1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/16(日) 13:21:17.26 ID:7QYqjgr4P
杏子父「…杏子、その姿は…」

杏子「こ…これは…その…」



5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/16(日) 13:22:34.12 ID:7QYqjgr4P
ガチャッ

「「!?」」

モモ「…お父さん?お姉ちゃん…?…何してるの?」

杏子「モモ…っ」

モモ「お姉ちゃん…その格好…」

杏子「こ、これは…違っ…」

杏子父「モモ…部屋に戻「プリキュアだー!!」



杏子「へっ?」

6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/16(日) 13:23:48.08 ID:7QYqjgr4P
モモ「凄い凄い!本当にいたんだ!プリキュア!!」

杏子「!?」

杏子父「も、モモ?」

モモ「ねっ!ねっ!お父さん!お姉ちゃんプリキュアだったんだ!!凄いね!」

杏子父「え…?あ、ああ!す、凄いな!モモ」


杏子「え…」



8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/16(日) 13:25:23.49 ID:7QYqjgr4P
モモ「わぁー」キラキラ

杏子「あ…ぅ…違…」

モモ「…」キラキラ

杏子「…」ダラダラ

杏子「そ………そうなんだ!今まで黙ってたけど、お姉ちゃん実はプリキュアなんだよ!」

杏子「でもこれは秘密だから、誰にも言っちゃ駄目だぞー?」

モモ「うん!モモ、誰にも言わない!」

杏子「よ、よーし良い子だ!…さぁ、良い子はもう眠る時間だぞ!」

モモ「はーい!」


ーー
杏子「…という事が昔あってだな」

さやか「ほぅ」

9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/16(日) 13:27:44.72 ID:7QYqjgr4P
さやか「…それで、あんたはそれ以来ずっとプリキュアのふりをし続けている、と」

杏子「…」

さやか「ていうかさ、それってプリキュアである必要あった訳?普通に"魔法少女"でも良かったんじゃないの?充分ファンタジーだし」

杏子「馬鹿やろう!プリキュアである事に意味があるんだろうが!」

杏子「…今更実は無名の魔法少女でしたなんて知られてみろ…きっと」

ホワンホワン

10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/16(日) 13:31:14.19 ID:7QYqjgr4P
モモ『…え、お姉ちゃんプリキュアじゃなかったんだ』

杏子『で、でも魔法少女ってのは本当だぞ!』

モモ『ふーん…でも、ノーブランドなんだよね?』ヒンヤリ

杏子『』

ホワンホワン

杏子「…てな事に」

さやか「いやいやいや、あんた自分の妹もっと信じなさいよ」



13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/16(日) 13:38:29.86 ID:7QYqjgr4P
杏子「とにかく!妹の夢を壊したくねえ!」

さやか「…私にどうしろって?」

杏子「これからは、あんたもあたしと同じプリキュアだ!」

さやか「は?」

杏子「…た、頼むよ」

さやか「…小さい子騙すのってちょっと」

杏子「ぅ…で、でもさやかだって昔はサンタクロース信じてたろ?それと同じだって!」

さやか「えー…」

杏子「…この通りだ!今度プリキュアメンバーに会わせるって約束しちまったんだよ」

さやか「はぁ!?あんたそんな事まで」

杏子「…頼むよ。なぁ…さやかぁ」クゥン

さやか「う…///」


15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/16(日) 13:41:45.89 ID:7QYqjgr4P
さやか「に、したってねぇ…私達だけで上手くいくかなぁ?私そういうのあんまり詳しくないんだけど…」

杏子「んぅ…あたしもだ」

さやか「…あんたよく今まで隠し通せたわね」



コツ
「…ふふふ」

杏子「!誰だ!?」



19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/16(日) 13:46:10.13 ID:7QYqjgr4P
「お困りのようね。お二人さん?」コツ

