1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/07(火) 21:20:36.29 ID:dpJB6ITZ0
由比ヶ浜「えっ?なにヒッキー?」
比企谷「だから...お前を泣くまで殴るってことだ...」
比企谷「...すまん、なっ」ウラァッ
由比ヶ浜「うわっ!ぐふっ...い、痛いよヒッキー...」
比企谷「もう一発っ」ウラァァッ
由比ヶ浜「がは(ま)っ...ヒッキーやめて...どうしたの?わたしが何かしたかな?...」
比企谷「...うるさい」ハァッ
由比ヶ浜「痛っ、いたいよ...鼻血でちゃったよ...」
比企谷「...っ」ヤァァッ
由比ヶ浜「ぐっ...ヒッキーごめんね...わからないけどヒッキーを怒らせたのは多分わたしなんだよね...ごめんね...」ヒック
比企谷「っ...」スタスタ
3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/07(火) 21:24:13.80 ID:dpJB6ITZ0
比企谷「...やってきたぞ」
雪ノ下「上出来だわ比企谷くん」
比企谷「...もうこれでいいんだろ。...由比ヶ浜は何も悪くないだろ...」
雪ノ下「何を言っているの?あなたにつく害虫を祓うにはこれしかないのよ」
比企谷「...だから由比ヶ浜はそんなんじゃないって...」
雪ノ下「まだそんなことを言っているのかしら?もう私が直接いくしかないわね」ウフフ
比企谷「いやっ...俺がやる。だからお前は...」
雪ノ下「分かったわ比企谷くん。明日もしっかりやるのよ」
比企谷「ああ...」
5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/07(火) 21:28:06.21 ID:dpJB6ITZ0
ガチャッ
由比ヶ浜「あっヒッキー」
比企谷「...きてたのか由比ヶ浜」
由比ヶ浜「う、うん。だって部室だもん...ゆきのんは最近来ないけど...」
比企谷「...」
由比ヶ浜「あ、あのさっ...わたし昨日のこと気にしてないよっ。ヒッキーだってイライラすることあるもんねっ。わたしだってそういうとき、あ
比企谷「由比ヶ浜」
由比ヶ浜「えっ何ヒッキー?」ビクッ
比企谷「...今日もお前を殴ることになる...」
由比ヶ浜「えっ...」
比企谷「ごめんな...」
6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/07(火) 21:31:02.52 ID:dpJB6ITZ0
由比ヶ浜「...なんで謝るのヒッキー?」
比企谷「...」
由比ヶ浜「...いいよヒッキー。わたしそんな悲しい顔みたくないもん...で、でも顔殴るのはちょっと痛いかな、なんて」エヘヘ
由比ヶ浜「がっ」
由比ヶ浜「...言ってるそばから顔かぁ...ヒッキー意外とドSな
由比ヶ浜「うっ」
比企谷「...すまん」スタスタ
8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/07(火) 21:37:37.53 ID:dpJB6ITZ0
雪ノ下「ちょっと比企谷くん」
比企谷「...なんだよ」
雪ノ下「なんなのかしら今日のあれは」
比企谷「...やっぱり見てたのか...ちゃんとやっただろ...」
雪ノ下「ちゃんと?どこがちゃんとなのかしら?全く泣いていないじゃない」ギロッ
比企谷「...十分だろ!...なんであんな酷いことしなくちゃならないんだ...」
雪ノ下「何...比企谷くんも私のことを避けるの?あんなにしっかり刻み込んだのに...」
雪ノ下「比企谷くん今日は私の家に来なさい」
比企谷「...わかった」ビクッ
10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/07(火) 21:41:37.65 ID:dpJB6ITZ0
由比ヶ浜「あれっ...ヒッキー!学校来てたの?」
比企谷「...今きたとこだ」
由比ヶ浜「...って、その顔のキズどうしたの?!」
比企谷「...なんでもない...階段から落ちただけだ...」
由比ヶ浜「...そうなんだ...ヒッキーは何も相談して...くれないんだね」
由比ヶ浜「いつも自分が犠牲になって誰かを助けて」
由比ヶ浜「どんなに傷ついても大丈夫なんて...言ってさ」
由比ヶ浜「大丈夫なわけないじゃん...ヒッキーすごく辛い顔してる...」
比企谷「...」
11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/07(火) 21:45:29.28 ID:dpJB6ITZ0
由比ヶ浜「わかってるよ...相談できないことなんだよね」
由比ヶ浜「私を殴ることで解決するなら...いくらでも殴っていいよ...」
由比ヶ浜「今のわたしにはこれしかできないから...」
由比ヶ浜「...どんなに殴られてもヒッキーのこと嫌いになったりしないから」エヘヘ
比企谷「...」
比企谷「本当か?...相談にのってくれるのか?...」
比企谷「...どんなことでも助けになってくれるか?...」
由比ヶ浜「うん。だって今までだって困ってる人を助けてきたじゃん。私だってヒッキーに助けてもらったし」
比企谷「...あり...がとう」
14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/07(火) 21:49:29.05 ID:dpJB6ITZ0
比企谷「...じゃあ、これを見てくれ...」ヌギヌギ
由比ヶ浜「ヒッキー?!なんで脱ぎはじめてるの?!」カァァ///
比企谷「...そういうことじゃない...」
由比ヶ浜「えっ、どういうことなの」
比企谷「これだ...」
由比ヶ浜「っ......」
