1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/16(土) 00:04:46.59 ID:h0Dgbz5C0
プルルルルルル

響「……あ、もしもし春香? 響だけど」

響「明日暇か? 自分明日オフで、良かったら映画か買い物にでも行こうかと……うん」

響「うーん……ホントは千早とか真とかも誘いたかったんだけどみんな都合つかなくて……」

響「あ、ホントか? じゃあ10時に○○駅なー」

響「……うん、じゃあ明日!」

ピッ


2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/16(土) 00:07:23.46 ID:h0Dgbz5C0
【翌日 駅前】

響「……」

響「うーん……春香遅いな……電車遅れたりしてるのかな……」キョロキョロ

響(なるべく春香の家に近い駅にしたけど……まあ、それでも一時間以上かかるもんな……)

響「ふわぁ……」

響「……」ウトウト

チョンチョン

響「? ん、春香か……?」

春香「……」

響「……」


4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/16(土) 00:09:06.17 ID:h0Dgbz5C0
響「えっと……はいさい」

春香「……」サッ

響「……なんで喋らないんだ? っていうか」

響「なんなんだその……パンダの着ぐるみ」

春香「……」

響「えっ? 『私は春香じゃない』? 『代理で来たパンダのハルハル』?」

春香「……」コクコク

響(またわけのわからないことを……)

5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/16(土) 00:12:25.14 ID:h0Dgbz5C0
響「……一応訊くけど、なんで代理が来ることになったんだ?」

春香「……」

響「『着ようと思ってた服がことごとく洗濯されてた春香さんは傷心の余り部屋に引きこもってしまった』?」

響「……ようするに、それしか着る服無かったのか?」

春香「……」

響「いや、そこで黙られても……」

6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/16(土) 00:14:11.98 ID:MhNRUQWe0
支援

7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/16(土) 00:14:50.55 ID:h0Dgbz5C0
響「自分の記憶が確かならその着ぐるみ、ライブ衣装だった気がするんだけど……」

春香「……」

響「『私は着ぐるみじゃなくてパンダそのものだけど、春香さんは使わなくなった衣装をパジャマとして使ってた』?」

響「じゃあそれパジャマなんじゃないか?」

春香「……」

響「……」

8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/16(土) 00:18:28.05 ID:h0Dgbz5C0
春香「……」グイグイ

響「わかったよ……もうめんどくさいから行こうか、春香……」

春香「……」ピタッ

響「? どうしたんだ春香?」

春香「……」

響「春香?」

春香「……」

響「……おいで、ハルハル」

春香「……」トコトコ

響「…………」

15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2013/02/16(土) 00:32:11.97 ID:h0Dgbz5C0
響「どうする? 映画見てから買い物するか?」

春香「……」コクコク

響「そうだなー、今から見ればちょうどお昼くらいだもんな」

春香「……」

響「え? いや、笹がある食べ物屋さんはないんじゃないかな……」

春香「……」

響「……パンダは割と雑食だから何食べても良いんじゃないかな」

春香「……!」

響「うん、ホント」

10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/16(土) 00:21:49.16 ID:h0Dgbz5C0
……………

響「劇場版アイドルマスターのチケットを……」

受付「何名様でしょうか?」

響「高校生2人」

春香「……」クイクイ

響「?」



12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/16(土) 00:25:37.01 ID:h0Dgbz5C0
春香「……」

響「……」

響「……えっと、高校生一人とパンダ一匹なんですけど……」

受付「失礼ですが、お連れのパンダ様はおいくつですか?」

響「17です」

受付「でしたら高校生料金で大丈夫ですよ」

響「……あ、はい」

春香「……」


14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/16(土) 00:29:16.97 ID:h0Dgbz5C0
響「映画館で映画観るの久々だなー」

春香「……」ボフッ

響「あはは、この席の柔らかさが眠気を誘うんだよな」

春香「……」スヤスヤ

響「早いよ!」

響「とりあえず、飲み物とポップコーン買ってくるね」

春香「……」

響「え? いいよ。ここは自分の奢りだぞ! ふふん!」



16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/16(土) 00:34:13.85 ID:h0Dgbz5C0
…………

春香「……」

響(映画館に来たときに起こるシチュエーションで……)

響(狭い肘掛けの上で重なる手っていうのはありがちで……現在進行形でその状態になってるんだけど……)

春香「……」

響(……パンダの手なんだよなぁ)

春香「……」ニギニギ

響(……なんかすごいニギニギしてくるし)

響(落ち着かないなら脱げばいいのに……)


20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/16(土) 00:36:57.77 ID:h0Dgbz5C0
春香「……」モサモサモサモサ

