1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/10(日) 17:04:47.55 ID:A12FpSWz0
春香「このくびれ! 胸元! もうたまんないよねぇ!!」

響「うぎゃああああああ! 春香何やってんのぉおおお!!」

春香「いやあ、今日書店に平積みされていたこの週刊少年誌の表紙に響ちゃんの眩い肢体が躍っていたのでつい」

響「お願いお願いお願いだからもうそれ早く鞄にしまって。ね? 春香」

千早「おはよう」

春香「はいさい千早ちゃん! ほ~ら、響ちゃんのグラビア巻頭特集だよ!」

響「うぎゃああああああ! やめてぇええええ!!」


10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/10(日) 17:11:41.59 ID:A12FpSWz0
千早「こ、これは……」

春香「ねっねっすごいでしょ? 『南国生まれのキミに夢Chu!』だって!」

響「うぎゃああああああ!! アオリ文読まないでぇえええ!!」

千早「すごいわね……我那覇さん。こんな有名誌の巻頭特集を組まれるなんて」

響「いや、真面目に感心されてもそれはそれで恥ずかしいんだけど!?」

春香「『キミの   な果実にボクらはゾッコン』」

響「だから春香は読まないでぇえええ!!」



17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/10(日) 17:17:55.04 ID:A12FpSWz0
春香「いやあ、でも響ちゃんってホントスタイル良いよねぇ。ちっちゃいのに」

響「ぐっ……。ち、ちっちゃいって言うな!」

千早「本当、腰のあたりもきちんと引き締まっているし、見事なプロポーションだわ。小柄だけれど」

響「言い方変えても一緒だからね千早!?」

春香「そしてそんなグラマラスなバディをこれでもかと言わんばかりに強調するこの雌豹の如き体勢!」ペラッ

千早「! こ、これは……!」

響「うぎゃああああああ!! こ、このページだけはだめぇええええ!!!!」


19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/10(日) 17:25:22.22 ID:A12FpSWz0
春香「もうこれ最高にあれだよね、千早ちゃん」スッ

千早「ええ、もう最高にあれね。春香」

響「うわあああん!! 自分の手の届かない位置に掲げるのはやめてぇー!」

春香「だって届く位置にあったら響ちゃんに奪われちゃうし……」

響「そりゃ奪うよ! ていうかなんで自分だけこんな理不尽な辱めを受けなきゃいけないの!?」

春香「うわーすごいなこの 間……   みたい」

響「聞いてよ!」

春香「でもついつい身体ばかりに目が行きがちだけど……この響ちゃんの表 もまたそそるものがあるよねぇ、千早ちゃん」

千早「ええ、その通りね春香」

響「千早も何物知り顔で頷いてるの! あーんもう、早く返してよー!」

春香「返すも何も、これ私が買った本だし」

響「そ、それはそうなんだけどぉ……あーんもう、春香のバカー!」



23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/10(日) 17:31:09.58 ID:A12FpSWz0
春香「でもさ、響ちゃん」

響「な、何……」

春香「この響ちゃんの挑発的な眼差し……なんか満更でもなさそうなんだけど?」

響「!? なっ、何言ってるの!?」

千早「確かにそうね。この卑 な……いえ、扇 的な……いえ、  いシチュエーションをむしろ愉しんでいるようにすら見受けられるわ」

響「一周して一番ドストレートな言い方になってるんだけど!? ていうか別に自分愉しんでないから! 仕事でやっただけだから!」

春香「まったまた~」

千早「まったまた~」

響「今日の千早おかしくない!?」

千早「今のは春香のマネをしただけよ」

春香「そうだよ響ちゃん。問題の本質から目を逸らさないで」

響「あ、はい。ごめんなさい」 

24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/10(日) 17:33:33.89 ID:A12FpSWz0
響「って、何で自分が謝ってるの!」

春香「で、実際どうだったの? 響ちゃん」

響「え? な、何が……」

千早「この撮影の時に  い気持ちになっていたかどうかと聞いているのよ、我那覇さん」

響「千早はさっきからド直球過ぎるよ!」

春香「で、どうなんやお嬢ちゃん。なあに、悪いようにはしまへんてぐへへ……」

響「春香は春香でどういうキャラなの……」


28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/10(日) 17:37:45.78 ID:A12FpSWz0
春香「じゃあ実際は何も感じずに淡々と撮影をこなしていたの?」

響「そ、そうだよ」

千早「本当に?」

響「ほ、本当だぞ」

春香「でもそれでこんな妖艶な表 できるのかなあ?」

千早「早く本当の事を言った方があなたのためよ、我那覇さん」

響「ねぇ何なのこの取調べ?」

30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/10(日) 17:42:55.10 ID:A12FpSWz0
春香「やっぱりちょっとは興奮した? ねぇねぇ」

響「そ、そう言われても……」

千早「この場合の『興奮』は擬態語で表現すると『ドキドキ』よりも『ム ム 』に相当するわ」

響「千早はいちいち言わなくていいよ!」

春香「で、どうなんやお嬢ちゃん。おっちゃんもうガマンでけへんがなぐへへ……」

響「春香は春香でレパートリー少ないな……まあいいけどさ」

千早「さあ、審判の時よ。我那覇さん」

春香「自分の心に素直になって。響ちゃん」

響「う、うぅ……」

31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/10(日) 17:46:32.76 ID:A12FpSWz0
響「ま、まあ、そりゃ……ちょっと、は……」

