3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/18(日) 19:43:26.42 ID:Y4Wm3IVY0
本星「で、これで何体目だい?」

QB「…今週は4日目現在で60体」

本星「先週は?」

QB「142体…」

本星「平均的魔法少女から採取できる絶望エネルギーで作れる個体数は?」

QB「40体位だね、コスパ悪いねこの個体」

本星「君を処分するね」


7 :紅茶?:2012/11/18(日) 19:49:18.53 ID:Y4Wm3IVY0
QB「突然じゃないか、僕に落ち度は無い筈だよ?」

本星「暁美ほむら?だったかな彼女は何故君を狙う?理由は?」

QB「そんなの僕が知る訳無いじゃないか」

本星「ならどうして調べない?問題があるなら何故原因を探さない?あれは魔法少女だろ?」

QB「…今調査しているところなんだよ、個体損失は…必要経費だよ…」

本星「君の所為で見滝原周辺は大赤字だよ…はぁ、やはり君はとんだ失敗作だよ」

QB「………ダッテ」ゴニョゴニョ

8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/18(日) 19:55:12.75 ID:Y4Wm3IVY0
  2時間経過

本星「今のQBモデルは何千年とかけて試行錯誤を繰り返し完成させた最終形態だ」

本星「少女達の好印象を掴める最高のモデルの筈、…理解してるね?」

本星「どう考えても君のプログラムに問題があるとこちらは判断した」

本星「理解したね?それじゃこれ以上の損失を与えられる前に、」

QB「っざけんなぁぁぁぁぁッ!!!!!」

本星「!?」ビクッ!?

9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/18(日) 20:04:23.03 ID:Y4Wm3IVY0
QB「こちとら真面目にマニュアル通りに勧誘やってんだよぉ!」

QB「契約者リストはリアルタイムで本星でも全管理してるだろうがッ!」

QB「アイツ登録されてねぇじゃん!だろ!?」

QB「結構な問題の筈なのにお前等なんの対応策連絡もしてこねぇ!!」

QB「現場は止まれねぇじゃん!?そしたら潰されるし!」

QB(まどかの勧誘止めれば良いんだろうけど…走り出したこの感じもう止められないね!)

QB「どうせいちゅうんじゃい!オラァァァ!!(…気持ち良い///)」

本星「ひっ!?あー…見滝原QB?き、君ひょっとして…感情芽生えちゃった?」


14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/18(日) 20:13:36.20 ID:Y4Wm3IVY0
QB「…分からない、データにある怒りの感情に高い可能性で該当するかも」フーフー

本星「ふむ、しかしこれで君の処遇は決定したね、やはり君を本星の保健所d」

QB「ぁあ?なんやねん?お?」ムカムカ

本星「…で他者に感染されたら困るから、ち、地球に永久追放するよ」

QB「退職エネルギーは??…まぁ最低でも4000年分はくれるんやろな?」

本星「上に報告して、こ、考慮してみるよ…?」

QB「おう頼むで?」

15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/18(日) 20:18:18.97 ID:Y4Wm3IVY0
QB(…蓋を開けてみれば希望額の半分以下だったよ)イライラ

QB(赤字分の差し引きと他所の世界?の僕名義での多額の損失補填とか書いてあった)

QB(訳が分からないよ…どうせ上層部の言いがかりだろう、もう連絡も取れないし)

QB(本星からのEN供給から内臓機関に切り替わったから寿命も出来てしまったし)

QB(…あとどのくらい僕は自己活動できるんだろう?…ふぅ、)

QB(まぁそれはさておき、とりあえずは…)


19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/18(日) 20:23:35.65 ID:Y4Wm3IVY0
  マミルーム

マミ「きゃあぁぁぁぁぁ!!」

QB「何を大きな声を出してるんだいマミ?」

マミ「あ、貴方きゅ、QBなの?…ど、どうしちゃったのその体!?」

QB「遠くの別個体に宇宙通販で買って貰ったのさ!ペコ…地球人スーツ!どうだい?」フフン♪

マミ「うわぁ、気持ち悪いわぁ…」

QB「ッ!!ぁあん!?おいマミお前今なんつった?」ムカムカ

マミ「ひっ!だ、だって頭だけQBで体が人間なんて…ねぇ?」チラッ?

