1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/24(金) 13:22:36.64 ID:/FZiGYerO
この物語は南家三姉妹の平凡な日常を淡々と描いたものです
過度な期待はしないでください
あとディスプレイからは3mは離れて見やがってください
8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/24(金) 13:25:30.56 ID:/FZiGYerO
夏奈「おい、私の素敵な旦那様」
藤岡「お……俺のこと…?」
夏奈「間違えた。私の素敵な旦那様候補」
藤岡「……俺のことでいいんだよね?」
夏奈「お前以外の男がここにいるか?」
藤岡「……トウマとか?」
夏奈「……ほう…藤岡はトウマが私の素敵な旦那様でいいんだな」
藤岡「っ!?」
千秋「急に何を言い出すかと思ったら、このバカ野郎」
夏奈「チアキは黙ってなさい。トウマー、ちょっとおいでー」
冬馬「ん?なんだよ、カナ?」
藤岡「ちょっと待った!!」
17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/24(金) 13:31:52.41 ID:/FZiGYerO
藤岡「トウマは来なくていいっ!!」
冬馬「…?なんだよ、来いっていったり来るなっていったり…」
夏奈「じゃあ、お前が私の素敵な旦那様か?」
藤岡「っ!……う…」
夏奈「なんだ?違うのか」
藤岡「ちっ!……ちがわ」
夏奈「よく聞こえないな」
藤岡「うぅ……」
19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/24(金) 13:34:31.27 ID:/FZiGYerO
藤岡「ちが……」
夏奈「血が?」
藤岡「///」
夏奈「おい藤岡。どうにか言ったらどうなんだい」
冬馬「なぁ、あれ何してんだ?」
千秋「おかしなことの前座だろうよ」
冬馬「おかしなこと?」
千秋「まったく……いつまでウジウジしてるんだか」
冬馬「なぁチアキ。おかしなことってなんだよ」
22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/24(金) 13:38:44.80 ID:/FZiGYerO
春香「ただいまー♪」
千秋「あっ!お帰りなさい、ハルカ姐様ー♪」
春香「ただいまー。あら、トウマに藤岡くん」
冬馬「おかえり、ハルカー」
藤岡「お…お邪魔してます」
春香「ご飯食べてくでしょ?すぐ作るから待っててー」
千秋「手伝います」
冬馬「俺も俺もー」
藤岡「俺は…」
夏奈「おいおい。一体どこにいくんだい、素敵な旦那様よ」
藤岡「………ぐっ///」
夏奈「それともお前はただの藤岡か?」
26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/24(金) 13:52:11.09 ID:/FZiGYerO
藤岡「……」
夏奈「困ったら黙りときた」
藤岡「いや……あの…」
夏奈「お前は私の彼氏だろう?」
藤岡「う………ん」
夏奈「じゃあ堂々としてなさいよ!」バンッ
藤岡「はっ……はいっ!」
夏奈「うん。それで素敵な旦那様よ」
藤岡「な……なに、南?」
夏奈「その南って呼び方はいつカナになるんだい?」
藤岡「っ!?」
28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/24(金) 13:57:24.96 ID:/FZiGYerO
夏奈「どうなんだい?」
藤岡「そ…そんな……俺ごときが南のことを………か、カナだなんて…」
夏奈「俺ごときってなんだ!俺ごときって!」
藤岡「ご、ごめん…」
夏奈「お、お前から告白してきたんだぞ!」
夏奈「それなのに彼女の名前も呼べないなんて何様だー!?」
冬馬「なぁ、あれはいつまで続くんだ?」
千秋「カナの気が済むまでだ」
春香「いつもいつも飽きないわねーカナも」
冬馬「いつもなのか?」
千秋「毎日だ」
29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/24(金) 14:06:44.81 ID:/FZiGYerO
冬馬「毎日なのか」
千秋「毎日あんな感じの尋問をやってるよ、あのバカ野郎は」
冬馬「そーなのかー」
春香「チアキ、今日あれが始まったのはー?」
千秋「10分前くらいでしょうか」
春香「じゃあ、あと5分くらいかしらねー」
冬馬「いつも15分なんだな」
千秋「夏奈が飽きる時間だ」
夏奈「もういいよっ!」
