1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/02(月) 13:46:42.01 ID:AsLgAO6R0

――それは何週目かの世界での出来事。


まどか「見損なったよ、ほむらちゃん!」

ほむら「……え?」

まどか「そんな……、破壊力だけを重視したカスみたいな拳銃を愛用するだなんて!」

ほむらの手にしたデザートイーグルを指さし吐き捨てるように告げるまどか。

ほむら「ち、違うのまどか!?これはたまたまヤクザの事務所から盗んできただけで、私の趣味じゃないの!」





2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/02(月) 13:47:34.85 ID:AsLgAO6R0

まどか「そうなの?じゃあほむらちゃんが好きな拳銃って何?」

ほむら「え?」

ほむら(別にコレといってこだわりはないんだけど……)

まどか「ねぇ、何なのかな?」

ほむら(というか、名前とかよく知らないし……)

ほむら「えっと……。コレとか」

恐る恐る盾の中から取りだしたのはベレッタM92FSだ。

まどか「ほむらちゃん……」

ほむら「は、はい……」



3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/02(月) 13:47:59.76 ID:AsLgAO6R0

まどか「私、ほむらちゃんを信じてたよ!」

ほむら「まどか!」

抱き合う二人の少女。

まどか「やっぱり拳銃で一番大切なのは信頼性だよね!破壊力とか装弾数とか――、ましてやデザインで拳銃を選ぶ人なんて信じられないよね!」

ほむら「えぇ、まったくもってその通りだわ!」


4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/02(月) 13:48:28.42 ID:AsLgAO6R0

まどか「個人的にはコレ」

懐から拳銃を取り出すまどか。

まどか「コルト・ガバメントM1911A1の方が好みなんだけどね。もう古くて型遅れとか言う人もいるけど、未だ現役で使われているって事はそれだけ信用されてるって事だし」

ほむら「さすがまどか、堅実で素晴らしい思考だわ!」

まどか「うぇッへへへへ」




7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/02(月) 13:49:14.34 ID:AsLgAO6R0

マミ「古き良きものを理解してくれる。……私もようやく同好の志に出会えたのね」

ほむら「……巴マミ」

まどか「チッ」

まどかはあからさまな軽蔑の視線をマミに向け、

まどか「マスケット厨は喋らないでもらえます?」

マミ「ま、マスケット厨って……」

まどか「一発一発手込めで装弾時間が掛かる上に射程距離も短い、射撃精度も劣る。使われてた当時ならともかく、誰が好き好んで現在の戦場で使うんですか?そんなもの」

マミ「ひ、酷ッ」

さやか「はいはい、マミさんはちょっと下がっていてくださいねー」




9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/02(月) 13:50:27.39 ID:AsLgAO6R0

マミ「美樹さん……」

さやか「相変わらずの信頼厨ね、まどか」

まどか「さやかちゃん」

さやか「フルオートで連射出来るマシンピストルこそ至高の拳銃だって、いつも言ってるじゃない」

まどか「違うよさやかちゃん!その考えは間違ってるよ!」

まどか「マシンピストルなんて、弾をバラ蒔くだけで、反動は大きいし集弾性も低いんだよ!それならスコーピオンとか使った方が万倍マシだよ!」

さやか「言うじゃない、まどか!」

まどか「さやかちゃん!」

グロック18を抜きまどかに向けるさやかとコルト・ガバメントの銃口をさやかに向けるまどか。



10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/02(月) 13:51:00.38 ID:AsLgAO6R0

マミ「あ、あの……二人共、その辺で止めておいた方が……」

さやか「マミさんはあっちで火縄銃でも弄っていてください!」

マミ「ひ、火縄銃とマスケットは違うのよ……」

杏子「その辺にしときな」

まどか&さやか「その声は……。リボルバー厨のあんこ!」

杏子「ふん、見ちゃいられないね」

杏子は懐から愛用のS&WM19を取り出し、

杏子「おい、アンタ」

まどか「私……?」



12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/02(月) 13:51:27.18 ID:AsLgAO6R0

杏子「拳銃は信頼性が一番大切だ。って言うなら、なんでリボルバーを使わねぇ?ジャムる事もないリボルバーの方が信頼性が高いだろうが」

まどか「だってリボルバーって、総弾数が少ないしリロードにも時間が掛かるし連射性能もオートマチックに比べると低いし、引き金も重いし」

杏子「そりゃ、甘えってんだ!今アンタが言った事は全部努力でどうにでもなるもんだろうが!」

まどか「でも……!私達女の子だよ!そんな努力の仕方……、間違ってるよ!」

マミ「そもそも普通の女の子は拳銃なんか持ち歩かない……」

杏子「マスケット厨はカビ臭ぇから喋んな!」

マミ「か、カビ臭くなんかないわよ!?」


13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/02(月) 13:52:19.98 ID:AsLgAO6R0

