1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/20(水) 01:18:42.09 ID:TxkyOhiI0
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2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/20(水) 01:21:08.81 ID:TxkyOhiI0
上条「うわっ!!」ピキーン

ゴゴゴゴゴゴ……

上条「…おい、御坂妹!?」

上条「くそっ!粉塵で姿が見えない!!どこだ!?どこにいる!?!?」

……

上条「……み、坂妹?」

上条「……」

上条「……」

上条「……は、ははは。なんてこった……」

上条「また御坂妹が爆発しちまった……」

3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/20(水) 01:26:51.16 ID:TxkyOhiI0
またか。

上条は粉塵が吹き流され焼け野原になったあたりを見回しながらつぶやいた。
昨日に引き続き二回目だ。

上条「どうしてだよ……」

上条「どうして御坂妹が爆発しなきゃなんねぇんだよ!!」

すたすたすた

上条「ん?あ、あれは!?」

背後から歩いてくる人影を見て上条は安堵した。

上条「御坂妹!!お前、爆発したんじゃなかったのか?」

御坂「は?何言ってんのよ?私は御坂美琴!!もう出会ってから結構経ってるってのに未だに妹と区別も出来ないの?」

上条「なんだ、ビリビリの方か……」

御坂「ビリビリって呼ぶな!!っていうか妹と会ってたの?しかも爆発?」

上条「……ああ、姉であるお前にはちゃんと離さないとな」


上条「御坂妹が爆発した」



6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/20(水) 01:32:03.98 ID:TxkyOhiI0
御坂「妹が、爆発?ちょっとアンタ何言ってるの?日本語になってないわよ」

上条「いや、言葉の通りだ。御坂妹が急に爆発した。このあたり一面焼け野原だろ?これも御坂妹が爆発したせいだ」

御坂「……アンタ入院のしすぎでとうとう頭いかれちゃったわけ?クローンとはいえ、人間が急に爆発するわけないじゃない」

上条「まあ、信じられない気持もわかるけど。俺も昨日初めて爆発に遭遇した時は意味がわからなかったし」

御坂「昨日も?ますます意味がわからないわ」

上条「俺だって意味わかんねーよ!!でもな、実際に爆発したのをこの目で見てるんだよ!!しかも2回も!!」

御坂「……もう一度聞くわ。それ本当なのね?」

上条「ああ」

御坂「……詳しく聞かせなさい」

7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/20(水) 01:38:29.99 ID:TxkyOhiI0
上条「詳しくも何も、出会い頭で爆発されたってだけだ。昨日は爆発前にちょっと会話したけどな」

御坂「……爆発、ねぇ。ちなみにその妹は二人とも同一人物?」

上条「いや、別の個体だ。昨日は10032号で、今日は別の奴だった。つまり……」

御坂「ま、まさか……嘘でしょ!?」

上条「俺だって信じたくねぇよ!!だけど、だけどな!!」

御坂「……」

上条「状況から判断するに、おそらく爆発した妹達の命は、もう……」

御坂「……」

上条「……なんで、なんでなんだろうな」

御坂「え?」

上条「なんで妹達ばっかり不幸な目に合うんだよ!せっかく実験から解放されて、調整も終わって普通の生活に戻ったってのに!!なんでまた命を落とさなきゃなんねぇんだよ!!」

御坂「……」

8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/20(水) 01:43:01.53 ID:TxkyOhiI0
上条「……おい御坂」

御坂「な、何よ?」

上条「助けるぞ」

御坂「え?」

上条「御坂妹を、もう一度助けるぞ!!」

御坂「た、助けるって言っても状況が意味不明だしなんとも」

上条「うるせぇ!!助けるって言ったら助けるんだよ!!!」

御坂「!?」

上条「俺たちは1度あいつを死の渕から救ったんだ!だったら、もう一度助けることだって出来るはずだ!!」

御坂「……はぁ、あんたってとことんバカね」

上条「あ?」

御坂「誰に向かって口聞いてるかわかってんの?私は学園都市第三位の超電磁砲よ?そして、あの子の姉よ!!言われなくても助けるわよ!!」

上条「御坂……へへ、いいぜ御坂」

上条「てめぇが姉として、超能力者として御坂妹を助けるってんなら、俺はお兄ちゃんとして御坂妹を爆発から救う!!!!」


11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/20(水) 01:50:43.39 ID:TxkyOhiI0


