1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/11(水) 16:29:24.85 ID:lAetnjQNi
真姫「ちょっと大丈夫にこちゃん!?風邪?」

にこ「うー、にことしたことが……体調管理を怠るなんて……」

絵里「今日はもう帰った方がいいんじゃないかしら?」

にこ「大丈夫よこのくらい!なんともないわ!」

真姫「そんなこと言って、穂乃果の件忘れたの?」

にこ「うっ……」

真姫「悪いこと言わないから、今日は帰って休みなさい」

にこ「はーい。じゃ、またね」バタン

絵里「・・・気にしてなさそうに見えたけど、内心落ち込んでるでしょうね」

真姫「にこちゃん、誰よりもアイドルに一生懸命だもんね……」

絵里「練習終わったら、お見舞いにでも行きましょうか」

真姫「そうね」


9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/11(水) 16:34:53.51 ID:lAetnjQNi
ー練習後ー
真姫「そういえば絵里」

絵里「なに?」

真姫「にこちゃんの家ってどこにあるのかしら」

絵里「うーん……わたしも知らないわね」

真姫「誰なら知ってるかしらね……」

絵里「うーん……希!にこの家知ってる?」

希「知っとるで」

絵里「案内してもらっていい?」

希「えーよ。お見舞い行くんやろ?でもその前にお土産買いに行こか」

絵里「そうね。じゃあ行きましょうか」

11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/11(水) 16:41:10.19 ID:lAetnjQNi
ー矢澤宅前ー
ピンポーン♪

ガチャ

にこ「はーい……って真姫ちゃん、絵里、希……どうしたのよ?」

真姫「どうしたって……お見舞いに来たに決まってるでしょ?」

にこ「お、お見舞い……とりあえず入りなさいよ」

のぞまきえり「「「お邪魔します」」」

ー矢澤宅ー
にこ「麦茶くらいしかないけどいい?」

真姫「何言ってるのよ。病人は寝てなさい」

絵里「私たちが色々やっといてあげるから」

にこ「え、でも……」

希「えーからえーから!困った時はお互い様やで!」

にこ「そ、そういうことならお言葉に甘えさせてもらおうかしら」

23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/11(水) 16:50:47.30 ID:Zo+DxaQh0
真姫「えっとじゃあまず熱を……ってこの体温計壊れてるじゃない!」

にこ「にこは体が丈夫なのがとりeげほっ!」

真姫「ああもう寝てなさい!買ってくるから!薬は……って薬もないじゃない!」

にこ「元気なのgごほっ!」

真姫「もう黙ってなさい!買ってくるから!」

絵里「買い物ならわたしと希で行くわ。風邪薬と体温計、あとは……」ガラッ

絵里「食べ物もないわね……買ってくるわ」

にこ「あ、じゃあお金……」

希「ええってそんくらい!さっきも言ったやろ?困った時はお互い様って!」

絵里「じゃあ、行ってくるから真姫はにこのこと見ててね」バタン

にこまき「「・・・・・・」」

25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/11(水) 16:57:37.09 ID:Zo+DxaQh0
真姫「じゃ、寝なさい。ほら、布団もちゃんと掛けて」バサッ

にこ「んー……さっきまで寝てたからあんまり眠くないかも」

真姫「あっ、ごめん……起こしちゃった?」

にこ「ううん。来る10分前くらいには起きてたよ」

真姫「そう……」

にこ「暇だし、なんかお喋りしよっkげほっ!ごほっ!」

真姫「あーもうダメよ!ちゃんと寝ないと!」

にこ「うー……退屈ぅ……」

真姫「我慢しなさい!」

にこ「はーい……」


30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/11(水) 17:06:19.13 ID:Zo+DxaQh0
にこ「うう……」ブルブル

真姫 (……にこちゃんすごい辛そう。震えてる……)

真姫「寒いの?」

にこ「寒気がする」ブルブル

スッ

真姫「……!(にこちゃんの手、すごく熱い!かなりの高熱ね!)」

にこ「うー……さむっ……」ブルブル

真姫「確かに寒いわねこの部屋、暖房は?そもそも窓空いてないかしら」ガタッ

真姫「空いてない……」

にこ「あーうん。それ隙間風だから気にしなくていいよ。暖房はないけど」

真姫 (酷い環境ね……)


35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/11(水) 17:18:02.02 ID:Zo+DxaQh0
にこ「・・・・・・」ブルブル

真姫「ね、ねえ」

にこ「なにー?」ブルブル

真姫「そ、そんなに寒いなら……添い寝してあげようか?」

にこ「ダメ!」

真姫「えっ……」

にこ「ああいや、そういう意味じゃなくて。真姫ちゃんに移ったら大変でしょ?
気持ちはありがたいけど、それは絶対ダメ。ありがとね、真姫ちゃん」ブルブル

真姫「ああうん。わたしも少し考えが足らなかったわね。ごめんなさい」

にこまき「「・・・・・・」」

ガチャ

絵里「ただいまー」

希「買ってきたでー」

36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/11(水) 17:18:41.65 ID:Zo+DxaQh0
真姫「あ、おかえり。とりあえず体温計貸して」

