1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/19(木) 19:30:50.47 ID:PruNnOsa0
12月24日
妹「……眠い」

俺「寝たら死ぬぞ」

妹「死ぬの?」

俺「もれなく死ぬ」

妹「……もうちょっとだけ頑張る」

俺「頑張れ」

妹「うん……」目をコスコス

俺「それじゃ……お休みー……」

妹「待って」ユサユサ

俺「……んん?なんだよ」

妹「なんで寝ようとしてるの」

俺「眠いからだよ」


2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/19(木) 19:31:23.13 ID:PruNnOsa0
妹「眠ると死んじゃうんでしょ?」

俺「……そうだった」

妹「お兄ちゃん死ぬとこだったね」

俺「あと一秒遅れていたら死んでいた」

妹「あぶなかった」

俺「あぶなかったな」


4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/19(木) 19:32:50.28 ID:PruNnOsa0
俺「眠気覚ましにコーラを飲もう」

妹「夜中にコーラ……なんか大人っぽい」

俺「だろ?」

妹「それでコーラはどこにあるの?」

俺「冷蔵庫にあるだろ」

妹「うちの冷蔵庫にそんなオシャレジュースがあるの見たことない」

俺「……俺もだ」

妹「麦茶ならいつでもあるけどね」

俺「じゃあ麦茶でいいや」

5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/19(木) 19:33:21.00 ID:PruNnOsa0
俺「じゃあ麦茶でいいや」

妹「そう」

俺「………」

妹「………」

俺「はやく持ってこいよ」

妹「えっ。私が持ってくるの?」

俺「麦茶を最初に言い出したのはお前だろ」

妹「えー……」

8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/19(木) 19:35:34.85 ID:PruNnOsa0
俺「不服か」

妹「不服」

俺「それじゃあジャンケンで決めよう」

妹「よしきた」

俺「最初は」
俺「パー」

妹「………」

俺「勝ったぜ」

妹「お待ち」

9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/19(木) 19:36:07.50 ID:PruNnOsa0
俺「どうした」

妹「納得いかない」

俺「じゃあもう一回やろうか」

妹「待って」

俺「うん?」

妹「最初の掛け声は私がやる」

俺「どうぞ」

妹「最初は……パー!」

妹「………」

妹「…………納得いかない」

俺「もう諦めろ」



11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/19(木) 19:39:54.73 ID:PruNnOsa0
妹「麦茶もってきた」

俺「わーい」

妹「お飲みください」

俺「いただきます」

ゴクゴ…ク…ッ…?

妹「美味しい?」

俺「……この麦茶、超甘ぇ」

妹「美味しいでしょ」

俺「激マズ」

妹「……そんなバカな」

12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/19(木) 19:40:24.33 ID:PruNnOsa0
俺「変なイタズラするんじゃないよ」

妹「美味しいはずなんだけどなぁ……」

俺「お前の麦茶をよこせ」(ヒョイッ

妹「あっ。そっちも」

俺「…………こっちもチョー甘い」

妹「言おうとしたのに」

13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/19(木) 19:42:19.42 ID:PruNnOsa0
俺「何いれたのこれ」

妹「ガムシロップ入れまくってみた」

俺「なぜそんなアホな真似を……」

妹「美味しくなると思ったから」

俺「美味しくないぞ」

妹「……理論上は美味しいはず」

俺「どんな理論だよ」

14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/19(木) 19:44:21.07 ID:PruNnOsa0
俺「お前も飲んでみろよ」

妹「言われなくても飲むし」

ゴクゴク……ゴクゴク……ゴクゴク……

俺「おぉ……すごい勢い……」

ゴクゴク……ゴクゴク……ゴクゴク……

妹「プハァ!」

俺「一気飲みする程うまいか」

妹「マズイ」

俺「何故一気飲みしたし」


16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/19(木) 19:47:07.79 ID:PruNnOsa0
妹「サイダーを混ぜれば美味しくなりそう」

俺「美味しくなるイメージをまるで持てないんだけど」

妹「コーラみたいなイメージ」

俺「あー……」

妹「見た目そっくりだしコーラみたいになるんじゃない?」

俺「それはコーラというよりメッコールだな」

妹「メッコール?」

俺「すごくマズイ炭酸麦茶」

妹「マズイんだ……」

俺「……こいつはどう頑張っても美味しくはならない」

妹「そっか……」


18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/19(木) 19:49:15.89 ID:PruNnOsa0
妹「あ」

