1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 18:04:13.35 ID:YXeB4xUJ0
さやか「なんで柿の種ばっか食ってんの!柿の種の黄金比は柿3:ピー1って決まってるのに!」

杏子「あ!?あとで口いっぱいにバタピー流し込んで食いたいからに決まってんだろ!」

さやか「だったらバタピーだけ買えばいいでしょうが!それじゃ柿ピーの意味がないよ!」

杏子「柿の種だっておいしいじゃねーか!食べたいじゃねーか!」


4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 18:08:34.74 ID:YXeB4xUJ0
杏子「ハッピーターンうめーなー」チューチュー

さやか「あんたね……!」

杏子「今度はなんだよ?」

さやか「なんでハッピーターンの粉全部舐めてから本体食ってんの!粉がない本体になんの価値があるっていうのさ!」

杏子「うるせーな!粉がウマいんだからしかたないじゃねーか!それに本体だってサクサクしておいしいぞ!」シナッ

さやか「あんたが粉吸ったせいで表面ふやけてるよ!」

12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 18:13:44.63 ID:YXeB4xUJ0
杏子「やっぱりポッキーはうめーな」ツーッ
さやか「あんたねー……!」

杏子「……今回は言われなくても別にわかるぞ」

さやか「じゃあなんでやってるのさ!ポッキーの表面のチョコ全部削ってプリッツにしようだなんて不毛だよ!?」

杏子「しかもチョコ全部なくしても言うほどプリッツ再現出来てないんだよな」

さやか「見逃したチョコがくっついたりしてるしね……。」

杏子「その点トッポは最後までチョコたっぷり」

さやか「なんの話だよっ!」



16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 18:18:49.53 ID:YXeB4xUJ0
杏子「……。」サラサラサラー

さやか「何飲んでんの?薬?」

杏子「ん……ねるねるねるねの『③ばんのこな』」ボリボリボリ

さやか「ぶッ!なんでそれだけ!?」

杏子「だってあれつけるとボロボロにこぼれるからさ……使わないでいたら余りに余っちゃって」

さやか「まあ、あれなくても作れるからね……。」



21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 18:28:35.46 ID:YXeB4xUJ0
杏子「……。」モチャモチャモチャ

さやか「う、うわっ……なに噛んでんの?」

杏子「ん」モチャモチャモチャモチャモチャ

さやか「ん?フィリックスガムじゃんこれ……あんた何個口に入れちゃったの!?」

杏子「ぐぅ」モチャモチャモチャモチャ

さやか「あらららら……早く吐き出しなよ!ほら!」

杏子「んーん!もっはいない!」ブンブン


24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 18:32:23.28 ID:YXeB4xUJ0
杏子「ふ……夜霧が、しみるぜ……。」キリッ

さやか「……杏子」

杏子「なんだ?あたしに近づくと……火傷するぜ」キリリッ

さやか「……そろそろベタついてくる頃だと思うよ……ココアシガレット」


杏子「うわ……手洗ってくる」ベトッ


28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 18:40:31.00 ID:YXeB4xUJ0
杏子「プーッシュプッシュポォップ!」デレレデー

さやか「!?」

杏子「プーッシュプッシュポォップ!」デレレデー

さやか「ちょ、近い……!」ドン

杏子「おい、なんで押すんだよ!押すならプッシュポォップ!」

さやか「」

杏子「飛び出すキャンディーさ!残りはあとーでー……プッシュポォップ!」

さやか「え……っと」

杏子「あれ……覚えてない?」

さやか「うん……。」

杏子「一時期CMは流行ったと思うんだけどなぁ……肝心のアメはダメダメだったけど」ペ ロ



31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 18:46:16.17 ID:YXeB4xUJ0
杏子「やっぱ酢だこさん太郎はうめーな」モグモグ

さやか「あんたねー……!」

杏子「ん?」モグモグ

さやか「人の家ん中で酢だこさん太郎開けないでよ……酢くさっ!」

杏子「えー?そんなんでもないって」モグモグ

さやか「そりゃ食べてる本人はそうだろうさ!?あー、窓開けよッ!」ガラガラガラ

杏子「そんなにか……?」


38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 18:54:45.11 ID:YXeB4xUJ0
杏子「やっぱベビースターはうめーなー」ポリポリ

