1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/10(火) 10:39:46.90 ID:m5y2iT7TO
初春「ふんふーふんー」ガチャガチャ
佐天「初春!アンタ何やってるのさ!!?」
初春「あ、佐天さん。ガチャポンやってたんですよ」
4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/10(火) 10:44:52.94 ID:m5y2iT7TO
初春「よーし今度こそ、まどかを出しますよ」カチャリ
佐天「何!?初春このピンクのヤツが欲しいの!!」
初春「はい、そうなんですよねぇ」ガチャガチャ
佐天「…それじゃ早速能力を使ってみようかな」
ポン
初春「ありゅ?またインキュベータだ。これで三個目なのに」
佐天「残念だったね!!でもさ!もう一回やったらいいじゃん!?」
5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/10(火) 10:50:06.25 ID:m5y2iT7TO
初春「そうですよね…。それじゃもう一回」カチャリ
佐天「頑張ってよ!初春!!」
初春「次こそ出てこーいー」ガチャガチャ
ポン
佐天「あれ!?なんか白いよ!白いの出て来たよ!!」
初春「えぇー。また同じの…。うーんツイてないなぁ」
佐天「でもさ、でもさ!確実に当たりに近付いてるよ!!もう一回やってみようよ初春!?」
初春「ですねぇ…、それじゃお札両替してきます」
佐天「いってらっしゃーい」ニヤニヤ
7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/10(火) 10:54:46.58 ID:m5y2iT7TO
ガチャポン ガチャポン ガチャポン
佐天「どうしたの初春!?もう回さないの!」
初春「もうお金無くなっちゃいましたよ…」
佐天「そうなんだ!?残念だったね!でもさ!でもさ!白いの一杯で良かったじゃない」
初春「良くないですよーハズレなんですから」
佐天「……あ」
初春「ん?どうしたんですか」
佐天「この陸戦型ジムのガチャポン良いなー」
初春「だったら佐天もやってみたらどうですか?」
13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/10(火) 11:00:07.42 ID:m5y2iT7TO
佐天「うーん。でもハズレでたらお金勿体ないしなー」
初春「確実に運ですもんね」
佐天「……あ。そだ、初春回してくれないかな」
初春「私ですか?自分でやった方が楽しいですよ」
佐天「いーのいーの。でも一つお願いがあるんだ!」
初春「なんですか?」
佐天「この陸戦型ジム以外を欲しいって思いながら回してくれない?」
初春「以外って…このアプサラスとか全部ですか?」
佐天「うん。陸戦型ジム以外は全部だよ!」
初春「それじゃ…。よいしょっと」ガチャガチャ
ポン
15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/10(火) 11:07:17.06 ID:m5y2iT7TO
初春「えーっと、何が出たかなぁ」カパ
佐天「あ!やっぱり、陸戦型ジムだ!!やったね私!」バッ
初春「えー…そんなぁ。佐天さんばっかりズルイですよぉ!」
佐天「そんな事言われてもぶつよー。初春が完全に運だって言ったじゃん」
初春「でも、ズルイですよー。私もまどか欲しいのにー。ウラワザとか使ったんでしょう!」
佐天「…はぁ、仕方ないなぁ初春は」
初春「え?それじゃ私にもウラワザ教えてくれるんですか」
佐天「そんなの無いよ。いいからこの百円でもっかい回してみなよ」サッ
16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/10(火) 11:14:15.51 ID:m5y2iT7TO
初春「やったね!それじゃいっきまー」
佐天「ちょっと待ちなよっ!」ブン
ベギィン!
