1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/29(木) 18:18:24.20 ID:9OYdMrH00
勇太「そうか?特に変わったようにも思わないけど」
六花「いや、マスターである私には分かる」
勇太「はいはい」
六花「はっ!?まさか協会からの攻撃を受けているんじゃ!?」
ガラッ
凸守「凸守見参、デース!」
勇太「噂をすればなんとやらだな」
凸守「なんの話デスか?」
くみん「...でこちゃんの~...様子が~...おかしいって六花ちゃんが~...zzz」
勇太(先輩いたのか)
凸守「凸守はいつも通りデスよ!」
六花「それなら良かった。協会から接触を受けているのでは、と心配していたところ」
凸守「クククッ、仮に接触を謀ってきてもこのミョルニュルハンマーで返り討ちデス!!」
六花「流石はマイサーバント。でも、油断はしないで」
凸守「分かってますデスよ、マスター!」
4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/29(木) 18:30:07.62 ID:9OYdMrH00
凸守「む、そういえばニセサマーがいないデスね」
勇太「ああ、丹生谷なら職員室に寄ってくるってさ」
ガラッ
凸守「来やがったデスね!ニセサマー!!」
森夏「うっさいわよ中房!!」
森夏「そ~だ中房~、アンタに良い物持ってきてあげたわよ~」
凸守「う、い、嫌な予感がするデス...」
森夏「じゃ~ん!!いい感じに人肌くらいの暖かさになった牛乳でーす!」
凸守「や、やめるデス!そんな物を近付けるなデス!!!」
森夏「ほ~れほ~れ」
凸守「ギニャァーーーー!?」
勇太「こらこら、あんまり虐めてやるなよ」
森夏「む。富樫君は中房の味方なんだーへー」
勇太「おいおい、拗ねるなよ」
森夏「別に拗ねてないわよ!...まあいいわ。冨樫君に免じて見逃してあげる」
5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/29(木) 18:36:22.86 ID:9OYdMrH00
勇太「だってさ。良かったな、凸守」
凸守「う、あ、その...ありがとう、ございますデス...」
勇太「はは、こんくらい気にするなよ」ポンポン
凸守「―――っ!?うぇ、ぁ、ぅ...///」ボンッ
勇太「ん、どうした凸守?顔真っ赤だぞ」
凸守「な、なんでもない、です...///」
森夏(ちょっと、アレどういうことよ!?)
六花(分からないけど最近はずっとあんな感じ)
くみん(でこちゃん可愛いね~)
11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/29(木) 18:52:09.61 ID:9OYdMrH00
凸守「ととっとにかく!!ニセサマー!!!貴様は許さないのデス!!!!」
勇太「こら。お前も突っかからない」ペシッ
凸守「ぁぅ...ごめんなさいデス...」
森夏「ふぅん...中房が富樫君の事をねぇ...」
六花「なに?どういうこと?」
森夏「あからさまじゃないのよ!中房は富樫君の事を好きになっちゃったんでしょ」
六花「んなっ!?」
くみん「でこちゃん可愛い~」
六花「で、凸守が?そんな馬鹿なっ?」
森夏「あいつもただの中二病じゃなくて一人の女の子だったって事ね」
くみん「青春の匂いがするよ~」
六花「でも、勇太は契約が私とサーヴァントで凸守が邪王真眼で...うぅ~?」
森夏「いいの?このままだと富樫君取られちゃうかもよ~?」
六花「あぅぅ!」
15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/29(木) 19:09:35.31 ID:9OYdMrH00
勇太「それで、今日は何をするんだ?」
六花「へ?あ、えと、その...」
勇太「何も考えてないのかよ!」
森夏「何もないなら帰るわよ~?」
六花「ま、待って!今日は今一度関係性についての話をする!!」
勇太「関係性ってなんのだよ?」
六花「邪王真眼とDFMについて!」
勇太「DFM言うなっ!」
六花「私、邪王真眼とダークフレイムマスターは悠久の時より、血の盟約に依って硬い契約が結ばれている」