絵里「はい」

真姫「ありがと。
にこちゃん、体温計るからばんざいして」

にこ「子供扱いしないでよ!まったく……体温計るくらい自分でも……」バンザイ

真姫「はい」スッ

にこ「ひゃうっ!?」

真姫「あっこら!じっとして!そのまま腋に挟む!」

にこ「うう……いきなりされたらびっくりするじゃない……」

真姫「あっ……ご、ごめんなさい……」

にこ「いいわよ別に、にこのためにやってくれてたんだkげほっ!げほっ!」

真姫「もう、あんまり喋らない!……ありがと」


絵里「今のうちに料理作るわよ」

希「せやね」

37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/11(水) 17:26:03.57 ID:Zo+DxaQh0
ピピピピッ ピピピピッ ピピピピッ

真姫「あ、出たわね。どれどれ……っ!?39度もあるじゃない!」

にこ「嘘っ!?そんなに!?」

真姫「もう黙って寝てなさい!とんでもない熱じゃない!
どうしてさっきまでぺらぺら喋ってたのよ!?」

にこ「それは……」

真姫「喋っちゃダメ!もう寝てて!わかった!?」

にこ「は、はい……」

ガラッ

絵里「どうしたのよ真姫、そんなに声荒げて」

真姫「だってにこちゃん39度もあるのよ!落ち着いてられる!?」

絵里「39!?……だ、だったら尚更落ち着かないと、にこが寝れないわ」

真姫「あっ……そうね。ごめんねにこちゃん。じゃあゆっくり休んでね」

にこ「うん、おやすみ真姫ちゃん」


42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/11(水) 17:42:02.91 ID:Zo+DxaQh0
絵里「というわけで、明日明後日も温めて食べれるボルシチを作ったわ」

希「まだにこっちが寝てから一時間しか経ってへんし、もう少し待とか」

真姫「そうね」

絵里「……それはそうと真姫、あなた時間大丈夫なの?」

真姫「え……あっ、もう7時前……」

希「そろそろ帰らなあかんとちゃう?」

真姫「うーん……ちょっと親に連絡してくるわ」サッ

44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/11(水) 17:43:52.53 ID:Zo+DxaQh0
ー矢澤宅前ー
prrrrrrr

prrrrrrrpi!

真姫「あ、もしもしお母さん?」

真姫ママ『真姫、遅くなる時は連絡してって言ってるでしょ?心配したわよ?』

真姫「う……ご、ごめんなさい……」

真姫ママ『それで?今から帰って来るの?』

真姫「……ごめん。ちょっと今日友達の家に泊まりたいんだけど」

真姫ママ『なんていう子の家?』

真姫「にこちゃん」

真姫ママ『ああ、いつも話してるあの子ね。いいけど、迷惑をかけないようにね?』

真姫「うん。わかった」

真姫ママ『じゃあ、今度お礼しに行くから、案内してね』

真姫「はーい。じゃあね」プツッ

51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/11(水) 17:59:32.31 ID:Zo+DxaQh0
ー矢澤宅ー
真姫「親に許可もらってきたわ」

絵里「ん、何時まで?」

真姫「泊まり」

えりのぞ「「」」

真姫「え?なによ」

希「にこっちに聞かなあかんやろ……」

真姫「あ……」

絵里「ま、まあ、にこが起きたらきいてみましょう」

61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/11(水) 18:19:25.35 ID:lUQWlgcSi
ガラッ

真姫「にこちゃん……」

にこ「すぅ……すぅ……げほっ!ごほっ!」

真姫 (にこちゃんの顔色が悪くなってる……。頬と唇が紫色に……。
本当に風邪なのかしら……熱も高いし、もしかしてインフルエンザ?)

真姫「にこちゃん」トントン

にこ「ん…………」

真姫「にこちゃん、ごはんできたけど、食べれそう?」

にこ「・・・」

真姫「にこちゃん?」

にこ「あー、ひゅん。ひょっとひゃっへへへ?」グッ

真姫「に、にこちゃん?どうしたのよ……?」

にこ「ひょっとひゃんが」トテトテ

真姫「あっ、ちょっと!」


65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/11(水) 18:30:23.86 ID:lUQWlgcSi
ー洗面所ー
にこ「ぺっ……あーごめん。ちょっと痰がね」

真姫「あ、痰だったのね。それで、具合はどう?」

にこ「うーん。まぁ、さっきよりは良くなったかな?」

真姫「そう。じゃあ熱計ってみましょうか。はい、ばんざい」

にこ「ん」

スッ

にこまき「「・・・・・・」」

ピピピピッ ピピピピッ ピピピピッ

真姫「どれどれ……39度、さっきと変わってないわね」

にこ「ま、まぁ、ごはんも少しくらいなら」

真姫「そうね、少しでも食べておいた方がいいわ」

にこ「そうだよね。精をつけないと!」

69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/11(水) 18:45:37.43 ID:lUQWlgcSi
絵里「はい、ボルシチよ」コトッ

