9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/19(水) 02:14:13.59 ID:aXJhiMV70
佐天「…どのタイミングで使えばいいんだろ」
佐天「まさかこれで荒稼ぎしようものなら初春に殺されるだろうし…」
佐天「でも誰かで試してみたいなぁ、せっかくだし」
佐天「そうだ、お金持ちな御坂さんでまず試してみよう!」
12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/19(水) 02:19:52.54 ID:aXJhiMV70
佐天「ん…?あれは」
御坂「なんとか黒子を出し抜いて街に来れたわ…」
御坂「今日はゆっくり買い物できるぞ~!」
佐天(ナイスタイミング御坂さん!)
佐天「御坂さ~ん」
御坂「ん?…あれ、佐天さん。こんにちは」
佐天「今日は白井さんと一緒じゃないんですね?」
御坂「私だって1人でゆっくり過ごしたい時があるのよー」
15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/19(水) 02:23:53.90 ID:aXJhiMV70
佐天(御坂さんはどうやら買い物に来たらしい)
佐天(そして手元には偶然ミネラルウォーターが!これはチャンス)
佐天「それにしても、今日は暑いですねー」
御坂「そうねぇ。天気が良いのは大歓迎なんだけど、こうも暑いとダルいわ」
佐天「熱中症には気をつけてくださいよ」
御坂「あはは、分かってるわよ。どこかで水でも買おうかな?」
17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/19(水) 02:27:54.03 ID:aXJhiMV70
佐天「丁度よかった!」
御坂「?何が?」
佐天「いやぁ、さっき自販機でミネラルウォーター買ったんですけど、壊れていたのか二つ出てきちゃったんですよ」
御坂「へぇ、それはラッキーね」
佐天「でも2本も要らないし、御坂さんにあげます」
御坂「ほんと?助かるわ~」
佐天「でも、タダではあげません!」
御坂「へ?」
佐天「800円でお譲りします!」
18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/19(水) 02:33:31.64 ID:aXJhiMV70
御坂「…」
佐天「…」
佐天(もしかして、やっちゃった?)
佐天(ですよねー…変な能力だとは思ってたけど、まさか嘘だったとは)
御坂「以外と安いわね」
佐天「へ?」
御坂「貰うわ。はい、800円」チャリン
佐天「えっ?えっ?」
御坂「じゃあ私、買い物に行くから。じゃあね、佐天さん」
佐天「え、あ、はい…」
佐天(売れた…)
23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/19(水) 02:41:11.02 ID:aXJhiMV70
佐天「こ、これは能力の効果ってことでいいのかな?」
佐天「それとも御坂さんにとっては本当に安かったのか…」
佐天「…たぶん後者だよね。御坂さんお金持ちだもん」
佐天「あーなんかどうでもよくなってきた…帰ろっと」
24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/19(水) 02:46:49.66 ID:aXJhiMV70
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佐天「あれ、あんなとこに初春がいる」
佐天「…」ニヤリ
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初春(むーこんな日に限って呼び出しを食らうとは…)
初春(暑くてやだなぁ)
バサッ
初春「うわひゃあ!」
佐天「むむ…柄のない白か…珍しい」
初春「ささささ佐天さん!?」
佐天「やっほー」
初春「やっほー、じゃないです!こんな公共の場所でなにやってんですか!」
佐天「まぁまぁ、人はそんなに居ないし、初春も暑そうだったから丁度よかったでしょ?」
初春「たしかに…ってそう言う気遣いは要らないですよ!」
26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/19(水) 02:54:13.15 ID:aXJhiMV70
佐天「いやぁー今日もツッコミが冴えているねぇ初春くん」
初春「誰の真似ですか…」
佐天「ところで、こんなとこで何してんの?」
初春「ちょっと呼び出しを食らってしまいまして…この暑い中は勘弁してほしかったですね」
佐天「うわ、大変だね。ブラック企業かよ」
初春「その上佐天に無駄に体力を減らされて、本当大変ですよ…喉もカラカラになってしまいました」
佐天「あはは…ゴメンゴメン」
佐天「あ、飲みかけで良ければこれあげる」
初春「え、ミネラルウォーターですか?ありがとうございます…」
佐天「いいっていいって、からかったお詫びってことで」
27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/19(水) 02:59:12.06 ID:aXJhiMV70
佐天(あ、そう言えば売らずに普通に渡しちゃったよ)
佐天(…まぁいいか、なんかしょーもない能力だし)
初春「…でもこれで800円っておかしくないですか?」
佐天「へ?」
初春「いや、払いますけど…ただ頼んでもいない水が800円って言うのはちょっと…」チャリン
佐天「え、ちょっ、初春?」
初春「一般庶民にはちょっと考えられないですね。ボッタクリと言われても仕方ないと思います」
佐天「だ、だからタダであげるって…」
初春「あ、私急がなきゃいけないのでもう行きますね。では佐天さん、また」
佐天「え、あ、うん…」
佐天(なんだ今の)
28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/06/19(水) 03:04:03.78 ID:aXJhiMV70
能力:高級水強制販売(タツヤ・カワゴエ)
本人の意思に関係なく、能力者が他人に飲料水を手渡す時、受け取る者は必ず800円を払わなければならない
こうして佐天さんは、以降人に水を渡すことを止めたそうだ
終わり
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