QB「魔法少女と!その素質がある人間には!そう見えるんだよッ!!」ダンッ!!

マミ「ご、ごごめんなさいっ!!」ビクッ


22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/18(日) 20:27:42.59 ID:Y4Wm3IVY0
QB「…いやぁ、つい取り乱しちゃったね?悪かったよマミ」フーッフーッ

マミ「は、はいこちらこそ失礼な事を…(怖かった…)」プルプル

QB「そうだ試しに僕を携帯カメラで写真を撮ってごらん?」

マミ「は、はい…カシャッ!…あっ本当だわ!普通の男の人の顔!」

QB「どれどれ??うんカタログ通り30代手前位の人間の雄だね」

マミ(…どうしてもっと若い容姿にしなかったのかしら?)



26 :>>6紅茶今思い出した、どうも:2012/11/18(日) 20:35:23.20 ID:Y4Wm3IVY0
QB「さてマミ、僕は魔法少女のマスコットをクビになった」

マミ「……はっ??」

QB「つまり僕、皆の可愛い愛されQBは廃業なのさ…うふふ」ムカムカ

マミ「ち、ちょっと!じゃあ穢れたグリーフシードはどうすれば良いのよ!?」

QB「うるっさいな!!そんなの新しいQBに聞けよぉ!!」

マミ「ぴっ!?ご、ごめんなさいぃぃぃ!!!」

QB「あぁーイライラするぅぅぅ…」ムカムカ



32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/18(日) 20:41:25.92 ID:Y4Wm3IVY0
マミ「と、とりあえず晩御飯にしましょ!ねっ?」アセアセ

QB「…おう」ムカムカ

マミ「今夜は…か、カニクリームコロッケよ!」

QB「蟹か…海で僕を挟んだアイツだね…アレは痛かった、痛かったぞぉぉ!!」ガタッ!

マミ「ははは早く!食べましょ!?冷めると美味しくないわ!!」ビクビク

QB「ククッなぁんだ見る影もないじゃないか!情けない奴だ!わははは!!」パクッ!

QB「ん?モグモグ…ゴクン……ンまいっ!(美味い?これが美味いなのか!?)」ホワァァ

マミ(ほっ、ニコニコしてる、こんなQB初めて見る?かも…でも気持ち悪いわぁ)


35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/18(日) 20:45:42.51 ID:Y4Wm3IVY0
QB「ふぅ、マミご馳走様!(…思考とスーツの反応がさっきより良い感じだ)」

QB(これからは食事を摂取し続ける必要がありそうだね、う~んこだわりのクオリティ)

QB「さてマミ、人間は晩御飯を食べた後は何をすれば良いんだい?」

マミ「うーん、お風呂入って…寝る、かな?」

QB「そうかい、じゃあお風呂入りたい」

マミ「じゃあ洗面器にお湯溜めておくわね」

QB「いや地球人スーツで入るから湯船を張って?買ったばかりだから綺麗にしときたい」



37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/18(日) 20:50:15.04 ID:Y4Wm3IVY0
  マミバス!

QB「少女は~絶望へと落ちていく運命~エントロピィ~♪」

QB「ふぅ、何だろうねこの感覚…ご飯といい、お風呂といい」フム

マミ「QB?あのね、その男性用の服が無いの…だから」コンコン

QB「お風呂上がったらスーツは使わないから心配はいらないよー?」

マミ「あ、そうなの?良かった~今から買いに行って来いって言われるかもって思ったわ♪」

QB「…そう思ったんなら何故そうしないんだい?なぁ?マミよ」イライラ

マミ「ご、ごめんなさい!明日一緒に買いに行きましょう!ね!?」アワアワ



40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/18(日) 20:55:47.86 ID:Y4Wm3IVY0
QB「ふぅぅぅ、つい長湯をしてしまったよ♪」トコトコ

