10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/25(火) 19:52:00.05 ID:8N8H4Sik0
佐天「うーいーはーるーっ!」ガバー
初春「ひゃあ!何するんですか佐天さん!」
佐天「えへへー、今日は水玉かー!」
初春「もう!ひどいです!」
佐天「あっ、いや、あの、ごめん…」
初春「えっ?」
佐天「あ、あの、ほんとごめんね、調子乗って…」
初春「い、いえ、別にそこまで気にしては…」
佐天「ごめんほんと…き、き、嫌いになったよね」
初春「そ、そんな事は…」
佐天「ごめんね、調子乗ってごめんね…嫌いにならないでね…」
12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/25(火) 19:58:53.43 ID:8N8H4Sik0
佐天「はぁ、ただいま…」
佐天「疲れた…」
佐天「…ううー」
佐天「何であんな事しちゃったんだろ…というかあたしいつもやってたよね、スカートめくり…」
佐天「ああー、もうダメだ、お終いだ、絶対に嫌われたよね…」
佐天「絶対に嫌われた…はあ…」
佐天「もう本当に終わりだ…」
佐天「あああああ」
佐天「うううーっ」
佐天「はあ…」
佐天「あ、切ろう…」
佐天「…」スッ
佐天「ううう、痛いよう」
佐天「ううーっ…死にたいよう…」ボロボロ
佐天「ごめんなさい…生まれてきてごめんなさい…」ボロボロ
15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/25(火) 20:07:24.57 ID:8N8H4Sik0
翌日
初春「あっ、佐天さん!おはようございます!」
佐天「初春ー!おはよー!」
初春「あれ、手首に包帯…?」
佐天「あ、えっと、これはちょっと昨日怪我しちゃって、料理してて、その」
初春「だ、大丈夫ですか!何か最近、いっつも怪我してませんか?」
佐天「だだ大丈夫大丈夫!ほら、あたしおっちょこちょいだからさー、ハハ、ほんと…」
初春「もう、気をつけて下さいよ…佐天さんに何かあったら私…」
佐天「(良かった、嫌われてないみたい…)大丈夫だってば!もう、う、初春はかわ、可愛いんだからー!」
初春「ひゃあ、抱きつかないでくださいっ」
佐天「えっ…あっ、ごめ、ごめんなさい…!」
初春「?」
19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/25(火) 20:19:41.59 ID:8N8H4Sik0
初春「放課後ですね、佐天さん!」
佐天「あ、うん、そうだね…あ、あのさ、初春」
初春「なんですか?」
佐天「朝の事なんだけど…その、ごめんね…」
初春「朝…?」
佐天「あの、ほら、抱きついたりして…嫌だったよね…」
初春「抱きつい…ああ、そういえばそんな事あったような…」
佐天「ごめんね…ごめんなさい…き、嫌いになったよね」
初春「何言ってるんですか、いつもの事じゃないですかー。変な佐天さん!」
佐天「変…いつも変…あたし…はは、もうダメだ…」
初春「…佐天さん?」
21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/25(火) 20:25:14.71 ID:8N8H4Sik0
佐天「も、もうお終いだ…ははっ、嫌われた…初春に…」
初春「えっ、あの…」
佐天「初春っ!!」ガバッ
初春「!?」
佐天「き、嫌いにならないで!お願いだから!」
初春「あ、あの、佐天さん…苦しいです」
佐天「あっ…あ、ご、ごめん、ごめんなさい…!ごめんなさい…!」
初春「…佐天さん、やっぱり何か変ですよ…それに、私が佐天さんを嫌いになるなんてありえません!」
佐天「あ…う、初春…あ、あ、ありがとう…ほんとありがとう…よかった…」ボロボロ
初春「ちょ、佐天さん?」
佐天「ううう、よ、よかったあ…初春に嫌われたかと、あたし、ほんとに、ううーっ」ボロボロ
初春「な、泣かないでくださいっ!」
24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/25(火) 20:34:55.83 ID:8N8H4Sik0
……
初春「…落ち着きましたか?」
佐天「うん…ぐすっ、ごめんね…」
