1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/15(土) 00:25:40.69 ID:CsCwUWRBO
2月14日 午前7時

春香「プロデューサーさん!チョコですよ!チョコ!」ハイッ

P「おっ!今年もありがとうな、大事に食うよ!」トントン

春香「えへへ…今日も私が一番乗りですね!」ニコニコ

P「春香は毎年早いよな。あんまり無茶しなくてもいいんだぞ?」マゼマゼ

春香「だ、だって一番に渡したかったんですもん…」ボソボソ

P「?そういうもんなのか?」ドロー

春香「そ、そうですよっ!プロデューサーさんは乙女心をもうちょっと分かって下さい!」プイッ


2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/15(土) 00:27:29.70 ID:CsCwUWRBO
P「えっ!?わ、悪かったから怒らないでくれよ。ちゃんと味わって食べるからさ…あっ」ベチャッ

春香「はい!ちゃんと味わって食べてくださいね!」エヘヘ

P「あ、ああ!勿論!いつもありがとうな」フキフキ

春香「どういたしまして!…ところでプロデューサーさん、今作ってるのってチョコですよね?」

P「ん?そうだな」ピッピッ

春香「もしかしてプロデューサーさんからも、皆に?」

P「ああ、これ?皆の分は昨日のうちに作ったからな。今やってるのは別件だ」ガラッ

春香「え?…その、誰へのチョコなんですか?」オソルオソル

P「北斗宛だけど」

春香「」

3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/15(土) 00:29:29.54 ID:CsCwUWRBO
春香「……えっ?プロデューサーさん、そっちの趣味が?」ウルッ

P「あーいや、違う違う。違うから泣くな!北斗へのドッキリ企画に協力することになっててな」ナデナデ

春香「ドッキリ?北斗さんにするとか珍しいですね?」フニャ

P「いつもは冬馬がターゲットだからなあ。ま、今日は北斗の誕生日だからだろ」ナデナデ

春香「ああ!そう言えば!」ンフフ

P「何でも、有名なウワサ検証番組がドッキリスペシャルをやるらしくて、北斗はそのターゲットの一人に選ばれたとか」ゴソゴソ

春香「ふむふむ」

P「芸能人について回る怪しいウワサを検証するって名目で、ドッキリをしかけるんだってな。まあ検証なんて只の口実なんだけどな」タベルカ?

春香「それでプロデューサーさんは仕掛人になった、と」ハイ!

P「その通り!んで、そのタイトルが…」


P「『北斗は本当にホモなのか?ドキッ!男だらけのバレンタインデー!』…だ、そうだ」アーン

春香「…うわあ」モグモグ


5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/15(土) 00:31:44.06 ID:CsCwUWRBO
P「今日はファンの女の子からのチョコは一旦全部隠して、男の知り合いがチョコを渡しまくると言う話らしい。それに対する北斗の反応を見ようと言うわけだ」オレニモヤッテ

春香「…ちょっと気の毒ですね」アーン

P「まあ、そう言う番組だからな。そろそろ北斗も来るだろうしモニター置くわ」ムグムグ

春香「私も見ていいですか?」クダサイ!

P「ん、いいぞー」アーン

春香「これって…961プロの事務所ですかね?」パクッ

P「おお。まずはこの二人だな」ナデナデ


北斗『チャオ☆』ガチャ

翔太『あっ!北斗くんおはよー!』

冬馬『おせーぞ北斗!』

6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/15(土) 00:34:26.40 ID:CsCwUWRBO
北斗『俺はいつも通りだと思うんだけどなあ。冬馬はともかく翔太が早いなんて』

春香「あー…やっぱりこの二人からですか」スリスリ

P「まあ、まずはこの二人からだな」ギュッ

翔太『そっ…そりゃそうだよ!今日は北斗くんより早く来ないと意味ないんだもん…』////

冬馬『こ、これ、受け取れよ…!』///

北斗『…チョコ?』

北斗『………………えっ?』

7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/15(土) 00:37:19.94 ID:CsCwUWRBO
P「おっと早速動揺しております北斗選手」ムギュ

春香「翔太くんノリノリですね」ギュー

P「冬馬が上手く演技出来てるのが驚きだな。もっと下手かと」ハルカイロアッタケー

春香「仕事なら話は別なんじゃないですか?」カイロガワリデスカー?