雪乃雪乃雪乃雪乃雪乃雪乃雪乃雪乃雪乃雪乃雪乃雪乃雪乃雪乃雪乃雪乃雪乃雪乃雪乃雪乃雪乃雪乃雪乃雪乃雪乃雪乃雪乃雪乃雪乃雪乃雪乃雪乃雪乃雪乃雪乃雪乃雪乃雪乃雪乃雪乃雪乃雪乃雪乃雪乃雪乃雪乃雪乃雪乃雪乃雪乃雪乃雪乃雪乃雪乃雪乃雪乃雪乃
17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/07(火) 21:52:45.90 ID:dpJB6ITZ0
比企谷「...やっぱり引いただろ...」
比企谷「全部...雪ノ下が彫った...」
比企谷「背中も腹も腕も足も...」
由比ヶ浜「...ひどい...」
由比ヶ浜「...でも...なんでヒッキーが本気で嫌がったらこんなこと...」
比企谷「...拒んだらどうなるかわからんからな...殺されるかもしれない...」
由比ヶ浜「そんな...」
比企谷「...あとお前だ、由比ヶ浜」
比企谷「拒んだらお前の身も危なかった...」
由比ヶ浜「なんで...」
22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/07(火) 21:57:06.57 ID:dpJB6ITZ0
比企谷「...ひと月前くらいに...雪ノ下に相談したんだ...」
比企谷「由比ヶ浜のことが...好きになったって...」
由比ヶ浜「えっ」
比企谷「...どうしたら上手く告白できるのか」
比企谷「...このまま部活を続けていけるか」
比企谷「そうしたら...雪ノ下が変わっちまった...」
比企谷「...お前のことを俺につく害虫とかなんだかって...」
由比ヶ浜「...」
24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/07(火) 22:05:41.69 ID:dpJB6ITZ0
比企谷「...あいつ学校来なくなっただろ?だから家に見舞いに行ったんだ...」
比企谷「一応心配だったからな。でも...ドア開けて入ったら、急に気を失って...」
比企谷「目が覚めたら腕に...これが彫ってあった......あと、これから毎日来なさい、って...」
比企谷「当然拒んだ。...そしたらお前のことを話に出してきてな...」
由比ヶ浜「...わたしに何かするって?」ゾクッ
比企谷「ああ。それだけは絶対に避けたかった...好きになったやつが傷つくのは死んでも嫌だった...」
比企谷「そしたら...自分でやれ...って。自分で害虫を駆除しろって」
25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/07(火) 22:12:29.22 ID:dpJB6ITZ0
由比ヶ浜「だからわたしのこと殴ってたの...」
比企谷「...すまん...お前を殴るところが見たくて今日も向かいの建物から俺らを見てるはずだ...」
比企谷「...お前が泣けばあいつは満足なんだ...だから俺が軽く殴るふりをするから...早く泣いてくれ...俺はお前を殴りたくなんかない」
由比ヶ浜「でっ、でも」
比企谷「頼む...これしかないんだ」
由比ヶ浜「...そんなのっ!やっぱりおかしいよっ!」
由比ヶ浜「ヒッキーだっていやなんでしょっ!?だったら...」
比企谷「由比ヶ浜...」
由比ヶ浜「だいたいヒッキーだけがそんなことされるなんて...可哀想だよ」
由比ヶ浜「私がゆきのんに直接言ってくる」
26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/07(火) 22:24:07.35 ID:dpJB6ITZ0
比企谷「駄目だっ!!!!」
由比ヶ浜「ヒッキー...」
比企谷「それは...駄目だ。お前が直接いったりなんかすれば...何をされるかわからない...」
比企谷「あいつがおかしくなったのは俺のせいだ...由比ヶ浜がこれ以上巻き込まれることはない...」
比企谷「お前が何もされず生活できるなら...俺は十分だ...そのためだったらなんだって耐えられる」
比企谷「だから...」
由比ヶ浜「分かったよヒッキー」
由比ヶ浜「でもね。ヒッキーが悲しい顔してわたしを殴るところはもう見たくない」
由比ヶ浜「わたしがいるから酷いことされるのはもう嫌だな」
由比ヶ浜「だからね...わたし学校やめるよ」
27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/07(火) 22:27:21.51 ID:dpJB6ITZ0
由比ヶ浜「どこか遠くにいくよ。そしたらゆきのんだってこれ以上ヒッキーに何もしないよ。ゆきのんだって本当はすごくいい人だもん」
由比ヶ浜「わたしがいなくなれば何もかも上手くいくよ」
比企谷「...お前がそんなことをする必要は...」
由比ヶ浜「いいんだ。ヒッキーがわたしのこと好きだったってことが分かったから...それだけで十分だよ」エヘヘ
由比ヶ浜「わたしもヒッキーのこと好きだから...じゃあね...ヒッキー」
29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/07(火) 22:30:30.97 ID:dpJB6ITZ0
雪ノ下「転校したそうね」
比企谷「...」
雪ノ下「あなたもやればできるじゃない。腐った目をしているけれど」
比企谷「ああ...」
雪ノ下「あんな害虫いなくなって当然なのよ。わたしのものに手を出すから」
比企谷「ああ...そうだな」
雪ノ下「今日はどこに私の名前を掘ろうかしら?腕、足、背中、胸?」
比企谷「...お前の好きなところにやればいい」
雪ノ下「じゃあ、目にするわ。もうこれで私しか見えないわ♪」
比企谷「おいっ...目はやめろ!洒落にならん!」
雪ノ下「もう遅いわ比企谷くん♪」ウフフ
雪ノ下「うふふ私の、は、ち、ま、ん♪」ギャリギャリ
おわり
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