1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/24(土) 00:52:01.84 ID:arrsNDuh0
P「セイッ! ハッ」ドシュッ ドシュッ

凛「……」サッ ヒュッ

凛「……!」カッ 

シュルンッ

P「あぁっ! 上着がっ」


2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/24(土) 00:53:32.78 ID:arrsNDuh0
凛「……」バッ バッ

P「くっ……」シュン シュン

凛「……」クンッ

P「なっ……」ガクッ

凛「……!」カッ

ヒュルルルン

P「ぬおぉ! ネクタイがっ」

3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/24(土) 00:56:04.12 ID:arrsNDuh0
P「うおおぉぉっ!!」ババババッ

凛「……」ガガガガッ

P「シャッ!」ビキンッ

凛「……」バキンッ

P「(見えた! そこぉっ)フッ!!」ギャオンッ

凛「……っ」ドゴオッ

パサァ

P「!」

P(なんだとおおっ!! シャツがいつの間にか脱げてるだと!?)

凛「……」ムクリ ニヤッ



5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/24(土) 00:59:11.77 ID:arrsNDuh0
凛「……」スタスタ

P(落ち着け、落ち着くんだプロデューサー……)フーッ フーッ

P「はあああぁぁぁっ」パアアアッ

凛「……?」スタスタ

P「765プロ奥義! 竜宮小町・イオリ!!」ピカァァァッ

凛「……ッッ!」ウオッ マブシッ

P(今だ! 出口へ!!)ダダダッ ガチャッ


7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/24(土) 01:01:01.64 ID:arrsNDuh0
P「!」ガチャッ ガチャガチャッ

P(なにっ 開かない? どういうことだ!?)

フッ……

P「はっ! これは!?」

P「ドアノブじゃないっ!」

P「ドーナツ!! これは法子が俺のために作ってくれたドーナツ!!!」

8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/24(土) 01:03:03.44 ID:arrsNDuh0
P(なぜ俺は今これを持っている!? 一体なにがドーナツている!!?)モグモグ

P(待て! ここは出口じゃない!? 俺の……デスク!?)パクパク

凛「……」カチャカチャ

P「ゴクン(美味しかった!)違うっ! これは幻覚だぁぁぁぁ!!!」ダッ

凛「……!」カッ

シュルルルルルルルルルルッ

P「はぁはぁっ(くそっベルトが……!)」

凛「……」ポイッ

9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/24(土) 01:05:16.16 ID:arrsNDuh0
P(凛の奴、いつの間に日菜子の妄想幻術をマスターしたんだ……)ジリジリ

凛「……」ジリジリ

P(残るは靴と靴下、ズボンとパンツ……状況は圧倒的に不利!)

凛「……」スッ

P(むっ、あの手に嵌めているのは仁奈のダイオーイカ触手?)

凛「……」ヒュヒュヒュヒュッ

P(なっ! 触手が何本も伸びてっ!)

凛「……」ビュヒュヒュルーン

P(いけない!)バ゙ッ

凛「……」ガシッ


11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/24(土) 01:07:24.15 ID:arrsNDuh0
P「しまった!」ギュウウウウ

P(くっ、なんて締め付けだ、ほどけないぞこれは……)ミチミチ

凛「……」コツコツ

P(やばい、凛が近づいてくる。どうすれば……)ギリギリ

P(そっちがイカなら、こっちはハムスターだ!!)

P「765プロ奥義! 口寄せ・ハム蔵!」ポン

ハム蔵「ヂュイ!」

P「ハム蔵! この触手を噛み切ってくれ!」

ハム蔵「ヂュイヂュイ!(まかせな!)」ハムハムハム

12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/24(土) 01:10:06.45 ID:arrsNDuh0
凛「……」ダッ

P「早く! ハム蔵早く! 急いでくれえぇぇ!!」

ハム蔵「ヂュヂュヂュヂューッ!」ハムハムハム ブチッ

P「よしっ! うおおぉぉぉっ!!」シュバァァァァ

凛「……!」カッ

スコーン スルーン

P「はぁっはぁっ!」

凛「……」ポトッ バサッ

P(危なかった、靴と靴下、そしてズボンを同時に奪うとは……しかし)

P「パンツはどうにか死守できたぞ……ハム蔵、ありがとな」

ハム蔵「ヂュイ、ヂュヂュイ、ヂュ……
   (へへ、これくらいどうってこたねえ
    勝って戻ってこいよ。響ちゃんのためにも……)」ドロン

13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/24(土) 01:11:51.49 ID:arrsNDuh0
P(出口はここから7メートル弱。たかがそれだけの距離がまるで辿り着けない)

凛「……」コツコツ

P(凛……なんという執念。さすがは俺が育てたアイドル! だが……)