P「冬馬は真面目だなあ」アッタケー

春香「すごいですよねー」モー///

8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/15(土) 00:40:05.13 ID:CsCwUWRBO
冬馬『お前には世話になってるからな。別に、と、特別な意味なんかねえよ!』プイッ

翔太『慣れないなりに一生懸命作ったんだけど…め、迷惑だったかなあ…?』シュン

北斗『い、いや?うん、嬉しいよ二人とも?迷惑だなんてそそそそんな』ヒクッ

冬馬『ほっ本当か!?』パアア

翔太『良かったあ…』ホッ

P「北斗は紳士だなあ」コチョコチョ

春香「ほ、ほほっ!本っと、当ですね!あは、あはははははやめてくださいー!」キャーキャー

9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/15(土) 00:43:10.50 ID:CsCwUWRBO
北斗『じゃ、じゃあ、俺はスケジュール確認してくるから』スタコラサッサ

バタン

冬馬翔太『……』

冬馬『』オエエエエエエエ

翔太『wwwwwwwwww』バンバン

P「楽しそうだなあいつら」スンスン

春香「冬馬君は割と辛そうですけどねー…あッ」ピクッ

P「んん?ここがいいのか?」スンスンスンスン

春香「ひゃあんっ!」ビクンッ


12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/15(土) 00:47:32.92 ID:CsCwUWRBO
北斗『なんなんだあいつら…昨日まではあんな素振り…』ブツブツ

黒井『む、北斗か。どうかしたか?』

北斗『あ、黒井社長…いえ、何も』

黒井『フン、何があったかは知らんが仕事には持ち込むなよ?』フンッ

北斗『ええ、わかってますよ』ハハッ

黒井『だ、だが、もし何か落ち込んでるというのなら…そ、そうだな…』ソワソワ

北斗『……えっ』

黒井『まあ、なんだ、私の手作りチョコレートでもどうだ?』キャッ///

北斗『……えっ』

P「春香見ちゃダメだこれは目に毒だ!」ガバッ

春香「ひゃっ!?」ドキッ

13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/15(土) 00:50:11.99 ID:CsCwUWRBO
冬馬『今日はバラエティの収録だったよな!』ギュウウ

翔太『頑張ろうね北斗くん!』ムギュー

北斗『……ああ』アオザメ

P「両手に薔薇で移動中のジュピターです。春香後ろ向いてくれ」

春香「ぴったりくっついてますね。お願いします!」

P「そういや春香知ってたか?北斗のイメージカラーって本当は青系らしい。春香の髪ってさらさらで気持ちいいなあ」サスサス

春香「そうなんですか…!?ん…私ずっと黄色だと思ってました…!」フニャ-

P「美希も最初は黄色だと思ってたなあ。はい、櫛通し終わったぞ」

春香「ありがとうございます!あ、黒井社長も入っていくみたいですね」ネクタイズレテマスヨ

P「今日は一日中ここで過ごすらしい。ここからが地獄だが…俺達も今から仕事だな。出番には間に合うよう組んであるからまた9時間後だ」サンキュ

春香「はい!」エヘヘ


15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/15(土) 00:53:33.50 ID:CsCwUWRBO
ーー9時間後 Pの車ーー

P「お疲れ様。今からネタバラシに行くけど、先に事務所に送ろうか?」

春香「うーん…私もついていっていいですか?」

P「お、ドッキリを生で見たいのか?」

春香「えっと…それもありますけど…その!」

春香「今日はプロデューサーさんとずっと一緒にいたいなって…!」

P「!そうかそうか、春香は可愛いなあもう!」ワシャワシャ

春香「きゃー!髪が乱れちゃいますよー!」キャー

P「ま、そうと決まったら早くテレビ局に急ぐか」

春香「はい!」

16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/15(土) 00:56:32.11 ID:CsCwUWRBO
ーーテレビ局前ーー

