1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/23(月) 22:46:50.27 ID:/Z5A2c69P ?2BP(0)

「センパイの事が好きです」

「え?」

「恋人として付き合って下さいませんか?」




「わ、私達…お、女の子同士…だよ?本気なの?」

「はい、わかってます。でも本気なんです。センパイへのこの想いは…」


「しょ、正直…気持ち悪いよ…」








あれ以来、蛍に会っていない--------


4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/23(月) 22:49:07.90 ID:/Z5A2c69P
■12月9日(月)

夏海「あれ?ほたるんは?」

小鞠「…何でいちいち私に聞くの?」

夏海「あれ?姉ちゃんイライラしてる?ほたるんとケンカしたの?」

小鞠「してない!」

夏海「」ビクッ


6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/23(月) 22:54:07.90 ID:/Z5A2c69P
れんげ「だって、いつもこまちゃんとほたるんは一緒にいるのん」

夏海「そ、そうだよ。休みの日も放課後もずっと一緒だったじゃん」

れんげ「そうなん。まるで二人は恋人同士みたいだったのん」

夏海「いやー、あそこまで一緒だと、ほたるんの方が妹みたいで、本物の妹のウチとしては…」

小鞠「うっさい!知らないもんは知らないの!」

れんげ「」ビクッ


夏海「姉ちゃん。さすがに怒りすぎだって。本当にケンカしてないの?」

小鞠「してないってば」

夏海「なら、別にいいんだけど…」


恋人?冗談でも気持ち悪い!---私はあくまでも蛍の事を後輩としてしか思ってないから

7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/23(月) 22:59:55.64 ID:/Z5A2c69P
■12月10日(火)

小鞠「…」

れんげ「で、どうだったん?」

夏海「ほたるんの事?」

れんげ「うん」

小鞠「」ピクッ


れんげ「…」ジー

小鞠「…なに?」

れんげ「ほたるんの事が気にならないん?」

小鞠「…別に…」

夏海「…」


告白した次の日から学校休むなんて…振った私が悪いみたいじゃん!---絶対に許さない

8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/23(月) 23:04:36.26 ID:/Z5A2c69P
■12月11日(水)

一穂(先生)「いやー、連絡するの忘れてたんだけどね。ほたるんは風邪で休んでるから」

夏海「かず姉…遅すぎ…」

れんげ「なっつんが家に行って聞いてきたのん」

一穂「あははは。そっかー」

小鞠「…」



夏海「ねえ、姉ちゃん。学校終わったらお見舞いに行かない?」

小鞠「行かない」

夏海「そっか…」


もっと強引に誘え!-----------どうせ行かないけど


11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/23(月) 23:09:50.53 ID:/Z5A2c69P
■12月12日(木)

このみ「最近元気ないね?」

小鞠「そうかな…」

このみ「悩みとかあったら聞くよ?」

小鞠「…大丈夫だから。もう終わったことだし」

このみ「そうなんだ」

小鞠「うん、ありがとう」


このみ「じゃあ、私が元気がでるケーキを作ってあげよう♪」



甘々だった…このみちゃんは蛍の話題を出さない…嬉しかった。でも寂しかった

12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/23(月) 23:14:24.31 ID:/Z5A2c69P
■12月13日(金)

夏海「はぁ…週末の大掃除嫌だなー」

一穂「はーい、じゃあ二人組で掃除してねー」

夏海「よし!れんちょんさっさと終わらせて帰ろう!」

れんげ「頑張るん!」


小鞠「…」

兄「…」




いつも楽しかった週末の大掃除------あれ?何で楽しかったんだっけ?