初春「はふぅん!」ドサ
佐天「いきなりガチャポンを回そうだなんて、手癖の悪い初春だね!」
初春「痛たた…。コメカミにガチャポンの空き容器を叩き付けないでくださいよぉ…」サスサス
佐天「初春が悪い子だからだよ!」
初春「だって佐天さんが…回していいって」
佐天「回してもいいけど、その変わりこのピンク以外のを欲しいって思って回してごらん」
19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/10(火) 11:19:46.98 ID:m5y2iT7TO
初春「えー?なんでですか。私が欲しいのはまどかだけですもん」
佐天「それが欲しいんなら、言う通りにしなよ!」
初春「そんなのおかしいですよ、佐天さん!」
佐天「じゃあ百円返してよ!」
初春「えー…。分かりましたよぉ。まどか以外ですね」カチャリ
佐天「そうそう」
初春「まどか以外、まどか以外こーい」ガチャガチャ
ポン
22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/10(火) 11:27:18.72 ID:m5y2iT7TO
初春「ほらー!またインキュベータじゃないですかー」カパ
佐天「え…?あれ、おっかしーなぁ」
初春「もー!佐天さんの嘘つき!もう一回百円下さいよ」
ガバッ
佐天「そんなお金無いよ!こんなピンクの 穿いてる子にあげるお金無いよ!」
初春「なんの脈絡も無しにスカートめくらないで下さいよぉ!」
「…はい。すいません、反省してます」
佐天「ん…?あれ御坂さんじゃない」
初春「え?どこですか」
23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/10(火) 11:32:19.20 ID:m5y2iT7TO
佐天「ほら、あの幼児向けガチャポンコーナーの中で子供達に混じってる」
初春「あ、本当だ。一人だけ頭一つ抜けてるからすぐ分かりますね」
御坂「本当にすいませんでしたぁ!」ペコリペコリ
店員「気をつけなさいよ。全く…いい歳して何を考えてるのだか…」スタスタ
御坂「…はぁ。不幸だわ」
佐天「御坂さん、こんなトコで何やってるんですかぁ」ニヤニヤ
御坂「…え?うわぁ!?佐天さんに初春さん!」ビクッ
初春「店員さんに怒られてたみたいですけど?」
24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/10(火) 11:37:11.34 ID:m5y2iT7TO
佐天「欲しいガチャポンが出ないからって、本体蹴っとばしちゃダメですよぉ」ニヤニヤ
御坂「な、なんでそれを!?見てたの!」
佐天「あれ?やっぱりそうなんですねぇ」ニヤニヤ
御坂「あ!カマかけたわね!?」
初春「えーっと…。うん…災難でしたね」
御坂「ちょっと待ってよ初春さん!?なんでドン引きなのよ」
初春「いえ…別に…」
佐天「で、御坂さんはどのガチャポンが欲しかったんですか?」
25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/10(火) 11:44:47.99 ID:m5y2iT7TO
御坂「それが、このメタルうーぱなんだけどね」
佐天「メタル?そんなのあるんですか」
御坂「レアシークレットなのよ。さっきから30回は回してるんだけど…」
初春「うわぁ…、そんなに回して出ないんですか?」
御坂「そりゃあ普通なら蹴っとばしたくなるわよね」
初春「…なりませんよ、普通なら」
佐天「あ!そだ。私達がそのメタルうーぱってヤツ出してあげますよ」
御坂「え?無理だって。きっともう入ってないんじゃないかしら」
26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/10(火) 11:49:22.44 ID:m5y2iT7TO
佐天「じゃあ、もし一回でメタルうーぱがでたらどうします?」