P「約束したんだ! 俺は辿り着いてみせる!! 
  あいつらのためにも負けるわけにはいかないんだ!」シュバッ

14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/24(土) 01:14:00.29 ID:arrsNDuh0
BGM:約束

凛「……」シュバッ

P「うおおおおっ!!」ガガガガッ

凛「……」ダララララッ

P「ホアッ!」ピュン ピキーン

凛「……ッ!」グラッ

P(そこっ!)シュンッ

凛「……ッッ!!」バタッ

P「765プロ最終奥義! ダッテワタシタチナカマダモンゲ!!」のワの

凛「!!」

チュドーン



16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/24(土) 01:15:28.61 ID:arrsNDuh0
P「……」

凛「……」

P(……凛、大した奴だよお前は。まさか、こいつを破るとは……)

ビリビリビリィッ

P「俺の……負けだ」フルチン

17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/24(土) 01:18:29.43 ID:arrsNDuh0
―――――

卯月「プロデューサーさん! 事務所をやめるって本当なんですか!?」

P「……ああ」

未央「そんな……」

加蓮「どうして!」

まゆ「……」

凛「……」

P「すまない……」

千秋「謝罪なんていらないわ! 理由をいいなさい!」

18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/24(土) 01:20:32.47 ID:arrsNDuh0
P「……本当は俺、765プロのプロデューサーなんだ」

みく「にゃっ!?」

P「うちの社長……765プロの社長とこっちのモバプロの社長は旧知の仲なんだ」

P「3年前だ。まだ立ち上げて間もないモバプロに力を貸してあげてくれと社長に頼まれたんだ」

P「期限は3年。それまでに成果を出せとな」

翠「そして今年が3年目……」

奏「見事、プロデューサーは弱小事務所だったモバプロを
  765プロに劣らない一流のアイドル事務所まで押し上げることができた……」

19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/24(土) 01:22:42.90 ID:arrsNDuh0
P「今まで黙っていてすまなかったな。だけど奏の言うとおり
  みんな、765プロに負けないトップアイドルまで成長してくれた
  もう、俺がいなくてもこの事務所は大丈夫だ」

幸子「なに最後のお別れみたいにいっちゃってるんですか!」

P「別に最後だなんて言ってないさ。これからはライバル同士になるが、
  お前たちの活躍を影ながら祈っているし、相談があれば勿論乗る
  それに765プロのアイドルと共演することだってあるだろうし
  顔を合わせる機会だっていくらでもあるさ」

美優「そういうことをいってるんじゃありません!
   私たちはこれからもプロデューサーさんにプロデュースしてほしいんです!」

P「……すみません。それはできません」

茜「どうして!!」

20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/24(土) 01:24:20.37 ID:arrsNDuh0
BGM:蒼い鳥

P「約束したんです。あいつらと。必ず帰ってくるって」

美嘉「あいつらって、765プロのアイドルたちに?」

P「ああ……」

智絵里「……!!」ダッ

響子「あっ、待って智絵里ちゃん!」

蘭子「ふぇぇ……」ポロポロ

21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/24(土) 01:27:19.71 ID:arrsNDuh0
P「泣かないでくれ蘭子。俺はまだ1か月間はここに在籍するんだ」

P「それに俺がいなくなった後、不安になるかもしれないが心配することはない」

P「社長が俺の後任に大御所のプロデューサーを連れてくると言っている
  俺なんかよりもずっとずっと腕の立つ素晴らしい人だ」

莉嘉「Pくんのバカぁ! だから莉嘉たちはPくんにプロデュース……」グスッ

まゆ「……」スクッ

P「ん、まゆ、どうした?」

まゆ「Pさん、ちょっと立ってくださぁい」

22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/24(土) 01:29:23.66 ID:arrsNDuh0
P「? あ、ああ」

まゆ「……」カチャカチャ

P「ま、まゆ? なんで俺のベルトを緩めるの?」

まゆ「そんなの決まってるじゃないですかぁ」

まい「こうするんですよぉ」ズルッ ボロン

P「きゃあっ!!!!」ササッ

美波「!」

ありす「!!」

菜々(見えた!)ドキドキ

楓(目の保養)ホクホク

早苗「ゴクリ」

23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/24(土) 01:32:20.00 ID:arrsNDuh0
P「おおおおおおま、ちょ、なにすんの!?」

凛「……」ガシッ

P「凛! やめろ! ズボンを離せ!! 見えちゃうでしょお!?」グググッ

まゆ「うふふ……Pさん、そんなの認めませんよぉ?」

P「!?」

まゆ「期限付きだとか、765プロのアイドルだとか、そんなのまゆには何の関係もないもの」

まゆ「だって、まゆとPさんは運命の赤い糸で結ばれているんですから」

P「な、何をいって……凛! 離せっていってるだろ! や、破ける! 破けるから!」

まゆ「だからぁ、765プロに帰れないようにしてあげますぅ」ウットリ

24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/24(土) 01:34:13.86 ID:arrsNDuh0
P「おい、服の中に手を入れるな! ひえぇっ耳たぶしゃべるな!」

