1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 02:32:33.36 ID:X069GRoR0
ー数日前ー

キンコンカンコンー
男「よし…終わったぁー……」

幼馴染「おーい!男く~んっ!いっしょに帰ろう~!」

男「おぉー、じゃあ帰るかな」

女友「あ、男くん。帰る前にちょっと…イイ?」

男「ん?どうかしたのか?」

女友「うん…ちょっと来て…」

幼馴染「?」

男「あ、わりぃ…ちょっと行ってくる。先に帰っていてイイぞ」

幼馴染「えっ!…あ…うん…」

幼馴染「(なんの話するんだろ…)」



6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 02:33:44.75 ID:X069GRoR0
男「どうしたんだよ」

女友「あっ…その…えっと…」

男「?」

女友「じっ…実はわたし………男君の事が好きっ!!!」

男「え…」

女友「.../////」

男「……う、うん…」

女友「……」ウルッ

男「ちょっ!泣くなよ!」

女友「いや…だって…」ウルウル

男「…実は俺もさっ…女友の事…好きだぜ…」

7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 02:34:37.23 ID:X069GRoR0
女友「!?……ほんとうっ?」

男「あぁ…」

女友「嬉しいっ!」ガバッ

男「おいおいっ!…」

女友「ねぇ?男くん…」

男「ん?なに?」

女友「今から男くんの家に…行ってもいいかな?」

男「あぁ…いいよ」

女友「やったぁっ!」ギュッ

男「ハハッ…じゃあいっしょに帰るか」

女友「うんっ!」



12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 02:39:04.24 ID:X069GRoR0
幼馴染「はぁ…一人で帰るのはやっぱりちょっと寂しいな…」

幼馴染「女友ちゃん…男くんとなんの話してるんだろ…」

幼馴染「男くんにはこれも渡したかったのにな…」

幼馴染「後で男くんの家に行ってみようかな…」

幼馴染「うんっ!そうしよう。きっとこれを見たら男くんも喜んでくれるよねっ!!」



男「ただいまぁー」

女友「………」

男「どしたの?入らないの?」

女友「いや…その…幼馴染ちゃんはいいの?」


14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 02:45:38.08 ID:X069GRoR0
男「幼馴染?…なんで?」

女友「えっ!?…だって…もうあなた達…出来てるのかなって…」

男「…幼馴染は昔からの付き合いだからな…高校も同じになるとは思わなかったけど…でも違うよ………俺は女友が好きだ」ソッ

女友「………///」

チュッ

男「……上がりなよ…」

女友「……うん…」



幼馴染「よし…そろそろ帰ってるかなぁ~」

幼馴染「でも…喜んで……いや、喜んでくれるはずっ!頑張って作ったんだもんっ!」

幼馴染「迷ってちゃダメだっ!行こう‼」ダッ



17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 02:54:53.36 ID:X069GRoR0
「………ん………」

「.………ぁ………ぅ」

「クチュ……………………クチュッ」



幼馴染「……着いた」

幼馴染「よしっ!行こう‼」

ピーンポーン

女友「………人?」

男「誰だろ…ちょっと見てくる」

ガチャ

幼馴染「あっ!男くん!……今イイ?」

男「幼馴染か…いや…ちょっと今は忙しいんだ」

幼馴染「そっか…」

男「わりぃな…」

18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 03:01:32.22 ID:X069GRoR0
幼馴染「あのさっ…これ作ったから食べて…」

男「ん?なにこれ」

幼馴染「チョコ…」

男「おぉっ!俺がチョコ好きなの覚えててくれたんだな!サンキューッ!」

幼馴染「…今上がれない…よね…」

男「……あぁ…折角来てもらったのになんも出来なくてごめんな…」

幼馴染「いいのっ!気にしないで…じゃ、また明日ねっ!」

男「おう、じゃあな」カチャ…

幼馴染「……?」

男「…どうした?俺の足元なんか眺めて」

幼馴染「それ…女友ちゃんの靴?」

男「え?いやっ違う…その……母さんのだよっ!」

幼馴染「………へぇ」




23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 03:08:04.99 ID:X069GRoR0
男「じゃあまた明日なっ!」ガチャン

