー、音楽の先生が育休に入ることになった」

ワイワイガヤガヤ

やすな「赤ちゃんかー、いいなー。私も子ども欲しいんだよね」

ソーニャ「子どもが子ども産んじゃますいだろ」

やすな「ちがうよ!もっと大人になってから! 一姫二太郎だよ、ソーニャちゃん」

ソーニャ「意味ワカってんだろうな……」

やすな「子供は3人で、女の子が1人に男の子が2人が理想的ってことでしょ?」

ソーニャ「違う」

やすな「ソーニャちゃんは、子ども何人くらいほしいの?」

ソーニャ「私は……。組織で手術受けたから子どもできないんだ」

やすな「」



6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/29(金) 19:37:57.64 ID:PERZO7n00
~~帰り道~~~

やすな「あー、みてみてソーニャちゃん! ベビーカーの赤ちゃんが手を振ってるよー」ホンワカ

ソーニャ「あぁ。かわいいな」

やすな「殺し屋だと赤ちゃんを殺したこともあるの?」

ソーニャ「……自分の手で殺したことはない。けど、「私」が殺したことはある、かな」

やすな「」


8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/29(金) 19:39:11.04 ID:PERZO7n00
Please baby kill me..........


11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/29(金) 19:42:50.90 ID:PERZO7n00
やすな「おっはよー、ソーニャちゃん! みてみてー、これ私の甥っ子なんだー」

ソーニャ「もうオバさんになったのか」

やすな「もう!! でも、赤ちゃんほんっとかわいいよねー。食べちゃいたい」

ソーニャ「おいおい、怖いこと言うなよ。でも、お前に似なくてよかったな」

やすな「にーてますー! このほっぺたのぷにぷに感とかにてますー!!」

ソーニャ「はいはい」

やすな「お母さんになるってどんな気持ちなんだろうね、ソーニャちゃん」

ソーニャ「私は……私には一生わからないな」

やすな「」



13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/29(金) 19:46:50.74 ID:PERZO7n00
やすな「ソーニャちゃん映画みようよ、映画!」

ソーニャ「たまにならいいけど、何見るんだ?」

やすな「『コマンダー』だよ! 筋肉がシュッわー!」

ソーニャ「なんだそれ、仕方ないな。付き合ってやるよ」


--鑑賞後--

やすな「親子愛、まさにココにありだね!! 私もあんな旦那様の子どもほしいなー」

ソーニャ「ガチムチがいいのか?」

やすな「何があっても守ってくれそうじゃん! ソーニャちゃんみたいにね」

ソーニャ「な、なに言ってるんだよ///」

やすな「ソーニャちゃんは子育てむかなさそうだよね」

ソーニャ「私は、こども、できないから」

やすな


15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/29(金) 19:54:03.45 ID:PERZO7n00
~~~別の日~~~
やすな「ソーニャちゃん! 遊園地いこうよ!」

ソーニャ「やだよ、遊園地なんて」

やすな「わかったジェットコースターがこわいんでしょー、ビビリービビリービビリの殺し屋ー」

ソーニャ「違う! ジェットコースターなんて怖くない!! いってやるよ!!」

16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/29(金) 19:54:36.25 ID:PERZO7n00
~~~遊園地~~~
やすな「ソーニャちゃん、ジェットコースター楽しかったね! キャーってかぁわぁいかったぁー!!」

ソーニャ「……うるさい。私はあの程度じゃ怖がらない。後ろに座ってた人の声だ」

やすな「ジェットコースタージェットコースタージェットコースター!」

ソーニャ「なんでそんなに元気なんだよ…」

やすな「あ、小学生の子が並んでるけど、身長が足りなくて乗れないみたいだね」

ソーニャ「よく乗ろうと思うもんだ、物好きなガキだ」

やすな「私も将来家族で遊園地に来るのが夢なんだー! あそのこ家族みたいに」キラキラ

ソーニャ「そうか。がんばれ」

やすな「ソーニャちゃんの家族も一緒に! 家族づきあいだよ!」

ソーニャ「私、こども、できないから」

やすな「」


18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/29(金) 19:58:37.99 ID:PERZO7n00
やすな「ソーニャちゃんソーニャちゃん、これ甘くて美味しいよー」