響「……」モサモサモサ

春香「……」モサモサモサモサ

響「おー……」

春香「……」モサモサモサモサ

響「ふわぁ……」

春香「……」モサモサモサモサ

響「すぅ……すぅ……」

春香「……」



響「なかなか面白かったなー」

春香「……」コクコク



22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/16(土) 00:40:03.12 ID:h0Dgbz5C0
響「いい感じにお腹空いてきたな」

春香「……」クイクイ

響「ん? 『ホントに笹以外も食べていいのか』って?」

響「うん。さっきも言ったけどパンダって案外雑食だから何食べても良いんじゃないかな。っていうかポップコーン食べまくったしな」

響「……自分に確認取るくらいならパンダやめればいいんじゃ……」

春香「……」

響「あ、うん……もう何も言わないぞ……ごめん」

25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/16(土) 00:44:11.43 ID:h0Dgbz5C0
【ファミレス】

響「なあ、ハルハル。これから服買いに行かないか?」

春香「……」コクリ

響「あ、行くんだ」

春香「?」

響「パンダに服は必要ない、とか言い出すかと思って」

春香「……」

響「『あくまで春香さん用に買っていくだけ』? あ、あぁ、そう……」

26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/16(土) 00:46:25.28 ID:h0Dgbz5C0
【デパート】

響「……このカーディガンなんか良さそうじゃないか? 春香に似合いそう」

春香「……」

響「あ、こっちのスカートも良いなぁ。やっぱり淡い色の方が……」

春香「……」クイクイ

響「?」

春香「……」

響「試着? でもこれ春香用……いや、良いんだけどさ……」

響(ついにパンダ飽きたのかな?)


28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/16(土) 00:49:54.48 ID:h0Dgbz5C0
春香「………」

シャーッ

響(それにしても……今日の春香は一段とわけわからないなぁ……)

響(洗濯しちゃって服が無いって言ってたけど……持ってる服、そんなに少ないはずないもんなぁ……春香オシャレさんだし……)

響(絶対意図的に着てきたんだよな……アレ……)

響(ま、何でもいいか。どうせここで着替えちゃえばいつもの春香に……)

シャーッ

春香「……」

響「ちょっと待って。カーテン閉めて。早く」


30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/16(土) 00:52:55.53 ID:h0Dgbz5C0
シャーッ

春香「?」

響「ごめん。予想外で思わず取り乱しちゃったぞ……いや、薄々嫌な予感はしてたんだけど」

響「まさか着ぐるみの上に服を着るとは」

春香「……」

響「『何度も言うけど着ぐるみじゃない』……うん、ごめん、そうだったな」

響「それにしたって、カーディガンとスカート身につけたパンダは衝撃的だぞ」

響「……一旦脱ごうかそれ。ハルハルには似合わないし、(着ぐるみのせいで)パッツンパッツンだし」

春香「……」

響「『でも気に入ったから買う』? 『せっかく響ちゃんが選んでくれたから』? そ、そう……良かった」

31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/16(土) 00:56:08.67 ID:h0Dgbz5C0
…………

響「事務所に顔出してみようか」

春香「?」

響「いや、予定は終わらせちゃったし、この後何もすることなくなっちゃったからなー」

響「カラオケでも行こうかと思ったけどハルハルは歌えないもんな」

春香「……」

響「『パンダなりに盛り上げてみせる』? いや、気持ちはありがたいけどまた今度ね」

32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/16(土) 00:59:28.95 ID:h0Dgbz5C0
春香「……」トコトコ

響(みんなどんな反応するかなーってちょっと楽しみだけど……)

響(ライブ衣装だったんだから別に驚きもしないか……)

響(……私服だって言ったらびっくりするかも知れないけど)


………………

小鳥「あら? 響ちゃんパンダなんていつ飼い始めたの?」

響「」

33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/16(土) 01:03:40.86 ID:h0Dgbz5C0
美希「また新しいペット? すごいねー。部屋狭くないの?」


貴音「春香……? あ、いえ、失礼しました。気配が似ていたものですから……真、可愛らしい熊ですね」


伊織「響、ワシントン条約って知ってる?」


やよい「パンダってすごい食費がかかるって聞きました! よかったらこのもやし、足しにしてください!」


雪歩「ぱ、ぱ、パンダはネコの仲間……ネコの仲間……ネコの仲間…………やっぱりイヌ亜目だから無理ですぅ!」


千早「妙に肉付きの良さそうなパンダね」



35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/16(土) 01:08:30.55 ID:h0Dgbz5C0
………………