P「さて、ここだな」

春香「あっ!出てきますよ!」

P「どれどれ…うわ、ひどい顔だな」

北斗「……オエッ」ゲッソリ

冬馬「北斗!?どうしたんだよ!辛いなら言ってくれ!でないと俺…俺…!」フルフル

翔太「北斗くん!ダメだよ死なないで!僕に出来ることなら何でもするからさ!」グスッ

黒井「北斗!しっかりしろ!下の処理なら私に任せるんだ!」ギュウウウウ

春香「すごい…北斗さんの疲れきった顔なんて初めて見た…」

P「撮影中相当耐えてた上に、真月さんも楢馬君も朔さんもカラスさんもすごいアプローチ仕掛けてたもんなあ。流石にやりすぎたか?」

春香「そうですね…ちょっと可哀想になってきましたねー…」

17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/15(土) 00:59:03.84 ID:CsCwUWRBO
P「まあ、これからネタバラシしてくるよ。待っててくれ」ガチャ

春香「あ、あのっ!プロデューサーさん!」

P「ん?どうしーーーーむぐっ!?」チュッ

P「は、春香…!?」

春香「えへへ。プロデューサーさん、行ってらっしゃい!」

P「!おう!なら俺も」チュッ

春香「んっ…」

P「じゃあ、行ってくるな」タッ

バタバタバタ…

春香「…!」ポー

春香「~~~~っ!?」ブンブン


19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/15(土) 01:02:23.51 ID:CsCwUWRBO
P「北斗」ザッ

北斗「!P…さん…?」

P「…北斗、これを受け取ってくれ」

北斗「…これは…チョコですか?」

P「ああ。開けてみてくれ。」

P(中には『ドッキリ大成功』と書いてある…良く頑張ったな、北斗)

北斗「…」

北斗「…Pさん」

北斗「…」

北斗「俺からも、受け取って欲しいものがあるんです」


22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/15(土) 01:05:20.64 ID:CsCwUWRBO
冬翔黒「!?」

P「何だ?いきなり」

北斗「…」スウ

北斗「Pさん!」

北斗「ーーーーー心を込めて作りました!」


北斗「好きです!俺からのチョコ、受け取ってください!」


24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/15(土) 01:08:10.81 ID:CsCwUWRBO
冬馬「おい北斗!どういうーーー!?」

黒井「待て」グイッ

翔太「クロちゃん!?」

黒井「見ろ、北斗のあの真剣な瞳を。私達は口を挟むべきではない」

P「北斗…お前…!」

北斗「俺はずっと貴方を尊敬していたんです!それがだんだん、違う感情に変わって来て…!最初はたまに会うだけで十分だった…でも気持ちを伝えられないなんて嫌だ!だから今日伝えようと思ったんです!」

北斗「Pさん!好きです!付き合ってなんて言いません!ただ、俺を真っ直ぐ見てください!」

 

26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/15(土) 01:11:22.07 ID:CsCwUWRBO
冬馬「北斗…」

翔太「北斗くん…」

黒井「フッ…粋な真似を…!」

P「…北斗」

北斗「!はい」

P「お前の気持ち、受け取った!」

北斗「えっ!?そ、それじゃあ…」

P「俺の恋人になってくれ!」

北斗「!は……はいっ!」



28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/15(土) 01:14:32.63 ID:CsCwUWRBO
翔太「おめでとう北斗くん!」

冬馬「やればできんじゃねーか北斗!」

黒井「さあ、式を手配しようじゃないか!」

高木「いやはや、めでたいねえ」

涼「おめでとうございます!」

P「皆!ありがとう!さあ北斗!」

北斗「ええ!」グスッ


春香「そうして、二人は結ばれたのでした。めでたしめでたし…グスッ…泣いてないもん…」

おしまいピヨ