1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/23(日) 21:33:16.04 ID:A/1FmhpM0
ガチャ

ことり「遅くなりました~」ハァハァ


海未「委員会お疲れ様です。ことり」

ことり「あ、海未ちゃん!他のみんなは?」モゴモゴ

海未「体育祭が近いので凛と穂乃果はリレーの練習に、他のメンバーもそれぞれ用事があって遅れるみたいです」

ことり「そっか~」コロコロ

海未「はい。…って、ことり」

ことり「?」モゴ…


4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/23(日) 21:40:07.84 ID:A/1FmhpM0
海未「さっきから口の中で何を転がしてるのですか?」

ことり「飴だよ~。最近ハマったんだ」コロコロ

海未「練習までには舐め終えてくださいね」

ことり「はーい!…そうだ、海未ちゃん。ちょっとこっちに来て」モゴモゴ

海未「なんでしょうか…?」

ことり「えいっ」グイッ

海未「えっ」

チュッ

海未「ん……っ!?」

ことり「んぅ……ぁっ…」チュパッ



6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/23(日) 21:46:57.26 ID:A/1FmhpM0
海未「こ、ことり!こういうことは学校では控えるようにと…」バッ

ことり「えへへ。今日のキスはいつもと違う味だったでしょ?」

海未「…オレンジの味がしました」

ことり「でしょ~?美味しかった?」

海未「はい」

ことり「ふふっ、よかった~」

海未(このままことりにやられっぱなしというのも少し癪ですね)

海未(明日は私も…)


~~~



8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/23(日) 21:54:36.21 ID:A/1FmhpM0
希「さて、これで全部終わりやね」

絵里「お疲れ様。助かったわ」

希「うん。えりちもお疲れ」

絵里「…それで、手伝って貰ったお礼と言っちゃなんなんだけど」スッ

希(あっ、キャンディー)

希「ええよええよ。これも副会長の仕事やし」

9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/23(日) 22:01:09.47 ID:A/1FmhpM0
絵里「いいから!」パクッ

希「あっ」

希(飴くれるんかと思ったら自分で食べた…)

絵里「んっ…!」チュッ

希「むぅっ!?ふ……んぅ…」チュパッ

希(甘い…バナナ味…)

絵里「さ、さぁ!そろそろ部活に行きましょう!」フイッ

10 :>>9唇離すとこ間違えた:2014/02/23(日) 22:02:42.77 ID:A/1FmhpM0
絵里「いいから!」パクッ

希「あっ」

希(飴くれるんかと思ったら自分で食べた…)

絵里「んっ!」チュッ

希「むぅっ!?ふ……んぅ…」

希(甘い…バナナ味…)チュパッ

絵里「さ、さぁ!そろそろ部活に行きましょう!」フイッ



12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/23(日) 22:09:15.09 ID:A/1FmhpM0
希(照れ屋さんのえりちからこんなことしてくれるなんて珍しいなぁ…)

希(ひょっとして急な書類整理もえりちがこれがしたくて貰って来たのかなぁ)ニヤニヤ

絵里「どうしたの。変な笑い方して…」

希「別に。ただ、今日のえりちはちょっと大胆やと思ってただけ」

絵里「…嫌だった?」

希「まさか。むしろもう1回やって欲しいくらいやよ」

絵里「もう今日のキャンディーは品切れよ」

希「大丈夫。えりちの口の中に残ってる分で十分足りるから」

絵里「希…」

希「だからキスしよ?」

絵里「…ズルイわ」


~~~


14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/23(日) 22:17:08.06 ID:A/1FmhpM0
凛(これはマズイにゃ…!)モゴモゴ

凛(甘いものが欲しかったから飴を舐めたはいいけど、このままじゃ舐め終わる前に走る順番が…)コロコロ

凛「!」ティンッ

凛「かよちんかよちん」

花陽「どうしたの?凛ちゃん」

凛「ちょっとこっちに来て欲しいにゃー」

花陽「えっ、えっ!?私、審判の仕事が…」ダレカタスケテー

15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/23(日) 22:23:16.75 ID:A/1FmhpM0
花陽「どうしたの?早くしないと凛ちゃんの番きちゃうよ?」

凛「ごめん、かよちん!その…凛が走る間だけ飴を預かっててもらいたくて」

花陽「えぇ~…」

凛「お願い!」

花陽(うーん。でも2、3個ならポケットに入れてても多分見つからないし…)

花陽(見つかっても放課後に食べるつもりだったって言えば大丈夫…だよね?)