俺「どうした」

妹「歯磨き」

俺「?」

妹「甘いもの食べたら歯磨きしないと」

俺「あっ……」

妹「歯磨きしないと虫歯になっちゃう……」

19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/19(木) 19:51:48.89 ID:PruNnOsa0
俺「虫歯は……やべぇな」

妹「やべぇ……」

俺「虫歯になったらドリられる……」

妹「ドリルこえぇ……」

俺「早く磨こう」

妹「磨かねば」

俺「洗面所行くぞ」

妹「うん」

俺「そーっと行くぞ」

妹「うん」

20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/19(木) 19:53:39.27 ID:PruNnOsa0
カサカサ……カサカサ……

俺「おい」

妹「なに?」

俺「お前の寝間着、擦れる音でかすぎ」

妹「ピカチューのこと?」

俺「そう。その着ぐるみ寝間着のこと」

妹「ピッピカチュー」





21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/19(木) 19:57:02.74 ID:PruNnOsa0
カサカサ、カサカサ

俺「カサカサうるさい。脱げ」

妹「こんなに可愛いのに……」

俺「可愛いけど脱げ」

妹「これ脱いだらスッポンポンになっちゃう」

俺「他の寝間着に着替えろよ」

妹「他に寝間着もってないし」

俺「……じゃあ俺の寝間着貸してやる」

妹「お兄ちゃんのはなんかヤ」

俺「………じゃあそのままでいいや」

22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/19(木) 19:58:20.87 ID:PruNnOsa0
俺「洗面所が遠い……」

妹「ねー見て見てー」

俺「ん?」

妹「忍び足~」

俺「おぉ、忍者っぽい」

妹「違う」

俺「えっ」

妹「忍者っぽいんじゃなくて、忍者そのもの」

俺「……本物の忍者はピカチューの寝間着なんて着ない」

23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/19(木) 20:00:07.37 ID:PruNnOsa0
妹「はい、この右手の親指に注目して~」

俺「?」

妹「これからこの親指を、忍術で移動させまーす。……よっ!」

俺「ただの手品じゃねーか」

妹「手品でもできる。けど忍術でもできる」

俺「……本物ならなんかそれっぽいこと言ってみろ」

妹「普段は地元の講演会などで子供達に忍術を披露してます」

俺「忍ぶ気ゼロだな」

妹「はい、次にこの蜜柑を忍術で宙に浮かせまーす」

俺「忍者さんもういいです」

24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/19(木) 20:02:43.89 ID:PruNnOsa0
俺「洗面所到着」

妹「ふぅ」

俺「意外と時間かかったなぁ」

妹「忍び足だったからね」

俺「忍び足だったけど……あんまり忍べてなかった気がする」

妹「そう?」

俺「俺達喋りまくりだったじゃん」

妹「……ほんとだ。全然忍べてねぇ」

俺「おい言葉遣い」

妹「忍べてございまぜんでした」

俺「うむ」


26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/19(木) 20:05:27.88 ID:PruNnOsa0
洗面所
歯ブラシしゃかしゃか……

俺「………」シャカシャカ

妹「………」シャカシャカ

俺「………」シャカシャカ

妹「………」シャカシャカ

俺「……ちゃんと磨いとけよー」

妹「んー……」

27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/19(木) 20:05:58.19 ID:PruNnOsa0
妹「………」フラフラ

俺「……おい、フラフラしてるぞ、大丈夫か」

妹「なんか眠くなってきた……」

俺「さっきまでの元気はどうした」

妹「んー……」

俺「寝たら死ぬぞ」

妹「死ぬわけないし………」

俺「寝たら爆死だぞ?」

妹「ばくしするわけないし……」

俺「………」

妹「ふわぁ……ねみぃ……」

シャカシャカ……シャカシャカ……

29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/19(木) 20:07:43.57 ID:PruNnOsa0
俺「お前……部屋戻ったら寝るつもりだろ」

妹「寝たい……」

俺「……今日の目的を忘れたのか?」

妹「………」

俺「寝ないでサンタの正体を突き止めるんだろ?」

妹「………」

俺「もうちょっとだけ頑張ろうぜ」

妹「………でもねむい」

俺「お兄ちゃんも一緒に頑張るからさ」

妹「うーん……」

30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/19(木) 20:10:07.76 ID:PruNnOsa0
妹「……お兄ちゃんはサンタさんになにお願いしたんだっけ」

