39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 23:21:44.60 ID:V5QyRvcz0
佐天「なにこの能力」
佐天「……これはもしや!わたしと初春の友情をブチ壊そうとする誰かの陰謀では!?」
佐天「そんなわけないよね……あはは」
佐天「……なんでこんな能力になっちゃったんだろう、ホント……」
佐天「こんな能力使わないほうがいいよね……うん」
佐天「えっと、宿題でもやろうかな!」
佐天「…………」カキカキ
佐天「…………」ウーン
佐天「……やっぱりちょっとぐらいなら使ってみてもいいよね」
佐天「そうだ!出てきたお金で初春に甘いものでもおごってあげればいいんだ!」
佐天「行きたい店があるとか言ってたし……よし!そうと決まれば今日はもう寝よ!」グーグー
40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 23:33:21.16 ID:V5QyRvcz0
よくじつ
佐天「うーいーはーるーー!」
初春「きゃっ!佐天さん!また、ってあれ?今日はスカートめくらないんですか?」
佐天「なに?めくってほしかったの?初春って結構 乱だったんだねーわたし知らなかったー」フーン
初春「……ところで昨日は何で教えてくれなかったんですか!?」
佐天「なにを?なにを?」
初春「能力のことですよ!」
佐天「ふんふん」
初春「私がどんな能力か聞いたら逃げるように帰っちゃったじゃないですか!」
佐天「そんなこともありましたなー」フムフム
初春「もったいぶらないではやく教えてくださいよ!佐天さんと私の仲じゃないですか!」
佐天「えっと……どんな仲だっけ?」
初春「夏休みの宿題を丸写しさせてあげるくらいの仲ですね」
佐天「…………」
43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 23:47:39.72 ID:V5QyRvcz0
初春「私だって嬉しいんです!佐天さん、無能力者ってこと気にしてましたから……」
佐天「ういはる…………」
初春「あ、そうだ!御坂さんと白井さん呼んで四人でお祝いパーティーしましょう」
佐天「もー、なにいってんの初春ー、御坂は呼ばなくていいって」
初春「あっ、すいません……つい」
佐天「まったく……いつもフォローしてる白井さんがかわいそうでしょ」
初春「えっと、それでですね、やっぱり親友の私が一番最初に知っとくべきだと思うんです」
佐天「え?わたしの親友はアケミだけど?」
初春「え」
佐天「……あはは、冗談だって!そんな顔しないでよー!スカートめくりあうくらいの関係は初春だけだって」
初春「言っときますけどわたしは佐天さんのスカートめくったことありませんから」
44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 23:57:39.11 ID:V5QyRvcz0
佐天「うーん、なんていうか……ちょっと初春だけには言いにくい能力だったんだよねー」
初春「そうですか、そうですか」ワクワク
佐天「なんでそんなに嬉しそうなの?」
初春「た、他意はありませんよ?けっしてしょーもない能力だったらバカにしてやろう、なんてこと思ってませんからね!」
佐天「ういはる、あんたまさか……」
初春(あのときの屈辱……今日まで忘れたことはありませんでした……)
佐天(そう、まだあのときのことを……)
45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 00:09:51.93 ID:sIxFpdkQ0
さてん「わたしまだレベル0なの……」グス
ういはる「だいじょうぶですよー、きっとそのうちレベルあがりますよー」
さてん「でもういはるも能力者なんでしょ?」
ういはる「レベル1ですけどね、えへへ」
さてん「ねーねー、どんな能力なのー?」
ういはる「……きいてもわらいません?」
さてん「わらわないってー、わたしをしんじてー」
ういはる「さーまるはんどです」
さてん「なにそれー?」
ういはる「かんたんにいうと保温する能力です」
さてん「ちょwwほおんって、ねーわwwwそんなんだったら一生無能力者のほうがマシだわwwwwこれはひどいwwwww」
ういはる「え?……え?」
46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 00:18:44.81 ID:sIxFpdkQ0
佐天(いま、おもいかえせばわたしはなんてひどいこ
初春「いいかげんおしえろ、クソ」
佐天「あ、うん。初春を殴るとお金が出てくる能力だった」
初春「……もういっかい言ってもらえますか?」
佐天「だから初春を思いっきり殴るとお金が出てくる能力」
初春「佐天さんを全身全霊をこめて殴るとお金が出てくる能力じゃなくてですか?」
佐天「自分を殴ってどうすんの」
初春「わたしの心が晴れます」
48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 00:28:55.62 ID:sIxFpdkQ0
初春「で、まさかその能力を使うなんて言い出しませんよね」
佐天「いやー、ちょっと興味あるなー、なーんて」
初春「私は佐天さんのこと信じてますからね!信じてますからね!」
佐天「ほら、初春も少しは気になるでしょ?」
初春「いいえ」
佐天「ほらほらーそんなこと言わずにー」
初春「いいえ」
佐天「そこをなんとか!一生に一度のお願いだから!」
初春「いいえ」
佐天「…………」
初春「…………」
佐天「くそったれー!おまえはおれになぐられるべきなんだー!」
初春「もう宿題見せてあげませんよ」
佐天「マジすみませんでした」
49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 00:41:06.02 ID:sIxFpdkQ0
初春「さっきまでのは冗談です、少しぐらいならいいですよ」