さやか「…」

「話しは聞かせて貰ったわ」コツ

杏子「お…おお」

「…どうやら、私の出番のようね」コツ



杏さや「「マミさん!」」

マミ「そういう事は、私に任せなさい!」バイーン


22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/16(日) 13:55:48.89 ID:7QYqjgr4P
日曜日・マミルーム

ガチャッ
マミ「…いらっしゃい」ニコッ

杏子「…お、お邪魔します」

モモ「初めまして!杏子お姉ちゃんの妹のモモです!」キラキラ

マミ「ふふっ。話しは佐倉さんから聞いてるわ。さ、上がって」ズシン

モモ「はい!お邪魔します」キラキラ


マミ「(良い?佐倉さん、打ち合わせ通りに)」

杏子「(ら、ラジャ!)」


25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/16(日) 14:03:56.30 ID:7QYqjgr4P
よく考えたらマミさんとは会った事あるんだよな。ちょっと変える。

>>22
日曜日・マミルーム

ガチャッ
マミ「…いらっしゃい」ニコッ

杏子「…お、お邪魔します」

モモ「こんにちは!マミお姉さんもプリキュアだったんですね!お姉ちゃんから聞きました!」キラキラ

マミ「ふふっ。驚いたでしょう?さ、上がって」ズシン

モモ「はい!お邪魔します」キラキラ


マミ「(良い?佐倉さん、打ち合わせ通りに)」

杏子「(ら、ラジャ!)」

26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/16(日) 14:06:58.98 ID:7QYqjgr4P
さやか「こ、こんにちはー。えっと、モモちゃん?」

モモ「はい!初めまして。モモです!今日はよろしくお願いします!」キラキラ

さやか(う…可愛い///)

マミ「さ、お茶とケーキをどうぞ」コトッ

モモ「わぁ!ありがとうございます」

杏子「コホン。じゃあ、早速紹介するな」

杏子「こっちが、先輩プリキュアの巴マミさん、で、向こうが後輩プリキュアの美樹さやかだ」

モモ「あ、じゃあさやかさんがあのキュア・オクタヴィアなんですね!」キラキラ

さやか「!?」

27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/16(日) 14:15:24.23 ID:7QYqjgr4P
さやか「(杏子、何よキュア・オクタヴィアって)」

杏子「(何となく思い浮かんだよ!良いだろなんだって)」

さやか「(…もっと可愛いのなかった訳?)」

モモ「杏子お姉ちゃんから話しはよく聞いてます!プリキュアにはなり立てだけど、正義の心は人一倍だって!」キラキラ

さやか「え」

杏子「お、おいモモ!///」

マミ「ふふふ。良かったわね美樹さん」

28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/16(日) 14:28:57.39 ID:7QYqjgr4P
モモ「あ、あの!プリキュアの仕事って、やっぱり大変ですか?」

マミ「え?…えぇ、そうね。怪我だってするし、誰かに相談出来るような事じゃないし…」

マミ「でも、この街の平和と、皆の笑顔を守る事が私達の使命だもの!へこたれてられないわ!」

モモ「キュア・キャンデロロさん…素敵ですね」

マミ「(キュア・キャンデロロって…)」


30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/16(日) 14:44:44.62 ID:7QYqjgr4P
モモ「モモも…モモもプリキュアになりたいなぁ」キラキラ

杏子「!?」

モモ「モモも、お姉ちゃん達みたいに格好よくなりたいなぁ」キラキラ

杏子「だ、駄目だっ!!」

モモ「え…?」

杏子「た…大変なんだぞ?格好良い事ばかりじゃない。辛い事だってたっくさんあるんだ…」

モモ「…でも」

杏子「怪我だっていっぱいするし…とにかく危険なんだ!」

モモ「モモ頑張るもん!怪我しても泣かないよ!」

杏子「…」


33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/16(日) 14:52:41.46 ID:7QYqjgr4P
さやか「えーっと、モモちゃん」

