1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/12(水) 20:55:52.04 ID:tce5dQXAO
初春「佐天さん。システムスキャンの結果はどうでした?」

佐天「うん。能力身についてたよ」

初春「おめでとうございます。どんな能力ですか?」

佐天「アレイスター・クロウリーとお友達になる能力なんだってさ」

初春「へえ。凄い能力ですね」

10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/12(水) 21:02:53.05 ID:tce5dQXAO
初春「ところでアレイスター・クロウリーって誰ですか?」

佐天「知らない」

初春「自分の能力なのに知らないんですか。ホント佐天さんは使えませんね」

佐天「ごめん」

初春「ごめんで済んだらジャッジメントはいらないんですよ」

結標「もしもし。あなたが佐天涙子ね」

11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/12(水) 21:07:41.64 ID:tce5dQXAO
佐天「そうですけど……」

結標「アレイスター・クロウリーが呼んでるわ。来なさい」

佐天「はい、わかりました」

佐天「初春ちょっと行ってくるね」

初春「はい」


19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/12(水) 21:15:10.15 ID:tce5dQXAO
窓のないビル

アレイスター「いらっしゃい佐天さん。会いたかったよ」

佐天「あ、はい、どうも」

佐天「あの、あなたがアレイスターさんですか?」

アレイスター「いかにも。私がアレイスター・クロウリーだ」

佐天「あ、そうですか」

佐天「あの、逆さまですけど大丈夫ですか?」

アレイスター「大丈夫だよ」

佐天「あ、はい。そうですか」

佐天「あの、息苦しくないですか?」

アレイスター「苦しくないよ」

佐天「あ、はい」

アレイスター「佐天さん、君は優しいな」

佐天「あ、どもども」

21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/12(水) 21:24:34.44 ID:tce5dQXAO
アレイスター「佐天さん。学園都市を作ったのは、実は私なんだ」
佐天「あ、そうなんですか」

佐天「楽しい学園生活を送らせて頂いてます。ども」ペコリ

アレイスター「ふむ……。礼儀正しく、それでいて媚びないか」

佐天「あ、ども」

22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/12(水) 21:29:50.29 ID:tce5dQXAO
アレイスター「そんな佐天さんだからこそ、私と友達になる資格がある」

佐天「……資格?」

アレイスター「ああ。最初はお友達レベル1からのスタートだがね。特典は」

佐天「馬鹿にしないでください」



24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/12(水) 21:34:40.31 ID:tce5dQXAO
初春「あ、佐天さんお帰りなさい」

初春「アレイスターどんな奴でした?」

佐天「ん……丁寧な人だったよ」

初春「イケメンですか?」

佐天「うん」

初春「へえ。今度紹介してくださいよ」



26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/12(水) 21:43:19.49 ID:tce5dQXAO
初春「どんな話をしたんですか?」

佐天「うん。なんか、お友達レベルが上がるごとにいろんな特典があるんだって」

初春「その人頭湧いてんじゃないですか?」

佐天「逆立ちしながらお風呂入るのが好きみたい」

初春「完璧変 ですね。もう会わない方がいいですよ」


29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/12(水) 21:54:07.57 ID:tce5dQXAO
初春「ちなみにどんな特典だったんですか?」

佐天「えーと確か、レベル1で限度無限のキャッシュカード、レベル2で学園都市の共同支配権。レベル3が永遠の命で」

初春「ちょちょ、マジもんのキチじゃないですか」

佐天「ん……でも、多分あの人はそういうことが本当にできる人なんだと思う」

初春「佐天さん頭診てもらった方がいいですよ」



33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/12(水) 22:05:28.38 ID:tce5dQXAO
結標「佐天涙子、忘れ物よ」ポーイ

初春「なんですかこれ」パシ

結標「あ、こらっ」

初春「キャッシュカードじゃないですか」

佐天「忘れ物じゃないです」

佐天「私は、アレイスターさんに施しを受ける理由がありません」

結標「馬鹿!あんた、自分がしたことの重大さを分かってるの!?アレイスターの意思に逆らうなんて」

初春「まあまあ、佐天さんはアレイスターさんの友達に相応しい人間じゃなかったんですよ」

初春「佐天さんの代わりに私がアレイスターさんの友達になってあげますよ。連れて行ってください」



40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/12(水) 22:16:22.43 ID:tce5dQXAO
窓のないビル

アレイスター(私の何が佐天さんを怒らせてしまったのだろう……)

初春「へえ。ここが窓のないビルの中ですか。辛気臭いところですね」

アレイスター「む?なんだ君は。どこから入った」

初春「あ、私佐天さんの友達の初春飾利と言います。佐天さんの代わりにアレイスターさんの友達になりに来ました」

アレイスター「残念だが、君は私の友達には相応しくない」

初春「じゃあ特典だけください」

アレイスター「つまみ出せ」

パッ



43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/12(水) 22:29:03.62 ID:tce5dQXAO
土御門「おいアレイスター」

アレイスター「土御門か……」

土御門「淡希から手紙だ」

アレイスター「済まんが君が読んでくれないか」

土御門「チッ」

土御門「『友達を物で釣るのは悪いことです。特典がないのであれば友達になってもいいです。佐天さんより』」

土御門「なんだこれは……」

アレイスター「……」

アレイスター「そうか……」


52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/09/12(水) 22:41:08.89 ID:tce5dQXAO
佐天「よくわからないけど、アレイスターさんもいろいろ大変なんですね」

アレイスター「ああ」
佐天「私、アレイスターさんのこと応援しますよ」

アレイスター「ありがとう。佐天さんのその言葉で、あと千年は戦える」

佐天「あ、そうそう。私、レベル1の空力使いになれたんですよ」

佐天「ほら」ソヨソヨ

アレイスター「おお」



初春「いいじゃないですか。私も中に入れてくださいよ」

結標「駄目だってば」

初春「いいんですか?私を敵に回すと学園都市で生きていけませんよ?」

結標「うぅ……」

結標(誰か助けて……)