1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/20(木) 19:42:02.28 ID:krd4vlDF0
響 「この錠剤をくれたファンの人」

響 「『元気が出るビタミン剤』とかいってたな」

響 「...うん、やっぱりどう考えても怖いから、飲むのやめとこ」


7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/20(木) 19:43:34.85 ID:krd4vlDF0
響 「捨てるのもなんか申し訳ないから、とりあえず引出にでもしまっとけばいっか」

ガサガサ

響 「...うん、これでよし」

響 「さ、よーしいぬ美!散歩にいくぞー!」テテテ

いぬ美「わん!!」フリフリ


響(それからずっと、そんなクスリのことは忘れてた)

響(だから、あんなことになるなんて、夢にも思わなかったんだ)


12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/20(木) 19:45:26.84 ID:krd4vlDF0
~数ヵ月後 響のマンション~

響 「うー、風邪ひいちゃったぞ」ズビ

響 「やっぱりこないだ寒中水泳なんかに挑戦したからかな...」

響 「......っくしゅん!」

響 「ううううう...寒いよぉ」ガタガタ


23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/20(木) 19:50:02.10 ID:krd4vlDF0
-765プロ-

美希「えっ、響がカゼ?」

P 「ああ、さっき連絡があってな。熱があるから休むように言っておいた」

貴音「なんと!それは今すぐにでも見舞いに行かねば!」ガタ

P 「えっ、今すぐ行くのか?」

貴音「ええ、今日はもう仕事もありません故。では、行ってまいります」バタン

小鳥「速っ....!ふふ、よっぽど響ちゃんが心配なのね」

美希「あっ、待って貴音!ミキも行くの!」

P 「おお、2人とも気をつけていけよー!」

美希「はーいなの!」バタン


27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/20(木) 19:55:01.37 ID:krd4vlDF0
-響のマンション-

響 「.........」ガチガチ

響 「..........あー......」

響 「.......だめだ、あたまもぼんやりしてきたみたい....」ボー

響 (カゼぐすり、自分あんまり好きじゃないけど...飲んだほうがいいかな)

響 「うー、うちにまだあったかなぁ...」ゴソゴソ

28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/20(木) 19:57:35.14 ID:krd4vlDF0
-街中-

美希「ねー貴音。響へのお見舞いの品、なにがイイと思う?」

貴音「そうですね。ここはやはり精のつくものがよいでしょう」

貴音「!」ティン

貴音「らぁめんなどいかがでしょうか」

美希「えー。病人には変だって思うな!」

30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/20(木) 20:00:35.95 ID:krd4vlDF0
-響のマンション-

ゴソゴソ

響 「あ、この錠剤」ガサ

響 「これ、風邪薬だったっけ.......」

響 「.........うー、思い出せないぞ」

響 「っくしゅん!....あー」ズビ


響 「まぁ、なんにせよ飲まないよりましだろ!」


パキッ


ゴクン


35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/20(木) 20:06:13.23 ID:krd4vlDF0
貴音「結局、メロンと少女マンガと...おにぎりですか」

美希「なんか不満そうなの」

貴音「わたくし的にはやはりらぁめんが」

美希「もーしつこいの!ラーメンなんて風邪の時は食べられないの!」

貴音「むぅ」

美希「それにミキ的には、お見舞いの品よりも」

美希「ミキ達が顔を見せてあげることが、響にとって何よりもうれしいことだって思うな!」

貴音「ふふ、そうかもしれませんね」

美希「えへへ...ほら、急ごう貴音、きっと響のことだから、さびしくて泣いてるよ?」

貴音「ええ、一刻も早く響の元へ行き、不安を取り除いて差し上げましょう」クス


39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/20(木) 20:09:20.11 ID:krd4vlDF0
-響のマンション-

響 「なんかカラダがポカポカしてきたぞ...」

響 「くすりが効いてきたのかな」

響 「うん、これならぐっすり眠れるかも...」ゴソゴソ

響 「........」

響 「でも、なんか今までと違う気が.....」ドクンドクン



ドクン

響 「っ!!!」ビクン



44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/20(木) 20:13:15.54 ID:krd4vlDF0
響 (あ...ああ...ああああ)

響 「ああアあああァああああ!!!!!」ビクン

響 「なんだこれ......なんだこれえ....!」ガクガク

響 (も、もしかして、あの錠剤のせいか.....?)

響 (これ....絶対...カゼ薬じゃない....っ.....)

響 「あああああああああぁあああああああ!!!!!!」


響 (もう、何も....考えられ..ない..ぞ.....)

響 「ぎ...ぎぃ」

響 (.......でも........ただ)

響 「ぎもぢいいいいいいいいいあああああああああああ!!!!」グシャ


51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/20(木) 20:16:14.71 ID:krd4vlDF0
ピンポーン

ガチャ

貴音「響?わたくし達です。入らせていただきますよ」

美希「お邪魔しますなのー。えへへ、響ってば、さびしくて泣いてなかったー?」


響 『あぁぁぁあああああああああ゛!!!』


貴音・美希「「!!?」」


53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/20(木) 20:20:21.65 ID:krd4vlDF0
美希「なっ、なんなの、今の声...!?」

貴音「.....響っ!!!」ダダダ

バンッ

貴音(響はベッドの上....いえ、なにやら様子が変です...!)