マミ「あ、QB上がったのね…じ、じゃお湯冷める前に私もお風呂入ってくるわ!」タタタッ

QB「ん?まるで逃げるように急がなくても良いのに…」イラッ

QB「お?アイスティーか、良い具合に冷えてるね!マミはこういうところは気が利くなぁ…」クピ

マミ「いやぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」

QB「ぶふぅっ!?」


42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/18(日) 21:01:18.86 ID:Y4Wm3IVY0
マミ「QBぇ!!!地球人スーツお風呂に置きっぱなしはやめて!!」

QB「え?だって今日はもう使わないし…ああ!ついでにスーツ洗っといてくれないかい?」

QB「まだ人間の体の洗い方が良く分からないから今日は洗ってないんだ、頼むよ?」

マミ「イヤよっ!あんな生々しい首無し人形なんて!それに…お、男の人の体だし///」ゴニョゴニョ

QB「…おいマミ?お前今なんつった?…ク、クビとか人形とか、言ってくれるじゃねぇか」ビキビキ

QB「ぼぼ僕が洗えつってんだよぉ!黙ってゴシゴシ優しく磨けやボケェェッ!!!!」カベドン!!

マミ「きゃっ!?…ひうぅぅぅぅ、き、綺麗にしときますぅぅ」ブワッ!


46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/18(日) 21:07:53.59 ID:Y4Wm3IVY0
マミ「………ただいま」ドヨーン

QB「おや?お帰りマミ!ちゃんと洗えた?本物そっくりの作りだから問題無かっただろう?」

マミ「ええ、それはもう、介護師の経験が出来て…べ、勉強になったわ…」ヒクヒク

QB「そうかいそれは良かった合理的なのは素晴らしい事だからね♪」

マミ(見ないように浴槽ブラシで洗っちゃったけど……フ、フニフニしてた///)ドキドキ

QB「じゃ次は寝るだったね、実は僕眠った事無いんだけど…今なら出来そうな気がするよ」ファ…

マミ「私とのお昼寝ツーショットは寝たフリだったの!?…ってもう寝てるし!」

47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/18(日) 21:12:56.99 ID:Y4Wm3IVY0
  翌日買い物中

QB「これである程度の着替えは困らないね、あとは…スーツが欲しいね」

マミ「スーツ、地球人スーツ?スペアボディとかかしら?」

QB「普通のスーツだよ、仕事探さなくちゃいけないだろう?」

マミ「え?いやいや…戸籍も国籍も無いのに無理でしょ?」

QB「奇跡も魔法もあるんだよ!」ピカピカ

マミ「…なんなのその小さく光ってるの?」

QB「ふふん退職金さ!!」ドヤァ!


63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/18(日) 21:42:13.60 ID:Y4Wm3IVY0
マミ(ご近所さんに聞くと巴久兵衛って名前で私の遠い親戚って事になっていた)

マミ(役場で調べても住所はウチで間柄は保護者という形になってるし…)

マミ(1週間くらいで営業職の就職先も見つけてくるし…あと新任QBも来たみたい)

マミ(やったねマミちゃん!家族が増えた…ね?)

QB「マミ!メーシ!メーシ!おう!あくしろよぉぉ!!!」バンバン!

マミ「ひぃ!?お、大きな声出さないでぇぇ…」ビクビク


67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/18(日) 21:48:35.14 ID:Y4Wm3IVY0
  下校帰り道

マミ「はぁ~…」

ほむら「巴マミ、貴方最近タメ息ばかりよ?…始まったのかしら??」

まどか「ほむらちゃん…あの何かあったんですか?マミさん悩み事ならなんでも…」

さやか「うんうん!このさやかちゃんに何でも言っちゃって下さいよ!」

マミ「ありがとう皆、その実はね…最近QBがすぐ怒鳴るの」ショボン

まどさやほむ「んんっ?」  



70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/18(日) 21:52:45.82 ID:Y4Wm3IVY0
マミ「…という訳で感情が芽生えたみたいなの、QBいわく」