16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/23(日) 22:28:23.40 ID:A/1FmhpM0
花陽「…うん。いいよ」

凛「やったー!かよちんありがとにゃー!」チュッ

コロンッ

花陽「はひゅっ!?」チュパッ

花陽「凛ちゃん!急に何…って、これキャンディー!?」モゴモゴ

凛「うん!ぶどう味だにゃー」

凛「あっ、じゃあそろそろ出番だから凛行くねー!」タッタッタッ

花陽「あぁっ!ちょっと待っ…行っちゃった…」コロコロ

花陽(あぁ…これじゃ戻れないよぉ)モゴモゴ


~~~



18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/23(日) 22:36:02.69 ID:A/1FmhpM0
にこ「ちょっと、真姫ちゃん!」

真姫「何?」

にこ「何じゃないわよ!ここ教室なんだけど」

真姫「わかってるわよ」

にこ「じゃあなんで、にこは押し倒されてるわけ…?」

真姫「他に誰もいないんだからいいでしょ?」

にこ「よくないわよ!」

19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/23(日) 22:41:35.56 ID:A/1FmhpM0
にこ「いつ人が入ってくるかもわからないのに…」

真姫「もう、うるさいわね。悪い子はこれで黙らせちゃうわよ」スッ

にこ「飴…?もしかして真姫ちゃん、にこのことバカにしてる?」

真姫「バカにはしてるけど、流石に飴で釣れるとは思ってないわ」パクッ

にこ「アンタねぇ…むぐっ!?」チュッ

真姫「れろっ……んっ…」

にこ(何これ…口の中がメロンの味でいっぱいに……)チュパッ

20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/23(日) 22:46:53.60 ID:A/1FmhpM0
真姫「どうだった?」

にこ「…甘かった」ボソッ

真姫「でっしょー」

にこ「だ、だからって!教室でするのを許可したわけじゃないわよ!」

真姫「もう、強情ね」

にこ「アンタには言われたくないわ」

真姫「じゃあ、もう一回してあげるから」

にこ「…しょうがないわねぇ」チュッ


~~~

21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/23(日) 22:52:24.61 ID:A/1FmhpM0
雪穂「zzz…ん?」

亜里沙「あっ、起きた」ジー

雪穂「えっ、あっ、うわわ!ゴメン!せっかく遊びに来たのに寝ちゃってた…」

亜里沙「ううん。雪穂の寝顔を見てたから平気」ニコッ

雪穂「うっ、それはちょっと恥ずかしい…」

亜里沙「そうだ!雪穂、キャンディー食べる?」


23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/23(日) 22:57:40.79 ID:A/1FmhpM0
雪穂「ありがとう。じゃあ眠気覚ましに1つ貰おっかな」

亜里沙「うん!じゃあこれ…」ハッ

亜里沙(そういえば昨日お姉ちゃんが話してたわ…)

―――

絵里「ねぇ、亜里沙」

亜里沙「何?お姉ちゃん」

絵里「キャンディーを口に入れてキスをしたら…キスが甘くなるかしら?」

亜里沙「……?」

―――

亜里沙(せっかくだからお姉ちゃんの質問に答えられるように、ちょっと試してみようかな)

24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/23(日) 23:02:25.86 ID:A/1FmhpM0
亜里沙「はむっ」パクッ

雪穂「えぇっ!自分で食べちゃうの!?」

亜里沙「雪穂…目、閉じて」コロコロ

雪穂「…こう?」

雪穂(ははーん、なるほど。実はもう1個あって目を閉じさせてる間に出してビックリさせようって…)

亜里沙「ん……」チュッ

雪穂「んんっ!?」

25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/23(日) 23:07:51.78 ID:A/1FmhpM0
亜里沙「んむ……れろぉ…」チュパッ