15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/23(月) 23:19:39.03 ID:/Z5A2c69P
■12月14日(土)

小鞠「あれ?夏海は?」

雪子(母)「れんげちゃんと兄ちゃんと釣りに行くって出かけたよ」

小鞠「釣りか…」

雪子「ほら、子供が家にいないの。さっさと遊びに行きな」

小鞠「う…でも…」

雪子「あっ、そっか。蛍ちゃんは風邪だっけ?」

小鞠「うん」



一体いつまで風邪を引いてるふりをしてるんだろ---


17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/23(月) 23:24:49.86 ID:/Z5A2c69P
■12月15日(日)

小鞠(そういえば…今日は…町に蛍と出かける日…)

小鞠(蛍がクリスマスに手作りのケーキを作るから…)

小鞠(その材料を一緒に買いに行こうって…)

小鞠(…約束して…)

小鞠(…)






待ってみたけど誰も来なかった-------------約束なんて所詮その程度だよね



19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/23(月) 23:29:37.95 ID:/Z5A2c69P
■12月16日(月)

一穂「今日は二人組でスケッチねー」

夏海「姉ちゃんやろうぜ!」

小鞠「うん」

れんげ「兄にぃ一緒にやるん!」

兄「」ウン



カキカキカキカキ


夏海「姉ちゃん。ほたるんと何かあったの?」

小鞠「うっさいぞ」

夏海「そっか…」


全然楽しくないスケッチの時間------前はもっと楽しかった

20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/23(月) 23:34:29.92 ID:/Z5A2c69P
■12月17日(火)

スタスタ

小鞠(今日も学校か…)

小鞠(行きたくないなぁ~)

小鞠(わざとバスに遅れようかな…)

小鞠「あっ、ここって…蛍と…」


小鞠「…」


小鞠(さっさと学校に行こう)


遅刻したら、風邪で未だに休んでいる人間と、同じ嘘付きの人間になってしまう-----それは嫌だ


22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/23(月) 23:39:46.55 ID:/Z5A2c69P
■12月18日(水)

小鞠(ここで○○○と一緒にスイカ食べたっけ…)

小鞠(そういえばここは○○○と一緒にトマトを買いに…)

小鞠(こっちはれんげも一緒にスケッチした)

小鞠(お弁当の交換もした…○○○はあんなに美味しくないお弁当でも喜んで…)

小鞠(…)


小鞠「やっぱり帰る」

夏海「え?もう散歩しないの?」

れんげ「こまちゃん用事なのん?」

小鞠「見たいテレビあるから」



一年もいなかったくせに…なんでこんなに思い出に…


24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/23(月) 23:43:50.98 ID:/Z5A2c69P
■12月19日(木)

雪子「しっかり寝ておくんよ」

小鞠「うん」


小鞠(風邪をひいちゃった…)

小鞠(…)

小鞠(そういえば、この前風邪をひいた時は、りんごとか持ってきてくれた…)

小鞠(うさぎさんにしてくれたり、あとプリンも作ってくれた)

小鞠(寝ずに看病してくれたり)

小鞠(寂しくなった時に手を繋いでくれたり

小鞠(ずっと一緒にいてくれた)

小鞠(あと…あと…)




懐かしく…そして寂しく感じたのは--------全部風邪のせいに決まってる-----でもやっぱり寂しい

25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/23(月) 23:46:20.44 ID:/Z5A2c69P
■12月20日(金)

小鞠「だいぶ楽になったかも…」

小鞠「…」

夏海「姉ちゃん…」Zzzzz

小鞠「まったくいつの間に布団の中に…」


夏海「怒らないでよ…寂しいよ…ウチ…」Zzzz

小鞠「泣いてる……」

小鞠「バカ…怒らないよ。怒ってないよ」ナデナデ

夏海「えへへ…」



まったくバカのくせに--------------ありがと。夏海





おかげで冷静になれたよ。もう怒ってないよ。夏海

もう大丈夫だから

26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/23(月) 23:48:01.21 ID:/Z5A2c69P
■12月21日(土)

小鞠「お、お兄ちゃん…その…恋人ってなんなのかな?」

兄「…」

小鞠「え?お兄ちゃんって恋人がいたの?」

兄「」ウン



兄「」スッ

小鞠「……………え?」

兄「…」

小鞠「これってお人形さんじゃ…」

兄「」ウン


バキッ


兄「!!!!!!!!!!!!!!!?????????????????????」


兄曰く『愛さえあれば何も関係ない』らしい--------ドン引き


28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/23(月) 23:49:54.27 ID:/Z5A2c69P
■12月22日(日)