ソーニャ「どれ…オイシイ」

やすな「そうでしょー! 初めて買ったけど、どこかで食べた気がするんだよね」

ソーニャ「本当か!? 本当にどこかで食べた気がするんだな!?」

やすな「気がするだけで、どこで食べたかは覚えてないよ。そんなに気に入ったの?」

ソーニャ「いや、まぁ、うん…」

やすな「子どもが好きそうだよねー。子どもができたら3時のおやつはコレにしよう! 私も一緒に食べられるし!」

ソーニャ「毎日は飽きるだろ」

やすな「飽きないもん! ソーニャちゃんは子どもができたらオヤツ何にするの? ボルシチ?」

ソーニャ「わたし、こども、できない」

やすな「」

20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/29(金) 20:02:54.83 ID:PERZO7n00
やすな「ソーニャちゃん、今日はジェンガもってきたよ! やろやろ!」

ソーニャ「また懐かしいものを」

やすな「私からね、……トリャーーーー」ドンガラガシャー

ソーニャ「なんでお前は一個目から崩せるんだ」

やすな「てへぺろ(・ω<)」

ソーニャ「おい…。私が本気を見せてやる」シュパパパパパパ

やすな「すっっっっごーーーい!! ガウディもビックリだよ、ソーニャちゃん! 椅子まで使うとか高すぎるよ」

ソーニャ「ふふん!」ドヤァ

やすな「すごいすごいすごい!! ソーニャちゃんすごーーい!」

ソーニャ「お、おい。暴れるな、バランスがくz…」ドンガラガシャードンガラガシャードンガラガシャー


22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/29(金) 20:05:37.22 ID:PERZO7n00
ソーニャ「おい、やすな! やすな!! 大丈夫か!!!」

やすな「あいててて、大丈夫だよソーニャちゃん」

ソーニャ「良かった……雪崩のようにお前の頭にジェンガが降っていったからな」

やすな「えへへ。心配してくれてありがと、ソーニャちゃん」

ソーニャ「全く心配させるな、お前一人のカラダじゃないんだから」

やすな「」



25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/29(金) 20:10:38.27 ID:PERZO7n00
やすな「ソーニャちゃん! 最近よくお腹すくんだよね」

ソーニャ「そうかそうか、たくさん食べろ。ミカンいるか?」

やすな「ありがと、ソーニャちゃん。最近、前より優しいよね。暴力もなくなったし」

ソーニャ「お前が私に殴られるようなことをしていないからだろ」

やすな「私も大人になったもんだ!」

ソーニャ「子どものままでいられちゃ困るからな」ボソッ

やすな「」



27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/29(金) 20:14:51.31 ID:PERZO7n00
~~~数カ月後~~~

やすな「なんだか、とても、太った、気がするよ、ソーニャちゃん」

ソーニャ「なんだか、お腹のあたりがふくれているな。また食べ過ぎたんだろ」

やすな「そんなわけないじゃん! どんだけ大食漢だとおもってるの、もー!」

ソーニャ「ハンバーガー食べるか?」

やすな「食べる食べるー! オイシイー!」ムシャムシャ

ソーニャ「音楽聴くか? クラシックとかどうだ?」

やすな「いやされるー」

ソーニャ「モーツァルトだからな」

やすな「」



30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/29(金) 20:21:10.14 ID:PERZO7n00
~~~数カ月後~~~
やすな「おはよう、ソーニャちゃん……ちょっとトイレいってくるね」