俺「え?PSP vitaだけど」

妹「ぴーえすぴーびーた?」

俺「PSPvita。知らんのか」

妹「知ってるし」

俺「嘘つけ」

妹「知ってるし。全然知ってるし」

31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/19(木) 20:10:49.12 ID:PruNnOsa0
妹「じゃあ、そのビータ半分こしてくれたら私も頑張る」

俺「VITAを半分こか……うーん」

妹「むり?」

俺「あ」

妹「?」

俺「お前何利きだっけ」

妹「左利きだけど」

俺「俺は右利き」

妹「それがどうかしたの?」

俺「……よし、わかった。半分こにしてやる」

妹「やったー」

俺「やり辛くても文句言うなよ」

妹「?」

32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/19(木) 20:13:26.72 ID:PruNnOsa0
俺「そういえばお前はサンタに何お願いしたの?」

妹「こーざ」

俺「こーざ?御座?」

妹「口座お願いした」

俺「口座って……お金入れるやつか」

妹「うん」

俺「どんな小学六年生だよ」

33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/19(木) 20:16:32.61 ID:PruNnOsa0
俺「ていうかなんで口座?」

妹「お年玉貯金したい」

俺「お前……チョーえらいな」

妹「お金コツコツ貯めて
大人になったらお兄ちゃんを養ってあげるの」

俺「なんと……」

34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/19(木) 20:20:59.04 ID:PruNnOsa0
妹「うれしい?」

俺「……複雑な心境だよ」

妹「なんでさ」

俺「妹のヒモとか情けないにもほどかあるだろ」

妹「………お小遣いは毎月6万円」

俺「おぉ」

妹「一日中ゲームやり放題」

俺「おぉ」

妹「毎日私がご飯作ってあげる」

俺「お世話になります」

妹「お世話しましょう」



36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/19(木) 20:26:55.89 ID:PruNnOsa0
俺「まだねむいか?」

妹「ちょっとだけ……」

俺「……お風呂入ってみるか」

妹「よ、夜中にお風呂!?い、いいの??」

俺「お母さんにバレないようにすれば無問題」

妹「夜中にお風呂……やべぇ、ハリウッド女優みたい……」

俺「そうだな」

37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/19(木) 20:27:29.89 ID:PruNnOsa0
俺「お風呂に入ればお前も少しは目が覚めるだろ?」

妹「覚める覚める!はやく入ろ!」

俺「わかったから落ち着け」

妹「うん!」

俺「………」

妹「………」

俺「………」

妹「………?」

妹「お風呂いれないの?」

俺「お風呂のいれ方知らないし」

妹「………私入れてくるね」

俺「うむ」

38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/19(木) 20:32:48.66 ID:PruNnOsa0
妹「………」

俺「………」

妹「………」

俺「………」

(ピビピピピー!)

妹「っ!」ポチッ

(ピッ………)

俺「ナイス反射神経」

妹「だ、大丈夫?お母さん起きて来ないかな?」

俺「たぶん大丈夫。……さ、風呂入ろうぜ」

妹「うん!」

39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/19(木) 20:34:36.69 ID:PruNnOsa0
風呂場
ガラガラ!

俺「一番風呂ー!」チャポンっ

妹「私は二番風呂~」チャポンっ

俺「兄妹で1位2位独占!」

妹「わー」パチパチ

俺「ワンツーフィニッシュ!Yeah!」

妹「いぇー」

40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/19(木) 20:35:30.10 ID:PruNnOsa0
二人で浴槽に浸かる
妹「お兄ちゃーん」

俺「なんだー」

妹「狭い」

俺「そうか?」

妹「もっと詰めて」

俺「これ以上は無理」

妹「えー」

41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/19(木) 20:36:23.91 ID:PruNnOsa0
俺「あ。そうだ」

妹「?」

俺「俺のお股の間に座れば少しはスペースができるぞ」

妹「お股の間とかなんか   だ……」

俺「いいから早く」

妹「……失礼しまーす」

俺「うむ。お座りなさい」

42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/19(木) 20:38:34.68 ID:PruNnOsa0
俺「………」ナデナデ