このみ「え?恋人の好きと友達の好きの違い?」

小鞠「う、うん。そ、その友達に…告白された子がいて…」

小鞠「でも、特になんというか、どっちの好きかよくわからなくて…」

小鞠「恋人とか友達とか境界線がよくわからなくなってきて…」

小鞠「でも、会わないと寂しくって、でも恋人って言われるとよくわからなくて」

このみ「?」


小鞠「え、えーと、とにかく恋人と友達って何が違うのかな?」

このみ「   な事をしたいか?したくないか?の違いだと思うよ」

小鞠「ちょ、直球すぎだから!!」

29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/23(月) 23:51:55.41 ID:/Z5A2c69P
このみ「そうだねー。うーん、ずっと一緒にいたいか?いたくないか?の違いかな?」

小鞠「え?」

このみ「ほら、何だかんだ言っても、友達ってずっと一緒にいれないでしょ?」

小鞠「そうなのかな?」

このみ「例えば、私が東京に引っ越したらどうする?」

小鞠「え?うーん…?」

このみ「小鞠ちゃんは私を追いかけて来てくれる?」

小鞠「いや、そんな事はしないよ…手紙は書くよ」


このみ「じゃあ、蛍ちゃんは?蛍ちゃんが東京に帰っちゃったら?」

小鞠「…え?」

このみ「実は、最近姿見せてないのは…」

小鞠「…………………ぇ」

このみ「だって、なっちゃんが何度も教えようとしたのに、小鞠ちゃん話を聞かなかったでしょ?」

小鞠「そ、そんな…蛍が…東京に…?」

30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/23(月) 23:54:04.82 ID:/Z5A2c69P
このみ「という例えだったら、追いかけるでしょ?」

小鞠「え?……え?」

このみ「あれ?今って例え話の時間でしょ?」

小鞠「…」

このみ「まぁ、どうしたいかは小鞠ちゃん次第だよ」

小鞠「…」

このみ「私の時の反応と、蛍ちゃんの時の反応が違うのは何でなのかな?」

小鞠「…」

このみ「意地悪しちゃったけど…でも、考えてみてもいいんじゃないかな?」

小鞠「…」

このみ「ほら、友達に告白された子がいるんでしょ?真剣に考えないとダメだよ?」

小鞠「…」




このみちゃんは意地悪だ------私は友達として好きなのは認めるけどけど----余計わからなくなってきた

31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/23(月) 23:55:18.25 ID:/Z5A2c69P
■12月23日(月)


夏海「そういえば、サンタさんっていつ来るんだっけ?」

小鞠「24日の夜…25日の朝って言えばいい?」

夏海「えー、じゃあ今晩じゃないのー?」

小鞠「違うよ」


夏海「姉ちゃんはサンタさんに何をお願いしたの?ウチはゲームだけど」

小鞠「ふふん。私は大人だからね。もうサンタさんって歳じゃないんだよ?」

夏海「えーでも、確か『身長』って書いてなかったっけ?」

小鞠「あっ!勝手に手紙を読んだな!!」

夏海「あははは。ちょっと参考にさせて貰おうと」

小鞠「笑うな!!」

32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/23(月) 23:56:45.32 ID:/Z5A2c69P
 
………


夏海「ぐーぐー」Zzzz

小鞠「よし、隣の部屋の夏海は寝てる…」


小鞠「サンタさんお願いします。『身長』はいりません」

小鞠「だから…………その…仲直りできるきっかけを…」

小鞠「私…酷い事を言ったので…」

小鞠「勇気を出してくれたのに…酷い事を…だから…謝りたいんです」


小鞠「お願いします。…きっかけをください」



小鞠「…」


小鞠「あれ?外に人影が見える…」

小鞠「あれって…蛍?」

33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/23(月) 23:58:02.66 ID:/Z5A2c69P
小鞠(思わず外に出ちゃった…でも月明かりが強いから地面が見える)

小鞠(そ、それにこれは…きっとサンタさんがきっかけをくれたんだ)

小鞠(た、たぶん、そうに決まってる)

