1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/04(土) 09:45:44.26 ID:x0xpMtLd0
阪本「新年明けて開口一番がそれかよ!お前は礼儀ってもんを知らないのか」
はかせ「あけましておめでとうございました」
阪本「何で過去形なんだよ!」
はかせ「今年もよろしくおねがいします」
阪本「お、おうよろしくなガキ」(まあ少しはまともになってきたか…)
はかせ「お年玉ちょーだい」
阪本「やっぱりそれかよ!」
5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/04(土) 09:52:36.83 ID:x0xpMtLd0
なの「二人ともお雑煮の用意できましたよ~」
はかせ「わーい!」
なの「はいどうぞ」
はかせ「おもち美味しいー!」
なの「はい阪本さんも。今日は鯛ですよ」
阪本「おおお!これが鯛か…!」
阪本「美味い!美味すぎるぞこれ!」
阪本「!!」(骨が喉に…)
7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/04(土) 09:57:07.97 ID:x0xpMtLd0
阪本「…!…!」
はかせ「さかもとどうしたの?」
阪本「…!」(ガキ早く助けろ!)
はかせ「わかった!さかもともおもち食べたいんでしょー」
なの「阪本さんったら食いしん坊なんだからー」
阪本(ちげえええええええええええええ)
はかせ「はい、はかせのおもち少しあげるね」
阪本(あっちいいいいいいいいいいいい!)
なの「そんなに跳ねちゃって。嬉しいんですね阪本さん」
8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/04(土) 10:03:02.41 ID:x0xpMtLd0
阪本「げほげほげほっ!」(でも餅のおかげで骨が取れた…)
はかせ「ねーお正月何だし何かあそぼー」
なの「そーですねえ…羽根突きでもやりましょうか」
はかせ「やるやるー!」
なの「じゃあちょっと準備してきますね」
はかせ「羽根突きだー!」
阪本(俺は無視かよ)
10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/04(土) 10:09:58.46 ID:x0xpMtLd0
はかせ「それじゃいっくよー」
なの「はーい」
阪本(ふっ…お正月に羽根突きとかやっぱりまだまだ子どもだな…)
はかせ「それっ!」ペコン
なの「えいっ!」ガキン
ドゴオオオオオン
阪本「」
なの「阪本さんごめんなさい!ちょっと力入れすぎちゃいました」
はかせ「ぷぷぷ、さかもとビビっちゃってる」
阪本「殺す気か!」
12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/04(土) 10:17:42.29 ID:x0xpMtLd0
はかせ「次は凧揚げやろー」
阪本「おいまて何のまねだこれは」
はかせ「さかもとを凧にくくりつけてるの」
阪本「俺は忍者じゃねえ!」
阪本「おい娘!こいつを何とかしろ!」
なの「まあまあお正月なんですから」
阪本「意味わかんねーよ!」
阪本「おいガキ少し考えなおせ。こんなことしても面白くな
はかせ「それじゃさかもといってらっしゃーい」
阪本「こいつは人の話聞いてねー!」
13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/04(土) 10:26:03.68 ID:x0xpMtLd0
阪本「やばいやばいやばいどんどん高くなってきたぞ」
阪本「それに風が冷たい…へくちっ!」
阪本「おいガキ!もういいだろ!そろそろ降ろせ!」
はかせ「はーい」
阪本(ほっ…)
はかせ「あ」シュル
なの「あ」
阪本「え?」
阪本「あれ?何かどんどん風に流されていくんだけど」
はかせ「ごめーんさかもと。たこ糸放しちゃった」
なの「阪本さーん!」
阪本「何いいいいい!?」
15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/04(土) 10:35:39.09 ID:x0xpMtLd0
みお「…」
よしの「もーみおったら。クリスマスのことまだ怒ってるの?」
みお「当たり前でしょ」
よしの「新年だから去年のことはもう忘れなさい」
みお「忘れる…?忘れるわけないでしょ!」
みお「大体何よクリスマスケーキのイチゴ全部将棋の駒に変えるとか!!」
みお「王将、金将、角に飛車…軽く一試合できちゃうよ!!」
よしの「冗談のつもりだったのよー」
みお「もういいよこのバカ姉…」
ボト
よしの「何の音かしら?」
16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/04(土) 10:43:03.65 ID:x0xpMtLd0
阪本「いつつ…どこだここ?」
よしの「まあ!黒猫さんじゃない!」
みお「あー!ホントだ!」
阪本「ん?」
よしの「可愛いー!ウチで飼おうかしら」
みお「この猫きっと人のだよ。何かついてるし」
阪本「へくちっ!」
よしの「でも風邪引いてるみたいだしちょっと温めてあげましょう」
17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/04(土) 10:49:15.38 ID:x0xpMtLd0
よしの「はいロシアンティーよ」
阪本(ちょっと喉が渇いてたところだ…ありがたい)
阪本「ってあちいいいいいいいいいいいいいっ!」
みお「猫がしゃべった!!」
よしの「ごめんなさいちょっと熱かったかしら。お口直しにこれどうぞ」
阪本「にっげえええええええええええええええええええ!!」
みお「何でまだくさやジャム残ってんのよ!」
18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/04(土) 10:57:21.71 ID:x0xpMtLd0
阪本(し、死ぬかと思った…)
みお「さっきこの猫しゃべったよね?」
よしの「そうだったかしら」
阪本(やべっ!)