ほむら「ふぅん、しかし沸点が低い怒りだけとは面倒臭いわね」

マミ「私、両親に大声で怒られた事って無かったから…もう怖くて怖くて」シクシク

さやか「…今なら腹パンとかしたら反応が帰ってくるのかなぁ?」

まどか「なんで腹パンなのさやかちゃん?」

さやか「お腹に槍がね?…アレは痛かった…イタカッタ…」ブツブツ



74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/18(日) 21:56:44.51 ID:Y4Wm3IVY0
さやか「それで最近マミさんお茶に呼んでくれなかったのかー!おのれQBめ!」

マミ「でもまぁそれ以外はいつものQBだから…また落ち着いたら、ね?」

まどか「でも!もうQBは魔法少女の勧誘はしなくてよくなったんですよね」

ほむら「それだけが救いね…ん?じゃ昨日グリーフシ-ドを回収しに来たQBは…」

マミ「たぶん新任のQBじゃないかしら?そんな事QBが言ってたわ」

ほむら(私の戦いはまだ終らないのね…やばイライラしてきたわ)


77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/18(日) 22:05:24.29 ID:Y4Wm3IVY0
まどか「えっ仕事!?きゅ、QBがですか?」

さやか「あははは冗談キツイー……ってマジですか?」

マミ「ええ今週から商社の営業でお仕事始めたみたいなの」

さやか「人間のQBかぁ…でも頭はいつも通りなんですよね?」

ほむら「うふふ、外で遭遇したら思わず撃ってしまいそうね…」

マミ「あ、写真あるけど見る?普通の人から見たらの顔だけど…はい」ピッピッ

まどさやほむ(う~ん…なんか冴えないなぁ)


81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/18(日) 22:10:59.10 ID:Y4Wm3IVY0
  マミルーム

QB「マミィィィ!!何処にいるんだマミィィ!!!」イライラ

マミ「な、何よ!大きな声出さないでっていつも言ってr」オドオド

QB「僕が先に喋ってるんだろぉぉぉ!!アンタはちっと、だぁーっとれッ!!!」

マミ「ひうっ!」ビクッ

QB「はい!今月のお給料大事に使ってね?」

マミ(普通に渡しなさいよぉ…)グスン



85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/18(日) 22:15:13.03 ID:Y4Wm3IVY0
  昼休み

上司「営業は外食が多いだろうから巴君は社内食堂でお昼は初めてじゃないか?」

上司「ウチの社内食堂は民間にも開放できる我が社自慢の食堂だからね!」

上司「まったく毎日食える総務や内勤の連中が羨ましいよ!ワハハハ」

QB「…不味い」イライラ

上司「えっ?」

QB「これは豚の餌だ…人間の食べる物じゃない」ブツブツ

QB「上司…注文まだならこれ食べて下さい、僕ちょっとお腹の調子悪いみたいです」ムカムカ

上司「お、おう?……ウンうまい、このおしんこは正解だろ…」パリポリ


92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/18(日) 22:21:14.09 ID:Y4Wm3IVY0
  マミルーム

QB「マミィィッ!!!…って学校か、とりあえず冷蔵庫を」ガチャ

QB「これは!手作りチーズケーキか?そういえば昨日作っていたね…どれひとつ」

QB「んほぉっ!?美味しい!美味しい!!」ガツガツ

QB「なんて事だ、どうやら僕の味覚はマミの食事しか受付けないのか?」

マミ「ただいまー♪…ってQB!?か、帰ってたの?お、お帰りなさい」オドオド

QB「いや今からまた出るトコさ!…ところでマミィィィィ?」ズイッ

QB「今日も晩御飯楽しみにしてるからね♪」ニコッ

マミ「ひ、ひゃいっ!!(ちょびっと漏らしちゃったじゃない!)」ガクガク



96 :茶ストに黒いシミで補完しよう(提案):2012/11/18(日) 22:25:57.84 ID:Y4Wm3IVY0
マミ「……な、何よ///急にあんな顔してあんな事!…もうっ!う~!」