御坂「だったら、鼻でスパゲティでも何でも食べてあげるわよ!」
佐天「分かりましたー。じゃあ初春これ百円ね」ニヤニヤ
初春「え?佐天さんが回さないんですか」
佐天「いいから、いいから。それとまたお願いがあるんだよ」
初春「またですかぁ?」
佐天「このメタルうーぱ以外を欲しいって思って回してみて」
初春「別にいいですけど…。どうせどれも欲しくないですし」ガチャガチャ
ポン
27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/10(火) 12:00:08.80 ID:m5y2iT7TO
御坂「メ…メタルうーぱだわ…!」
佐天「うーんやっぱり私の思い通りだね!」
初春「本当に出るなんて…」
佐天「じゃあ早速スパゲティ買いに行こうよ初春!!」
御坂「ちょっ!ちょっと待ちなさいよ!」
佐天「なんですか?スパゲティの種類に希望でも?」
御坂「違うわよ!こんなのトリックよ!一回でメタルうーぱが出るなんて有り得ないわよ」
佐天「言い掛かりは止めて下さいよ。実際出たんですから」
御坂「う、うるさいわね!ジャッジメントに言い付けてやるんだから!!」ダッ
初春「あ!御坂さんどこに?」
28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/10(火) 12:07:20.82 ID:m5y2iT7TO
御坂「…と、言う訳なのよ!どう思う黒子!」
黒子「どうと言われましても…。常識的に考えて中学生にもなって、ガチャポンを蹴るだなんて」
御坂「そこじゃないわよ!佐天さんのトリックよ!きっと何かやったんだわ」
黒子「何かって何ですのよ?」
御坂「だから、それをアンタに聞いてるんじゃない!」
黒子「はぁ…。あのですねぇ、お姉様はカオス理論と言うものを知ってますの?」
御坂「かおすりろん?」
35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/10(火) 12:35:18.02 ID:m5y2iT7TO
黒子「単純な数式から、ランダムに見える複雑な振る舞いが発生する、短期的…、リアプノフ時間程度。その程度の未来の予測から可能ですのよ?」
御坂「りあぷのふ?」
黒子「ですけど、長期的には予測不可能ですのよ。初期値のわずかな違いが未来の状態に大きな違いをもたらす初期値鋭敏性というものがありますの。一部のシステムが複雑な振る舞いをするのは、その振る舞いを表す方程式の非線形性が原因ですの」
御坂「…………」プスプス
黒子「どうしましたのお姉様?黒子の話聞いてますの」
御坂「聞いてるけど…。もっと分かりやすく言ってよ!」
黒子「もー。仕方ないんですのねぇ。お姉様は明日雨が絶対に降ると断定できますの?」
御坂「絶対に?そんなの無理じゃないかしら」
36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/10(火) 12:41:59.51 ID:m5y2iT7TO
御坂「だって完全に運だもの!私のうーぱガチャポンみたいにね」
黒子「まぁ、お姉様ならばそう思いますわよね」
御坂「何よ。上から目線は止めてよね」
黒子「完全に運かと思われますけれども、どんな自然現象でも、結局は単純で機械的な物理法則からできているんですの」
御坂「ぶつりほうそくから?」
黒子「要はわたくしがこうやって、お庭に水を撒いたとして。その水分が蒸発し、回り回って今後のお天気に影響を与えるというわけですの」
御坂「うーん…。だったら、佐天さんはガチャポンの結果となる物理法則を操作したって事?」
37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/10(火) 12:47:25.19 ID:m5y2iT7TO
黒子「あるとすればそうですが…」
御坂「やっぱりね!行くわよ黒子!ぎったんぎたんに懲らしめてやるんだから!!」