ソーニャ「朝きてそうそうか」

……
やすな「オエーッ」イエキ

ソーニャ「おい、大丈夫か」

やすな「ソーニャty」ゲロゲロビシャッー

ソーニャ「よしよし大丈夫大丈夫」

やすな「」

32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/29(金) 20:25:13.68 ID:PERZO7n00
~~~病院~~~
やすな「ヒ、ヒ、フー! ヒ、ヒ、フー!」 │ ソーニャ「がんばれ、やすな」

やすな「ヒ、ヒ、フー! 苦しいよ!!」 │ ソーニャ「……あぁ、神様」ドキドキ

やすな「タスケテソーニャty……ヒ、ヒ、フー」 │ ソーニャ「やすなやすなやすな」ガクガクブルブル


おんぎゃーおんぎゃーおんぎゃー!!!!!!

やすな「やったよ、ソーニャちゃん」

先生「よくがんばりましたね」

おんぎゃーおんぎゃーおんぎゃー!!!!!!

先生「無事、出産が終わりました。母子ともに健康です」

ソーニャ「ありがとうございます、ありがとうございます、ありがとうございます」

やすな「」


35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/29(金) 20:27:32.86 ID:PERZO7n00
~~数カ月後~~

やすな「ソーニャちゃん、無事に退院出来ました!」

ソーニャ「おめでとう、やすな」

やすな「それにしても驚いたよ、いつの間にか妊娠しているんだもん! イエス様だよ、きっと!」

ソーニャ「そんなわけあるか。神などいない」

やすな「でもでも、私、その……妊娠するようなことしてないもん! いつの間にかお腹に赤ちゃんがいたんだもん!」

ソーニャ「お前が覚えていないだけだろ?」

やすな「」



37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/29(金) 20:31:13.50 ID:PERZO7n00
ソーニャ「お前が覚えていないだけで、そういう行為はあった」

やすな「」

ソーニャ「お前は、だいたいのことを覚えることができないんだ。特に人の心をえぐったようなときには」

やすな「な、なにをいっているの? ソーニャちゃん…」

ソーニャ「お前は何度も私にこういったんだ。「子どもができたらどうしたい?」ってな。私は子どもができないのに」

やすな「」

ソーニャ「そうやってお前は、ショックを受けて、嫌な記憶を覚えないようにしていたんだ」

やすな「違うよ、違うよソーニャちゃん。私、バカだから、同じようなことを何度も言っちゃっただけだよ」

ソーニャ「そうだ。無自覚に。無意識に」



39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/29(金) 20:33:36.07 ID:PERZO7n00
ソーニャ「でも、もう、「覚えないこと」もできないようだな。子どもができたから」

やすな「え……」

ソーニャ「私は子どもができない。それはしかたがないことだと諦めていた」

ソーニャ「でも、私は子どもが欲しくなった。どうしても好きな人の子どもが」

やすな「ソーニャちゃん、何を言っているかわからないよ」

ソーニャ「そこで私は考えたんだ。どうしたらいいか。好きな人の子どもを手に入れる方法を」

ソーニャ「「女」じゃなくなったとはいえ、私にやすなを孕ませることはできない。だから考えたんだ」



43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/29(金) 20:36:34.13 ID:PERZO7n00
ソーニャ「お前の遺伝子だけあればいいや、って。種はだれでもいいやってな」

やすな「そんな…」

ソーニャ「女子高生に  ししたいやつらなんて山ほどいた。いくらでも払ってくれたよ」

ソーニャ「だから誰が父親かはわからない。でも、いいんだ。私にはやすなの血をひいた子どもがいれば」

やすな「じゃ、じゃぁ、わたしは、わたしのはじめては、わたし……」ナミダメウルウル

ソーニャ「私はお前の子どもが欲しかった。仕事での稼ぎもある。やすなの子どもは私が育てる」

やすな「」



48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/29(金) 20:40:08.88 ID:PERZO7n00
やすな「私の子どもは私のだもん! 私が育てる!!」

ソーニャ「どうやって育てるんだ? お金は? 仕事は? 時間は?」

やすな「な、なんとかなるよ!」

ソーニャ「ムリだね。私じゃなきゃ」

やすな「え…・…?」

ソーニャ「私が育てなければならないんだ。なぁ、やすな知っているか?」

やすな「な、なにさ!」

ソーニャ「究極の愛情って何かさ。知らないだろ? 食べちゃいたいほどかわいいやすな」

やすな「」


52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/29(金) 20:42:58.10 ID:PERZO7n00
やすな「ソーニャちゃん! 嬉しいけど、嬉しいけど、ちょっと待って!」

ソーニャ「ほら、こういうときのセリフを教えてやるよ」


"Baby, please kill me."

53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/29(金) 20:45:57.00 ID:PERZO7n00
やすな「あわあわわわわわ、ソーニャちゃん! なんでもするから助けて!!」

ソーニャ「そうか、何でもするのか?」

やすな「するする! なんでもする! だから、私とこどもは助けて!!!」

ソーニャ「なんでもするんだな?」ニヤリ

やすな「ワンワンワンワンワンワンワンワン」グルグルグルグルグルグル

ソーニャ「それじゃ……毎朝私のためにおいしい朝食といってらっしゃいのキスをするんだ」

やすな「」



55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/29(金) 20:48:16.82 ID:PERZO7n00
~~~ある日~~~

やすな「いってらっしゃーい、ソーニャちゃん!」チュッ

ソーニャ「いってくるよ、やすな」チュッ

赤ちゃん「please kill me」