勇太「そんな契約結んだ覚えはない!」
六花「そして凸守。あなたは私のサーヴァントである」
凸守「もちろんデス!」
六花「そう。あなたはあくまで私のサーヴァント」
凸守「?」
六花「そしてDFMは余りに強大な力を持つため、いかに邪王真眼のサーヴァントといえど不用意に近付きすぎるのは危険」
17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/29(木) 19:20:53.59 ID:9OYdMrH00
森夏「うっわぁ~...」
くみん「六花ちゃん可愛い~」
六花「今やDFMと対等に渡り合えるのは邪王真眼の使い手であり、血の盟約を交わしたこの私だけ」
六花「だから凸守。DFMには余り近づき過ぎない方がいい」
勇太「おい、六花!なに勝手なこと言ってんだ」
凸守「...ゃ」
勇太「ん?」
凸守「ヤダ...そんなの、ヤダよぅ...」グスッ
勇太「ちょ、おい、凸守...?」
森夏「あ~あ...」
六花「で、凸守...?」
凸守「―――っ!!!!!」ダッ
勇太「あ、おい、凸守!?」
20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/29(木) 19:35:57.12 ID:9OYdMrH00
森夏「待って富樫君。私が行く」
勇太「え、でも...」
森夏「いいから」
勇太「分かった」
ガラッ
六花「ゆ、勇太ぁ...どうしよう...」ウルウル
勇太「はぁ...どうしたんだ六花?いつものお前らしくないぞ」
六花「だ、だって、勇太が...」
勇太「ん?おれが、なに?」
六花「...なんでも、ない」
勇太「...とにかく、あっちは丹生谷がなんとかしてくれるだろうから、後でちゃんと謝ること」
六花「......」
28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/29(木) 19:52:01.41 ID:9OYdMrH00
くみん「富樫君、ちょっとでこちゃんの方見てきてくれるかな?」
勇太「え、いや...」
くみん「お願い」
勇太「はい...」
ガラッ
六花「くみん...」
くみん「よしよし」ギュッ
六花「うぅ...」
くみん「富樫君を取られちゃうって、思っちゃったんだよね?」ナデナデ
六花「......」
くみん「六花ちゃんは富樫君のこと好きなんだよね?」ナデナデ
六花「...勇太とは契約によって結ばr」
くみん「六花ちゃん」ナデナデ
六花「...う、ん。好き、勇太のことが、好き...」
くみん「そっか~」ナデナデ
32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/29(木) 20:02:41.52 ID:9OYdMrH00
――――――――――
凸守「ひぐっ...ぅ...えぐっ」ポロポロ
森夏「なーに泣いてんのよ」
凸守「に、ニセサマー!?っ、泣いてなんかないデス!!」ゴシゴシ
森夏「そんな目真っ赤にして言われてもね」
凸守「何しに来たデスか!?」
森夏「別に、何も。それにしても、意外と可愛いとこあるじゃない」
凸守「は、はぁ?急になんデスか!?」
森夏「なにって、好きなんでしょ。富樫君のこと」
凸守「なっ――!?」
森夏「図星みたいね」
凸守「べ、別にそんなのじゃ...ない...はず、デス...」
森夏「なに?違うの?」
37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/29(木) 20:17:21.12 ID:9OYdMrH00
凸守「分からないんデス...どうしてこんなに胸が苦しいのか、どうしてこんなに切ないのか...」
凸守「それが、分からないんデス」
森夏「そっか。分からないんじゃ仕方ないわよね」
凸守「......」
森夏「考えても分からないんなら、自分のしたいようにやってみなさいよ」
凸守「凸守の、したいように?」
森夏「そ!考えても分からないんだったら行動するしかないじゃない!」
森夏「そうすれば何か見つかるかもね」
凸守「......」
凸守(富樫勇太...ダークフレイムマスターでいつも凸守のこと構ってくれて優しくしてくれて...そして、マスターの...)