初春「いえいえ。でも、ほんとに佐天さんちょっと心配です…何かあったんですか?」
佐天「…うん」
初春「話しづらい事ですか?」
佐天「…いや、あ、あの、あのね…ひ、引かないでね?」
初春「…佐天さん。私、佐天さんの力になりたいんです。大好きな佐天さんの力に…」
佐天「あ…うっ、あ、ありがとう…!」ボロボロ
初春「…よしよし」ナデナデ
佐天「うう…ありがとう…初春…」ボロボロ
25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/25(火) 20:45:36.57 ID:8N8H4Sik0
初春「話せますか?」
佐天「うん…実は…」はらり
初春「手首の包帯…えっ…!?」
佐天「…」
初春「…」
佐天「…実は…あたし、こ、こういう事、しちゃうんだよね…」
初春「…」
佐天「…引いた、よね…ごめんね…」
初春「…」
佐天「…初春?」
初春「…」ポロボロ
佐天「えっ、ちょ、初春…?」
27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/25(火) 20:46:56.55 ID:8N8H4Sik0
初春「う、ううっ…さ、佐天さん…」ボロボロ
佐天「な、何で…何で初春が泣くの…?どうして…」
初春「だ、だって、佐天さん…ひっく…す、すごく痛かっただろうな、って…」ボロボロ
佐天「初春…」
初春「佐天さんが痛かったの、考えたら…私…私…」ボロボロ
佐天「う、初春ぅ…ごめん…ごめんね…」ボロボロ
初春「う、うわあああん」ボロボロ
佐天「ごめん…ごめんなさい…初春…!」ボロボロ
31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/25(火) 20:57:33.15 ID:8N8H4Sik0
初春「…ぐすっ」
佐天「…初春…」
初春「…佐天さん、どうしてこんな事するんですか…?」
佐天「…制御、出来ないんだ…こころを制御出来なくなっちゃったんだよ」
初春「制御…」
佐天「あ、はは、あれだよ…能力みたいなもの…あたしはレベル0だけど…
能力者の人って能力が強くなると制御出来ずに暴走しちゃったりするらしいじゃん」
佐天「それと同じ…い、嫌な事があったら、手首切っちゃう能力…みたいなものかな?はは…」
初春「佐天さん…佐天さんっ!」ギュッ
佐天「う、初春!?」
初春「そんなの、駄目ですっ!」
佐天「…わ、わかってるよ…わかってるけど、どうしようもないの!」
34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/25(火) 21:05:40.80 ID:8N8H4Sik0
初春「…そんなの…そんなの、やっぱり辛いです…」
佐天「う、初春…」
初春「佐天さんが痛いのは…私も痛いよう…!」
佐天「…ごめんね…」
初春「ううう…」
佐天「…」
初春「…お願いがあります」
佐天「…なに?」
初春「佐天さんに、もし辛い事があったら…すぐに私に電話してください」
佐天「…」
初春「そしたら私、どこにいても絶対に駆けつけます…そして一緒に泣きましょう」
佐天「初春…」
初春「佐天さんが泣かなくても済むまで、佐天さんがいずれ、
痛い思いをしなくても平気になるまで、ずっとそうしましょう…?」
37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/25(火) 21:16:13.13 ID:8N8H4Sik0
佐天「…初春にそんなに背負わせたくないよ…」
初春「…私も同じ気持ちです。だから、2人で背負えば大丈夫です…
2人なら大丈夫です…案外、そういうものです…」ボロボロ
佐天「初春…ごめん、ごめんね…ありがとう…ありがとう…」ボロボロ
初春「ううう、佐天さん…謝らないでください…」ボロボロ
佐天「ごめん…初春、ありがとう…!」ボロボロ
…
初春「…ぐすっ…えへへ…」
佐天「…な、何か、恥ずかしいね…泣いたあとって…」
初春「佐天さん…お顔が大変な事になってますよ」
佐天「初春こそ…ふふっ」
初春「わ、笑わないで下さいよ!」
佐天「えっ、あ、あの、ごめ、ごめん…き、嫌いになった…?」
初春「…もうっ」
終わり
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