1 : ◆2tw7Ji6IluEW :2014/01/20(月) 22:58:48.30 ID:s1dB1Xkc0
綾乃「あ、ありがとう、歳納京子!」

京子「それでね、綾乃に伝えたいことあるんだ」

綾乃「え?!」

京子「私、綾乃のことが……」



チュンチュン

綾乃「夢!?」ガバッ



5 : ◆2tw7Ji6IluEW :2014/01/20(月) 23:01:46.40 ID:s1dB1Xkc0
綾乃「おはよー、千歳」

千歳「おはよう、綾乃ちゃん。今日は誕生日おめでとう」ニコニコ

綾乃「ありがとう、千歳……そういえば、今日はやけに笑顔ね」

千歳「え、別にいつもとおんなじやけど?」ニコニコ

綾乃「うーん、私の気のせいかしら」


8 : ◆2tw7Ji6IluEW :2014/01/20(月) 23:05:19.48 ID:s1dB1Xkc0
~教室~

綾乃「おはよー」

京子「おはよー!綾乃!」

綾乃「歳納京子!今日は珍しく遅刻してないじゃない!」

京子「今日はつい早起きしちゃってさー」

結衣「おはよう、綾乃。あと綾乃お誕生日だっけ、おめでとう」

綾乃「ありがとう、船見さん。誕生日、覚えててくれたのね」

結衣「うん、友達の誕生日なんだし、忘れるわけにはいかないって」

9 : ◆2tw7Ji6IluEW :2014/01/20(月) 23:08:24.32 ID:s1dB1Xkc0
京子「あ、そういえば、綾乃の誕生日だったっけ。おめでとー、綾乃」

綾乃「ど、どういたしまして」

京子「うーん、とりあえず、これあげるよ」

綾乃「飴?」

京子「うん、さっきまで舐めてた奴だけど」

綾乃「舐めかけ!?」

10 : ◆2tw7Ji6IluEW :2014/01/20(月) 23:11:37.26 ID:s1dB1Xkc0
綾乃「ちょっと、そんな舐めかけいらないわよ!」

綾乃(ほんとは欲しいだなんて口が裂けても言えないわ)

京子「まあまあ冗談だって」

綾乃「もう冗談はほどほどにしなさいよ」

千歳「あかん、これはあかん」ドバドバ

結衣「ちょ、千歳!鼻血鼻血!」

11 : ◆2tw7Ji6IluEW :2014/01/20(月) 23:15:19.15 ID:s1dB1Xkc0
~放課後~

京子「あー、ようやく授業終わったー!結衣ー、はやくごらく部行こうぜー!」

結衣「わかってるよ。じゃあね、綾乃、千歳」

綾乃「あ、うん、また明日」←京子に一緒に帰ろうと言えない綾乃の図

千歳「ほなまたな~」

千歳「ほな、綾乃ちゃん生徒会室行くで」

綾乃「う、うん……」ショボーン

12 : ◆2tw7Ji6IluEW :2014/01/20(月) 23:19:22.97 ID:s1dB1Xkc0
~生徒会室~

綾乃「あれ、このプリント、歳納京子だけ未提出じゃない!これは取りにいk

櫻子「あ、そういえば、私あかりちゃんに用事あるんだった!先輩、私が代わりに行ってきます!」

綾乃「え?」

向日葵「私も一緒に行きますわ」

櫻子「あ?別に向日葵なんかいなくても十分なんだけど!」

向日葵「べ、別にわ、私も吉川さんに用事があるだけですわよ」

櫻子「なら、いいけどさー」

綾乃「へ?」

13 : ◆2tw7Ji6IluEW :2014/01/20(月) 23:22:54.75 ID:s1dB1Xkc0
向日葵「では、先輩方行ってまいりますわ」

櫻子「行ってきまーす!」

千歳「2人とも気をつけてなー」

綾乃「∵」

千歳「あらあら、綾乃ちゃんてば」

千歳(ごめんな、綾乃ちゃん。こうでもしないと話進まへんねん)


15 : ◆2tw7Ji6IluEW :2014/01/20(月) 23:28:19.06 ID:s1dB1Xkc0
綾乃「ふぅ、ようやくアンケート整理終わったわー」