杏子「!」

さやか「…私もさ、プリキュアになるのはやめといた方が良いと思うな」

モモ「…オクタヴィアさん」ジワッ

さやか「(…うっ)ほらっ、プリキュアだけが、格好良い訳じゃないでしょ?」

モモ「?」

さやか「モモちゃんのお父さんもお母さんもプリキュアじゃないよね?」

さやか「…でも、毎日平和の為に祈ってるお父さんの事を、毎日モモちゃん達に美味しいご飯を作ってくれるお母さんの事を、プリキュアじゃないから格好よくないって思う?」

モモ「…」フルフル

さやか「だよね。だったら、モモちゃんも今のままでも出来る事、あると思うな」

モモ「モモにも?」

34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/16(日) 14:58:00.32 ID:7QYqjgr4P
さやか「うん!毎日頑張って戦ってる杏子お姉ちゃんを、笑顔でお帰りって迎えてあげるの」

さやか「それだけで、少なくともモモちゃんのお姉ちゃんは救われるんだよ?」

モモ「…オクタヴィアさん」

杏子「さやか…」

杏子「ああ…そうだモモ。モモがいつも待っててくれるから、あたしはちゃんと帰ってこれる…皆の為に戦えるんだ…」

モモ「…お姉ちゃん」パアッ

杏子「だから、プリキュアになんてなる必要はないんだ。モモ」

モモ「…うん。うん!分かった!モモ、プリキュアにはならない!」

杏子「(ありがとな…さやか)」

さやか「(…いーえ)」

35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/16(日) 15:03:20.54 ID:7QYqjgr4P
杏子「…っと、もうこんな時間か。そろそろ帰るぞ。モモ」

モモ「うん!キャンデロロさん、オクタヴィアさん、今日は会えて嬉しかったです!」

マミ「ふふっ。私もよ。モモちゃん」

さやか「こーんな可愛い子が応援してくれてるんだもんね!頑張りがいがあるってもんよ!」

マミ「じゃあ、せっかくだしパトロールがてら途中まで送って行くわ」

モモ「パトロールかぁ…やっぱり格好良いなぁ」キラキラ

36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/16(日) 15:10:14.08 ID:7QYqjgr4P
テクテク
モモ「~♪」

マミ「(何はともあれ、無事に済んで良かったわね…)」

杏子「(恩に着るよ…)」

杏子「…って、ん?」ピーン

さやか「…うわ…こんな時に…」

モモ「…?お姉ちゃん?」

ゴゴゴゴ

モモ「!?きゃあっ!」

杏子「モモ!…チッ結界が出来上がっちまったか…ったく、はええっての!」



38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/16(日) 15:14:40.63 ID:7QYqjgr4P
さやか「くっ…まさかこんな時に魔女が現れるなんて…」

モモ「え?魔女?」

さやか「あ!えーっと、じゃなかった…あの」

マミ「ストレーガよ!早く倒さないと!」

モモ「すとれーが…?よく分からないけど敵っぽい!」


マミ「(セーフ!)」

39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/16(日) 15:24:07.18 ID:7QYqjgr4P
マミ「とにかく!皆変身よ!」バッ

モモ「!変身…!」キラキラ

さやか「ハッ…(えーっと…変身…決め台詞…)」

サーティーローヤーリー

杏子「も…燃え上がる情熱…っきゅ…キュア・オフィーリア!///」

さやか「…ぶふっ」

杏子「(あほ!笑うな///)」

さやか「えっと…い、癒しの安らぎ…キュア・オクタヴィア!」

杏子「(ぷっ!家のCMかよ)」

さやか「(うるさいっ///)」

マミ「絆を繋ぐ希望の光!キュア・キャンデロロ!!」キリッ

「「「ピュエラマギ・プリキュア!!」」」


モモ「うわぁーっ」キラキラ

40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/16(日) 15:28:43.17 ID:7QYqjgr4P
さやか「さあっ!行くわよ!…とう!」バッ
杏子「そおいっ!!」ドコッ