妹「なんで私の頭撫でてるの?」

俺「なんとなく」

妹「そっか」

俺「………」ナデナデ

妹「……ホッ!ヨッ!……届かないっ……」

俺「……何してんだお前」

妹「私もお兄ちゃんの頭も撫でてあげようと思って」

俺「そうか」

妹「にょっ!…ほっ!…よっ!」

俺「………」首を前に傾ける

妹「……あ、届いた」(ピタッ

俺「………」ナデナデ

妹「ナデナデ」

43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/19(木) 20:40:17.60 ID:PruNnOsa0
妹「お兄ちゃんのすね毛やべぇ……ボーボーだ」

俺「女の子がやべぇとか言うな」

妹「すね毛がやばいでございます」

俺「うむ」

妹「抜いてもいい?」

俺「だめ」

妹「ふん!」

俺「痛たたっ!話を聞け!」

妹「見て!こんなにとれた!」

俺「大量じゃないか!」

44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/19(木) 20:43:06.50 ID:PruNnOsa0
妹「髪長くなったなー」

妹「そう?」

俺「ツインテールとか似合いそう」

妹「……こんな感じ?」(クルッ

俺「……似合わなっ!」

妹「………」

俺「す、すね毛抜くなっ!いたいっ」

妹「……お兄ちゃんもツインテールにしてみて」

俺「なんで俺が……」

妹「いいからはやく」

俺「………ほらよ」

妹「似合わなっ!あんまり似合わなっ!!」

俺「………」

妹「似合わなっ!」


48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/19(木) 20:47:24.10 ID:PruNnOsa0
俺「二の腕さわっていいか」

妹「いいよ」
プニプニ……プニプニ……

俺「めっちゃ柔らかい」

妹「そっか」
俺「お腹さわっていいか」

妹「うん」
さわさわ……さわさわ……

俺「おぉ、ふにふにだ」

妹「ちょっとくすぐったい」

俺「………お前さぁ」

妹「なに?」

俺「少しは嫌がれよ!」

妹「お兄ちゃんなら別に嫌じゃないし」

俺「俺はお前が嫌がるところを見たいんだよ!」

妹「なんだそりゃ」


50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/19(木) 20:51:00.57 ID:PruNnOsa0
俺「手もさわっていいか?」

妹「どうぞ」

俺「柔らかっ!……お前の体柔らかすぎだろ!」

妹「そう?」

俺「ほっぺたさわっていい?」

妹「ふでにさふぁってふし(既に触ってるじゃん)」

俺「柔らけぇ……」

妹「ほふ?(そう?)」

俺「ついでに も触ってもいい?」

妹「ふぁふぁひちょうひにのふぁらなひほふふぁひ」

俺「え、今なんて」←手を離してやる

妹「あまり調子に乗らない方がいい」

俺「はい」チャポン

51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/19(木) 20:55:49.55 ID:PruNnOsa0
俺「そろそろ上がるぞ」

妹「え……もう上がるの?」

俺「目は覚めたしもう十分だろ」

妹「……もっと入りたい」

俺「明日また入ればいいだろ」

妹「……お兄ちゃん明日もまた私と入ってくれる?」

俺「………」

妹「………」

俺「……やだ。めんどくさい」

妹「えー……」



54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/19(木) 20:59:09.18 ID:PruNnOsa0
脱衣所

妹「髪乾かしたい」

俺「タオルで拭けよ」

妹「ドライヤー使いたい」

俺「ドライヤーは……音がでかいからなぁ……」

妹「髪乾かしたい」

俺「お母さん達が起きてきちゃったらどうすんだよ」

妹「髪乾かしたい」

俺「……タオルだけじゃダメなの?」

妹「だめ」

俺「……仕方ないなぁ……」

妹「わーい」

55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/19(木) 21:02:29.52 ID:PruNnOsa0
妹「はいドライヤー」

俺「……何故俺に渡す」

妹「やってー」

俺「何を?」

妹「私の髪乾かしてー」

俺「………」

妹「だめ?」

俺「……まぁいいや。そこに座れ」

妹「うん」

56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/19(木) 21:05:49.72 ID:PruNnOsa0
ブオーン……
俺「ドライヤーの音超うるせぇ……」

妹「え?なんて?」

俺「なぁ、そろそろいいんじゃないか?」

妹「え?なんて?」

俺「髪も乾いてきたしもういいんじゃないかー?」

妹「え?なんて?」

俺「……あと少しだけだからな」

妹「うん」

俺「俺の声聞こえてるじゃねーか……」

57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/19(木) 21:08:45.56 ID:PruNnOsa0
妹「もういいよー」