黒子「お待ちなさいなお姉様。あくまでも机上の空論ですの」
御坂「きじょーのクーロン?」
黒子「例え何かが結果に影響すると分かっていても、それが何かなんて計算しきれるもんじゃあ無いんですのよ」
御坂「えー?でも、スーパーコンピューターとか使ったら」
黒子「例えどんな高性能な衛星演算機でも無理ですわよ。…そう例えば神様でも無い限りは」
御坂「えぇ?じゃあ私はどうすればいいのよ!」
42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/10(火) 12:57:34.10 ID:m5y2iT7TO
黒子「おとなしく鼻からスパゲティを食べる練習をしなさいな」
御坂「嫌よそんなの!なんとかしてよ黒子!」
黒子「無理ですわよ…。神様にでもお願いしなさいな」
御坂「神なんていない…!神なんてこの世にはいないのよ!エルプサイ・コングルゥ!!」ダッ
黒子「あ!ちょっとお姉様!どこに行きますのよ」
45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/10(火) 13:06:00.32 ID:m5y2iT7TO
麦野「…何これ?」
御坂「何ってシャケ弁よ!ほら食べなさいよ」
麦野「別にいらないわよ…。もうお昼にカツ丼食べたし」ゲップ
御坂「カツ丼!?何言ってるのよ!あんた三食全部シャケ弁じゃないの!アイデンティティーじゃないの!?」
麦野「知らないわよ!用が無いなら帰りなよ」グイッ
御坂「待ってよ!待って!実はアンタがレベル5と見込んで頼みがあるの」
麦野「…頼み?」
46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/10(火) 13:11:41.26 ID:m5y2iT7TO
御坂「レベル5って賢いんでしょ?」
麦野「そりゃあ5だしね。演算能力半端ないよ」
御坂「だよね!半端無いよね!4より高いもんね!」
麦野「そうだね。高いもんね」
御坂「じゃあガチャポンの当たりって予想できる?」
麦野「予想…?確率算の事?そりゃあ何が何種類何割の歩合で入ってるって分かったら」
御坂「かくりつ…?違うわよ、絶対にどれがでるか知りたいの」
麦野「絶対に?運を操作したいって事」
御坂「そうそう!それよ!メタルうーぱが絶対出るようにしたいの」
47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/10(火) 13:16:11.34 ID:m5y2iT7TO
麦野「メタルうーぱって雷ネット翔のマスコットキャラクター。うーぱの事?」
御坂「そうそう!」
麦野「うっわー…!本気で言ってるの」クスクス
御坂「何よ!鼻で笑わないでよ!
麦野「いい?全ての事柄にはカオス理論って言って」
御坂「知ってるわよそんなの!むぎのの超役立たず!」ダッ
麦野「あ!コラ。待ちなよ!」
51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/10(火) 13:21:45.49 ID:m5y2iT7TO
ガチャポン
インデックス「もー当麻!何やってるの、私が欲しいのは魔法少女マミなんだよ」
上条「この黄色いヤツか?いいじゃないか、この男の子でも」カポ
インデックス「そんな女の子にだらしない性格のキャラクターは要らないんだよ!」
上条「仕方ねぇな…。もう一回やってやるから機嫌直せよ」サッ
インデックス「本当かな!今度こそ当てて欲しいかも」
上条「まっかしとけって!」ガチャガチャ
54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/10(火) 13:26:40.04 ID:m5y2iT7TO
ポン
インデックス「ちょとー当麻ぁ!またマミが出ないんだよ!」
上条「そんな事言われてもなぁ…。完全に運だし」
インデックス「こんなに上条ばっかり要らないんだよ!」ブン
ベギィン!