さやか「あんたね……!」

杏子「んあ?」ポロポロ

さやか「こぼすな!人の家で!どんだけ自由なのよ!」

杏子「そ、そんなこと言ったってワザとじゃ……。」

さやか「あーもう、ちょっと待ってて……ティッシュ引くから」

杏子「あ、ああ……。」



41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 19:02:29.71 ID:YXeB4xUJ0
杏子「……。」モグモグ

さやか「バームロールじゃん……珍しいね」

杏子「いや、ル・マンドも買ってきてあるけどさ……こぼしたらまた怒られるじゃん」モグモグ……。

さやか「る……ル・マンド!」

杏子「ん?」

さやか「ル・マンドだけは別格だよ!ゴミ箱こっちに持って来るからあたしにも分けて!」

杏子「え、えぇえ……?」


43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 19:11:22.40 ID:YXeB4xUJ0
さやか「こうやってゴミ箱の真上で食べればこぼれても問題ないんだよ」ザクッ

杏子「なるほど!賢いなさやか!」

さやか「普通だっつーのこんくらい……ル・マンドありがと」

杏子「ん、いや……ル・マンド好きなのか?」

さやか「そりゃあル・マンドは他のお菓子と別格だもん」

杏子「そ、そうなのか……そんなに好きなら全部やろうか?」

さやか「本当!?杏子愛してるー!」ダキッ

杏子「うわわぁ!?」


46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 19:18:51.72 ID:YXeB4xUJ0
さやか「いたたたたた……なにも叩くことないじゃん」ヒリヒリ

杏子「いきなり抱きついてきたら誰だってビックリするだろ!?」

さやか「う……。」シュン

杏子「あ……。」

さやか「……。」

杏子「……悪い」

さやか「……うん」



49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 19:30:32.74 ID:YXeB4xUJ0
杏子「……。」

さやか「……。」

さや杏「「(気まずい……!)」」ドヨーン

さやか「あっ、あのさ……!」

杏子「んっ?」

さやか「き、気分転換になんかしないかな?」

杏子「そ、そうだな!なんかやろう!」

さやか「うーんと……えーと」ガサゴソ

杏子「(結局ゲームなのな)」

さやか「バルーンファイトとかどう?」

杏子「お前はこれ以上喧嘩したいのか?」



52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 19:41:57.04 ID:YXeB4xUJ0
さやか「えっと……じゃあアイスクライマーとか……マリオブラザーズとか!」ババッ

杏子「そんなに溝を広げたいのかお前は!ってかよく持ってるなそんなの!」

さやか「ふふ……さやかちゃんをナメるんじゃないよ!」フンス

杏子「自慢にはなんねーよ!もうちょっと仲良く出来るのはないのかよ!」

さやか「仲良くしたいの?」

杏子「え!?あ……う」

さやか「……仲良くしたいの?」

杏子「う、うるせーな!」



57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 19:53:09.37 ID:YXeB4xUJ0
杏子「もういっそ対戦じゃなくてもいーんじゃないの?一人用だけど『マジックジョン』でもやろーよ」

さやか「いーよ」カチッ
さやか「……あれ?つかない……。」カチッカチッ

杏子「どれ、ちょっと貸してみな」ガチャコ フゥーッ

杏子「それっと!」ガチャコ カチッ

トゥテーテートゥトゥーテー


さやか「すごい!杏子が吹いたら電源ついた!」

杏子「どーよ、ゴッドブレスあたし!」グッ



61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 20:01:23.72 ID:YXeB4xUJ0
『ポンせんせい。まだはしるの?もっとマジックおしえてよ』

『だめよ!マジックはたいりょくがかんじんよ』

杏子「マジックに体力関係ないだろ……。」

さやか「そういうゲームなんだよ」

──ACT・1
いきなり ジョンがおそわれた。
あいつらはいったいだれなんだ。

杏子「おい、この主人公……手からビーム出したりしてるぞおい!これがマジックかよ!」

さやか「こういうゲームなんだよ」

杏子「……冷めてるなお前」



67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 20:10:45.21 ID:YXeB4xUJ0
杏子「ぷっはははは!こいつ上り坂歩けないでやんの!どんだけ貧弱なんだよ!」

