1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/30(木) 22:59:34.25 ID:QWdpjF590
響「貴音ってさ」

貴音「はい」

響「口開けて寝るよね」

貴音「はい」






貴音「……はい?」


2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/30(木) 23:00:35.74 ID:QWdpjF590
響「だからさ、この前指入れてみたら」

貴音「待ちなさい響」

響「ん?」

貴音「どういうことですか?」

響「どういうこと、って?」

貴音「口を開けて寝る、とは」

響「そのままなんだけど……」

貴音「はて?」

響「貴音って寝る時、いっつも口開けながら寝てるって話」






貴音「えっ」

響「えっ」

3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/30(木) 23:01:49.57 ID:QWdpjF590
貴音「えっ、いや、意味がよくわからないのですが」

響「意味も何もそのままの意味だぞ」

貴音「響、わたくしの二つ名を知っていますか?」

響「二つ名?」

貴音「『銀色の王女』、です」ドヤァ

響「あぁ、それね」

貴音「そうです、わたくしは『銀色の王女』、四条貴音であることを忘れてはなりませんよ」

響「自分忘れてなんかいないぞ」

貴音「では、わたくしの寝相は?」






響「いつも口開けっぱなし」

貴音「」

6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/30(木) 23:03:01.24 ID:QWdpjF590
貴音「響!! おかしなことを言うのではありません!!」

響「本当だってば!!」

貴音「違います!!」

響「何でさ!!」






貴音「はやー!!」ギュム

響「いひゃひゃひゃひゃ!!」


8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/30(木) 23:03:48.16 ID:QWdpjF590
響「ほっぺが……、ほっぺがぁ……」

貴音「あぁ、まさか芸能界の闇がこんなところにまで……」

響「全然関係無いぞ!!」

貴音「響、わたくしの名前は」

響「四条貴音」

貴音「二つ名は」

響「『銀色の王女』」

貴音「そうです」ナデナデ

響「えへへ」

貴音「そして、わたくしの寝相は」





響「口開けっぱな」

貴音「いけません!!」ペチン

響「うぎゃあ!!」



12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/30(木) 23:05:17.24 ID:QWdpjF590
響「なんでぶつんだ!!」

貴音「ふざけるのはやめなさい!!」

響「自分ふざけてなんかない!!」

貴音「響、落ち着きなさい」

響「なんで自分の方がおかしなやつ扱いされなきゃいけないんだ!!」

貴音「嘘をつきたくなる年頃なのは分かりますが、それではあいどるとしてこれから先やっていけません」

響「嘘じゃないもん!!」

貴音「ほら、こちらで貴音お姉さんと遊びましょう」

響「今日の貴音なんだか変だぞ」

貴音「誰しも自分を特別と思う時期があり、響もそうなのでしょう」

響「ち、ちがうのに」

13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/30(木) 23:06:25.49 ID:QWdpjF590
貴音「本日のおやつは苺大福です」

響「……ぴよ子に怒られるぞ」

貴音「これはわたくしが持って来たものです」

響「ほぅ」

貴音「響もおひとつどうぞ」

響「やった」

貴音「では、わたくしも」パク






響「最近は寝てる貴音のモノマネも出来るようになったんだぞ!!」

貴音「んぐっ!?」

14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/30(木) 23:07:22.66 ID:QWdpjF590
貴音「んんっ、んんんん!!」ドンドン

響「んふっ」

貴音「んぐっ!! んっ!!」

響「あははは、いきなりゴリラのモノマネなんてずるいぞ」

貴音「んんんん!!」

響「違うの? うーん……、じゃあ怒った時の伊織だな!?」

貴音「んがっ、ひびっ」

響「あははは、ホントそっくりだぞ!!」

貴音「……っ!! ……っ!!」






貴音「はあっ、はあっ」

響「ずいぶん気合入ってたな」

貴音「響!!」

15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/30(木) 23:08:18.15 ID:QWdpjF590
貴音「いいかげんにしなさい!!」

響「えっ」

貴音「大福を食べながら物真似なんてしません!!」

貴音「それより!! なんですか寝ているわたくしの物真似とは!!」

響「おいしいな、これ」






貴音「話を聞きなさい!!」ギュム

響「いひゃひゃひゃひゃ!!」

16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/30(木) 23:10:43.41 ID:QWdpjF590
響「いきなり痛いぞ!!」