俺「結局一時間近くかかった……」

妹「ありがとね、お兄ちゃん」ナデナデ

俺「……妹が兄の頭をナデナデするんじゃないよ」

妹「さっきは撫でても何も言わなかったのに……」

俺「……ツンデレはサイクルするもんなの
今はツンのターン」

妹「……?何言ってるかよくわかんない」

俺「そうか」

58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/19(木) 21:11:53.96 ID:PruNnOsa0
妹「ナデナデ」

俺「……いい加減俺の頭から手を離せ」

妹「あ、白髪発見」

俺「マジか」

妹「抜いてもいい?」

俺「……ダメ。若白髪は縁起がいいんだよ」

妹「えい」ブチブチっ

俺「痛いっ!
……ねぇ、お兄ちゃんのお話ちゃんと聞いて?」

妹「一杯抜けた!」

俺「まるで聞いてない……
……おい!ほんとに一杯じゃねーか!」

妹「あ、白髪まだ抜けてないや」

俺「お前……ぶっ飛ばされたいの?」

59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/19(木) 21:16:22.87 ID:PruNnOsa0
俺「よし、髪も渇いたし部屋に戻るぞ」

妹「そーっとね」

俺「もはや手遅れな気もするけど、そーっとな」

妹「おうおう」

俺「……あれ?お前のその寝巻き……」

妹「?」

俺「さっきのと何かが違う気がする……」

妹「これ?」

俺「それ」

妹「さっきのはピカチューで、これはライチューの寝巻き」

俺「そんなのもあるのか……」

妹「ライラーイ!ライ!」

俺「可愛くない鳴き声だなぁ……」



61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/19(木) 21:17:46.43 ID:PruNnOsa0
俺「部屋に到着」

妹「行く時よりも早かったね」

俺「ほとんど普通に歩いてたからなぁ」

妹「そうだねー………あっ!!!」

俺「ん?どうし……あっ!」

妹「プレゼントだ!!!」


63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/19(木) 21:19:05.59 ID:PruNnOsa0
俺「俺たちがお風呂入ってる間にサンタの野郎きてたのか……くっ」

妹「お兄ちゃんこれ見て!!私の通帳!!」

俺「……お前は楽しそうだな……今年もサンタを取り逃がしたんだぞ?」

妹「プレゼントもらえたことの方が嬉しい!」

俺「……そうか」

妹「うん!」



65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/19(木) 21:19:45.73 ID:PruNnOsa0
妹「お兄ちゃんは何もらったの???」

俺「俺はVITAのはず……ん!?こ、これは!?」

妹「どしたの?」

俺「これは……PSPだ!」

妹「それは……ビータとは違うの?」

俺「似てるけどちゃうねん……VITAちゃうねん……」

妹「これじゃダメなの?」

俺「PSPは既にもってるねん……」

妹「……サンタさんも新しいゲームには疎かったんだね」

俺「ショックだ……」

妹「………」

66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/19(木) 21:21:36.50 ID:PruNnOsa0
妹「……お兄ちゃん?」

俺「なんだ……」

妹「これもういらないの?」

俺「PSPはすでにあるしなぁ……」

妹「いらないならもらってもいい?」

俺「………珍しいな。お前がゲームやりたがるなんて」

妹「このピーエスピーでお兄ちゃんとあのゲームやりたい。あのゲーム」

俺「……どれだよ」

67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/19(木) 21:26:25.48 ID:PruNnOsa0
妹「もん……はん?」

俺「……モンハンのことか」

妹「それそれ。一緒にやろ?」

俺「………」

妹「だめ?」

俺「………」

妹「私ゲームやったことないけど頑張るよ!
説明書ちゃんと読むよ!」

俺「………」

妹「それでもだめ?」

俺「………そうだな、やってみるか」

妹「!!うん!やろ?」

俺「よし………やるか!」

妹「うん!もんはんやろう!」

俺「……まぁ、ソフト一つしかないから今は無理だけどなー」

妹「えー……」



69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/19(木) 21:28:19.29 ID:PruNnOsa0
俺「……ありがとな、励ましてくれて」ナデナデ

妹「うん」

俺「お前の分のソフトは俺のお年玉でかってやる」

妹「いいの?」

俺「代わりにお前のお年玉は口座にいれとけ
俺の将来のために」

妹「わかった!」

俺「……さて」

妹「うん」

俺「寝るか」

妹「寝よう!」

(完)