佐天「ははー、ありがとうございます!ういはるさまー!」
初春「あとそれうざいんでやめてくださいね」
佐天「もぉー!ノリわるいなーうりはるはー」アハハー
初春「なるべくやさしくしてくださ
佐天「そぉい!!!」バシィン
初春「いたぁーーー!!!なにするんですか!?ちょーいたいじゃないですか!佐天さん!」ハラリ
佐天「おっ!二千円だよー」
初春「おい、きけよ」
佐天「めずらしいねー、ういはるー」
初春「えっと明日の宿題はた
佐天「もうしわけありませんでした」シュタッ
50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 00:51:29.57 ID:sIxFpdkQ0
初春「今度からはもっと優しくやるように、あといきなり殴るのもダメです」
佐天「はいーわかったよー」
初春「本当にわかってますか!?たんこぶができちゃったんですからね!」
佐天「はいー先生質問ー!今度って?まだ殴ってもいいの?」
初春「そうですね、デコピン程度で二千円出てくるなら儲けものですからいいですよ」
佐天「えーでこぴんー?」
初春「デコピンです」
佐天「それじゃ殴ってないじゃん、ダメでしょ」
初春「いいから黙ってやれ」
52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 01:05:35.46 ID:sIxFpdkQ0
佐天「じゃーいくよー……えいっ!」バチン
初春「っん!!」チャリン
佐天「あれ?これって十円玉?」
初春「え?ど、どういうことですか?私の二千円札は!?」
佐天「……わたしの推理によるとだね、君の今の痛みには十円分の価値しかないとゆうことだよカザリ君」
カザリ「カザリ君ってなんですか、カザリ君って」
佐天「つまり……この能力によって出る金額、それはわたしが初春に与えた痛みの大きさと比例するということだったんだよ!」
初春「な、なんだってー!」
57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 01:28:01.80 ID:sIxFpdkQ0
初春「って、痛みの大きさって言われてもちょっとよく分かりませんね……さっきのデコピンも充分痛かったですよ?」
佐天「でも最初に殴られたときのほうが痛かったでしょ?」
初春「そんなの当たり前じゃないですか!」
佐天「うーん、じゃあこう考えたらどう?出てくる金額は初春のたんこぶの大きさに比例する、と」
初春「それはとってもわかりやすいとおもいます」
佐天「うん!初春のおかげで自分の能力のことがだいぶわかってきたよー!ありがとね!」
初春「はい!もうぜったい協力しませんからね!」
佐天「え?これからが本番でしょ……能力の仕組みもわかってきて、目指せ百万円!ってかんじで」
初春「どんだけ私の頭をぼこぼこにする気ですか!?お嫁に行けなくなっちゃいますよ!?」
59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 01:41:47.18 ID:sIxFpdkQ0
佐天「あははははー、言ってみただけだって、くふふっ」
初春「なにがそんなにおかしいんですかー!?」
佐天「いやね、たんこぶでデコボコになった初春の頭を想像したらね、ふふふっ」
初春「ちょっと!ひどいじゃないですかー!佐天さんがたんこぶつくったんですよー!」ポカポカ
佐天「ご、ごめんごめん、ほ、ほらこの二千円でこの前行きたいって言ってた店に行こ」
初春「えっ?あのすごくおいしいってウワサになってるケーキ屋さんですか!?」
佐天「そうそう、二千円でパーッとさ」
初春「いいですね!……ところで佐天さん、その二千円ってわたしのですよね?」
佐天「えっ?」
63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 02:03:17.79 ID:sIxFpdkQ0
初春「私が痛い思いしたんですから当然わたしのですよね?ね?」
佐天「で、でもわたしの能力で出したんだし」
初春「ふーん、そうですか。佐天さんは親友を殴ってお金を出して平気で自分の物にするような人だったんですね、ふーん」
佐天「あ、その、ごめんね、はんぶんこでいいよね?」
初春「あーあ、たんこぶいたいなー!いたいなー!」
佐天「うっ……ななわりで勘弁してください」
初春「…………ふふふっ」
佐天「?」
初春「はんぶんこでいいですよ」
佐天「へ?」
初春「私もちょっとイジワルしてやっただけですよーだ」
佐天「ほっ……びっくりしたー、てっきり初春が金の亡者になっちゃったかと」
初春「そこまでいいますか……」
65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 02:19:47.61 ID:sIxFpdkQ0
佐天「ケーキたのしみだねーういはるー」テクテク
初春「ねえねえ佐天さん」テクテク
佐天「なに?フラワー怪人?」
初春「その能力って私じゃないとホントにダメなんですか?」
佐天「え?」
初春「だからですね、他の人を殴ってもお金は出てこないんですか?」
佐天「ウ、ウン、ソウダヨー」
初春「え!?なにカタコトになってるんですか!?」
66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 02:22:34.14 ID:sIxFpdkQ0
佐天「ソ、ソンナコトナイッテバ」
初春「まさか、私を殴りたいだけだったんじゃ……」
佐天「ち、ちがうって!御坂のヤローを殴ってやったときは一円も出てこなかったから!」
初春「なんだそうだったんですか、疑っちゃってすみません」
佐天「いいって、いいって。たまに殴らせてくれればさー」
初春「ちょ!佐天さーん!?」
佐天(ういはるがいたいって感じたら、私のこころもいたいんだよ……だから……)
おわり
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