4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/02(月) 21:22:11.06 ID:daG5mNrR0
ほむら「ワルプルギスの夜が現れるのはココよ」
杏子「ほぅ… よくわかるなぁ」
ほむら「統計よ」
杏子「じゃあ罠を張る場所とかも、アイツの通りそうなとこ選んでんの?」
ほむら「ええ、抜かりは無いわ」
杏子「そりゃ心強い」
・
・
・
杏子「あ、もうこんな時間か」
ほむら「作戦会議で遅くなってしまったわね」
杏子「泊まってってもいいかな? ここなら安心して寝られそうだし」
ほむら「着替えは私のでいい?」
6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/02(月) 21:25:46.62 ID:daG5mNrR0
ほむら「そろそろ寝ましょうか」
杏子「のんびり寝られるっていいなぁ! それじゃ電気消すよ~」
ほむら「えっ…」
パチン
杏子「……」
ほむら「」キュッ
杏子「…!」グイグイ
ほむら「」ズリズリ
杏子「なんだよさっきから! 広いんだからくっつくなよ!」
ほむら「だって……」クスン
杏子(え、どしたの!? 泣いちゃったの?)
ほむら「電気消すとこわい……」
11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/02(月) 21:33:59.79 ID:daG5mNrR0
——ワルプルギスの部屋——
三周目のワルプルギスの夜「毎回毎回俺らの邪魔をする暁美ほむらの弱点がわかった」
一周目のワルプルギスの夜「あの子戦闘要員だったのか」
四週目のワルプルギスの夜「ああ、俺の時は一人だったけど、けっこうしぶとかったぞ」
二週目のワルプルギスの夜「どっちかっていうとピンクの方が強いだろ」
五週目のワルプルギスの夜「アイツ今回は契約してないからいいの」
四周目のワルプルギスの夜「それで、弱点ってのは?」
三周目のワルプルギスの夜「夜がこわいらしい」
全員「……俺らじゃん」
13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/02(月) 21:39:14.68 ID:daG5mNrR0
ワルプルギスの夜「お~い新入り」
オクタヴィア「なんスか先輩? 俺、ケンカ強いッスよ」
ワルプルギスの夜「暁美ほむらの弱点、聞いた事ある?」
オクタヴィア「ないッスね。アイツに弱点なんて……」
ワルプルギスの夜「暗闇が怖いらしいんだ」
オクタヴィア「なんだと……」
ワルプルギスの夜「もうね、部屋の電気消すとプルップルすんの」
オクタヴィア「それはいいことを聞いた…」シュウウウ
ワルプルギスの夜「ん? どうした新入り!?」
さやか「それ聞いたら希望が溢れて元に戻っちゃった! ありがと!」タタッ
ワルプルギスの夜「待ってよ……」
16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/02(月) 21:43:10.08 ID:daG5mNrR0
QB「死体の鮮度を保ってどうするつもりだい?」
杏子「どうにかなった時のためにさ」
QB(無理だと思うけどな… まぁいっか)
QB「勝算はあるのかい?」
まどか「そのためにわたしも協力するんだよ」
QB「危険だよ。魔法少女でもない君が行くなんて」
マミ「その時は私たちが鹿目さんをしっかりガードするわ」
杏子「ほむらは… たぶんこんな作戦、手伝ってくれないだろう」
ムクッ
さやか「そのほむらのことなんだけどさ」
マミまどあんこ「おぅわあああああ!!!!!!!」
QB「ウソだろ!!!?」
22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/02(月) 21:48:03.97 ID:daG5mNrR0
まどか「さやかちゃん… 元に戻ったんだね」ブワッ
マミ「本当に『奇跡も、魔法も、あるんだよ!』を地で行ったのね……」
さやか「いやそんなの後でいいから! とにかくほむらが」
杏子「バカ言うなよ! さやかが戻って来て、どうでもいい訳ないだろ!」
さやか「落ち着きなって! ほむらが大変なんだよ!」
マミ「…今度は暁美さんが?」
まどか「ほむらちゃんは、いつもいろんな意味で大変だけど」
さやか「ほむらがね… 暗い部屋にいると泣いちゃうんだって」
まどか「」ゴクリ
杏子(知ってた)
25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/02(月) 21:53:51.30 ID:daG5mNrR0
まどか「それは… 『あの』ほむらちゃんが?」
さやか「うん」
マミ「人は見かけによらないわね……」
まどか「誰に聞いたの?」
さやか「ワルプルギスの夜っていう、なんかすっごい魔女から」
マミ「まさか美樹さん、あれに会って来たの!?」
さやか「あの人有名だったんですね」
杏子「でもほむらが夜怖いのって、あたし知ってた」