御坂「はふぅ!」ドサ
上条「あ!こら、ガチャポンを投げるなよ、もったいないだろ」
インデックス「ご、ゴメンナサイなんだよ当麻」
御坂「私に謝りなさいよ!!」
上条「おうビリビリ。なんでそんなトコで寝てるんだ」
御坂「そこの歩く修道服にやられたのよ!」
59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/10(火) 13:34:16.82 ID:m5y2iT7TO
上条「ワリィ、ワリィ。代わりになんか奢ってやるから」
御坂「別にいいわよ。貧乏人のレベル0には」
上条「別にレベルは関係ないだろ」
御坂「あるのよ!今私が欲しいのは最高の演算能力なんだから」
上条「演算能力?だったら一方通行にでも頼んだらどうだ」
御坂「ダメよ。レベル5なんか当てにならないもの」
上条「贅沢なヤツだなぁ…」
御坂「私が欲しいのはツリーダイヤグラムよりも高性能な、カオス理論を解析できる能力なんだから!」
上条「カオス理論?なんだそりゃ」
60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/10(火) 13:39:52.65 ID:m5y2iT7TO
御坂「た、例えば黒子が庭に水をまくでしょ」
上条「うん?」
御坂「そしたら、…あれよ。明日は雨になるの!」
上条「…なぁ御坂?」
御坂「なに?」
上条「さっぱり分からないんだけど」
御坂「そ、それはアンタがレベル0だからよ!!」
上条「えー…。上条さん傷付くかも」
御坂「…あ。ゴメンねつい」
インデックス「ちょっとー当麻!上条以外ならなんでもいいからもう一回やって欲しいんだよ」
御坂「…うん?アンタもガシャポンやるの」
61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/10(火) 13:45:41.30 ID:m5y2iT7TO
インデックス「そうなんだよ!私はマミが欲しいんだから」
御坂「…はん」
インデックス「あ!今、鼻で笑ったんだよ!」
御坂「あのねぇーインデックスー。カオス理論って知ってるかしら?」ツンツン
インデックス「単純な数式から、ランダムに見える複雑な振る舞いが発生する、短期的程度。リアプノフ時間っていう、未来の予測は可能だけど、長期的には予測不可能な初期値のわずかな違いが未来の状態に大きな違いをもたらす初期値鋭敏性…」
御坂「…あ!ストップ。それよそれ」
インデックス「それがどうしたのかな?」
御坂「だから、どんな出来事にも予め因果率が設定されているから、アンタがどんなに頑張っても無理って事よ!」
63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/10(火) 13:52:19.06 ID:m5y2iT7TO
インデックス「ダメなんだよぉ!絶対欲しいんだよ」
御坂「無理無理。神様がもうそう決めてるんだから」
上条「へっ…。甘いなビリビリ、甘すぎて胸焼けしちまうぜ…」
御坂「な、何よ!?」
上条「いいか、テメェがいくらインデックスに黄色いのが出ないって吹き込んでも…。いくら神様が因果率を決めてたとして…」バッ
御坂「な、何をするつもりよ!いくらアンタでも」
上条「全て思い通りに出来るってなら、まずはその因果率をぶち壊すっ!」バッ
ガチャポン!
御坂「!?」
64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/10(火) 13:57:14.74 ID:m5y2iT7TO
インデックス「もー!だからヴァイオリンはもう要らないんだよ!」ガブッ
上条「痛い痛い!止めろって!仕方ないだろ、運なんだからさ!」
御坂「全く、アンタも不幸ねぇ…。うん?不幸」
インデックス「どうしたのかな短髪?」
御坂「そうよ!アンタ不幸じゃないの!」
上条「…そうだけど、そこまで嬉しそうに言われたら上条さん傷付くかも」
御坂「…あ。ゴメンね」
インデックス「で、それがどうしたのかな?」
65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/10(火) 14:01:51.22 ID:m5y2iT7TO
御坂「じゃあ百円あげるからもう一回やってみてよ!」
上条「もう一回?なんか出る気しないんだけど」
御坂「だから、回す時この黄色以外が欲しいって思って回しなさい」
上条「黄色以外?別にいいけど」ガチャガチャ
インデックス「えー、ダメなんだよー。私はマミが欲しいんだよ」
御坂「いいから見てなさいよ」
上条「黄色以外…、黄色以外っと」
ガチャポン
66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/10(火) 14:08:57.53 ID:m5y2iT7TO
上条「…あ。黄色がでちまった。不幸だぁ」
御坂「ふふ…。やっぱり。やっぱりそうね!」
上条「何がだよ、ビリビリ?」