さやか「そもそもマミさんからは愛銃に対する愛が感じられないだよねー」

マミ「あ、愛……?」

まどか「そうそう。魔法で作り出せるからって、すぐ使い捨ててるし」

マミ「だ、だって……単発式だし」

ほむら「魔法で高速の弾込めをするのじゃ駄目だったのかしら?」

マミ「それでもちょっと時間掛かっちゃうし……」

まどか「あ、じゃあ皆でマミさんの新しい武器を考えるなんてどうかな?」

杏子「お、良いな。マミも戦力アップになって良いだろ」

マミ「勝手な事言わないで!!」



15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/02(月) 13:53:06.36 ID:AsLgAO6R0

マミ「貴方達はマスケットをバカにするけど、マスケットだって充分現代式の銃に対抗出来るわ」

さやか「いやいや、それは無理っしょ」

マミ「あら?なんなら試してみるかしら?美樹さん」



19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/02(月) 13:55:52.62 ID:AsLgAO6R0

さやか「えー、勝敗が分かりきった勝負なんてつまらないですよマミさん」

マミ「そうかしら?――まぁ、そんな勝負で負けちゃうと負けた時に言い訳出来ないものね」

さやか「あれ?私今、挑発されてる?……やだなぁ、折角先輩の顔立ててあげようとしてたのに」

マミ「結構よッ!?」

互いに銃口を相手に向けた瞬間、他の者達も一斉に動いた。

まどかがマミに、ほむらがベレッタをさやかにデザートイーグルを杏子に、杏子がまどかに。

身動き出来ない状況の中、口を開いたのは一人有利な状況に居るほむらだ。




21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/02(月) 13:56:15.78 ID:AsLgAO6R0

ほむら「提案があるのだけど」

杏子「何だよ?」

ほむら「このままだと千日手でキリがないわ。そこで、改めてバトルロイヤル形式で勝負するというのはどうかしら?」

さやか「……バトルロイヤル?」

ほむら「えぇ、一切の魔法の使用禁止、ソウルジェムを狙うのも禁止、使える銃は一丁だけ、弾丸の補給は可、戦闘不能になったら負け。というルールでどうかしら?」

杏子「勝った者のメリットは?」

ほむら「今後、勝者の主張する銃を使い続ける。……というのはどうかしら?」

杏子「上等だ……!」

異口同音に全員の賛同を得たので、一般人に迷惑が掛からないように場所を山に移す事になった。



22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/02(月) 13:56:55.77 ID:AsLgAO6R0

QB「それでいきなり呼び出されて審判をやれだって?ワケが分からないよ」

ほむら「グダグダ言ってないで手伝いなさい。別にアナタを的にした射撃大会に変更してやっても良いのよ?」

QB「ヤレヤレ、君たち人間はいつもそうだ。――じゃあ、今から10分後に開始で良いね?」

全員が頷くと、それぞれ散会していく。




――そして10分後。

QB「さて、時間だね」

目の前にはほむらが置いていった信号弾の発射装置がある。

QB「これを押せばゲームスタートか」ポチ

BOM!!

発射装置を中心に爆発が生じ、それがスタートの合図となった。


23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/02(月) 13:57:31.64 ID:AsLgAO6R0

マミ「良かったわ。いきなりアナタと出会えるなんて……。ねぇ、美樹さん」

さやか「えぇ、ホントですねー。私もマミさんに直接引導渡してあげる事が出来て良かったです……よッ!!」

唐突にグロック18を抜き放ちマミに向けてフルオートでぶっ放すさやか。

さやかがそう出る事は予想していたのか、マミは焦った様子も見せず林の中に飛び込んだ。

さやか「逃がさない!?」

マミの後を追って林の中に飛び込んでいくさやか。

だが木々が乱立する林の中では、木が障害物となって弾丸を命中させる事が出来ない。


24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/02(月) 13:58:05.56 ID:AsLgAO6R0

さやか(……でも、条件は向こうも同じ、いや銃身が長いマスケットの方が不利な筈!)

そう考え、踏み入れた林の中さやかはマミの急襲を受ける事になる。

無警戒に通り過ぎようとした茂みの中から伸びたマスケット銃がさやかの手を払い、彼女の手から武器を弾いてしまったのだ。

さやか「しまった!?」

慌ててグロックを取りに行こうとするが、もう遅い。

後ろを振り向いた瞬間に銃底で後頭部に一撃を貰う。

さやか「ガッ!?」




26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/02(月) 13:58:34.84 ID:AsLgAO6R0