P「みんな、見てないでこの二人をなんとかしてくれ!!」

一同「……」

P「お、おい、みんな……?」

一同「……ッ!!」カッ

P「キャーーーーーーーっ!!!」

25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/24(土) 01:36:10.51 ID:arrsNDuh0
―――――

P(それから1か月。俺はアイドル達と死闘を繰り広げ、今日までなんとか己の貞操を守ってこれた)

P(未央、響子、奏、千秋、美優さん、早苗さん、楓さん、美嘉、美波……そしてまゆ)

P(みんな、手強い相手だった。特にまゆには何度、パンツ一丁まで追い込まれたことか)

P(身体中のキスマークがまるで戦争の傷痕だ……)

P(俺は戦いの中で生き延びる方法を身に着け、奥義を会得したが、
  それはどうやら凛もまた同じだったということか)

26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/24(土) 01:38:29.04 ID:arrsNDuh0
P(凛、お前は今日まで何度も俺に立ち向かい、何度も敗北したが決して諦めなかった
  そしてついに、俺を素っ裸まで追い詰めることができた)

P(本当、大した奴だよ、まったく)

P「凛、強くなったな」

凛「……」

P「さあ、遠慮はいらない。俺の貞操を貰ってくれるか?」

凛「……」コクリ

ファサッ

P(凛の裸、なんて美しいんだ。まるで天使、いや女神のようだ)

P「とてもきれいだよ、凛」ビンビン

凛「……///」



28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/24(土) 01:40:56.37 ID:arrsNDuh0
BGM:眠り姫

P(765プロのみんな、ごめんな。俺はもう、帰れそうにない)

P(春香、もう一度、お前の焼いたクッキーが食べたかった)

P(千早、あまり一人で思いつめるなよ。お前の周りには信頼できる仲間がたくさんいるんだ)

P(美希、お前なら、俺がいなくてもこれからもずっとキラキラできる)

P(真、これからも男役で色々悩むだろうが、お前が誰よりも女の子らしいことを俺は知っているからな)

P(雪歩、苦手なことは着実と克服できている。少しずつでいい。少しずつでもお前はちゃんと前進している)

P(やよい、もやしパーティー楽しかったよ。お前のうっうーが聞けなくなると思う寂しくなる)

29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/24(土) 01:42:33.39 ID:arrsNDuh0
P(響、お前の元気な姿を見てると、こっちも元気になったもんだ。ハム蔵たちとずっと仲良くな)

P(貴音、ラーメンのおいしい店たくさん見つけたんだけど、どうやら連れていけそうにない)

P(亜美、真美、いたずらもほどほどにな。最近大人びてきれいになったってもっぱらの話題なんだぞ)

P(いおり、お前の優しさには随分と助けられた)

P(あずささん、もう迷子にならないでくださいね。俺はもう迎えにいけません)

P(律子、アイドルたちを頼んだぞ。お前なら大丈夫だ)

P(小鳥さんのむっちむちの身体めちゃくちゃにしてやりたかった……)

P(社長、今までお世話になりました)

30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/24(土) 01:43:57.89 ID:arrsNDuh0
P(765プロでの思い出が走馬灯のように頭を駆け巡る……)

凛「……」 ッ

P「ん? おいおい、凛。まだ何もしてないのにもうこんなに  てるのか」

凛「……///」テレテレ

P「まったく、お前って奴は」

?『ハニー……』

P「ん?」

?『ハニー!』

P(なんだ? 美希? 美希の声が聴こえる……)

31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/24(土) 01:45:44.01 ID:arrsNDuh0
ドアバーン

美希「ハニー! 迎えにきたのー!」

P「!」

P「み、美希!!」

美希「!」

美希「ハニー! なんで裸なの?」

美希「も、もう、ハニーの   ! 早く前を隠して!///」

32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/24(土) 01:46:58.39 ID:arrsNDuh0
P「あ、ああ、すまん。それよりどうしここに?」ズボンハキハキ

美希「だって、今日やっと765プロに戻ってこれるんでしょ? 
   それなのに全然帰ってこないから美希が直々に迎えに来てあげたの!」

P「それは、どうも、ありがとう……」

美希「早く行こ? これから二人きりでお祝いのデートをするの! アハッ☆」

P「お、おい美希、引っ張るなって……着替えがまだ……」

バタバタバタ ガチャッ バタン……

凛「……」

凛「……」

凛「……え?」


おわる