インデックス「やったーマミが出たんだよ!」カポ
御坂「アンタの不幸は因果率すら凌駕するのよ!」
上条「不幸が?どういう事だよ」
御坂「いいから、ちょっと私に付いて来てよ!」グイ
上条「何処に行くんだよ!?」
インデックス「ちょっと待ってよ短髪!このマミ、頭のパーツがないんだよ!不良品かも」
70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/10(火) 14:17:07.22 ID:m5y2iT7TO
佐天「あ。この足凝りマッサージ機も欲しかったんだよねー」
初春「そうですか?別にそんなの要らないですよ」
佐天「いいから、このレシートでガラガラしてきてよ!」サッ
初春「分かりましたよぉ…」
佐天「ちゃんとマッサージ機以外を欲しいって思うんだよー」
初春「…はいはい」ガラガラ
ポン
店員「おめでとうございますわー」ガランガラン
佐天「やったね!金色の玉。マッサージ機だよ!」
73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/10(火) 14:22:14.06 ID:m5y2iT7TO
御坂「あ!いたいた、佐天さん」
初春「うん?あ、御坂さんじゃないですか」
佐天「丁度良かった、ここのレストランのスパゲティ美味しいんですよー」
御坂「ふん!そんな余裕も今の内よ、……て凄い荷物ね」
初春「全部、佐天さんが福引きとかで当てちゃって…」ドッサリ
上条「スゲェな…。なんて幸運なんだよ」
佐天「そんな事ないですよ、全てはカオス理論に元付いた結果なんですからー」
御坂「それはどうかしらね!」
76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/10(火) 14:28:35.08 ID:m5y2iT7TO
佐天「なんですか。クレームを付けて無効にしようとしてもダメですよ」
御坂「クレームじゃないわ…。アンタは何かしらの方法でこの世界の因果率を歪めているのよ!」
佐天「そんなの無理ですよ?神様でも無い限りは」
御坂「それじゃあ私が証明してあげるわよ!ほら、コレ持って」サッ
上条「福引き券か?」
御坂「いまからコイツが福引きで炊飯器を当ててみせるわ!」
上条「炊飯器ぃ?別に上条さん要らないんだけど…」
初春「そんな狙って当てるなんて無理ですよ」
御坂「いいから見てなさいって!」
80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/10(火) 14:37:07.26 ID:m5y2iT7TO
上条「えーっと炊飯器以外、炊飯器以外っと…」ガラガラ
ポン
佐天「…あ!銀色だ」
店員「おめでとうございますわー!二等炊飯器でしてよ」サッ
上条「……別に要らないんだけどなぁ…」
御坂「ほら見なさいよ!この通り、佐天さんは因果率を歪めただけよ」
佐天「…な、何を!」
御坂「世界の歪み…、それをこの御坂美琴が断ち切るわ!」ビリビリッ
佐天「ちょ!ちょっと!電撃は待って下さいよ」
御坂「何よ、往生際が悪いわね」
佐天「そ、そうよ!御坂さんだって因果率歪めたじゃないですか!同類ですよ」ビッ
御坂「そ…、それは…」
84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/10(火) 14:52:14.07 ID:m5y2iT7TO
佐天「じゃあこうしましょうよ!あそこのガチャポンで、一番最初にメタルうーぱを当てた方が勝ちって事で」
御坂「因果率の操作能力勝負って訳ね!私が勝ったらスパゲティの件は無効にさせてもらうわよ!」
佐天「いいですよ別に!ついでにこの景品も差し上げますよ」
上条「な…!?この最新家電全部だと…」ゴクリ
御坂「随分と余裕じゃないの…。じゃあ私は黒子の机に飾ってあったこのピンクのお人形さんを賭けるわ!」バッ
初春「そ…、それは!まどかガチャフィギュアのシークレット版…」ゴクリ
86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/10(火) 15:01:12.21 ID:m5y2iT7TO
ガチャポン ガチャポン ガチャポン ガチャポン…
上条「おいビリビリぃ、まだやるのか?カプセル無くなっちまうぞ」ガチャポン
初春「佐天さぁーん、私腕疲れてきましたよぉ…」ガチャポン
御坂「お、おかしいわね…。さっきから、全く当たりがこないじゃないの!」
佐天「ちょっと初春ー?本当にメタルうーぱ以外が当たって欲しいって思ってる?」
初春「お、思ってますよぉー。はい」
御坂「アンタはどうなのよ?」
上条「うん…?当然思ってるってば。メ、メタルうーぱ以外だろ…」
87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/10(火) 15:09:14.30 ID:m5y2iT7TO
黒子「ジャッジメントですのよぉ!」シュン ビュン!