目の前に星が飛び散るような錯覚が見え、その場に崩れ落ちるさやか。

対するマミはさやかの上に馬乗りになると、銃口を天に向けさやかに愛銃を見せつけるように構え、

マミ「マスケットにはこういう使い方もあるのよ」

満面の笑顔で、銃底をさやかの顔に打ち下ろした。

さやか「ギャッ!?」

顔の原型がなくなるくらい何度も何度も銃底を打ち下ろすマミ。

衣装の一部が返り血で赤く染まってしまった事に眉を顰めながら立ち上がり、

マミ「ルールだものね。命だけは助けておいてあげるわ」

言うなり、さやかの心臓に向けて弾丸を発射した。

――美樹さやかリタイア。



28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/02(月) 13:59:16.98 ID:AsLgAO6R0

遠くから聞こえてくる乾いた銃声。

ほむら「決着が着いたようね……」

まどか「どっちが勝ったのかな?」

ほむら「多分、巴マミだと思うわ」

武器の性能の差に開きがあろうとも、それを補って余りある程に戦闘経験に差がある。

ほむら「マスケットを単なる銃としてしか見ていない美樹さやかに勝ち目は無いでしょうね」

まどか「ある意味、物凄くさやかちゃんらしいね」

ほむら「そうね……。そして私達の相手も来たようね」

茂みの隙間から見えるのはやって来る杏子だ。




32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/02(月) 14:00:20.43 ID:AsLgAO6R0

ほむら「じゃあ、作戦通りに――」

まどか「うん。気を付けてねほむらちゃん」

ほむら コクリ

ほむらはいきなり立ち上がると杏子に向けて発砲。

杏子「チッ!?」

横っ飛びに回避し応戦する杏子に対し、ほむらは逃げるように移動を開始した。

杏子「逃がすか!?」

スピードローダーを使用して次弾を素早く装填した杏子はほむらを追跡する為に駆け出した。

互いに走りながらのため、弾丸は当たらない。特にほむらは身を屈めるようにして弾の当たる面積を小さくするように窮屈な体勢で、更に後ろ向きに撃っているので目暗撃ちもいい所だ。





35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/02(月) 14:01:03.46 ID:AsLgAO6R0

杏子「ちょこまか逃げやがって……!」

毒突いた瞬間、杏子の足が何かを引っかけた。

杏子「ん?」

感じたのは微かな違和感。しかしそれは横薙ぎの暴力となって杏子に襲いかかった。

杏子「ナッ!?」

木の枝を利用したトラップだと理解した時には遅い。

辛うじて防御には成功したものの、彼女の身体は大きく後方に飛ばされていた。

杏子「クッ……、汚い真似してくれてんじゃん」

地面に手を着き立ち上がろうとした瞬間、彼女の身体は大きく上方に打ち上げられた。


36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/02(月) 14:01:26.46 ID:AsLgAO6R0

杏子「なんだッ!?」

蔦を編んで作られたネットによる捕縛のトラップだ。

杏子「クソったれ!」

脱出しようと試みる杏子だが、それより早く彼女に向けて弾丸が撃ち込まれた。

杏子「…………」

背中から腹を貫通するような弾道は、逃げて行ったほむらとは違う者の反抗だ。

ゆっくりと振り返る杏子の視界に居たのは桃色の髪の魔法少女。

まどか「ゴメンね杏子ちゃん」

謝罪しながらも、躊躇い無く連続で引き金を引くまどか。

杏子「……畜生。……二人がかりとか……狡いじゃんかよぅ……」

――佐倉杏子リタイア。


37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/02(月) 14:01:55.36 ID:AsLgAO6R0

まどか「これで敵は……」

ほむら「えぇ、おそらく巴マミ一人だけよ」

ほむら「彼女に小細工は通用しないと見た方が良いわ」

メンタルは弱いが、戦闘技術は高いのだ。

まどか「うん、分かってる。正面から対決した方が私達に有利だしね」

ほむら「えぇ、人数、武器共に私達の方が優勢だわ。――でも油断は禁物よ」

まどか「うん」




40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/02(月) 14:02:25.49 ID:AsLgAO6R0

そして開けた場所に出たまどかとほむらだが、そこは異様な空間となっていた。

草むらの中に突き刺さる無数の棒。

まどか「ほむらちゃん。……コレって」

ほむら「えぇ、槊杖ね。どうやら巴マミはゲリラ戦をご所望のようだわ」

まどか「どこかのキリングメイドみたいだね」

言うなり、ほむらの左肩が撃ち抜かれた。

ほむら「クッ!?」

まどか「ほむらちゃん!」

ほむら「伏せて!まどか」



43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/02(月) 14:02:56.52 ID:AsLgAO6R0

ほむらの言葉に従い、咄嗟に伏せたまどかの頭上をマスケット銃の弾丸が通過していく。

まどか「マミさん、本気だね……」

ほむら「えぇ、本気で狩りに来ているわ」

まどか「うん」

まどかとほむらが互いの銃底を軽く打ち合わせる。

まどか「死んじゃ嫌だよ」

ほむら「私は死なないわ。まどかも気を付けて」

まどか「うん」


44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/02(月) 14:03:45.09 ID:AsLgAO6R0

