1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/04(水) 23:11:59.19 ID:hQEkxL2+i
切嗣「……なんだ、こいつは……⁈」
妖精さん「にんげんさんが、ますたぁです?」
4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/04(水) 23:16:19.84 ID:hQEkxL2+i
切嗣「……アヴァロンは間違いなく本物だ、アインツベルンの魔術師達の目を欺けるわけがない。しかし…ならこれは一体どういうことだ?」
妖精さん「あ、それぼくのはんどめいどー」
切嗣「なんだと?」
妖精さん「かたこり、ようつう、しもやけ、やけど、ひろうかいふく、なんにでもきくけんこうまっさーじきです」
切嗣「マッサージ機……?」
アイリ「ね、ねぇ貴方、じゃあ貴方はあの伝説のアーサー王じゃないの?」
妖精さん「いえ、すずきですが」
9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/04(水) 23:23:04.89 ID:hQEkxL2+i
切嗣(サーヴァントに一切頼らないプランも考えてはいたが、こんなのは完全に予想外だ。)
切嗣「アイリ、僕は少し疲れた、セイバーのことは君に任せる。」バタン
アイリ「ちょ、ちょっと切嗣⁈」
妖精さん「にんげんさんおつかれかー」
アイリ「えっと…セイバー。聖杯戦争を勝ち抜く為に力を貸してくれるのよね?」
妖精さん「そういうけいやくですゆえ」
アイリ「そう、じゃあお願い。あの人を勝たせてあげて」
妖精さん「おにんぎょうさんのいうとおりにするです」
アイリ「!!?分かるの?私が人間じゃないって。」
妖精さん「そこはふぃーりんぐとかで」
アイリ「そ、そう。でもごめんなさい、その呼ばれ方は辞めて欲しいわ、私はアイリスフィール、アイリでいいわよ」
妖精さん「あいわかった」
10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/04(水) 23:25:14.40 ID:hQEkxL2+i
イリヤ「キリツグー!胡桃の芽探しで勝負よ!今日はぜったい負けないんだから!」
切嗣「ははは、それはどうだろうね、イリヤはあわてんぼうさんだから、すぐ見逃しちゃうからね。」
イリヤ「ふっふっふー。いい気になるのも今のうちよ!今日は秘策があるんだから!」
切嗣「へぇそれは凄いな。あ、ほら、僕はもう一つ見つけたよ?」
イリヤ「えーずるーい!フライングだー!もう怒ったんだから!えいっ!」ザクッ
切嗣「イリヤ、地面に何、を……」
イリヤ「わあすごいすごーい!見て切嗣!胡桃の芽どころか花が満開!これはどうみても私の勝ちだね!」
切嗣「…なぁイリヤ、その手に持ってるのはなんだ?」
イリヤ「んーこれー?セイバーに貰ったの。植物を元気にする栄養剤だって。」
11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/04(水) 23:28:14.40 ID:hQEkxL2+i
アイリ「あれは…ランサー?セイバー!お願い!」
妖精さんA「おねがいされたー」
妖精さんB「きたいにこたえねばきしのなおれです?」
妖精さんC「やるしかないかと」
妖精さんD「がんばったらごほーび、もらえるかもです」
切嗣「お手並み拝見だ、可愛い妖精さん…って、何か前より増えてないか?」
ランサー「…まさか、お前がセイバーなのか?」
妖精さんA「ぼくらせいばーです?」
妖精さんD「やくしょくてきにはそうか」
妖精さんC「こうむいんのつらいところね」
ランサー「……調子狂うが、我が新しい主の為、貴様にはここで脱落して貰う。剣を構えろセイバー。」
13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/04(水) 23:34:39.25 ID:hQEkxL2+i
妖精さんC「けんー?」
妖精さんA「せいばーなら、けんはひっすあいてむかー」
妖精さんE「もちあわせ、ないです?」
妖精さんB「ひのきのぼうなら」
妖精さんC「びじゅあるてきにどうかと」
妖精さんA「いまつくるです?」
妖精さんD「やっちゃう?」
妖精さんC「やらいでか」
妖精さんF「うでがなるです」
ランサー「……………。」
妖精さんA「おまたせー」
ランサー「セイバーよ、その玩具の剣でこのランサーを相手する気か。」プルプル
妖精さんB「あいて、するです」
ランサー「そうか…ならせめて、一瞬で終わらせてやる。行くぞ、ゲイ、」
妖精さんA「ぽちっとな」ポチッ
剣『エクス、カリバアアアアアァ!!』ドシュウウウゥゥ!