藤岡「あ……その…ごめん……」
夏奈「ふんっ!明日は素敵なデートを企画してくれてるんだろうねっ!?」
藤岡「デート!?」
34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/24(金) 14:53:39.78 ID:/FZiGYerO
夏奈「デートだよ」
藤岡「南と……俺が?」
夏奈「そうっ!もう決まった!明日はデートだー!」
藤岡「南は……どこに行きたい?」
南「企画はお前だぁー!!」バンッ
冬馬「なに?どっか行くの?なら俺は」
夏奈「トウマは黙ってなさい!」
冬馬「えー?」
千秋「トウマ、集合ー」
冬馬「ん?なんだよ、チアキ」
37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/24(金) 15:05:52.39 ID:/FZiGYerO
冬馬「なんだー、チアキ?」
千秋「なんだじゃないよ、このバカ野郎」ポコッ
冬馬「いてーな」
千秋「どこの世界にデートに付いてく奴がいるんだ、バカ野郎」
冬馬「デート?……あっ、そうか。あの二人か」
内田「えー!?」
千秋「……驚かすな、バカ野郎」
39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/24(金) 15:17:52.80 ID:/FZiGYerO
内田「いつからっ!?いつからなのっ!!?」
冬馬「それはおれも気になるな。一体いつの間にって感じなんだけど」
千秋「少なくとも先週くらいじゃないか?それくらいから毎日これだし」
内田「きゃー♪藤岡くん、彼氏だってー♪カナちゃん、彼女だよー♪」
冬馬「さっき藤岡から言ったみたいなこと話してたな」
内田「なんて言ったんだろー?」
千秋「そこまでは知らないよ」
内田「でもまさかカナちゃんが一番乗りだなんてー」
冬馬「俺もハルカが一番だとばかり」
内田「まさかだよねっ!あのカナちゃんに!」
夏奈「あのってなんだい。内田、ちょっと来なさい」
内田「あっ、聞こえてた」
42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/24(金) 15:31:25.29 ID:/FZiGYerO
夏奈「このカナ様の魅力が分からないとは信じられない内田だよ」
内田「信じられる内田になるように努力します」
藤岡(やっと解放された……)ホッ
夏奈「……というわけで内田。内田も藤岡の尋問に付き合いなさい」
内田「あいあいさー!!」
藤岡「……あれ」
夏奈「ホッとしても無駄だよ、藤岡!」
内田「そうだそうだー!はくじょーしろー!!」
藤岡「………」
冬馬「なんか延長戦入ったぞ」
千秋「ハルカ姐様ー、もう少しご飯遅らせましょう」
春香「はぁーい」
44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/24(金) 15:55:37.67 ID:/FZiGYerO
内田「ねぇねぇ、カナちゃん!藤岡くんはなんて告白したの!?」
藤岡「っ!?」
夏奈「知りたいか、内田」
内田「知りたいっ!」
夏奈「じゃあ、藤岡にいってもらおうじゃないか」
藤岡「なっ!!?」
内田「ワクワク♪」
夏奈「さぁ!藤岡!どんとこい!」
藤岡「………」
冬馬「藤岡がどんどん縮こまってるぞ」
千秋「カナに告白したことを後悔してるんじゃないか?」
マキ「なんだって!?」
千秋「………また増えた」
45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/24(金) 16:05:24.94 ID:/FZiGYerO
マキ「カナちゃんに彼氏が出来たというのっ!?」
アツコ「よかったねぇー」
マキ「何がよ!カナちゃんよ!?あのカナちゃんなのよ!!?」
冬馬「奇跡はおきるもんだなー」ギュー
アツコ「あ……あの…トウマくん?」
冬馬「んー?」ギュー
アツコ「なんで抱きついてるのかな……?」
冬馬「……さぁ?」ギュー
アツコ「そ……そっか…」
マキ「私もイチャイチャしたい!!」
春香「あれ?マキは保坂先輩に」
マキ「違うのぉー!あれは間違いなのぉー!!」
51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/24(金) 16:20:10.77 ID:/FZiGYerO
内田「はくじょーしろー!!」
マキ「そうだそうだー!!」
藤岡「うぅ………///」
冬馬「んー♪」ギュー
アツコ「………」ナデナデ
千秋「なんだか今日は一段と騒がしいな」
春香「暗いよりはいいんじゃない?」