左右に散会して姿を現すまどかとほむら。

まず狙われたのは、既に負傷しているほむらだ。

放たれた弾丸がほむらの足に命中し、彼女から機動力を奪うが、その代償としてまどかがマミの居場所を特定していた。

まどか「そこだよッ!!」

七連続で放たれる弾丸。

僅かなタイムラグの後、木の上から人影が落下した。

まどか「……やったの?」

警戒しながら近づくまどか。


45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/02(月) 14:04:18.52 ID:AsLgAO6R0

しかし彼女の視界に映るのは、黄色い衣装の魔法少女ではなく、顔面の潰された青い衣装の魔法少女だった。

まどか「違うッ!?マミさんじゃない!」

マミ「えぇ、その通りよ」

聞こえてきた声と同時、木の上から舞い降りたマミが、銃剣を装着したマスケット銃をまどかの喉に突き立てた。

まどか「カッふ」

薄い笑みを浮かべながら銃剣を捻り抜く。

直後に噴出する真っ赤な血飛沫が、マミの衣装を汚していく。

ほむら「まどかァ――!!」



47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/02(月) 14:04:44.96 ID:AsLgAO6R0

怒りの形相で立ち上がるほむら。

ほむら「巴マミぃ――!!」

マミ「いい顔だわ、暁美さん。……でも、残念ね」

放つ弾丸を悠々と躱され、銃剣を右腕に突き立てられる。

ほむら「ぐぅうう!?」

更に引き金が引かれ、至近距離から弾丸が発射され、ほむらの右腕が宙を舞った。

マミ「ふふふ、安心なさい暁美さん。ここまで奮闘したアナタには特別にブラウン・ベスを使用させてあげるわ」

新たな弾丸を装填し、銃剣付きのマスケット銃をほむらの胸に突きつて告げるマミ。

ほむら「……お断りするわ、巴マミ」

力の入らない左腕でマスケット銃を抱え込むようにして動きを封じ、

ほむら「マスケット銃なんて古くさい物を使うくらいなら、石でも投げていた方がマシというものよ」

マミ「ッ!?四肢をぶち抜かれた後でも同じ事が言えるかしら!?」




49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/02(月) 14:05:24.18 ID:AsLgAO6R0

ほむら「その必要はないわ。――やって、まどか!」

言うなり、背後から心臓を撃ち抜かれた。

マミ「……あ……」

ガクリと脱力した拍子に振り返ったマミの視界に、左手で喉を押さえながら右手一本で硝煙のあがるコルト・ガバメントを構えるまどかの姿が映った。

マミ「生きて……、いたの……、ね」

常人ならば死ぬような一撃でも、魔法少女ならば辛うじてだが耐えられる。

マミの誤算は、対ほむら用の為に弾丸を温存していた事にあるだろう。

――巴マミリタイア。



51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/02(月) 14:06:05.09 ID:AsLgAO6R0

まどか「と言うわけで、私達が優勝したので武器を変更してもらうね」

ガクリと気落ちするほむら以外の魔法少女達。

まどか「さやかちゃんはコレ」

言ってさやかに手渡すのはグロック17。

まどか「さやかちゃんはバカスカ撃ちたいタイプだろうから、装弾数の多いのにしておいたよ」

さやか「いや、まぁ……。デザイン的には余り変わらないから使い慣れてるけど……」

まどか「次に杏子ちゃん。……は、そのままで」

杏子「え?良いのか?」

まどか「うん。信頼性はリボルバーの方が高いのは杏子ちゃんの言う通りだしね」

杏子「……アンタ良い奴だな!!」

まどか「うぇッへへへへ」


52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/02(月) 14:06:45.04 ID:AsLgAO6R0

まどか「で、マミさんはSIGのP226で」

マミ「え、ええ」

どこか複雑そうな表情のマミ。

ほむら「どこか嬉しそうね……」

マミ「そ、そんな事ないわよ」

さやか「実は皆と同じ拳銃を持てて嬉しいとか」ニヤニヤ

マミ「う……」テレテレ

さやか「図星ッスかぁ?」ニヤニヤ

ほむら(なるほど。最後の長饒舌はそれで……)

マミ「あ、ほ、ほら。皆、魔女が出たわよ!」

まどか「うんうん、じゃあみんなで魔女退治に行こうよ」




55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/02(月) 14:09:51.62 ID:AsLgAO6R0

俺たちの戦いはこれからだ。END

ここまでお付き合いいただきありがとうございました。


気が向いたら、魔法を使わない銃器のみのまどかSSでも書こうかな?と思っています。