ベギィン!
御坂「痛ぁぁっ!?」ドサ
初春「うわ…!ビックリした。どうしたんですか白井さん!?」
御坂「瞬間移動してガチャポン投げ付けないでよ!」
黒子「お姉様がいけないんですのよ!」
御坂「な、何がよ…?」
黒子「わたくしの机に飾ってあった、まどか最終決戦バージョンを返して下さいましよ!」
御坂「い、いやよ!私の相談にのってくれないアンタが悪いんでしょ」
黒子「そんなの逆ギレですわよ!ダメですの」
初春「えー。このまどか私の賞品なんですから」
黒子「賞品…?どういう事ですのよ」
御坂「い、いやぁ…実はね」
89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/10(火) 15:17:16.78 ID:m5y2iT7TO
黒子「…ふむふむ。なるほど、そんな方法で因果率を歪めるなど…」
佐天「でも、おっかしいよね。今回のメタルうーぱだけかたくなに出ないんだよ」
黒子「その話が本当なら、おかしくも何とも無いですわよ」
御坂「…どういう事よ?」
黒子「佐天さんの初めて能力を使った時、佐天さんはジムが当たったのに初春はインキュベータでしたでしょう?」
初春「…あ。そういえばそうでしたね」
御坂「それが今回とどう関係あるのよ?」
黒子「つまり…。今の上条さんと初春の感情は、メタルうーぱを欲して止まないんですのよ」
上条・初春「……………う」
90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/10(火) 15:23:35.54 ID:m5y2iT7TO
佐天「でも、その後はマッサージ機とか家電一杯当たってたじゃん!」
黒子「大方、初春の趣味だと家電は家電でも、冷蔵庫やマッサージ機では無くて、プラズマテレビなどのデジタル家電が好みなのではなくて?」ビッ
初春「…そ、そうですね」
御坂「そういえば、コイツもあんまり炊飯器に乗り気じゃなかったわね…」
上条「だって炊いたら炊い分全部喰っちまう居候がいるんだぜ…?」
御坂「で、でもメタルうーぱはどっちの趣味でも無いわよ!」
92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/10(火) 15:35:21.96 ID:m5y2iT7TO
黒子「それなら簡単ですのよ。わたくしのまどかフィギュアを卑しく狙っている初春の感情が足を引っ張ってるのですわ!」
初春「だ、だって御坂さんがくれるって…」
御坂「仕方なかったのよ。別にいいじゃない」
黒子「良くありませんのよ!第一、そう簡単に因果率を変えれると思っていますの?」
御坂「どういう事よ」
黒子「例え、お姉様がメタルうーぱを手に入れたとしても、それで因果の輪が終わる訳ではありませんの」
佐天「…て事はどうなるの?」
黒子「今までの幸運の分反動として不幸がくるんじゃないですの?」
佐天「えー?ちょっと待ってよ!」
93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/10(火) 15:44:04.97 ID:m5y2iT7TO
御坂「待ちなさいよ!」バッ
ツルッ
初春「はふぅ!」ベギィ!
佐天「何やってるんですか御坂さ…おっと!」ツルッ
べガン!
初春「へばちんッ」ドサ
佐天「どういう事?なんで全部攻撃が初春に!」
黒子「だって福引きは初春が全部回してたんですもの。当然ですのよ」
初春「えーぇ!?ちょっと待って下さいよ!そんなのダメですよ!」
インデックス「やったよー当麻!今度はちゃんと頭のあるマミに!」ツルッ
ドゴン!
上条「ぐぶっ!」ドサ
初春・上条「………………………」
御坂「…………うわぁ。私しーらない」
END
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