貴音「何故寝ているところの物真似なのですか!!」

響「なんだ、そんなにみたいなら素直に言えばいいのに」

貴音「違っ、そんなことは一言も……!!」

響「いくぞー」






響「」ポカァン

貴音「」



18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/30(木) 23:11:34.68 ID:QWdpjF590
響「どうだった?」

貴音「誰ですかさっきの間抜けな顔は!!」

響「貴音そっくりでしょ?」

貴音「違います」

響「いやいや、そっくりだぞ」

貴音「口どころか目も薄く開いていたではありませんか!!」

響「中で眼をきょろきょろさせるのがポイントだぞ」

貴音「」


20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/30(木) 23:12:32.60 ID:QWdpjF590
貴音「……響、おいたが過ぎますよ」

響「えっ」

貴音「嘘をついてまで、人を笑いものにするのは感心しません」

響「だから嘘じゃな」

貴音「この口が悪いのですね!!」ギュウ

響「いひゃあああああ!!」






響「自分のほっぺたをなんだと思ってるんだ!!」

貴音「響がふざけるのがいけないのでしょう!!」

21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/30(木) 23:13:16.93 ID:QWdpjF590
貴音「違います、違います!!」

響「た、貴音落ち着いて」

貴音「わたくしの寝相は」

貴音『……すぅ、……すぅ』

貴音「でしょう!!」






響「……ぐぅぐぅ」ポカァン

貴音「」

22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/30(木) 23:15:54.11 ID:QWdpjF590
貴音「先程と違うではありませんか!!」

響「いびきも大切な要素だったのを忘れてて」

貴音「い、いびき……」

響「貴音のポカ寝名物だぞ」ドヤ

貴音「ぽか寝!!!!」

響「……ごめんな、ちょっと上手すぎちゃったか?」

貴音「……」ガシッ

響「えっ」



貴音「尻をだしなさい」

響「」

貴音「今から響の尻を打ちます」

響「やめろォ!!」ジタバタ


24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/30(木) 23:20:03.42 ID:QWdpjF590
貴音「わたくしは!!」

貴音『……むにゃ、らぁめん、むにゃぁ』

貴音「このようにわたくしのきゃらに合わせてかつかわいらしい寝言を!!」

響「違うぞ」

貴音「」

響「寝言も言ってるとき時あるけど」

貴音『たくさんの……、しゃもじ……』



貴音「」

響「こんな感じで意味わかんないぞ」


26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/30(木) 23:21:27.77 ID:QWdpjF590
貴音「……撤回しなさい」

響「ん?」

貴音「今までのは全て嘘だと撤回しなさい!!」

響「う、嘘じゃないぞ!!」

貴音「そのようではふぁんの皆が悲しみます!!」

響「だって本当のことだもん」

貴音「なんと強情な……」






貴音「そういえば先程、指が云々と」

響「……ちゃんと聞こえてたのか?」

27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/30(木) 23:22:24.60 ID:QWdpjF590
響「ポカ音の口に指を入れたらね」

貴音『ちゅむ、ちゅむ』

響「って吸いだしたんだぞ」

貴音「」



響「そのあと奥まで入れてみたらね」

貴音『ちゅむ、ちゅむ、……おえっ』

響「って、……んふっ」

貴音「」






貴音「」

28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/30(木) 23:24:12.25 ID:QWdpjF590
響「動画も撮ったんだぞ」ピ

<……グゥグゥ

貴音「」

響「くくくっ」

<チュム、チュム、……オエッ

響「ふひっ」

貴音「」


30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/30(木) 23:25:23.96 ID:QWdpjF590
響「おえっ、って、ふふっ」

貴音「……響」

響「くっ、くくっ、何?」

貴音「……物真似をお願いします」

響「えっ、動画あるのに」

貴音「……響の物真似が見たいのです」

響「んもー、貴音は仕方のないやつだなぁ」

貴音「響が完璧過ぎるので」

響「いくぞー」






響「……ぐぅぐぅ」ポカァン

貴音「……はい」

31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/30(木) 23:27:09.72 ID:QWdpjF590
貴音「……っ」m9

