1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/28(火) 21:45:57.14 ID:2d+Sr2AD0
フネ「何ですか、お父さん?」

波平「ワシは旅に出ようと思うんだ」



28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/28(火) 21:50:33.32 ID:2d+Sr2AD0
フネ「突然どうしたんですか?」

波平「ワシは生まれて何年経ったじゃろうか…」

フネ「54年ですかね…」

波平「そろそろワシも新しい世界というのを見てみたいんじゃ…」

フネ「新しい世界…?」



36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/28(火) 21:53:20.43 ID:2d+Sr2AD0
波平「そうじゃ…世界にはワシがまだ知らない物が沢山あるんじゃよ、ワシはそれを見てみたいんじゃ。分かるだろ母さん?」

フネ「それはそうですがお父さん…まだもっと後でもいいんじゃありません?カツオやワカメ、サザエの事だってありますし…」




42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/28(火) 21:55:30.38 ID:2d+Sr2AD0
波平「かもしれんなあ。じゃがワシもそう長くはない気がするんじゃ」

フネ「何言ってるんです、お父さん!あなたはまだ若いじゃありませんか!」

波平「いや分かるんじゃ、ワシはもう…」

フネ「……」


45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/28(火) 21:59:09.42 ID:2d+Sr2AD0
波平「フネ…」

フネ「分かりましたお父さん…、何処へでも行ってくださいな」

波平「フネ…」

フネ「いつ出発するんです?」

波平「明日じゃ…」

フネ「そうですか…」



48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/28(火) 22:03:56.65 ID:2d+Sr2AD0
波平「では他の皆に挨拶してくる」

フネ「はい…」

波平「カツオや」

カツオ「なんだい、お父さん?」

波平「カツオ、勉強しっかり頑張って大学いって母さんを幸せにするんじゃぞ」

カツオ「なにいってんだいお父さん、任せてくれよ」

波平「バッカモーン!!たるんどる!日々精進するんじゃぞ!」

カツオ「えぇ…?」

波平「じゃあな」


52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/28(火) 22:08:54.33 ID:2d+Sr2AD0
ワカメ「なぁに?お父さん?」

波平「ワカメ、お前は美人になるぞ」

ワカメ「ええ?」

波平「ダメなお兄ちゃんをよろしく頼むぞ」




サザエ「なぁに?お父さん?」

波平「サザエ、お前はドジで間抜けな長女だがやる時はやるやつだ。カツオとワカメを頼んだぞ」



マスオ「なんですかお父さん?」

波平「マスオ君、サザエをよろしく頼むぞ。そして磯野家の大黒柱としてしっかり皆を支えるんだぞ」



タラオ「なんですか?」

波平「タラちゃん、立派な大人になるんだぞ!そしてお母さんとお父さんを支えるんだぞ!」

タラオ「やーるでえーす!」


54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/28(火) 22:11:07.04 ID:2d+Sr2AD0
翌日


波平「さあて」

波平「この家は本当に世話になったな」

波平「おや、涙が…全く情けないわい」

波平「では行くか」



56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/28(火) 22:12:44.12 ID:2d+Sr2AD0
ーーー波平かえるーーー

No.xxxx