小鞠「蛍!待って!ちょっと待ってよ!」



小鞠「ハァハァ…あれ?蛍…見失っちゃった…」


小鞠「って、あれは…桜の…?」

小鞠「蛍が引っ越してきて…初めて一緒に桜餅を食べた…桜の木の下…」

小鞠「はぁ…私バカみたい…あんな時間に蛍がいるわけないじゃん」

小鞠「きっと目の錯覚。私ってバカだな。必死にここまで来るなんて…」


小鞠「せっかくだし、あの桜の木の下で休憩していこうかな」

スタスタ

小鞠「ふぅ…疲れた…」


小鞠「…え…蛍?」



35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/24(火) 00:00:01.07 ID:aLh8fbZ6P
■12月24日(火)午前0:00

蛍「センパイ…お久しぶりです」

小鞠「あっ…う、うん。久しぶり」

蛍「…」

小鞠「え、えーと…」

小鞠(あ、謝らなきゃ…)


37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/24(火) 00:06:46.81 ID:aLh8fbZ6P
蛍「こんな時間に危険ですよ?何でこんな所に?」

小鞠「蛍だって…」

蛍「そうですね。私は…何か呼ばれた気がして…」

小鞠(違う、私は…あやまりたい)


蛍「センパイ。風邪をひきます。帰りませんか?」

小鞠「ほ、蛍は…治ったの?」

蛍「ええ。インフルで…時間がかかりましたが」

小鞠「そっか…」

小鞠(本当に風邪だったんだ…それなのに私は疑って…酷い…)



45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/24(火) 00:33:39.03 ID:aLh8fbZ6P
蛍「…」

小鞠「…」

小鞠(謝らなきゃ謝らなきゃ謝らなきゃ謝らなきゃ)

小鞠(あの告白の酷い返事を…謝らなきゃ)

蛍「ごめんなさい。センパイ」

小鞠「…へ?」

46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/24(火) 00:37:34.83 ID:aLh8fbZ6P
蛍「私のせいですよね。私が変な想いをセンパイに抱いたから…」

小鞠「ち、ちが…」

蛍「お見舞いに来た夏海センパイやこのみさんから聞きました」

蛍「小鞠センパイの元気がないって…」

蛍「私のせいですよね。全部私のあの告白のせい…」

小鞠「ち、ちがっ」

蛍「ふふ。ええ、本当は自分でもわかってました。『気持ち悪い』って」


48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/24(火) 00:42:24.02 ID:aLh8fbZ6P
蛍「でも、もしかしたら、もしかしたら…今以上の関係になれるかもって」

蛍「もっともっと一緒にいられるかもって…」

蛍「そう思ったら告白したくなって…でも、本当にバカ」

蛍「私…本当は十分に楽しかったんです。幸せだったんです。毎日が充実していたんです」

蛍「それなのに高望みして、全部失って…」


蛍「センパイ。本当にごめんなさい。嫌な気持ちにさせてしまってごめんなさい」

小鞠「ば…」

蛍「ごめんなさい。センパイ」

小鞠「バカーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」

蛍「」ビクッ


小鞠「私がバカだ!」

蛍「え?」

49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/24(火) 00:46:01.45 ID:aLh8fbZ6P
小鞠「蛍が悩んで一生懸命告白してきたのに!」

小鞠「私は私は私は私は私は私は!!」

小鞠「『気持ち悪い』って、バカ!私はバカ!」

小鞠「うわぁぁぁぁぁぁん。ごめぇんなぁさぁい!!!」ポロポロ

蛍「え?え?せ、センパイ。とりあえず涙を…」

50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/24(火) 00:50:58.11 ID:aLh8fbZ6P
 
………

小鞠「」グスグス

蛍「だ、大丈夫ですか?」

小鞠「うん、落ちついた」

蛍「寒いですし、帰りませんか?」

小鞠「…私バカだよ」

蛍「いえ、バカは私です」


小鞠「…私寂しかった…蛍が急にいなくなって…寂しかった」

蛍「…」

小鞠「だって、家も学校も通学路も山も川も…全部蛍との思い出があって…」

小鞠「楽しかった…うん。楽しかったよ。蛍と一緒にいるのは…」

小鞠「すっごく楽しかった…」

蛍「センパイ…」

51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/24(火) 00:54:15.25 ID:aLh8fbZ6P
小鞠「蛍といると楽しい。すっごく幸せ…でも、好き?と聞かれるとわからない…」