響 「あぁぁぁあああああああ゛ああ!!!」ガクガク


貴音「ひびきっ!!!!!!」


57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/20(木) 20:23:30.58 ID:krd4vlDF0
響 「うあああ!!!!!あああああ!!!!!!」ガクガク

貴音「お、落ち着いて下さい、響!」

美希「ちょっとこれ、どうなってるの!?」

響 「あー!!あああーーー!!」ガクガク

美希「っ!....と、とにかく響を抑えるの!」ギュ

貴音「わ、わかりました!!」ギュ

貴音(響......一体何が起こったというのですか...!!)


59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/20(木) 20:26:33.97 ID:krd4vlDF0
貴音「正気に戻ってください、響!」

響 「ううぅうー...........あああー!!!」ジタバタ

美希「す、すごいチカラなの...!」

貴音「負けてはなりません美希!!絶対に手を離してはいけませんよ!!!」

美希「わかってるの!響!しっかりして!」

響 「あああああああぁ」ガクガク

ーーーーーーーー


62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/20(木) 20:29:29.43 ID:krd4vlDF0
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響 「うー...うー...」ビク

貴音「はぁ...はぁ...ようやく落ち着いてきたようですね」

美希「長い闘いだったの...」

響「うああー....」

貴音「響、わたくしの声がわかりますか...?」ソッ

響「...あー」カプ

貴音「!?」

美希(貴音の腕をかんだ!?)


64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/20(木) 20:31:15.59 ID:krd4vlDF0
美希「貴音!?」

貴音「いえ、わたくしは大丈夫です。それより...」

響「...あー...うあー.....」ポロポロ

響「あー..........うー.....あー.........」ボロボロ

美希「ひ、響....」


貴音「響、いったい.....」

貴音「一体...何があったのです....」ポロポロ


響 「......あー...... 」ビクン ポロポロ



66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/20(木) 20:34:09.03 ID:krd4vlDF0
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貴音(それからすぐのことは、あまり覚えておりません)

貴音(救急車で運ばれた響がそのまま入院すると決まったこと)

貴音(響が飲んだのが、危険などらっぐであったということ)

貴音(それは、以前狂信的なふぁんの一人が送ったものであること)

貴音(たった一度とはいえ、響はこれから、後遺症に苦しめられるだろうということ)

貴音(そのような言葉の端々をとらえることが精いっぱいでした)



貴音(そして..........)

67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/20(木) 20:36:09.62 ID:krd4vlDF0
貴音(響のりはびりは壮絶を極めました) 

-病棟-

響「あああ!!!!虫が!!!虫がああああああ!!!!」

P「落ち着け響!虫なんていない!!」

響「いやあああ!!!!こないでえええええ!!!」

小鳥「響ちゃん!落ち着いて!」

響「うわああああああ!!」ボロボロ

貴音「.......っ...!」



71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/20(木) 20:37:34.18 ID:krd4vlDF0
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響 「ああああ」フラフラ

春香「響ちゃんどこにいくの!?」

真 「ダメだよ響!!」ガシッ

響 「はなせえええ」グイグイ

やよい「うぅ...ひびきさんこわいです...」

あずさ「やよいちゃん、ほら、あっちに行ってましょう?」

響 「ああああああああああああああ!!!!!」

亜美「...っ」ミミフサギ

真美「ひびきん......」



77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/20(木) 20:40:41.51 ID:krd4vlDF0
ーーーーーーーーーー

響「あああああ」バリバリ

雪歩「響ちゃんだめだよ!そんなにひっかいたら血が出ちゃう!」

響「かゆい...かゆいよぉぉ.....」バリバリ

響「うぅ.....やだぁ.......もうやだよぉおおお」ボロボロ

響「かゆいよぉお.....うぅあああ......」バリバリ

律子「響...」



貴音(それでも、響は挫けずりはびりを続けました)

貴音(血を吐くようなリハビリの甲斐もあり、響は医師も驚くほどの回復をみせ)

貴音(みなでのレッスンに参加できるまでとなりました)


80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/20(木) 20:43:27.99 ID:krd4vlDF0
-レッスンルーム-

律子「1、2!1、2!ほら、響遅れてるわよ!」

響 「うぅ、くそー!!!」ゼェゼェ

伊織「ほら、アンタはこんなもんじゃないでしょ!ふんばりなさい!」

響 「こ、こなくそー!おりゃー!!」

律子「そう!いいわ響!!その調子よ!」


春香「響ちゃん、元気になってよかった....」グス

千早「ええ、本当に.....」



82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/20(木) 20:44:47.80 ID:krd4vlDF0
貴音(響は今でも時折、ふらっしゅばっくなるものに襲われると言っていました)

貴音(そんな状態で、すてぇじには立てない、とも...)

貴音(しかし、それでもわたくしは願わずにはいられないのです)

貴音(響が再びあの輝ける舞台に立つ、その日が来ることを...)



84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/20(木) 20:45:57.39 ID:krd4vlDF0
ワー ワー

響「はいさーい、みんな!お待たせ!」