千歳「お疲れ、綾乃ちゃん」

綾乃「千歳もお疲れー、今日はありがとね」

千歳「ええんやで、綾乃ちゃん」

綾乃(歳納京子と一緒に帰れなかったのは残念だったけど……)

千歳「じゃ、綾乃ちゃん、ごらく部いこか?」

綾乃「へ?」

16 : ◆2tw7Ji6IluEW :2014/01/20(月) 23:32:36.38 ID:s1dB1Xkc0
千歳「まだ歳納さん達帰っとらんよ」

綾乃「で、でも、ごらく部に行く用なんてもうないし……」

千歳「なにを言うとるの綾乃ちゃん、無断使用で注意しに行けばええんとちゃうん?」

綾乃「……そうよね!すっかり忘れてたわ!部室の無断使用は罰金バッキンガムなんだから!」

綾乃「よし、行きましょ、千歳!」

千歳「うん、綾乃ちゃん」

17 : ◆2tw7Ji6IluEW :2014/01/20(月) 23:37:11.35 ID:s1dB1Xkc0
~茶道部室~

綾乃「全く、今日こそはごらく部に注意しにいかないと!」

千歳「そうやねー」

綾乃「よーし!」

ガラッ

綾乃「歳納京子ー!」

パパーン

綾乃「?!」

「「「「「「綾乃(杉浦先輩)、お誕生日おめでとう(ございます)!」」」」」」

18 : ◆2tw7Ji6IluEW :2014/01/20(月) 23:42:26.80 ID:s1dB1Xkc0
綾乃「あの、これはどういうこと?」

千歳「実は綾乃ちゃんのためにこっそりサプライズパーティ準備してたんやで」

結衣「綾乃のおかげでここ使わせてもらってるわけだし、こういうことしないといけないなと思ってさ」

ちなつ「杉浦先輩はほんと尊敬してますしね」

櫻子「あ、向日葵よりもきれいに飾り付けしました!」

向日葵「な、私のほうがきれい飾り付けしましたわ!」

綾乃「……みんな……私のためにありがとう」グスッ

19 : ◆2tw7Ji6IluEW :2014/01/20(月) 23:45:54.39 ID:s1dB1Xkc0
あかり「ちなみにこれ考えたのは京子ちゃんなんですよぉ」

京子「な?!それを先に言うなよ、あかりぃ」

あかり「あっ、ごめんね、京子ちゃん」

綾乃「歳納京子が考えたの?」

京子「うん、まあ」

ちなつ「と言うか京子先輩、杉浦先輩に言いたいことあるんじゃないんですか?」

結衣「そうだぞ、京子」

京子「わ、わかってるよ!」

綾乃「え?……」

20 : ◆2tw7Ji6IluEW :2014/01/20(月) 23:50:03.54 ID:s1dB1Xkc0
京子「私ね、綾乃に伝えたいことあるんだ」

綾乃「……なに?」

京子「私、歳納京子は」

京子「綾乃のことが……」



チュンチュン

綾乃「……」

綾乃「夢か……」



22 : ◆2tw7Ji6IluEW :2014/01/20(月) 23:53:16.68 ID:s1dB1Xkc0
綾乃「よりによって夢で昔のこと思い出すなんて……」

京子「Zzz……」

綾乃「まるでほんとにあれは夢みたいな出来事だったわ」

京子「……んー」

綾乃「おはよう、京子」

京子「おはよう、綾乃。今日はお誕生日おめでとう」

綾乃「ありがと、京子」

23 : ◆2tw7Ji6IluEW :2014/01/20(月) 23:56:12.41 ID:s1dB1Xkc0
京子「そういえば、私、綾乃の誕生日の時の夢見たよ」

綾乃「私も同じ夢見てたわ」

京子「ほんと?!奇遇だね私たち」

綾乃「そうねー。今でも夢なんじゃないかと思うけど」

京子「でも、私はここにいるから夢じゃないよね」ギュッ

綾乃「わかってるわよ」

24 : ◆2tw7Ji6IluEW :2014/01/20(月) 23:59:53.79 ID:s1dB1Xkc0
京子「綾乃」

綾乃「なに、京子」

京子「好きだよ」

綾乃「私も好きだぞ、歳納京子」



おわれ