小鞠「わからないの。わからないの。好きってなんなの?」

小鞠「好きじゃないとずっと一緒にいれないの?」

蛍「…」

小鞠「私は蛍と、今まで通りずっと一緒にいたいよ…でも、それは恋人なの?友達じゃいけないの?」

蛍「…」

小鞠「ねえ…蛍…」

52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/24(火) 00:57:50.45 ID:aLh8fbZ6P
蛍「…違います」

小鞠「え?」

蛍「センパイは『今まで通り』一緒にいたいんですよね?」

小鞠「うん」

蛍「違うんですよセンパイ。さっきも言いましたが…私は『もっともっと』一緒にいたいんです」

小鞠「そっか…」


蛍「だから、私…決めました!決めちゃいました!」

小鞠「?」



54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/24(火) 01:02:40.64 ID:aLh8fbZ6P
蛍「センパイが『もっともっと』私と一緒にいたくなるように頑張ります!」

蛍「そうすれば、そうしたら、今度は…今度こそは…」

小鞠「あははは。蛍は前向きなんだ」

蛍「はい!それにセンパイの事が好きなんです。これは嘘ではありませんし」

小鞠「っ~//」カァー

小鞠(まだ、好きって言われえるのに…抵抗が…//)


蛍「それに…」

小鞠「それに?」


蛍「センパイが『今まで通り』一緒にいたいって言ってくれただけで、私幸せで…死にそうなんです」

小鞠「あはははは。なにそれ」

蛍「だから、覚悟して下さい。これ以上『もっともっと』一緒にいたいって言いたくなるように頑張りますんで!」

小鞠「うん、いいよ。その時は。私も……好きって認めてあげる」

55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/24(火) 01:07:27.14 ID:aLh8fbZ6P
ヘナヘナ~

小鞠「って、蛍!?どうしたの?急に地面に座って!?」

蛍「…………………ひっ」

小鞠「え?」

蛍「センパイが…ぐすっ…センパイと…ひっ…本当は…怖かったんです」


蛍「もう二度と…遊べないんじゃないかって…話せないんじゃないかって…」

蛍「でも、センパイは普通に接してくれて…」

蛍「嬉しくて…嬉しくて…しかも好きになってくれて…」


小鞠「ちょっちょっと待ってよ!まだ好きになってないってば!」

蛍「大丈夫です。絶対に好きにさせちゃいますんで♪」

小鞠「もうっ、泣くか笑顔かどっちかにしてよね」

蛍「えへへ」

56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/24(火) 01:10:04.18 ID:aLh8fbZ6P
………


小鞠(それから、家に帰って、夜中のお出かけがバレて散々怒られた)



小鞠(あと、サンタさんにお願いしていた身長は伸びなかった)

小鞠(だからきっと…伸びなかった分、サンタさんが蛍とのきっかけを作ってくれたんだと思う)


小鞠(サンタさんありがとう。お陰で楽しい毎日が帰って来た)

57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/24(火) 01:13:39.00 ID:aLh8fbZ6P
………


蛍「え?ケーキをですか?」

小鞠「んもーっ。クリスマスにケーキを作ってくれる約束してたでしょ?」

蛍「で、でも…今からじゃ…」

小鞠「いいの!私は蛍のケーキが食べたいの!ケーキ!ケーキ!」


蛍「うぅ…し、仕方ありませんね。ちょっと急いで作ります」

蛍「ただ…その代わり…」

小鞠「ん?」

蛍「その代わり!『あーん』して食べさせてくださいね!」

小鞠「………………え?なんでそんな話に?」

蛍「してくれないなら、作りません!」


59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/24(火) 01:16:37.45 ID:aLh8fbZ6P
小鞠「うぅ…まぁ、そのくらいなら」

蛍「わぁい♪」

小鞠「ったく調子いいんだから…」


蛍「さあ、センパイ!すぐに買いに行きましょう!」

小鞠「うんちょっと待って…って、あ!忘れてた!」

蛍「?」




小鞠「ハッピーメリークリスマス!蛍♪」

蛍「は、はい!ハッピーメリークリスマスですね。センパイ♪」



小鞠「えへへ♪」

蛍「ふふっ♪」



       終わり