ランサー「な、こ、この光は!ぐ、う、うおおおおおぉぉぉ!!」
ランサー消滅
16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/04(水) 23:39:25.74 ID:hQEkxL2+i
アインツベルン城
アイリ「まさか、セイバーがあんなに強いなんて」
妖精さんA「ほめてほめてー」
妖精さんC「おはずかし」
妖精さんD「てぬきでつくったゆえ、もうつかえぬです」
妖精さんE「でんちぎれです」
アイリ「…ねぇセイバー、貴方はこの戦いに勝利したら何を望むの?」
妖精さんB「……にんげんさんのてづくりぷりん、たべたいです」
アイリ「え?そ、そんな願いなの⁈もっと、大きなことを願ってもいいんじゃない⁈」
妖精さんB「…じゃ、じゃあにこ、たべたいです」
妖精さんG「それはたかのぞみしすぎ」
妖精さんF「いやしすぎです?」
妖精さんA「ひくわー」
アイリ「ふふっ、貴方達、本当可愛いわね。こんな戦いに巻き込んでいるのが申し訳ないくらい。……でも、ごめんなさい、あの人の願いの為に、どうしても聖杯を手に入れなきゃいけないの。」
妖精さんB「にんげんさんは、せいはいをごしょもうで?」
20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/04(水) 23:43:39.35 ID:hQEkxL2+i
アイリ「き、切嗣!」バタン!
切嗣「どうしたんだいアイリ、そんな慌てて。まさか他のサーヴァントが…」
アイリ「いいから来て!早く!」
アイリの部屋
妖精さんJ「にんげんさんだー」
妖精さんD「いらっしゃいです」
切嗣「こ、これは、まさか…」
妖精さんA「にんげんさん、せいはいどぞ」
切嗣「な!こ、これは一体どういうことなんだ…まだ他のサーヴァントも残っている。いや、それより、この禍々しいのが聖杯だと?」
妖精さんF「つくたです」
妖精さんE「じしんさくかと」
妖精さんG「てづくりかん、たっぷり」
妖精さんB「ほんものより、ほんものしこうです」
23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/04(水) 23:49:25.79 ID:hQEkxL2+i
切嗣「馬鹿な、本当にこれが聖杯だというのか…こんな、こんなものが…」
アイリ「切嗣……。」
切嗣「…セイバー、聖杯を破壊しろ」
妖精さんI「はかいすると、すごいことになりますが」
切嗣「何?」
妖精さんA「いろいろ、どっかーんてなるです」
妖精さんG「ひともたてものも、みんなふっとぶです」
妖精さんC「まちいっこ、なくなる」
妖精さんD「きれいになるです」
切嗣「ま、待て!セイバー、どうにか安全に処理出来ないか?」
妖精さんH「できる?」
妖精さんK「まあがんばれば」
妖精さんD「なんとかするのがたくみのわざです?」カチャカチャ
切嗣「ふぅ…しかし、あんなものが僕達の求める聖杯だったとはな…なら僕はなんの為に、くそっ!」
アイリ「…ねぇセイバー、この聖杯戦争を終わらせることは出来る?」
24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/04(水) 23:54:06.69 ID:hQEkxL2+i
切嗣「アイリ?」
妖精さんD「たやすいごようですが?」
アイリ「どうやって?」
妖精さんK「いまのもやもやじょうたいのせいはい、ぶんかいするです」
妖精さんC「くうきとかと、まぜまぜするです」
妖精さんA「おわりです」
切嗣「つまり、霊体状態の聖杯を素粒子レベルに分解し、その魔力を分散させて消滅させるということか」
妖精さんI「そー」
アイリ「いい?切嗣?」
切嗣「……あぁ、やってくれ。遠坂や本家は諦められないだろうが、あれはこの世に出しちゃいけないものだ、奇跡なんて、求めちゃいけなかったんだ…」