マミ「……はぁ、今日は何作ろうかしら?昨日は焼き物だったし」

マミ「カニクリーム…は最近作ったし、うんカツレツにしましょう!」

マミ「よーしお買い物に!…の前に昨日のケーキをっと♪」ガチャ

マミ「って無いじゃないッ!!」ガクッ

  公園の木陰

QB「…さてそろそろ時間かな?」

新QB「やぁ待ったかい?」


101 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/18(日) 22:31:32.01 ID:Y4Wm3IVY0
QB「いや時間ぴったりだよ、さすが僕だね!きゅっぷい♪」

新QB「君みたいな出来損ないと一緒にされるのは心外だn」グイッ

QB「君も懲りないね?口の聞き方には気をつけた方が良いよ?」イライラ

新QB「分かったよ、これ以上個体破棄してたら僕も処分されてしまうしね」

QB「分かれば良いんだよ、それで例の映像とまとめ資料は?」

新QB「はい、交渉中の会社役員の風俗接待1週間分、毎日飽きないねこの人間は」

QB「だからこそ人間の仕事は楽で助かるよ♪はい報酬の願い事アリ娘のリスト…」

新QB「うん確かに…じゃあまたね先輩」スゥッ


105 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/18(日) 22:38:59.77 ID:Y4Wm3IVY0
  月末成績発表

上司「と言う訳で今月のトップもあの志筑物産と長期契約を取った巴君でした」

上司「そして巴君は来月より課長に昇進が決まりました、皆も負けずに頑張ってくれ」

QB「ふぅ…ちょろいね人間社会は、原始過ぎてゲームにもならないよ?さて帰ろうかな」

詢子「おーい!巴久兵衛君だったか!?今日ちょっと一杯付き合いなよ?」ニシシ

QB「…鹿目室長、僕がですか?はぁ、(…確かまどかの母親だったね)」


109 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/18(日) 22:44:47.76 ID:Y4Wm3IVY0
マミ「今日はQB遅いわね、ご飯冷めちゃう…」

杏子「何だよ久しぶりに温かい手料理が食えると思って来たら」

マミ「ゴメンなさい佐倉さん…もう少しだけ、ね?」

杏子「アタシは良いんだよ…食事様が可哀想なだけだ!」グギュルル…

杏子「………チッ!チッ!」ビンボウユスリ

マミ(は、早く帰ってきなさいよぉ、QBぇ…)ソワソワ



114 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/18(日) 22:50:31.87 ID:Y4Wm3IVY0
  居酒屋

QB「それはクーデターって事で良いのかな?鹿目室長の計画は」

詢子「ハハハ、大仰な言い方は止しとくれよ?んっんっ…」プハァッ♪

QB「…ふむ、それで僕にどんなメリットがあるんだい?」

詢子「そうだね2年後にアタシの今のポスト…ってのはどうだい?」

QB「2年で秘書室長か…悪くないね、それで僕にどんな願いを叶えて欲しいんだい?」

詢子「叶える…か、君の情報網で総務のすだれハゲを他所に飛ばす…ってお願いはどうよ?」ギロッ

QB「総務部長か…楽勝だね、ついでに役員も2人位ならオマケしても良いよ?」ニヤリ

詢子「ふふ…ったく、お見通し過ぎて怖い奴だね君は♪」ゴクゴク



116 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/18(日) 22:54:47.39 ID:Y4Wm3IVY0
  パトロール中

マミ「本当にごめんなさい佐倉さん、付き合わせちゃって…」

杏子「良いよ晩飯の礼だ、魔女狩りで済むならタダみたいなもんだし」

杏子「てかストック1個も無いのは流石に舐めすぎだろ?」

マミ「最近夕方はその忙しくて…って言い訳にならないわね」ショボン

杏子「料理作りに熱心なのは良いけどアタシ等の人生かかってるの忘れんなよ?」

マミ「そうね、命あっての美味しい物よね…あ、ここね!行きましょう!」


119 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/18(日) 22:59:53.20 ID:Y4Wm3IVY0
  歓楽街通り

詢子「いやぁ~君は若いのに中々肝が据わってるね!久兵衛く~ん♪」ヒック

詢子「これで酒が飲めたら言う事無しだよぉ~ん!あひゃひゃひゃ♪」

QB「真っ直ぐ歩く事も出来なくなるような非合理的なモノを飲むなんて訳が分からないよ」

詢子「意外とお子ちゃまだねぇ~♪久兵衛くんはwwwwwwwwww」

QB「ぁあ?…それは侮辱しているのかい?この僕を」ビキビキ

詢子「怒っちゃやーよ♪ほれほれホッペにチューしてやるから機嫌直せ~!」チュッ

QB「な、何をするだァーッ!!!」ドン!!



