1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/19(水) 22:22:30.89 ID:EOVOG7SB0
学校

綾火「多華宮君、ちょっとここで待ってて」

仄「いいけど、どうしたの?」

綾火「ちょっと花を摘みに行ってくるわ」

仄「花?僕も手伝うよ」

綾火「……正気?」

仄「え?一応気は確かだとおもうけど…花を摘むなら一人でやるより二人でやったほうが」

綾火「……いいから、そこで待っていて」

仄「う、うん、わかった」


6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/19(水) 22:26:33.24 ID:EOVOG7SB0
仄「急に花だなんて、どうしたんだろう」

たんぽぽ「教室にいないとおもったらこんなところにいたのか」

仄「ん?あ、えっと…グレイシーさん?」

たんぽぽ「倉石だ!」

仄「あぁそうそう、ごめんね。それで僕になにか用?……はっ、まさか」

たんぽぽ「いや別に用はない。あと今は襲ったりしないから安心しろ」

仄「そっか、それを聞いて安心したよ」


9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/19(水) 22:34:38.30 ID:EOVOG7SB0
たんぽぽ「多華宮君はここでなにしてたんだ?」

仄「さっきまで火々里さんと一緒にいたんだけど、突然、花を採りにいくからここで待っててくれって言われて」

たんぽぽ「ふーん、相変わらずなに考えてるのかわからない変な女だな」

仄「ははは…確かにちょっと変わってはいるかもね」

たんぽぽ「ちょっとどころじゃないぞ!あれはどこからどうみても立派な変人だ」

仄(熊石さんが言えたことじゃないような…)

たんぽぽ「むっ、なんだよ人のことじっと見て」

仄「いえなんでもありません…」


12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/19(水) 22:38:53.91 ID:EOVOG7SB0
仄「そういえば今日は一人なんだね」

たんぽぽ「あぁ、常に一緒に行動してるわけじゃないからな」

仄「そうなんだ。それにしても皆仲が良さそうだね」

たんぽぽ「仲は良いぞ。あまりケンカとかしないし」

仄「へぇ……ちょっとうらやましいな…」

たんぽぽ「ん?」



15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/19(水) 22:41:47.32 ID:EOVOG7SB0
たんぽぽ「うらやましい?」

仄「うん、仲が良い友達がたくさんいて羨ましいよ」

たんぽぽ「多華宮君って友達いないのか?」

仄「…あんまりいないかな」

たんぽぽ「そうか……あっ!その原因ってもしかして炎の魔女が」

仄「いや火々里さんは関係ないよ。彼女と知り合う前から、その、いなかったんだ」

たんぽぽ「ふーん…」

仄「ごめん、こんな話して…」


20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/19(水) 22:47:30.06 ID:EOVOG7SB0
たんぽぽ「ふむ…」

仄「?どうしたの?」

たんぽぽ「…今度一緒にどこか遊びに行くか?塔とか工房とか力のこととか抜きにして」

仄「えっ!?」

たんぽぽ「普段あんまり話さないからわからなかったけど、今日会話してみて色々気付いた」

たんぽぽ「なんか多華宮君っていいヤツそうだし、話しててなんか面白いしな」

仄「そ、そういってもらえて、その、嬉しいよ」

21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/19(水) 22:49:04.14 ID:EOVOG7SB0
たんぽぽ「で、どうなんだ?」

仄「どうって?」

たんぽぽ「遊びに行くのかって話」

仄「あっ、ぼ、僕でよければ!」

たんぽぽ「決まりだな!たぶんいつものメンツも来るだろうけどいい?」

仄「もちろん!」



27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/19(水) 22:52:58.52 ID:EOVOG7SB0
たんぽぽ「ところで多華宮君って普段どんなことして遊んでるんだ?」

仄か「うーん…木彫ったりペンギンの

綾火「お待たせ」

仄「あっ火々里さん」

たんぽぽ「げっ!炎の魔女!」


34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/19(水) 23:03:31.43 ID:EOVOG7SB0
綾火「……獣耳、なんであなたがここにいるのかしら」

たんぽぽ「どこにいようがアタシの勝手だろ!」

綾火「それもそうね…多華宮君、帰りましょう」

仄「あ、ちょ」

たんぽぽ「ちょっと待て!多華宮君は今アタシと話してるんだ!帰るならお前一人で帰るんだな!」

綾火「……生意気ね」

仄「あ、あのふたりとも…」



37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/19(水) 23:04:50.01 ID:EOVOG7SB0
たんぽぽ「うっ…に、にらまれたくらいで引き下がるとでも…」

綾火「…………」

たんぽぽ「ぐぐぐっ…お、おぼえてろよー!」

仄「あぁー、行っちゃった…」

仄(倉石さんには後日謝っておこう)

綾火「…ふぅ、さて多華宮君、帰りましょう」

仄「あ、うん…」



39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/19(水) 23:06:08.61 ID:EOVOG7SB0
綾火「多華宮君」

仄「うん?なに?」

綾火「私がいない間、あの小娘となにを話していたの?」

仄「…軽く世間話してただけだよ」

綾火「…そう」

仄(遊びに行く約束したことは黙っておこう…火々里さんごめん)

40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/19(水) 23:07:47.42 ID:EOVOG7SB0
仄「あ、そういえば」




仄「花はいいの採れた?」

綾火(天然、なのよね…?)



おわり