さやか「マソップ!」ズサァ

さやか「(ちょ、あんた何すんのよ!)」

杏子「(あほか!何で普通に戦おうとしてんだ!あたし達はプリキュアだぞ!?もっとファンシーに!)」

さやか「(ええっ)」

モモ「…」キラキラ

さやか「(ぅっ…)」

杏子「(見ろよ…あれ)」


マミ「レガーレ!!」

さやか「」

41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/16(日) 15:37:23.54 ID:7QYqjgr4P
杏子「(あんな感じに頼む!)」

さやか「(…マジで)」

モモ「…」キラキラ

さやか「(…分かった!分かったわよ!あんたもちゃんとやりなさいよ!?)」


さやか「スクワルタトーレ!!///」ズバッ

杏子「アミコミ・ケッカイ!!///」キイイン

さやか「リ・リ・ア・ン!!///」シュンシュン

杏子「ロッソファンタズマー!!!///」ババババ


マミ「私も負けてられないわ!」

マミ「とどめよ!…ティロ!」


杏さやマミ「「「フィナーレぇぇえええ!!!」」」ドオオオオォン



モモ「…格好良い」キラキラ



43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/16(日) 15:53:58.43 ID:7QYqjgr4P
杏子「ふぅー…何とか倒した」ハァハァ

さやか「…いつも以上に疲れた…ソウルジェムが限界…」ハァ…

マミ「はい、グリーフシードよ。使いなさい」コンッ…シュウゥ


タタタタッ
モモ「お姉ちゃん!オクタヴィアさん!キャンデロロさん!」

44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/16(日) 15:55:40.10 ID:7QYqjgr4P
杏子「モモ!…怪我してねぇか?」

モモ「うん!皆が…プリキュアが守ってくれたから!」キラキラ

杏子「フッ…そっか」

モモ「やっぱり、プリキュアって凄いんだね!皆、とってもとっても強くって格好良かったよ!!」キラキラ

さやか「…///」

マミ「ふふっ」

杏子「…へへっ///ありがとな…モモ」ナデナデ


モモ「…これからも、街の平和を守ってね!プリキュアさん♪」ニコッ


さやか「(ま、大変だったけど)」

マミ「(たまにはこういうのも)」

杏子「(…悪くねえよな)」


杏さやマミ「「「もっちろん!!」」」


おわり


49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/16(日) 16:28:44.79 ID:7QYqjgr4P

杏子「父さん…まだ起きてたんだ…」

杏子父「ああ…杏子か。モモから聞いたよ。凄かったそうだね」

杏子「あ…あぁ…はは」

杏子「あの、父さん…父さんは気付いてると思うけど、あたし、プリキュアじゃ…」

杏子父「…ああ」

杏子「ごめん…騙すつもりはなくって…」

50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/16(日) 16:31:36.57 ID:7QYqjgr4P
杏子父「…最初はな、お前のあの姿を見た時、お前は悪魔に魂を売ったものだと思ったよ…」

杏子「!」

杏子父「あれだけの信者が集まったのは…杏子、お前が…」

杏子「と、父さん!」

杏子「…」

杏子父「…いや、私が愚かだった」

杏子「父さん…?」


52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/16(日) 16:38:20.14 ID:7QYqjgr4P
杏子父「可愛い我が子を疑うなんて…私はとんだ愚か者だ…」

杏子「!」

杏子父「…モモのはしゃぐ姿を見て、お前の頑張った話しを聞いて、誰がお前を魔女だと…悪魔に魂を売ったと言えるんだ…杏子、すまなかった。どうか私を…許しておくれ…」

杏子「父さん…あたしこそ、父さんの気持ちを軽んじるような事しちまったかもしれない…ごめんなさい。父さん」

杏子父「…杏子、これからも、私の信仰についてきてくれるかい?」

杏子「もちろんさ…!あたしと父さん、表と裏から、この世界を救ってやろうじゃん!!」

杏子父「…ああ。そうだな」

杏子「…父さん…久しぶりに、今夜は一緒に寝ても良い…?」

杏子父「ははは。もう中学生にもなって…しょうがない娘だ」


おわり