響「ちゅむ、ちゅむ」

貴音「はい」

響「ちゅむ、おえっ」

貴音「……っ」ググッ

響「っ!? お、おえっ」

貴音「……響は完璧ですから」グイグイ

響「おえっ!? うえっ、うっく!!」ジタバタ

貴音「響は完璧ですから!! 響は完璧ですから!!」グッグッ

響「う、うぐ!! おええっ!!」ドンッ

貴音「はやあああああ」




響「はあっ、はあっ……!!」

貴音「……」

32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/30(木) 23:28:55.56 ID:QWdpjF590
響「何するんだ!!」

貴音「……」

響「今すっごく危なかった!! すっごく危なかったぞ!!」

貴音「……」

響「た、貴音?」






貴音「うわあん、あうあうあう!!」ポロポロ

響「」

33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/30(木) 23:30:41.23 ID:QWdpjF590
貴音「わだぐぢばぞんなねがだでばありまぜん!!」

響「ご、ごめん」

貴音「うぅ!! うぅ!!」バシバシ

響「いたっ!! 痛いぞ貴音!!」

貴音「じいやからは『お嬢様は独創的な寝相』だとよく褒められたのに……!!」

貴音「褒められたのに!!」

響「うっ」



響「ど、独創的さー、貴音の寝相は世界一さー」

貴音「やめなさい!!」

響「ひっ」

貴音「なんですかその棒読みは!! 茶番にも程があります!!」

響「」


35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/30(木) 23:32:16.36 ID:QWdpjF590
貴音「それなのに響は……、響は……!!」

響「貴音……」ギュッ

貴音「ぐすっ、ううっ」

響「……ごめんなさい」

貴音「……本当に反省しているのですか」

響「うん」

貴音「……悪い子の響には罰を与えます」

響「」






貴音「今日はわたくしの家にお泊まりの刑です」

響「うぎゃあああ……、えっ?」

36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/30(木) 23:33:50.40 ID:QWdpjF590
貴音「これは罰ですから」

響「で、でもそれじゃあ」

貴音「響に拒否権はありません、いいですね」

響「はい」






貴音「なにをにやついているのですか、これは罰なのですよ」

響「えへへ」ギュッ

貴音「まったく……、ふふっ」

37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/30(木) 23:34:44.43 ID:QWdpjF590
響「というわけでぴよ子、今日はもう帰るね!!」

小鳥「二人とも気を付けてね」

貴音「お疲れ様でした」






ガチャ

美希「ひ、響!!」

響「あっ」

美希「なんなのこの動画は!!」

<チュム、チュム、……オエッ

響「」



42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/30(木) 23:36:43.89 ID:QWdpjF590
美希「こ、これのせいでお仕事中も思い出し笑いしちゃったの!!」

美希「こんなの笑わざるを得ないって思うな」

美希「あの律子でさえもおなか抱えて笑ってたの」







響「や、やっぱり自分今日は帰」

貴音「ふふっ」ガシッ

響「」

美希「あれ、そういえば貴音達はもう帰るの?」


44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/30(木) 23:38:35.44 ID:QWdpjF590
貴音「本日はお泊まり会です、美希もいかがですか」

美希「ホントに!? もちろん行くの!! すぐ準備してくるから待っててね!!」タタタ



貴音「御馳走を、美味しく、美味しく、いただきましょう」






貴音「ねぇ、響?」






響「うぎゃあああああ!!!!」
                            終

45 :おまけ:2014/01/30(木) 23:40:58.51 ID:QWdpjF590
律子「んふふ」m9

貴音「ちゅむ、ちゅむ」

響「んふっ、これがちゅむ音さー」

真「や、やめなよ律子まで」

律子「だって……、ふふふ」

貴音「……ぐぅぐぅ」ポカァン

響「次は自分の番だぞ」m9



響「っ!?」

貴音「トェェェェイ」グググ

響「いだだだだだ!!!!」

真「だから言ったのに」

律子「あはははっ!! おなか、おなか痛いぃ、はははは!!」

響「んぎゃあああああ!!!!」
                            今度こそ終