凸守「でも、マスターが...」
森夏「それでいいの?」
凸守「え?」
森夏「本当に、それでいいの?」
39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/29(木) 20:27:35.49 ID:9OYdMrH00
凸守「だって、凸守は、マスターのサーヴァントで...」
森夏「そう。あんたがそれでいいって言うんだったら私は何も言わないわ」
凸守「......っ」
森夏「じゃあ、そろそろ戻らないとね」
凸守「...て..る...す」
森夏「何か言った?」
凸守「やってやるデス!!凸守はっ!凸守のしたいようにやるデス!!!」
森夏「...そう」
勇太「こんな所にいたのか」
凸守「!?」
森夏「富樫君?どうしてここに?小鳥遊さんは?」
勇太「いや、くみん先輩がこっちの様子を見てきてくれって」
森夏「そう。...全く」
勇太「何か言ったか?」
森夏「べっつに~?」
41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/29(木) 20:42:07.99 ID:9OYdMrH00
凸守「ダークフレイムマスター...いや、富樫勇太!!」
勇太「おわっ、な、なんだ!?」
凸守「話があるデス!!が、凸守にはその前にやらなければいけないことがあるデス!!」
凸守「だから、待っていて下さいデス!!」ダッ
勇太「あ、おい!?...なんなんだ?」
森夏「さあ?......頑張りなさいよ」
――――――――――――――――――――――
凸守「頼もー!デス!!」ガラッ!!
くみん「わ、でこちゃんお帰り~」
六花「で、凸守」
凸守「マスター!!」
六花「は、はい!?」
45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/29(木) 20:57:38.80 ID:9OYdMrH00
凸守「凸守はマスターに決闘を申し込むデス!!」
六花「なっ!?ほ、本気で言っているのか凸守!?」
凸守「凸守は本気デス!!凸守は凸守のしたいようにするって決めたんデス!!」
凸守「まだまだこの気持ちはちゃんと分かってないデス!!でも!この想いを全部全部乗せてありのままの凸守をあの人に伝えるデス!!!!」
六花「...そう。凸守の気持ちは分かった。」
六花「だったら...だったら、私も負けない!!この気持ちの全てを勇太にぶつける!!いくぞ、凸守!!!!」
六花「爆ぜろリアル!!」
凸守「弾けろシナプス!!」
「「パニッシュメント・ディス・ワールドッッッ!!!!」」
くみん「...zzz」
あれ?
53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/29(木) 21:14:26.18 ID:9OYdMrH00
―――――――――――――
勇太「はぁ...」
森夏「どうしたのよ溜息なんか付いちゃって」
勇太「いや、別に」
森夏「そ。そこまで鈍感じゃないみたいで安心したわ」
勇太「どう言う意味だよ」
森夏「気付いてるんでしょ?」
勇太「...まぁ、なんとなくは。最近は凸守も懐いてくれるようになったし」
森夏「まあ、その様子だともう答えも出てるみたいね」
勇太「......」
森夏「ずっとここにいても仕方ないし、戻りましょ?」
勇太「ああ」
58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/29(木) 21:21:57.93 ID:9OYdMrH00
ガラッ
六花「ハァ...ハァ...」
凸守「ハァ...ふぅっ...」
くみん「二人共お帰り~...むにゃ」
勇太「な、なんだ?」
六花「凸守...いよいよ最終決着の時が来たようだ...」
凸守「そうデスね...これで最後デス...」
六花「勇太!!」
凸守「富樫勇太!!」
勇太「は、はいっ!!!?」
六花「私は!」
凸守「凸守は!」
六花「勇太のことが!」
凸守「貴方のことが!」
六花「好き!!!!」
凸守「好きデス!!!!」
63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/29(木) 21:40:48.19 ID:9OYdMrH00
くみん「わぁ、二人共大胆だね~」
森夏「起きてたのね...」
六花「いつも私のわがまま聞いてくれて、いつも一緒にいてくれて、私のこと守ってくれてっ!