御坂「で、本題に入るわよ。私は最近妹と会ってなかったんだけど、あんたはちょくちょく会ってたわけ?」

上条「いや、そんなこともない。昨日会ったのも割と久しぶりだ」

御坂「そう……妹に何か変わった様子は?」

上条「んー、特には何も」

御坂「妹が爆発する前に、なにか前兆とかは?」

上条「前兆ねぇ。特に何も。昨日も今日も俺のことを『お兄ちゃん』って呼んでから爆発しただけだから」

御坂「お兄ちゃんって呼んでから爆発?ダメダメ、全っ然意味がわかんないわ。……え?」

上条「ん?なんだ、何か気付いたか?」

御坂「ちょ、ちょっと待ちなさいよアンタ。妹が『お兄ちゃん』って呼んでから爆発?」

上条「そうだ」

御坂「……アンタ、いつからあの子たちのお兄ちゃんになったのよ?」

上条「え、昨日からだけど?」

12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/20(水) 01:58:28.16 ID:TxkyOhiI0
御坂「ごめんちょっと意味がわからない」

上条「ああ、そうだな。ついでにこの話もしとくか」

上条「あれは昨日、御坂妹が爆発する前の会話だ」


――

上条「はぁ、今日もスキルアウトに絡まれてタイムセール逃した。不幸だ……ん、あれは」

御坂妹「どうもお久しぶりです、とミサカは久しぶりに会えた喜びを隠しつつ挨拶をします」

上条「おう御坂妹。久しぶりだな、元気にしてたか?」

御坂妹「はい、ミサカは何事もなく平和に過ごしています。あなたこそまた女の尻を追っかけて身体を壊したりはしていませんか?とミサカはあなたのフラグ体質を恨みつつも体調を気にかけます」

上条「ははは、上条さんにとっては病院生活は日常だからな。入院はちょくちょくしてるけど、まあ今は体調も問題ないぜ」

御坂妹「そうですか安心しました、とミサカは思い人であるあなたの健康を確認して安堵します」

上条「……あのさあ御坂妹」

御坂妹「はい?」

上条「俺たちもう結構仲いいんだから、いい加減『あなた』って呼び方はやめにしないか?」

13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/20(水) 02:06:31.91 ID:TxkyOhiI0
御坂妹「な、仲良くなったですか?//とミサカは頬を赤らめながら戸惑います。そ、そそそうですね、そろそろ親密な呼び方をしあうのもいいかもしれません、とミサカは内心ガッツポーズをしてみます」

上条「ん?なんで喜んでるんだ?」

御坂妹「……その鈍感っぷりだけは相変わらずなのですね。……で、ミサカはあなたをなんと呼べばいいのでしょうか?」

上条「んー、そうだなぁ」

御坂妹「『上条さん』では距離を感じます。と、なると……と、と、と『当麻』というのはどうでしょう!?とミサカは大胆に攻め入ります///」

上条「とうま、か。いや、それはダメだ。その呼び方は家にいる大食いシスターを連想させちまう」

御坂妹「……やはりミサカの本心には気づいていただけないのですね、とミサカは予想通りのフラグブレイカーにも気丈に対応します」

上条「うーん、上条でもダメで当麻でもダメ。……と、なると」

御坂妹「……」

上条「『お兄ちゃん』なんてのはどうだ?」

御坂妹「……何故それをチョイスしたのですか?」

上条「い、いやそれはだな!俺は御坂妹を『御坂妹』って呼んでる!!つまりはだな、上条さんは御坂妹を『妹』として認識してるわけだ!」

御坂妹「はい」

上条「だから、御坂妹は上条さんのことを『兄』だと思って話しかければバランスが安定するってことだ!!」

上条(言えない……実は上条さんは妹萌えだなんて言えない!!」

14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/20(水) 02:11:45.00 ID:TxkyOhiI0
御坂妹「最後の方で思考が漏れていましたよ、とミサカはあなたの意外な性癖にショックを受けつつも指摘します」

上条「ああごめん。で、御坂妹は『お兄ちゃん』って呼び方は嫌か?」

御坂妹「別に構いませんが」

上条「っしゃああああああああああああああああ!!!!」

御坂妹「せめてガッツポーズは心の中でしてください、とミサカはあなたの喜び方にドン引きします」

上条「おうすまんすまん!!って、だからその『あなた』って呼び方はやめろって」

御坂妹「そうでしたね。では、今後はそう呼ばせていただきます」

上条「おう!なんなら今ここで『お兄ちゃん♪』って呼んでくれてもいいぞ?」

御坂妹「わ、わかりました、とミサカは照れながらもあなたの顔を見つめながら……」

上条「だから『あなた』はやめろって」

御坂妹「失礼しました。では、いきます」

上条「……」ドキドキ

御坂妹「お兄ちゃん」

15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/20(水) 02:12:05.96 ID:TxkyOhiI0
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