1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/31(金) 13:45:43.59 ID:VEUvEFtK0
雄山「ちょっと入ってみよう」

山岡「おいおい、自分の歳を考えろ」

ゆうこ「そうよそうよ!」

雄山「良いではないか、店に入るくらい。別に犯罪を犯すわけでもあるまい」

ゆうこ「それはそうだけれど・・・・・・」



5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/31(金) 13:47:01.71 ID:VEUvEFtK0
雄山「士郎、一緒に入れ」

山岡「俺は遠慮しておく」

雄山「では、栗田と一緒に入ろう」

ゆうこ「えー、まぁいいか。ちょっと興味あるのよね」

山岡「仕方ないな」



8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/31(金) 13:47:38.11 ID:VEUvEFtK0
―アニメイト秋葉原店内―

ゆうこ「へーえ。最近はこういうアニメが流行ってるのね」

山岡「俺にはさっぱり理解できないけど」

ゆうこ「あ、これ知ってる。忍者アニメ! 懐かしい~」

山岡「あれ、雄山は?」

ゆうこ「店の奥の方へ行ったみたい。美少女アニメコーナーかしら」

9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/31(金) 13:48:13.14 ID:VEUvEFtK0
雄山「・・・・・・・・・」ワクワク

山岡「そんなのがいいのか?」

雄山「ビクッ! わっ、士郎! いつの間に」

ゆうこ「へー、アイドルマスターシンデレラガールズ!」

山岡「いい歳こいて。見てるこっちが恥ずかしいぜ」

ゆうこ「雄山は、福山舞ちゃん推しかぁ」

雄山「べっ、別に舞のことなんか、気になってなどおらんからな!」

山岡「何を言ってんだこのオッサンは・・・・・・」

10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/31(金) 13:48:45.80 ID:VEUvEFtK0
ゆうこ「で、買うの? そのストラップ」

雄山「買うわけない! さっさと店を出る。いざ入ってみると
若者だらけで妙に居心地が悪いな!」

店の出口にて・・・・・・

ピロピロピロピロ!!!!!!(防犯装置)

山岡「おい、誰だよ万引きした奴」

ゆうこ「私じゃないわ?」

雄山「しまった! うっかり舞のストラップを袖に入れて
しまっていた」

店員「あの、お会計はこちらですので・・・・・・」


14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/31(金) 13:50:21.94 ID:VEUvEFtK0
雄山「う、うむ。すまん。あぁ、ついでにこのタスペトリーも」

山岡「結局買うのかよ」

ゆうこ「あやうく犯罪者になるところだったわ・・・・・・」


店を出た三人。

雄山「クリアファイルも買っておけばよかった」

山岡「いい加減にしろよ?」

ゆうこ「そういえば、お腹が空いたわ?」



16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/31(金) 13:51:18.28 ID:VEUvEFtK0
山岡「そういえば、昼飯を食いそびれていたなぁ」

ゆうこ「どこか美味しいお店知ってる?」

山岡「確か、神田に旨いハヤシライスを出す店が・・・・・・」

雄山「おい、あの店は何だ?!」

ゆうこ「ああ、あれはメイド喫茶ね。へー、可愛い」

山岡「何だ、ゆうこあそこでメシ食いたいのか?」

雄山「仕方がない。あの冥土喫茶とやらで昼食にしよう」ワクワク

ゆうこ(私まだ何も言ってないけど・・・・・・)


18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/31(金) 13:52:03.76 ID:VEUvEFtK0
―メイド喫茶―

メイド(正統派)「お帰りなさいませ~、ご主人様♪」

ゆうこ「うわっ! 凄い! こんな風になってるんだ!」

山岡「なんかガキ臭いっていうか、乳臭いっていうか」

メイド(お姉さん系)「奥の席へどうぞ~」

雄山「う、うむ・・・・・・」

―ボックス席―

山岡「腹が膨れるものはないかな」

ゆうこ「メニューの名前も拘ってるのね」

メイド(正統派)「ご注文をお伺い致します♪」

山岡「んじゃー、俺はこの『チャーハン作るお! メイド魂てんこ盛りチャーハン』を」

ゆうこ「私は、『キャワワな妹メイドが作ったデレデレカレー』」

雄山「俺は『ツンデレ妹謹製・ツンツン☆オムライス』を」

19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/31(金) 13:52:49.62 ID:VEUvEFtK0
―20分後―