阪本「にゃ、にゃー」
よしの「普通に鳴いてるじゃない」
みお「あっれー?確かにしゃべってるように聞こえたんだけど…」
阪本「にゃー」(危ない危ない)
よしの「私キャットフード買ってくるわ」ガチャ
19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/04(土) 11:03:50.97 ID:x0xpMtLd0
みお「でもこの猫可愛いなあ」ナデナデ
阪本(人に撫でてもらうのいつ以来だっけなあ)
みお「ねえねえにゃーって鳴いて?にゃーって」
阪本「にゃー」
みお「可愛いいいい!」
阪本(何だこの新鮮な反応)
みお「そうだ。ゆっこも呼ぼうっと」
はかせ「さかもとどっか行っちゃった…」
なの「ちょっと心配ですね…手分けして探しましょうか」
はかせ「わかった!」
20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/04(土) 11:09:05.76 ID:x0xpMtLd0
みお「もしもしゆっこ?」
ゆっこ『どうしたのみおちゃん?』
阪本(ゆっこって確か娘の友達だったよな…)
みお「いやーウチに猫が転がり込んできてさ。すっごい可愛いんだよ!ウチ来なよ!」
ゆっこ『何か楽しそうじゃーん!いくいく!』
みお「じゃあ待ってるからねー」
21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/04(土) 11:18:13.97 ID:x0xpMtLd0
なの「阪本さーん、どこですかー?阪本さーん」
よしの「あれ、あなた確か…」
なの「あーっ!」
よしの「ねえねえこの間のってどうやったの?」
なの「それは聞かないでくださいよお…」
よしの「いいじゃん教えてよー」
なの「わ、私急いでるんです!飼ってる猫が飛んでいっちゃって…」
よしの「そういえばウチで黒猫拾ったわよ」
なの「そ、それって赤いスカーフつけてましたか?」
よしの「ええ」
なの「じゃあきっとその猫です!案内してもらっていいですか?」
よしの「この間の教えてくれたらねー」
なの「そんなあ~」
22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/04(土) 11:26:16.12 ID:x0xpMtLd0
みお「ゆっこの奴遅いなあ…」ナデナデ
阪本(今までで一番幸せなのかもしれん…)
みお「遅いよねー?猫ちゃん」
阪本「にゃー」
ピンポーン
ゆっこ「いや~お待たせ!途中ではかせと会っちゃってさ」
はかせ「さかもとがここにいるかもしれないって聞いたから」
24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/04(土) 11:34:49.61 ID:x0xpMtLd0
みお「ゆっこ、その子は?」
はかせ「はかせです。なのをつくりました」
みお「へえーなのちゃんを…ってええええ!?」
はかせ「ちなみにその猫はさかもとって言ってしゃべれるんだよ」
阪本(バカ!なんでバラすんだ!)
みお「り…理解を超えてるんだけど…」
ゆっこ「まあいいじゃんそんなことは!私にも阪本抱かせてよー」
ゆっこ「うっひょー!かっわいいー!」
27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/04(土) 11:42:40.34 ID:x0xpMtLd0
みお「やっぱり聞き間違いじゃなかったんだ…」
ゆっこ「ねえねえ阪本?しゃべってみ?しゃべってみ?」
阪本「はあ…バレちまったもんはしょうがねえ」
ゆっこ「おお!ホントにしゃべった!」
よしの「ただいま~」
なの「阪本さん!」
みお「あ、なのちゃん!」
29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/04(土) 11:52:14.91 ID:x0xpMtLd0
なの「も~阪本さん探したんですよ~」
はかせ「一人で勝手に飛んでいくから…」
阪本「元はと言えばお前が悪いんだろうが!」
よしの「なんだか賑やかねえ」
よしの「おやつ持ってくるからちょっと待ってて」
ゆっこ「ありがとうございまーす」
30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/04(土) 11:56:02.25 ID:x0xpMtLd0
よしの「はいクラッカー。この特製ジャムを塗って食べてね」
なの「おいしそー!」
みお「バカ姉も少しはおもてなしできるじゃん」
よしの「失礼な!私だってそのくらいできるわよ」
ゆっこ「いただきまーす!」パク
はかせ「わーい!」パク
なの「私もー」パク
みお「どれどれ」パク
阪本「おいおまえら
――――その日、長野原家には絶叫が鳴り響いた
END
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