さやか「そういうゲームなんだよ」


杏子「えっ、鳥人間に変身……?魚人間に変身?マジックかこれ?」

さやか「そういうゲームなんだよ」

杏子「なんでやられたとき悔しがりまくってんだよこいつ!その余力があるならもう少し戦えるだろーが!」

さやか「そういうゲームなんだよ」

杏子「……な、なんでそんなに冷めてるんだよぅ」


69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 20:19:59.89 ID:YXeB4xUJ0
杏子「……あー!また死んだ!」ビシッ! ドンドンドンドン

さやか「そういうゲームなんだよ」

杏子「ちっくしょー!」ピコピコ

さやか「(ふふふ、ここから難易度がものすごいとも知らずに……無邪気な杏子)」

杏子「うあーまた死んだ!さやかー、どうすりゃクリアできんだよこんなの!」

さやか「そういうゲームなんだよ」

杏子「え……?」

さやか「そういうゲームなんだよ」

杏子「な、なあ、そんなこと言わずにちょっとぐらい助けてくれよう」グイグイ

さやか「そ、そういうゲームなんだよ(か、可愛い……!)」



73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 20:30:21.02 ID:YXeB4xUJ0
さやか「……それじゃーさ、頭、撫でてくれたら……いいよ?」

杏子「えー?なんだよそれ……。」

さやか「あんたさっき叩いたじゃん……たんこぶになっちゃったかもしれないんだよ、ほら」

杏子「う……わ、わかったよ」ス……。

さやか「ん……。」

杏子「……これでいう?」ナデナデ

さやか「……。」

杏子「な、なんか喋れよ……。」ナデナデ



76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 20:39:46.60 ID:YXeB4xUJ0
さやか「……叩かない?」

杏子「ん?」ナデナデ

さやか「……抱きしめても、叩かない?」

杏子「え?あ……ああ」

さやか「……ん」ギュッ

杏子「わッ」

さやか「頭、撫でてて……!」ギュウッ

杏子「あ、おう……。」ナデナデ

さやか「ん……。」

杏子「……どーした?なんか変だぞ、お前……。」

さやか「……イヤ?杏子は、あたしといるの……。」

杏子「な、なんだよ……それ、どういうことだよ?」



78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 20:48:26.91 ID:YXeB4xUJ0
さやか「……杏子はさ、いつも肝心なトコロ、はぐらかすじゃん……。」

杏子「そ、それは……。」

さやか「照れてるのかなって思うこともあるけどさ……杏子の気持ち全然わかんないから、私……!」ギュウッ

杏子「さやか……。」

さやか「……ん?」

杏子「……ブーメラン」

さやか「何?杏子……。」

杏子「いや……なんでもない」


80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 20:58:52.39 ID:YXeB4xUJ0
さやか「……杏子はどう思ってるのさ、私のこと……。」

杏子「……好きだよ、大好き」ギュッ

さやか「!!」

杏子「あたしだって、出来ることならずっと一緒にいたいと思ってる。だからさ」パッ……。

さやか「あ……。」

杏子「ちゃんと見て、あたしを」

さやか「杏子……を?」

杏子「さやかさぁ……私のこと、オモチャにして遊んでる節あるじゃん?イヤなんだよ、そういうの……!」

さやか「あ……!」

杏子「もっとちゃんと……ちゃんと話してよ」ギュウ

さやか「うん、うん……ごめんね」ナデナデ



84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/04(火) 21:10:07.22 ID:YXeB4xUJ0
杏子「……謝ったって許さねーからな」

さやか「えっ、えっ……?どうすれば、許してくれる、かな……。」

杏子「ずっといて」

さやか「ん?」

杏子「一緒にいてよ……ずっと。少なくとも、今日1日は離さねーから」ギュウウッ

さやか「……やっぱ最高に可愛いよ、あんた」ナデナデ

杏子「う……!ま、魔法少女は魔法少女しか同族がいないんだから必然的にだな!」

さやか「はいはい、何言ってるかわかんなくなってるよ」

杏子「う……!」

さやか「……あたしからも、お願い。ずっと一緒にいて」ギュ

杏子「……当たり前だ!」