アイリ「切嗣…。」
妖精さんA「じゃあ、やるです」
妖精さんB「はじめるかー」
妖精さんG「やりまくりんぐー」
25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/04(水) 23:56:20.19 ID:hQEkxL2+i
そうして、聖杯は消滅した
遠坂、間桐、アインツベルンの御三家は大いに落胆したが、原因不明の消滅のため、諦めざるを得ないという感じだった
アイリとイリヤは最早用済みとなり、廃棄扱いになるところを僕が引き取った。城は追い出されたが、住む場所なんてどうとでもなる、これからアイリが前から行きたいと言っていた日本に住む正式な手続きをしているところだ
他のサーヴァントもどうやらまだ現界しているようだった。だが、元々聖杯に興味のない連中ばかりのようで、害のありそうなバーサーカーとキャスターを御三家で始末した後、それぞれ悠々自適に過ごしているらしい。
そして、セイバーは、いつの間にか姿を消していた
結局彼等がどこの英霊だったのかは分からなかった、だが、彼等のおかげで、僕達は三人でまた居ることができる、これは紛れも無く奇跡と言っていい
まったく、奇跡を諦めた途端に起きるなんて、運命の女神って奴は、随分と性悪らしい
イリヤ「キリツグー早く早くー」
行こう。
僕は、世界を救う英雄にはなれなかったけど。
せめて、妻と娘を守れるヒーローにはなってみせる。
28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/05(木) 00:02:50.75 ID:OCNbu1/Wi
「おひさしー」
わたし「あら妖精さん、ご無沙汰ですね、どこか旅行にでも行ってたんですか?」
「ちょっとせんそうにいてきたです」
わたし「はぁ…相変わらずハードモードな日常を過ごしてらっしゃるようで。あ、そうだ。冷蔵庫にプリンがあるんですが。」
「きたー!」
「ねがい、かなったです?」
「じょうそうぶはぼくらをみはなしてなかたー!」
「がんばた、ごほーびです」
「このいっぱいのために、いきてるよねー」
わたし「それじゃ今から持ってきますね。……あれ、えっと、鈴木さんですっけ?もじもじしてどうしたんです?」
29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/05(木) 00:03:39.61 ID:OCNbu1/Wi
「その…にこ、たべたいのですが」
「うわー」
「ないわー」
「くうき、よめです?」
「ありえん」
「むらはちぶにするです?」
わたし「あ、別にいいですよ?しばらく妖精さん達来なかったから材料はあるし。どの道今日も自分の分は作るつもりでしたからそのついでに皆さんに二個づつ当たるようにしますね。」
「なん…だと…」
「にんげんさんふとっぱらー」
「てんし、いやかみさまやー」
「はらしょーです?」
わたし「今太っ腹って言った人、あなたは一個半です。」
「がーん!」
「にんげんさん、にんげんさん」
わたし「ん、なんです?」
「すきすきー。」
わたし「あらおませさん。わたしも皆さんのこと好きですよ。」
ようせいさんと、せいはいせんそう 完
33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/05(木) 00:07:48.34 ID:OCNbu1/Wi
妖精さんメモ
『聖剣エクスカリバー』
妖精さん作のプラスチック製の剣
取っ手部分にトリガーが付いており、押すと声が出ます
ボタン電池を三つ入れるところが付いてますが、一個黒くなっていて、使えないみたいです、三つ入れたら光るのかもしれませんね
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