メイド(正統派)「お待たせしました~」

山岡「あー、腹減った」

ゆうこ「割と本格的ね。ハートマークの蒲鉾が入ってる・・・・・・」

メイド(正統派)「じゃあ、美味しくなる魔法をかけますね☆」

メイド(お姉さん系)「おいしくな~れ!」キュンキュン

山岡「逆に不味くなりそうだな」

ゆうこ「しーっ」b

雄山「俺の料理がまだ運ばれていないが・・・・・・」


21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/31(金) 13:53:33.42 ID:VEUvEFtK0
ゴトッ・・・

雄山「おお、やっときた」

メイド(ツンデレ)「べっ、別にあんたの為に作ったんじゃないんだからねっ!」

雄山「じゃあ誰の為に作ったというのだ」

メイド(ツンデレ)「・・・・・・・・(カチン)。じゃ、じゃあ。ケチャップで
味付けするわねっ。なんて書いて欲しい?」

雄山「余計な事はしなくていい。しかしこのオムライス・・・・・・」

ゆうこ「どうしたの?」

22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/31(金) 13:54:26.74 ID:VEUvEFtK0
雄山「色が悪いな。どんな卵を使えばこうなるのか」

山岡「やれやれ。ムダに舌の肥えたオッサンだ」モグモグ

メイド(ツンデレ)「ぜっ、全部食べてくれないと、酷いんだからね!」

雄山「全部どころか、一口も食えんぞ。こんなもん」

メイド(ツンデレ)「食えよ・・・・・・チッ(舌打ち)」

雄山「どういう卵を使っている?」

メイド(正統派)「一応、業務スーパーで買出したものを・・・・・・」

23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/31(金) 13:55:13.56 ID:VEUvEFtK0
雄山「それはダメだ。ブロイラーといって、そういう鶏が産んだ
卵は具合が悪い。豊かで豊潤な味は出せない」

山岡「エサの中に抗生物質が入ってたりするからな」

ゆうこ「まーた始まった」

雄山「しかし、今ここでその手の文句を言っても始まらない。
メイドよ、厨房を見せてくれないか」

メイド(正統派)「へっ? あの、支配人に相談しないと・・・・・・」

支配人「どうかなさいましたか。お客様?」

雄山「厨房を見せてくれ。こんなゲテモノを出す店だ。厨房を
改善する必要がある」

支配人「はぁ、美食倶楽部の海原先生がそう仰るのであれば是非・・・・・」

山岡「何だよこの展開」


26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/31(金) 13:56:10.69 ID:VEUvEFtK0
雄山の料理指南が厨房で始まった。

 その日の内に、メイドたちの料理の腕は格段に上がった。

 味も格段に良くなった。


―そして、いつの間にか夕方―

支配人「今日は色々ありがとうございまいた」

雄山「これで集客アップは間違いないだろう」

ゆうこ「そろそろ帰りましょうか」

メイド(ツンデレ)「おっ、おっ、お土産にこれをあげるんだからねっ!」サッ

ゆうこ「猫耳カチューシャくれるの?」

メイド(ツンデレ)「海原先生に・・・・・・っ」
雄山「俺に猫耳だと?」

27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/31(金) 13:57:12.81 ID:VEUvEFtK0
山岡「ワハハ、猫耳雄山とは傑作だ!!!」

猫耳カチューシャをつける雄山。
雄山「どうだ?」

ゆうこ「キャーッ! かーわーいーいー(?)」

山岡「今世紀最強のグロだ」

雄山「さて、帰るか」

ゆうこ「猫耳つけたままで?!」

雄山「テンションが上がってきたからな。この姿で
秋葉原を歩くのも乙なものだ」

山岡「ディズニーランドじゃあるまいし・・・・・・」

猫耳雄山を先頭に、秋葉原を闊歩する3人。
大いに注目を集めた。

28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/31(金) 13:58:23.90 ID:VEUvEFtK0
―数日後、東西新聞社―

山岡「会社宛にこんな同人誌(コピー本)が届いたぞ」

ゆうこ「まぁ!」

『猫耳雄山×大原社主(R-18指定)』

山岡「なかなか面白い内容だったwww」

雄山「―――――――――――――っ!!!!!」ドドドドド
文化部に乗り込んできた雄山。

ゆうこ「あら、雄山じゃない」

山岡「なんの用だろう」

雄山「この同人誌を書いたのは誰だああああああああああああああっ!!!」


東西新聞社は今日も賑やかだった。