雪穂「っ!待った待った!」バッ

亜里沙「?」

雪穂「な、なんでいきなりキス!?てか何そのキャンディー凄い臭いしたよ!?」

亜里沙「ど、ドリアンキャンディーだけど…」

雪穂「ドリアン!?」


28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/23(日) 23:14:48.62 ID:A/1FmhpM0
亜里沙「美味しくなかった…?」

雪穂「えっと…うん…ちょっと私には合わなかったかな」

亜里沙「わかった…じゃあ今度はもっと違うのにするわ」

雪穂「いや、それよりキスは…」

亜里沙「キスは…?」キョトン

雪穂(…いや、でも亜里沙にならいいかな。嫌じゃないし)

雪穂「キスは…2人きりの時だけにしてね」

亜里沙「うん!」


~~~


30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/23(日) 23:19:12.44 ID:A/1FmhpM0
理事長「はい。これで大丈夫よ」

穂乃果「ありがとうございます理事長!」

理事長「体育祭も近いのだから、もうケガをしないように気をつけるんですよ?」

穂乃果「えへへ、気をつけます」

理事長「よろしい。では、素直な高坂さんには特別にこれをあげましょう」スッ

穂乃果「キャンディー!いいんですか!?」



33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/23(日) 23:25:47.16 ID:A/1FmhpM0
理事長「ただし、タダではあげません」パクッ

穂乃果「あっ…キャンディー…」ショボン

理事長「私の口の中から手を使わずに取り出せれば、そのキャンディーは高坂さんのものです」モゴモゴ

理事長「ただし、手を使ったり取り出せなかった場合…このキャンディーは没収とします」コロコロ

穂乃果「えーっ!?」

穂乃果(手を使わずにってことは口とか足でってことだよね?)

穂乃果(理事長に跳び蹴りすれば奪い取れそうだけど流石にマズイし…)

穂乃果(…となると口?でも口で取るってそれ……)カアァ

34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/23(日) 23:32:10.81 ID:A/1FmhpM0
理事長「どうしました?早くしないと無くなってしまいますよ」モゴモゴ

穂乃果「…えーい!もうどうにでもなれ!」チュッ

理事長「ん……」

穂乃果「んくっ……むぅぅっ!?」チュパッ

理事長「あら、いらないのですか?」コロコロ

穂乃果「理事長!そのキャンディーの味、変ですよ!」ゲホッゲホッ

理事長「これ?最近発売されたドングリ味のキャンディーだけれど」

穂乃果「ドングリ!?」

35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/23(日) 23:38:05.73 ID:A/1FmhpM0
穂乃果「どうりで口の中がカラカラになるほど渋かったわけだよ…」ズーン

理事長「口に合いませんでしたか?残念ですね」モゴモゴ

穂乃果「うわーん!キスまでしたのにひどいよー!」

理事長「…仕方ないですね。では代わりに別のをあげましょう」

穂乃果「本当ですか!?」

理事長「ええ、マツボックリ味ですが…」

穂乃果「いりませんよ!」


~~~


40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/23(日) 23:43:36.25 ID:A/1FmhpM0
次の日――

ガチャ

ことり「あ、今日も海未ちゃんだけなんだね」モゴモゴ

海未「偶然って怖いですね」

ことり「…で、海未ちゃん。今日はことりにリベンジするんだっけ?」クスッ

海未「はい。昨日は不意を突かれましたが、今日はそうはいきませんよ」

ことり「そっかぁ…じゃあキス、しよっか」

海未「はい……んっ…」チュッ

ことり「んぅ……!?」



44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/23(日) 23:49:51.07 ID:A/1FmhpM0
ことり(海未ちゃんの口からレモンの味が流れてくる…)

ことり(すっぱい…けど、私のオレンジとミックスされて…)

ことり「……ふぁ…」チュパッ

海未「どうでしたか?」

ことり「すごぉい…ことり、頭の中が蕩けそうだったよ~」トローン

海未「それはよかったです」フフッ

ことり「ねぇ、海未ちゃん」

海未「はい?」

ことり「明日は負けないからね」

海未「…臨むところです」


―完―