1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/15(土) 01:03:11.49 ID:HmueTZHO0
P「あ!おい真!!」

真「プロデューサーのバカー!!」

P「……」

小鳥「……一体何をしたんですか?」

P「……いや、最近真に弁当を作ってやってるんですけどね」

小鳥「え?」

P「卵焼き作る時間なくて弁当に入れられなかったんですよ……そしたら……ああなって」

小鳥「……」

小鳥「は?」


6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/15(土) 01:09:54.74 ID:HmueTZHO0
P「いやですから」

小鳥「いや言ってることは分かるんですけど意味が分かりません」

P「と、言われましても……」

小鳥「……まぁ、とりあえずは真ちゃんを追いかけてきてください」

P「は、はぁ……」

小鳥「……」

小鳥「ぬああああん羨ましいもおおおおおん!!」

小鳥「何弁当って!!私もプロデューサーさんの手作り弁当食べたいわよ!!」

小鳥「青春しやがってこんちくしょう!!」

美希「ハニーの手作り弁当……?」

小鳥「あっ」


9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/15(土) 01:15:13.62 ID:HmueTZHO0
美希「小鳥、詳しく聞かせるの」

小鳥「いやぁ今日は天気が良いわねぇ」

美希「聞かせるの」

小鳥「はい」



P「……ったく、真のやつ、何処に……ん?」

真「……はぁ」

P「……真」

真「ひゅい!?ぷ、プロデューサー!?」

P「……ごめんな、卵焼き入れられなくて」

真「プロデューサー……」



11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/15(土) 01:20:03.62 ID:HmueTZHO0
P「……まぁ、その、なんだ。明日からは忘れないようにするからさ、機嫌直してくれよ……」

真「……ごめんなさい、プロデューサー」

P「ど、どうした?」

真「プロデューサーのことも考えないで、大嫌いなんて言っちゃって……」

P「……それは別にいいさ。気にするな」

真「でも……」

P「……じゃあ、明日からの弁当も美味しく食べてくれ。それでいいぞ」

真「……」

P「俺の作った弁当を食べてる時の、真の笑顔が好きなんだから、さ。な?」

真「……はい!」


13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/15(土) 01:23:49.00 ID:HmueTZHO0
美希「……許せんの」

美希「なんなのなのあの恋人みたいな会話は……」

美希「……ミキだってハニーのお弁当食べたいのに」

美希「真クン……ふ、ふふふ……」

美希「……なら、真クンのお弁当、ミキが全部食べてやるの!!」

美希「覚悟するの真クン!!ハニーのお弁当はミキのものなの!!」



真「ところで美希はあんなところで何をやってるんでしょうかね」

P「……さぁ?」



15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/15(土) 01:31:19.87 ID:HmueTZHO0
真「なんかハニーの弁当が云々とか聞こえましたけど」

P「……もしかして俺に作って欲しいのかなぁ」

真「うーん……?」



美希「こうしちゃいられないの」

美希「明日に向けて完璧なスケジュールを……」

千早「……あら、美希。何してるの?」

美希「あ、千早さん。実は」

千早「それは由々しき事態ね」

美希「まだ何も話してないの……」

千早「私も協力するわ」

美希「えっ」

千早「私もプロデューサーを食べたいわ」

美希「えっ」


18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/15(土) 01:35:41.41 ID:HmueTZHO0
真「千早が増えましたよ」

P「……なんか俺を食べたいとか聞こえたんだが」

真「えっ」



千早「……もとい、プロデューサーのお弁当が食べたいわ」

美希(冗談に聞こえないの……)

千早「というわけで美希、協力するわ」

美希「あ、あの千早さんは遠くで見守ってて欲し」

千早「協力するわ」

美希「はい。……なの」

千早「それじゃ、作戦を考えましょう」

美希(どうしてこうなったの)


23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/15(土) 01:41:46.88 ID:HmueTZHO0
P「俺喰われるのかなぁ」

真「いや流石にそれは……」

P「だってなんか怖いもん……悪寒がするもん……」

真「だ、大丈夫ですよプロデューサー!ボクが守ってみせます!!」

P「真……」

真「プロデューサー……」


千早「まずは真をこの世から消して」

美希「まずは落ち着いて欲しいの……」

千早「この方が手っ取り……」

美希「超えちゃいけないラインは考えるべきなの……」

千早「甘いわ美希。それはスタートラインでしか無いのよ」

美希(どうしたらいいのか分からないの)


真「なんかボクにも悪寒が……」

P「と、とりあえず事務所に戻ろうか……」

24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/15(土) 01:50:19.20 ID:HmueTZHO0
千早「……プロデューサーと真が移動するわ」

美希「千早さん、一つ約束して欲しいの」

千早「何かしら?」

美希「そのどこから出したか分からない包丁は捨てて欲しいの……」

千早「え?」

美希「え?じゃねーの!!危ないったら無いの!!」

千早「でも」

美希「でももへちまもねーの!!」

千早「……分かったわ」

美希(もう誰か助けて欲しいの……)



26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/15(土) 01:56:07.45 ID:HmueTZHO0
P「……ただいま戻りました」