希「無理せんでゆっくり食べるんやで?」

にこ「ありがと……」

真姫「じゃあ、わたしたちも食べましょうか」

絵里「そうね」

にこまきえりのぞ「「「「いただきます」」」」


72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/11(水) 18:55:36.43 ID:lUQWlgcSi
ズズッ

にこ「ん……あったかい……」

絵里「美味しい?」

にこ「うん……」

希「がんばって作った甲斐あったなぁ」

真姫「でも、確かに絵里のロシア料理に外れはないと思うわ」

希「せやね。野菜たっぷりやし、病気の時にもぴったりやね」

絵里「ふふふ、味もさっぱりしてて病気の時でもスッと入っていくと思うわ」

にこ「うん、ありがと……」ズズッ

75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/11(水) 19:05:46.02 ID:lUQWlgcSi
にこまきえりのぞ「「「「ごちそうさまでした」」」」

真姫「にこちゃんも一杯は食べれたわね」

にこ「うん。おいしかったわ」

絵里「さて、じゃあ私達は片付けして帰るから、ゆっくり休むのよ?」

にこ「ごめん、また今度お礼するから……」

希「別に気にせんでええよ?何度も言うとるやろ?困った時はお互い様やで」

にこ「ごめん、ありがとう」

ー十分後ー
絵里「じゃあね、ゆっくり休むのよ?」

希「薬もちゃんと飲むんやで?」

にこ「うん、ありがと。じゃあね」

バタン

76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/11(水) 19:11:47.97 ID:lUQWlgcSi
にこ「……で、なんで真姫ちゃんは残ってるのよ」

真姫「い、いや……親に泊まるって言っちゃって……」

にこ「・・・風邪移っても知らないわよ」

真姫「ごめん……」

にこ「まぁ、にこのためにと思ってやってくれたんでしょ?迷惑かけてごめんね」

真姫「わたしが好きでやってるんだから気にしないで。泊めてもらってごめんね」

にこ「別にいいわよ。げほっ、じゃ、寝よっか……あ、真姫ちゃんお風呂はいる?」

真姫「うーん……別にいいわよ。もったいないしね」

にこ「遠慮しなくていいのよ?真姫ちゃんいつも身だしなみに気をつけてるでしょ?」

真姫「……じゃあ、悪いけど入ってくるわね」

にこ「うん、いってらっしゃい」

真姫「ちゃんと寝てるのよ?」

にこ「はーい。げほっ、ごほっ」

79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/11(水) 19:21:08.70 ID:lUQWlgcSi
ー風呂ー

・・・綺麗だけど結構狭いわね。湯船も一人用?

シャワアアアアアアア

シャンプーとかは……そこそこいいの使ってるわね。
こういうところは拘るのに他のところがダメなんて……ホント、アイドル好きね。

シャワアアアアアアア

にこちゃん……さっき咳してたけど顔色はよくなって来てたし、多分大丈夫よね……?

キュッキュッ

真姫「にこちゃん……」

80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/11(水) 19:26:35.46 ID:lUQWlgcSi
にこ「すぅ……すぅ……」

真姫「ちゃんと寝てるわね。布団は……」

真姫「……タオルケットが一枚。まぁいいわ」

真姫「おやすみ、にこちゃん……明日良くなってるといいわね……」

真姫「………………」

真姫「すぅ……すぅ……」

にこ「ん……ありがと……真姫ちゃん……えへへ…………すぅ……」


84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/11(水) 19:36:33.28 ID:lUQWlgcSi
ー朝ー
真姫「ん……くぁぁ……にこちゃん……?」

にこ「すぅ……すぅ……」

真姫「えっと熱は……」ピトッ

真姫「うん、昨日よりは大分下がったわね……今のうちにごはんの用意を」ギュッ

真姫「ん……?」

にこ「えへへ……真姫ちゃあん……」

真姫「……まったく、しょうがないわね。起きるまで、待っててあげるわよ」

にこ「ありがと……すぅ……」


90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/11(水) 19:57:16.27 ID:lUQWlgcSi
にこ「ん……ふわぁ……」

真姫「おはよう、にこちゃん。気分はどう?」

にこ「真姫ちゃん……うーん、まあ昨日よりはいいかな?」

真姫「じゃ、熱計りましょうか」

にこ「ん」バンザイ

スッ

にこまき「「・・・・・・」」

ピピピピッ ピピピピッ ピピピピッ

真姫「ん~……37度!大分下がったわね」

にこ「これで学校n」

真姫「ダメよ、ちゃんと休みなさい」

にこ「にこぉ……」


94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/11(水) 20:12:02.78 ID:lUQWlgcSi
真姫「じゃ、ボルシチ食べましょうか」

にこ「うん」

真姫「帰ってきたら、またお見舞い来てあげるから、それまでちゃんと寝てるのよ?」

にこ「はーい」

真姫「それじゃ……」

にこまき「「いただきます」」


終わり