まどか「どうして教えてくれないの!」ガクガク
杏子「やめてよ」
28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/02(月) 21:58:54.56 ID:daG5mNrR0
まどか「じゃあ早速ほむらちゃんの所へ行こうよ! そして泣かそう!」
マミ「待って。気持ちはわかるけど…」
杏子「あたしらはこれから、そのワルプルギスの夜と戦うために練習しないと」
まどか「え~…」
さやか「この四人掛かりなら勝てそうな感じだったよ。ほむらの事は、その後ゆっくりね」
まどか「みんな… 無事で帰ってきてよ!」
マミ「当然でしょ!」
さやか「帰って来ないわけないよ!」
杏子「こんなお楽しみが待ってるんだからな!」
まどか「だよね!」
36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/02(月) 22:09:22.52 ID:daG5mNrR0
——当日——
マミ「みんな、作戦通りにね、いい?」
杏子「ほむらの罠で進路を誘導して」
さやか「避難所から距離を置いたら集中砲火ね!」
杏子「早いとこ終わらせようぜ!」
ほむら「来たわ!」
ワルプルギスの夜「ヒェーッヒヒヒヒ!!!」
ほむら「えっ…」
マミ「しまった!」
39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/02(月) 22:13:31.74 ID:daG5mNrR0
プツッ
まどか「停電!?」
QB「外も真っ暗だ! これじゃあ」
まどか「ほむらちゃんが!」
さやか「ほむら!」
マミ「しっかりして!」
ほむら「ヒック…… くらいよぉ……」ペタン
杏子「マミ! 照明弾とか撃てないの!?」
マミ「ダメよ! この暗さ、魔法の力で光が遮られているわ」
さやか「街ごと暗闇で包むとはね… これがワルプルギスの力か……」
まどか「ほむらちゃん!」
ほむら「ふぇっ… まどか……?」グスッ
43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/02(月) 22:16:15.15 ID:daG5mNrR0
まどか「ごめんね、ほむらちゃんが心配で… 来ちゃった…」
ほむら「まどか… こんなくらいのに……」
まどか「もう、泣き止んでよ……」ナデナデ
まどか(……)
ほむら「うぅっ… まどかぁ……」
まどか(…アリだわ)
45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/02(月) 22:19:36.48 ID:daG5mNrR0
まどか「ほむらちゃん、時間を止められるんでしょう?」
ほむら「うん、できるよ!」
まどか「ならお願い、わたしをワルプルギスの夜のところへ連れて行って!」
マミ「私も連れて行って! リボンの魔法で道を作るから!」
ほむら「じゃあ二人とも、私につかまって!」
46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/02(月) 22:22:04.85 ID:daG5mNrR0
まどか「ふぅ… けっこう登ったね」ハァハア
マミ「意外と高度とってたから…」
ほむら「着いたよ! これからどうするの?」
まどか「ありがとう。もう時間止めなくていいよ」
ほむら「解除するわね」カチッ
ワルプルギスの夜「おわぁ! お前らいつの間に!?」
まどか「ワルプルギスの夜……」
まどか「あなたにお願いがあって来たの!」
47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/02(月) 22:25:53.41 ID:daG5mNrR0
まどか「見て、ほむらちゃんを!」
ほむら「くらい… マミさん、こわいよぅ……」ヒシッ
マミ「はいはい。もうすぐ終わるからね~」イイコイイコ
ワルプルギスの夜「これが… 『あの』暁美ほむら……」
まどか「この暗くする魔法ってさぁ」
ワルプルギスの夜「はい」
まどか「……いつでもできるの?」
51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/02(月) 22:33:32.34 ID:daG5mNrR0
——それから——
まどか「さやかちゃん、上条くんとうまくいったみたい」
杏子「よかったなぁ! 一時はどうなるかと思ったよ」
まどか「わたしにも、あんな素敵な人がいてくれたらなぁ~」
ほむら「私たちにはまだ早いでしょう?」
まどか「」キリッ
ほむら「ひっ!?」
まどか「どうぞ、やっちゃって!」
ワルプルギスの夜「はいよ~」
ほむら「やめて! くらくしないでよぉ~」ポカポカ
まどか「ほむらちゃんがおとなしくなるまで、やめてあげな~い」
ほむら「もぅ… やだよぉ」クスン
マミ「あ~あ、泣かしちゃった……」
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