響「なんでだよ!!!」バンッ

春香「……」シャキシャキシャキ

響「知ってるよワシントン条約! 密輸入したわけじゃないよ!」

春香「……」シャキシャキシャキ

響「一人残らずパンダだと認識するってどういうことだよ!!」

春香「……」シャキシャキシャキ

真「ごめん、何がなんだか僕にはわからないよ……」



37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/16(土) 01:11:39.38 ID:h0Dgbz5C0
真「後、さっきから春k……ハルハルがもやしを生で食べてるけどいいの? 大丈夫なの?」

春香「……」

真「?」

響「『やよいのもやしは新鮮だから大丈夫』って」

真「そ、そう……」

春香「……」クイクイ

響「え? 『事務所は暖房効き過ぎてて暑い』? もうそれ脱ごうよ……」

春香「……」

響「だからそこで黙るのはずるいぞ……」

真(僕にはずっと黙ってるようにしか見えないよ響……)

38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/16(土) 01:16:09.21 ID:h0Dgbz5C0
響「……ハルハルが外に出たがってるからもう行くね」

真「うん……よくわかんないけど頑張って」

春香「……」トコトコ

ガチャ バタン

真「……」


『えー、ここで臨時ニュースをお伝えします』

『先ほど○○動物園でおきた動物の脱走事件において、○○動物園は逃げ出した動物の捕獲に人員を割き、一刻も早い解決に全力を注ぐと……』


真「…………」

39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/16(土) 01:19:33.29 ID:h0Dgbz5C0
響「どうする? また適当に洋服でも見に行くか?」

春香「……」ニギニギ

響「……手、つなぐのは良いんだけどニギニギするのやめてくれないかな……」


「いたっ!!」


響「?」


ゾロゾロ

男C「どうするんだ? 三人で特攻するのか?」

男A「いや待て! 下手に威嚇すると隣の子が危ねぇだろ!」

男B「えーと、そこのお姉さん、そのパンダから速やかに離れてくださーい」


響「?? えっと……」



41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/16(土) 01:25:02.15 ID:h0Dgbz5C0
春香「……」

春香「……」ダダッ

響「あ! は、春香!? どこ行くんだ!?」


男C「逃がさないよ☆」サッ

男A「待て待て! 一般人に当たったらどうすんだ!」

男C「安心してくれ。これでも子供の頃の夢はスナイパーだったんだ☆」

男A「二十歳過ぎて子供の頃の夢引きずってんじゃねえよ! いいから下ろせ!」


響「い!? じゅ、銃!?」

春香「……」

響「え? 『あれは実銃じゃなくて麻酔銃』? どっちにしろ怖いよ!」

42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/16(土) 01:28:07.04 ID:h0Dgbz5C0
………………

響「ぜぇ……ぜぇ……ま、撒いたかな……」

春香「……」

響「なんなんだあいつら……? なんか春香を狙ってるみたいだけど……」

春香「……」

響「『人違いならぬパンダ違いだと思う』? 何言ってるんだ……?」

響「よ、よくわかんないけど、その着ぐるみが原因ならもう脱いだ方が良いんじゃないか? なんか遊んでる場合じゃないみたいだぞ」

春香「……」

響「え……?」

響「その下……下着のみなの?」

春香「……」コクリ

響「……」

春香「……」



44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/16(土) 01:32:55.81 ID:h0Dgbz5C0
響「チクチクしないの?」

春香「……」

響「『ちょっと』じゃないよ! 絶対地肌に擦れて痛いよ!」

響「あー! さっきシャツも買っておけば良かった!」

春香「……」

響「え……い、いや謝らないでいいよ……」

響「自分もなんだかんだで……面白がってたとこあるし……」

春香「……」

45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/16(土) 01:35:50.10 ID:h0Dgbz5C0
響「と、とにかく、自分が着替え買ってくるから春香はここに隠れてて」ダダッ

春香「……」


男A「くそっ! どこに逃げたんだ!」

男B「こっちの路地に入っていったのを見たって人が……」


春香「……」

46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/16(土) 01:39:42.34 ID:h0Dgbz5C0
……………

響「はぁ……はぁ……」


「ねぇねぇ、ニュース観た?」

「ああ、あれ? ○○動物園からパンダが脱走したってやつ」


響「」ピタッ


「捕獲隊がこの辺まで捜索に来てるらしいよ」

「嘘!? じゃあそこら辺にパンダがうろついてるかもしれないってこと?」

「あははは! まっさかー!」


響「……」

響「なるほど……」

47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/16(土) 01:43:56.92 ID:h0Dgbz5C0
………………

…………

……

響「ぜぇ……ぜぇ……は、ハルハル! 買ってきたぞ……はぁ……!」

響「……あ、もう春香でいいのか」

響「は、春香ー!」

響「……」

シーン

響「ど、どこ行っちゃったんだ……?」


<ウオォォォォ マテコラァァァ


響「!」

響「くそっ!」ダダッ

48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/16(土) 01:48:05.64 ID:h0Dgbz5C0
春香「……」ヒョイヒョイ