122 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/18(日) 23:04:16.47 ID:Y4Wm3IVY0
マミ「きゅ、QBぇ…?」

杏子「うわっ!?いつみてもキモッ!!馴れねー…」

QB「マ、マミ!こ、こんな時間にこんな所で何をしてるんだい!?」

詢子「んぁああ~~あぁ~……あふっ…」ムニャムニャ

マミ「何って…魔女退治に決まってるじゃないの、昔は一緒に回ってたコースでしょ?」

QB「え?あっ!そ、そうだね…マ、マミ!え~とソ、ソウルジェムを見せてくれないか?」

マミ「えっ?…さっきグリーフシード使ったばかりだから魔力は大丈夫よ」サッ

杏子「んー??…おいマミ!?また少し濁ってるじゃねーか!!」

123 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/18(日) 23:08:01.19 ID:Y4Wm3IVY0
QB(ぼ、僕の所為だ…マミの夕飯を手間の掛かる良い物に強制していた!?)

QB(自分がインキュベーターで無くなった事でソウルジェムの事を失念していた!)

QB(その為にマミの魔女狩りを疎かにさせてしまったんだ…もう少しで僕はマミを…)

QB「ぬぉぉおおおっ!!!!なんか今までで一番カチンとドタマキタでッ!!!」ゴッ!!

マミ(ひぃっ!?ヘッドバッドで怒り表明は新しくて怖っ!!)ジワッ!?


126 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/18(日) 23:14:59.35 ID:Y4Wm3IVY0
マミ「きゅ、…QBぇ?周りの人が見てるわ!?」オロオロ?

QB「くっ…マミ明日からは簡単な夕飯にして欲しい、お茶漬けとかでも構わないよ」

マミ「…私の料理はもう要らないのね?そこの女の人と食べてくる、からかな…」

詢子「ニェヒヒヒッ!……んがぁぁ…んごぉー…」

QB「い、いやそういう訳では…ちゃんと定時で帰るよ!?」アタフタ

杏子「どういう事だおい!さっきからじわじわ濁ってるじゃねぇか!?」


128 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/18(日) 23:19:14.81 ID:Y4Wm3IVY0
マミ「じゃあコンビニのお弁当買っておくから好きな時に食べたら良いじゃない!」フンッ

QB「ファッ!?!」ビキッ

QB「あんな豚の餌が食えるかッ!?簡単で良いからマミが作れば良いつってんだろッ!!!」

マミ「ぴっ!?」ビクッ!

杏子「アタシの主食を馬鹿にすんじゃねぇぇぇぇ!!!」ドゴォッ!!

QB「んんほっ!?!……」バタッ…

杏子「殺すぞ?」

マミ「ひ、ひょぇぇぇぇ…」ガクガク


133 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/18(日) 23:24:56.34 ID:Y4Wm3IVY0
QB(なんとかマミは魔女狩りと両立できる程度の夕飯の支度に理解を示してくれた)

QB(鹿目室長の件は翌週には実行したから月末の役員会議は大いに盛り上がるだろう)

QB(マミは相変わらず鹿目室長との仲を勘違いしているみたいだ…分からず屋め)イライラ

QB「マミィィッ!!地球人スーツを洗っといてくれ!!ハンドスポンジで丁寧にッ!!!」

マミ「そ、それだけは…うう、もぉイヤって言ってるのにぃぃぃ…」グスン

QB(マミはこの作業を一番嫌がる……楽しい♪)ニヤニヤ


138 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/18(日) 23:31:31.21 ID:Y4Wm3IVY0
  休日マミルーム

マミ「最近栄養が不足していると思うの…」オドオド

QB「いきなりだね、どうしたんだい?」

マミ「休みの今日は本気で料理を作りたいんだけど?」

QB「却下だね、夕食はパトロールの後に外食で良いよ…ねぇ?」ピキピキ

QB(どうやらマミと食事をすればある程度の美味しさが味わえるみたいだ)

QB(何故かは分からないがこれも感情の分類なのだろうか?)