春香「したんだ!?」

響「!? ち、近いよ春香!」

千早「ム ム したのね!  欲を持て余したのね!?」

響「そ、そこまで言ってないでしょ!? ていうか目が怖いよ千早!」

春香「そっかそっかー。響ちゃんはグラビア撮影でム ム しちゃったかー。そっかそっかー」

響「だ、だからム ム ってほどじゃないって! ほんの、ほんのちょっとだけだから!」

千早「いいのよ我那覇さん。あなたは何も悪くないわ」

響「うーん殴りたいこの笑顔」


38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/10(日) 17:52:48.40 ID:A12FpSWz0
春香「じゃあ早速この事実をプロデューサーさんに伝えないと」スッ

響「!?」

春香「携帯取り出しポパピプ……」

響「だ、だめぇっ!!」

春香「きゃっ! どうしたの響ちゃんかわいい」

響「かわいいの文脈おかしいでしょ!? ていうか何する気だったの春香!?」

春香「響ちゃんがグラビア撮影時にム ム していたという事実をプロデューサーさんにお伝えしようと」

響「分かってはいたけどね!?」

千早「春香が伝えられないなら私が」スッ

響「あーんだめぇ!!!」

千早「どうしたの我那覇さん、池乃めだかみたいな動きしてかわいいわね」

響「いやぐるぐるパンチとかしてないからね!?」



40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/10(日) 17:56:22.55 ID:A12FpSWz0
春香「まあいいじゃん。どうせ今ここで阻止してもいつかどこかで言うんだし」

響「いやだから何で言う前提なの!? 別に言う必要無いよね!?」

千早「そりゃあプロデューサーも男性だもの。年頃の女の子が欲 している話を聞きたがらないはずはないわ」

響「せめて仕事に絡めた理由にしてよ! プロデューサーだからアイドルの仕事に対する意識を知る必要があるとかなんとか!」

春香「じゃあそれで」

千早「決定ね」

響「あーんもう!」


43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/10(日) 18:00:53.93 ID:A12FpSWz0
春香「まあまあ響ちゃん。響ちゃんが欲 してたって知っても、プロデューサーさんは響ちゃんを嫌ったりしないよ」

千早「ええそうよ我那覇さん。むしろプロデューサーも欲 するわ、きっと」

響「うぅ……もうほっといてよぉ……」

春香「ほっとかないよ!」

響「!?」

千早「春香……」

春香「私……響ちゃんのこと……ほっとかないよ!」

響「…………」

春香「だって私……響ちゃんのこと、好きだもん!」

響「!」



48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/10(日) 18:09:14.24 ID:A12FpSWz0
春香「かわいい響ちゃんが好き。ちっちゃい響ちゃんが好き。完璧だぞって強がってるけど実は寂しがり屋な響ちゃんが好き」

響「…………」

春香「いじられて半泣きになってる響ちゃんが好き。手が届かなくて悔しがってる響ちゃんが好き。グラビア撮影の時に欲 してたってプロデューサーさんに言われそうになって涙目になってる響ちゃんが好き」

響「…………」

春香「そしてそれでも――……」

響「…………」

春香「……またすぐにいつもの笑顔に戻って、私に笑いかけてくれる響ちゃんが……大好き」

響「春香……」

千早「……私も春香と同じ気持ちよ。我那覇さん」

響「千早……」



51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/10(日) 18:13:49.17 ID:A12FpSWz0
春香「色々いじっちゃってごめんね。響ちゃん」

響「い、いや、まあ……自分も、春香と千早の事は、その、好き、だし……」

春香「うん?」

千早「よく聞こえなかったわ、我那覇さん」

響「だ、だから、その、好きだって……」

春香「好き? だけ?」

響「え? あ、あー……だ、大好き……です……」

春香「ふふっ。よく言えました。響ちゃん」ナデナデ

響「うー……頭撫でないでよぉ……」

千早「我那覇さんかわいい……」



57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/10(日) 18:20:38.38 ID:A12FpSWz0
春香「いやあ、響ちゃんが私達の事を大好きだったとはねぇ、千早ちゃん」

千早「ええ、我那覇さんが私達の事を大好きだったなんてね、春香」

響「く、繰り返さないでよ……もう……」

春香「じゃあこれからもまた色々といじっちゃってもいい? 響ちゃん」

響「……いや、『じゃあ』の意味がよく分かんないぞ……」

千早「だっていじられてるときの我那覇さんって最高にかわいいんですもの」

響「そ、そんな真顔で言われても……」

春香「な、いいやろお嬢ちゃん。ちょっとだけ。ちょっとだけやから。な?」

響「だから春香のそのキャラは何なの……」

58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/10(日) 18:25:10.74 ID:A12FpSWz0
響「……ま、まあ……ちょっとだけ、なら……」

春香「本当に?」

響「ちょ、ちょっとだけだからね!?」

春香「分かってるって。じゃあ千早ちゃん」

千早「ええ、春香。準備はもうできてるわ」

響「? 準備って何の?」

春香「響ちゃんがグラビア撮影時に欲 していたっていう話を、プロデューサーさんを含めた全員にメールで一斉送信する準備だよ、響ちゃん」

響「やめてぇ!!」