私は、そんな勇太のことが好き!!」
凸守「やっと、やっと分かったデス...頭を撫でられるとポカポカして、離れてると胸が切なくて、気付けばいつも貴方のことばかり考えてしまう」
凸守「そう、きっとこれが『好き』ってことなんデスね...凸守はいつの間にか貴方に恋をしてたんデス!どうしようもないくらいに好きなんデス!!ずっと、ずっと一緒にいて欲しいデス!!!」
勇太「え、っと...」
森夏「ったく、こっちが恥ずかしいわよ...ほら、行くわよ」
くみん「あう~...」ズリズリ
六花「...勇太、大丈夫。これは決闘」
凸守「そうデス!どちらが勝っても悔いはありませんデス!!」
勇太「そっか...。うん、分かった」
67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/29(木) 21:49:06.36 ID:9OYdMrH00
勇太「六花」
六花「!!」ビクッ
凸守「ぁ...」
勇太「...ごめん。六花の気持ちは嬉しいけど、俺には答えることは出来ない」
六花「そ、っか...」
勇太「凸守」
凸守「...はい」
勇太「俺さ、気付いたら凸守のこと目で追ってた。なんか危なっかしく思えてさ。それで、最近懐いてくれるようになって、今まで以上に凸守の色んな表情や仕草に触れて分かったんだ。」
勇太「俺は、凸守のことが、好きなんだって」
72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/29(木) 22:00:57.22 ID:9OYdMrH00
凸守「ぁ...っ」
六花「...凸守。貴女はマスターである私を超えた。その事により私との契約は解除された。これからは貴女は自由の身」
凸守「ます、たぁ...」
六花「...それと。おめでとう、凸守」ニコッ
六花「――っ!!」ダッ
ガラッ
凸守「ありがとう、マスター...」
――――――――――――――――――
くみん「あ、六花ちゃ~ん」ブンブン
森夏「お疲れ様」
六花「丹生谷、くみん...どうして?」
森夏「べっつに~。誰かさんの泣き声が聞こえたからかな~?」
六花「っ!!」ゴシゴシ
77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/29(木) 22:12:41.33 ID:9OYdMrH00
くみん「もう、もりさまちゃん!...六花ちゃんよく頑張ったね」ギュッ
六花「くみん、ありがとう」ギュウ
くみん「私は何もしてないよ~?」
六花「ううん、くみんのおかげでちゃんと言えた。だから、ありがとう」
森夏「な~に、私だけ仲間はずれ~?」グニィ
六花「ふぇっ!?ひふはひ、いふぁいいふぁい!!」ニィー
森夏「うん、やっぱ笑顔の方が可愛いわよ!」パッ
六花「あぅ...痛い...」
森夏「あ、そうだ!今から甘い物でも食べに行こうよ!」
六花「え?」
くみん「うん、いいね~!行こう行こう~!」
森夏「そうと決まれば早く行くわよ~!」タタッ
くみん「待ってよもりさまちゃ~ん!」
森夏「もりさま言うな!...ほら、早くしないと置いてくわよ!『六花』!!」
六花「あ...!!うん!!」タタッ
80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/29(木) 22:23:30.20 ID:9OYdMrH00
―――――――――――――――――――
勇太「行っちまったな...」
凸守「はい...」
勇太「二人きりだな~、なんて」
凸守「ふた――っ!!!」ボンッ
勇太「あ、あはは、ごめんごめん!...ごめん」
凸守「は、はれんちデス!!まったく...///」
勇太「ありがとな、凸守」
凸守「え?」
勇太「俺のこと好きになってくれて」
凸守「ぁ、え、その、こちらこそデス...///」
勇太「さ、さあ、帰るかぁ?」
凸守「――――」スッ
勇太「凸守、どうし...んむっ!?」チュッ
凸守「契約成立、デス!!これでもうずっと一緒デスよ、マスター!!」ニコッ
おわり
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