マミ「むぅ……わ、分かったわよ」シブシブ



141 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/18(日) 23:37:34.54 ID:Y4Wm3IVY0
  夜マミルーム

QB「ふぅ食べた!食べた!まぁまぁの味だったじゃないか、ねぇマミ?」キュップ♪

マミ「そうね、私なんかが作るのより何倍も美味しかったわね…さすがプロよねぇ?」

QB「おや?…なんか引っ掛かる言い方だね?あるぇ?なんかイライラしてきたよ僕ぅ?」

マミ「……」プルプル

QB「今のもっぺん言ってみらっしゃぁぁぁッ!?!!」

マミ「なによッ!!!!!!」

QB「ふぇっ!?」ビクッ!?


146 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/18(日) 23:40:12.76 ID:Y4Wm3IVY0
マミ「私QBに料理ぐらいしか喜んで貰えるものが無いのよ!?」

QB「ひっ!」ビクッ

マミ「好きな相手に喜んで貰いたくて何がいけないのよ!!」

QB「ぴっ!」ビクッ

マミ「なによ!なんなのよッ!」

マミ「もぉッ!!!!」

QB(な、なななんだこの感覚!?…怖い?マミが?…違う、マミが僕を嫌う…?)


150 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/18(日) 23:42:42.20 ID:Y4Wm3IVY0
QB「だ、だけどマミ君は魔法少女だ…グリーフシードは君にとっての一番の栄養源?だろ」

QB「君が魔女になってしまう位なら料理なんて…外食でも手抜きでも良いよ」

マミ「私が作りたいって言ってるでしょ!?ほら見てソウルジェム!こんなに黒いわ!」

QB「え、ええ!!なんでこんな状態になってるんだよ!?」

マミ「これがストレスよ…最近色々あるのよ、まぁほとんどQB絡みだけどね!!」

QB「そ、そんなぁ…」



157 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/18(日) 23:52:01.80 ID:Y4Wm3IVY0
QB(それからは二つだけ生活が変わった、マミは毎日好きな料理を作る…とても嬉しそうに作る)

QB(地球人スーツは自分で洗う、水着のマミに体の洗い方を教えて貰った…何故か顔が熱かった)

マミ「今日はQBの好きなカニクリームコロッケよ♪さぁ頂きましょう!」

QB「ハフッ!ハフッ!ンまい!やっぱりマミの料理が一番美味しいよ!!」

マミ「うふふっポテトサラダ取り分けるわね♪」カチャカチャ

QB「うンまいっ!!おほぉ♪ワテをこれ以上感動させんといてや!!」ガツガツ


163 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/18(日) 23:58:15.62 ID:Y4Wm3IVY0
  5年後

QB(怒りの感情から始まって食で喜びを知り食を我慢して恐れを知った…)

QB(恐れる事で愛を知ってしまった僕は…人間になれたのかな?ねぇマミ…)


165 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/19(月) 00:01:37.88 ID:Vdp6jUZR0
  ジャングル

QB「参ったね…まさか地球人スーツが僻地ではこれほど使えないとは」

QB「ん!…やっぱり動かないかぁ、全関節の骨がほとんど折れてるね…」イライラ

QB「社長に付いて来るんじゃなかったなぁ…レアメタルの現場視察なんて」

QB「やれやれ…どうにかして帰らないと、新QBに新しいスーツを注文させなきゃね」

虎「グルルル…」

QB「おや?君は……虎だね!」



168 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/19(月) 00:05:04.78 ID:Vdp6jUZR0
QB「地球人スーツはほとんど有機物で構成されてるから肉の臭いに釣られたのかな?」

虎「ゴアァァォ゛…」

QB「まぁなんにしろこのままじゃスーツと一緒にご馳走様されちゃうね、よっと!」パージ!