小鳥「あら、プロデューサーさんお帰り……なんか、疲れた顔してますよ」

P「いや……なんか……」

小鳥「真ちゃんまで……」

真「いや……なんか……」

小鳥「?」

P「……こう、死神に目を付けられたというか……」

真「なんか……そんな気分です……」

小鳥「は、はぁ……」

小鳥(……もしかしたら、美希ちゃんのせいかしら)

小鳥(いやでもそこまでは……)

27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/15(土) 02:02:13.10 ID:HmueTZHO0
千早「ただいま戻りました」

美希「ただいま……なの」

小鳥(あっ)

真「プロデューサー……なんかまた悪寒が……」

P「……俺もする」

小鳥(こりゃアカンやつですわ……千早ちゃんのハイライトが消えてますわ……)

千早「……音無さん、どうかしましたか?」

小鳥「ひぇい!?な、何でもないわよ!?」

千早「……はぁ」

小鳥(あれはアカンって……)

28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/15(土) 02:07:29.15 ID:HmueTZHO0
小鳥「……美希ちゃん」

美希「……小鳥」

小鳥「何があったの?」

美希「……ハニーが真クンにお弁当を作ってるということが千早さんにバレたの」

小鳥(予想通り過ぎて笑えない)

小鳥(……ん?でも、それならプロデューサーさんが千早ちゃんにも作ってあげれば済む話じゃないかしら)

千早「……真」

真「はいぃ!?」

千早「ちょっと……話があるの」

真「え、いや、あの、えっと、その」

千早「……話があるの」

真「ぷ、プロデューサーぁ……」

P「こ、ここじゃ出来ないのか?」

千早「はい」

29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/15(土) 02:13:19.16 ID:HmueTZHO0
P「ど、どんな話なんだ?」

千早「……ちょっと、真に個人的な話ですよ?」

P「ひっ」

真「こ、今度じゃ……」

千早「それだと困るわね」

真「あ……あぁ……」

小鳥(プロデューサーさん!)コソッ

P(な、なんですか?)コソッ

小鳥(多分……というより、まず間違いなく、千早ちゃんはプロデューサーさんに弁当を作ってもらえなくてそれでああなってるんだと……)

P(えぇ!?)

小鳥(だから千早ちゃんにも作るって話をすれば……)

P(そ、そんな事で千早が収まりますかね?なんか殺気を垂れ流しにしてますけど……)

小鳥(いいから!してみてください!!)

30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/15(土) 02:18:03.32 ID:HmueTZHO0
P「あー、えっと……千早!」

千早「……なんですか?」

P「ひっ……い、いやだな、その……」

千早「早くして下さい」

P「え、えっと……そ、そうだ!なんかだな、千早に弁当を作ってやりたくなったんだよ!!」

千早「……何故ですか?」

P「い、いやそれは……」

美希「……み、ミキもバニーのお弁当食べたいの!千早さんもそうだと思うの!」

千早「……まぁ、確かにそうね」

P「な、ならさ。明日から作ってやるからさ、楽しみにしてくれよ!!な?」

千早「はぁ……」



32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/15(土) 02:23:06.83 ID:HmueTZHO0
小鳥「ほ、ほら良かったわね!プロデューサーさんの手作りお弁当よ!」

千早「……」

美希「こ、これでみんな一緒なの!」

P「俺の卵焼きは絶品だぞ!?食べたくないか!?」

千早「……分かりました。じゃあ、明日からお願いします」

千早「……命拾い、したわね?」

真「ひっ……あ……あぁ……」

P(……なんで)

小鳥(なんでプロデューサーさんの手作りお弁当で……)

美希(こんな事になったの……)

千早「……お弁当、楽しみにしてますね?」

P「お、おう!任せておけ!!」



34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/15(土) 02:28:08.91 ID:HmueTZHO0
真「はぁぁ……ボクだけの特権が……」

P「ま、まぁ……仕方ない、だろ……」

真「だけど……はぁ……」

P「……その代わり、こっそりと美希や千早よりも卵焼き、大きくしてやってるからさ、落ち込むなよ……」

真「……ありがとうございます、プロデューサー」

P「……バレないようにな」

真「はい……」


美希「なんかよく分からないけど結果オーライ……なの……?」

千早「確かに美味しいわ……プロデューサーの卵焼き……」

小鳥(結局私はコンビニ弁当……ははは……)


36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/15(土) 02:31:08.52 ID:HmueTZHO0
千早「ご馳走様でした」

美希「美味しかったの!」

P「お、おう!そうか!」

千早「……プロデューサー」

P「な、なんだ?」

千早「……私の分の卵焼きも、大きくしておいてくださいね?」

P「ひぃ!?」

真「?どうかしましたかプロデューサー」

P「い、いやなんでもないぞ!!」

P(……はは、ははは……)

37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/15(土) 02:34:47.76 ID:HmueTZHO0
P(……なんで、俺の作った弁当でこうならなきゃならんのだ……)

千早「ふふっ、明日のお弁当も楽しみね」

P(……)

P(……)

P(あっ。プロデューサー辞めよう。うん)

千早「無駄ですからね?」

P()



P(……なんでこうなったんだよぉぉぉ……)

38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/15(土) 02:35:31.70 ID:HmueTZHO0
終わり

なんで真を可愛く書こうとしたのにこうなるんだよ