アツコ「ハルカは誰かいい人いないの?」
春香「いませーん」
冬馬「そうなのかー?」
千秋「当たり前だ。春香姐様程になると釣り合う男が少なすぎるからな」
53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/24(金) 16:42:16.32 ID:/FZiGYerO
冬馬「あれ?そういえばカナは?」
千秋「それならあそこに」
夏奈「………すぅ……すぅ」zzzz
春香「飽きて寝ちゃったのねー」
アツコ「飽きたの?」
冬馬「カナだからなー」
千秋「まったく……炬燵で寝ると風邪を引くというのに」
54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/24(金) 16:46:10.69 ID:/FZiGYerO
内田「ねぇ、なんて言ったのー?」
マキ「カナちゃんのどこに惚れたー!?」
藤岡「そ……その」
春香「お取り込み中のところすみませんが」
マキ「なんだ、ハルカ!邪魔立てするのか!?」
春香「そうじゃなくて。藤岡くん、カナが飽きて寝ちゃったの」
藤岡「あ……ホントだ」
春香「だからカナをベッドまで運んでくれない?」
藤岡「そうですね。風邪引いちゃいますし」
春香「ありがとー」
藤岡「いえいえ…」
56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/24(金) 16:51:56.52 ID:/FZiGYerO
藤岡「南ー、ちょっと失礼するよー?」
夏奈「……んんー………」zzzz
藤岡「よいしょっと」
マキ「出ました!!あれが噂の」
内田「お姫様抱っこ!!」
マキ「ひゃー!やりおったでー!!」
内田「写真!写真に撮らなきゃ!!」
マキ「カメラを!カメラをはよぉ!!」
藤岡「や……やめてください!///」
マキ「真っ赤になってる藤岡くんを劇写せよー!!」
内田「隊長!ここは隊長の携帯で撮りましょう!」
マキ「なるほど。その手があったか」
59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/24(金) 17:01:01.61 ID:/FZiGYerO
ピロリロリーン
マキ「うっわ!恥ずかしいっ!」
内田「いいなぁー、カナちゃん。私もお姫様抱っこされたーい」
春香「藤岡くん、もうこの二人は無視していいから行っていいよー」
藤岡「は、はい」
ガチャ
冬馬「なーハルカー。飯はー?」
春香「まだ夕方まで少し時間あるしカナが起きてからでいいんじゃない?」
冬馬「じゃあお菓子ー」
千秋「図々しいな、こいつ」
62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/24(金) 17:13:46.87 ID:/FZiGYerO
藤岡「……はぁ。助かったぁ」
夏奈「……んー」zzzz
ボスッ
藤岡「よいしょ……毛布はっと……」キョロキョロ
藤岡「あったあった」
夏奈「………すぅ」zzzz
藤岡「……///」
藤岡「……いかん。南の寝顔が見られるなんて…///」
夏奈「…じ…おかぁー………」zzzz
藤岡「……長居してもあれだし戻るかな」
ギュー
夏奈「………んー…むにゃむにゃ…」zzzz
藤岡「……南、袖を………」
夏奈「………すぅ」zzzz
63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/24(金) 17:19:03.01 ID:/FZiGYerO
藤岡「……寝顔も可愛いな」
夏奈「なまえー………」zzzz
藤岡「………」
夏奈「……すぅ」zzzz
藤岡「か……カナ…///」
夏奈「………」zzzz
藤岡「一人で何言ってんだ、俺///」
夏奈「……すぅ……すぅ」zzzz
藤岡「………よしっ…!」
藤岡「明日こそは南の名前を呼ぼう………!」
藤岡「……」
藤岡「デート、どこに行こう……?」
64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/24(金) 17:21:27.09 ID:/FZiGYerO
冬馬「ところであの二人はおかしなことでもしてるのか?」
マキ内田「「なにっ!!?」」バンッ
千秋「トウマー。お前、ちょっと空気読めー」
冬馬「?……悪かったよ」
内田「隊長!」
マキ「なんだね!内田隊員!」
内田「ちょっとドキドキしてきましたっ!」
マキ「ハルカの家に来たのにこんなに緊張するなんてっ!!」
おわろう
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