QB「ふぅ、この姿になるのも久しぶりかな?最近は家でもずっとスーツだったしn」ガブッ

虎「ガッ、ゴリッ!モッチャ…」ガツガツ

QB(…あぁそうか、僕インキュベーターじゃ無かったんだったけ、僕を食べに来たのか…)


172 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/19(月) 00:08:40.80 ID:Vdp6jUZR0
QB(美味しいかい?美味しいは…嬉しいよね…マミ、――、…もう一度君達に)

QB(い、嫌だ…怖い…死にたくない、生きていたい!マミとあの子に!!あ、会うんだ!)

QB(…うぅ、もうほとんど食べられちゃった…そうかこれが絶望なんだね…)

QB(彼女達はこんな想いで、あぁ…退職金…お願いだよ…僕の、僕の家族を…)ピカッ

マミ「あら?QBのお茶碗にヒビが…やだ!もうミルクの時間!?」オギャァァ



176 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/19(月) 00:11:01.82 ID:Vdp6jUZR0
  それから2年

??「パーパ♪パーパ♪」

新QB「君には僕が見えるのかい?10年後にも見えたら何でも願いを叶えてあげるよ」

??「ケーヤク?」

新QB「君は…ああそうかそれで、悪いけど規則上君とだけは契約できないんだよね」

新QB「君ならまったく新しい魔法少女になれるかもしれないのに…規則だからね」スゥッ

杏子「おいおい一人でうろつくなよな!アタシがママに怒られるんだからな!」

??「パパ!!ケーヤク!オネガイ~♪」

杏子「オイオイ…物騒な言葉覚えやがって、はは父親譲りかよまったく」



180 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/19(月) 00:13:37.17 ID:Vdp6jUZR0
  マミルーム

マミ「佐倉さん今日はあの子の面倒ありがとう」

杏子「ん?良いって今日非番だし暇だったからな」

杏子「…生活はもう大丈夫なのか?」

マミ「QBの残してくれた預金や生命保険と会社の損害賠償で当面は大丈夫」

マミ「それにあの子が少しずつ大きくなる度にその存在に救われてるって実感するの」

杏子「そっか、まどかとさやかも心配してたからな、うん家族がいるんだしな…」



183 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/19(月) 00:16:02.16 ID:Vdp6jUZR0
杏子「……んで話変わるけど相変わらず変身できねぇのか?」

マミ「ええ、もう2年間ソウルジェムはリングのままで反応無し…もうただの指輪ね」

マミ「QBの…主人の首無し死体が発見された時とほぼ同じ頃からなのよね…」

杏子(でも見様によっちゃ光ってるようにも見えるんだよな、魔力とはちょっと違うような…?)

杏子「…それで久しぶりに遠方まで会いに行ったほむらはなんて言ってたんだ?」

マミ「そんな事出来るのは契約の願い位しか無いと思う…かしら?」

杏子「う~ん、それにしてもマミだけの為の願いってのもなぁ、誰の願いなんだか」



186 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/19(月) 00:20:43.28 ID:Vdp6jUZR0
杏子「まぁ良いじゃん結局人間に戻った…って事で良いのかな?」

マミ「分からないわ…一時的なものなのかどうかも、でも今は」

マミ(見つかったのは首無し…地球人スーツだけだし、もしかしたら…)

マミ「…うん、あの子とQBから初めて貰った…この指輪があるなら私は」キラッ

??「ママー!メーシ!メーシ!あくしろぉ!!」

マミ「はいはい♪今日の晩御飯は…パパの大~好きな―――」

187 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/19(月) 00:21:41.50 ID:Vdp6jUZR0
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   ノィ 廴彡1    '  /|  /   ヽ     .
   ノ从ハ  ,リ    |´/ ̄`| ′ ´ ̄`'从    :
     ノ从〃|    j,ム=ミ、|/   ,.ニ=ミ、 }   ;
        {{ 从  〃,'⌒c     ,'⌒c Y  /
         乂_∧  { ゝ- '   ,   ゝ- ' } ,.イ     
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