男A「な、なんつーすばしっこさ……!」

男B「檻の中より断然活き活きしてるよねー。体型も別の生き物かと思うくらいスリムになってる気がするし」

男C「なあ……このまま逃がしてやった方が……あの子のためなんじゃないかな……」

男A「バカ言うんじゃねぇ! 大都会東京に野良パンダ生み出してどうすんだ!」

春香「……」

春香「!」ズルッ

春香「……!」ドンガラガッシャーン

男A「しめた! 何もないところで転びやがった!」

男B「あちゃー、痛そう」

49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/16(土) 01:51:25.90 ID:h0Dgbz5C0
春香「……」ヨロヨロ

男A「麻酔銃構えろ!」

男C「オッケー☆」サッ


響「ちょ、ちょっと待ったぁぁぁ!」


男ABC「?」

響「ま、待って……撃たないで……ぜぇ……ぜぇ……」

男B「あれ? お姉さん、さっきパンダの隣にいた……」

男A「撃たないで、って……どういうことだ?」

響「あ、あれ……お兄さんたちが探してるパンダじゃないぞ……」

50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/16(土) 01:54:31.53 ID:h0Dgbz5C0
男C「えっ? じゃああの子は別のパンダってことか?」

男A「待て待て。こんな街中にパンダが二匹もいてたまるか」

響「っていうか、あれはパンダですらないぞ!」

男B「え、ホント?」

春香「……」

男A「嘘つけ! どっからどう見てもパンダじゃねぇか!」

響「どっからどう見てもパンダじゃないよ!!」

響「仮にパンダだとしても、自分の友達のハルハルだよ!」

男A「ほら見ろ! やっぱうちのパンダじゃねぇか!」

響「えっ?」

男A「えっ?」



52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/16(土) 01:57:10.10 ID:h0Dgbz5C0
響「??」

男A「……」ガサゴソ

男A「ほら、これがうちから脱走したパンダの情報」

響「……」ペラリ

響「ジャイアントパンダのハルハル……五歳……」

響「えぇぇぇ……」

男A「何で俺がそんな嫌そうな顔されなくちゃいけないんだよ……」

53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/16(土) 02:00:12.84 ID:h0Dgbz5C0
響「偶然名前が一緒なだけだぞ……ホントだぞ……」

男B「なんかお姉さん疲れてない? 大丈夫?」

男A「そんな偶然あってたまるか!」

響「うぅ……どうすれば……ん?」

響「五歳の……オス……?」

男C「どうかしたのかい?」

響「……あ、あの子はメスだぞ!」

春香「……」


55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/16(土) 02:04:09.33 ID:h0Dgbz5C0
男A「んー……つってもなぁ……ぱっと見じゃパンダの性別なんてわからねぇし」

響「うぐぐ……」

響「……もう、こうなったら……!」

男ABC「?」

響「……」ツカツカ

響「春香」ガシッ

春香「?」

響「それ脱ごう! 今ここで!」


57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/16(土) 02:07:54.73 ID:h0Dgbz5C0
響「ビンタされた……いひゃい……」ヒリヒリ

男A「だ、大丈夫か?」

響「なんであの手であんな鋭いビンタできるんだ……」

春香「……」

男A「わかったわかった。あれがパンダじゃないってのは認めねぇが、あのパンダがお前の友達だってのは認める」

男C「君の友人……友パンダってことだね☆」

響「釈然としないけど……ありがと……」

58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/16(土) 02:11:41.68 ID:h0Dgbz5C0
男B「じゃあ早く捜索続けようよー。サボってるの見つかったら園長に怒られちゃうよ」

男A「おう……」

響「あの……ごめんなさい、混乱させちゃって……」

男A「こっちこそ悪かったな。……今そのパンダ連れてうろうろしないほうが良いぞ。じゃあな」

ゾロゾロ

響「……」

春香「……」ポン

響「……『響ちゃんは私の命の恩人アル』じゃなくて。今更中国っぽさ出さなくてもいいぞ……」

59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/16(土) 02:15:48.46 ID:h0Dgbz5C0
響「帰ろうか……自分、もう今日は疲れ切ったぞ……」

春香「……」クイクイ

響「『ごめんね。今度はパンダじゃないのにするね』?」

響「春香……」

春香「?」

響「春香んちの着ぐるみ、全部没収していいか?」

春香「」


【765プロ】

ハルハル「……」ノソノソ

貴音「おや? 響の熊……ですか? 先ほどと雰囲気が違うような……」

真「……もしもし○○動物園ですか? 逃げ出したパンダが……はい、大至急お願いします」


終わり