幼馴染「……」



女友「誰?」

男「幼馴染…」

女友「あっ……何だったの?」

男「チョコを届けに来てくれたんだ」

女友「へぇ…幼馴染ちゃを…料理上手だもんね…」

男「…食べようぜ」

女友「いや…わたしはいいわ…男くんの為に作ったんでしょ…」

男「いいよ、この量を一人で食べるなんて大変だし」

女友「でも…幼馴染ちゃんは…」

男「いいから…」

女友「…じゃあ…」

24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 03:14:45.65 ID:X069GRoR0
「……………」

「……………いぃだろ…」

「…………まだ初日だし………」

「………ん………ぁっ………」


ピーンポーン


男「…ったく…誰だよ…毎度毎度………ちょっと見てくる…」

女友「…うん」

男「はーぃ………あれっ?」

男「誰もいねーじゃん…」

パリンッ!

女友「キャアアアアアアア!!!!」

男「!?」




26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 03:20:40.57 ID:X069GRoR0
男「どうしたっ?」

女友「…窓が…」

男「うわっ!こりゃひでぇな…」

女友「これが…当たって…多分…」

男「…石か?………いや、違う…」

「チョコ美味シカッタ?」

男「…」

女友「…なによぉ…これぇ…」

プルルルルルッ!!!!

男「っ!…俺の…携帯…」

【着信 幼馴染】

女友「…出るの?」

男「あぁ…」ガチャ

男「もしm「やっほーっ!」」

27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 03:25:23.18 ID:X069GRoR0
幼馴染「ごめんねーっ!こんな時間に電話なんかしてー」

男「何のつもりだよ…」

幼馴染「………感想を聞きたくてさ」

男「危うく怪我するとこだったんだぞっ!」

幼馴染「…………」チッ

男「!?」

幼馴染「なーんだ…怪我なかったんだ」

男「おい…どうしたんだよ…幼馴染」

幼馴染「……どう?二人で食べたチョコ」

男「なんでそれを知ってるんだっ!」

幼馴染「アハッ!だって見てたもんっ!」

幼馴染「二人が    い声だしながらお話ししてるのも、ぜーんぶ」




30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 03:31:25.34 ID:X069GRoR0
男「一体どこから…」

幼馴染「そんなのどうでもいいのよ」

男「答えろっ!」

幼馴染「そんな大声出さないでよ、キーキーうるさいから」

幼馴染「今から男くんの家に行くね」

男「…警察を…」

幼馴染「いいの?…男くんのした事…全部バラすよ?」

男「…えっ?」

幼馴染「いいのかなぁ~…こないだ隣町のコンビニで…」ニタァ

男「ぐっ…」

幼馴染「ねぇ…ここ、開けてよ」

男「!…ま、まさか…もう」



ピーンポーン


31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 03:37:33.76 ID:X069GRoR0
女友「……」

男「………」


ピーンポーン

ガシャンガシャン


女友「…どうしよ…」

男「とりあえずそのクローゼットに隠れろっ!」

女友「うんっ」ダッ

男「……おい」

幼馴染「ん?なーにー?」ガシャンガシャン

男「なんで…こんな事をするんだ…」

幼馴染「……」ピタッ

男「お前とは十七年間の付き合いだろ…なんで…」



32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 03:42:32.39 ID:X069GRoR0
幼馴染「………だからこそよ」

男「!?」

幼馴染「だからこそ…突然女を連れてイチャイチャしてたのが信じられなかったのよ」

男「………そんな…」

ガシャンッ!

女友「!!!」ビクッ

幼馴染「ねー開けてよーー女友と話がしたいだけだからぁーーーーー」ガシャンガシャンガシャンガシャンガシャンガシャンガシャンガシャン

男「…ダメだ」

幼馴染「…」ピタッ

幼馴染「そっか…じゃあ仕方ないよね」

男「?」

プッ……………ツーツーツー

男「…」

パリンッ!




34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 03:51:17.10 ID:X069GRoR0
男「ま…さか…」

女友「リビング…から?」

プルルルルルッ!

女友「…私のだ…」

男「俺が出るっ!」ピッ

幼馴染「女友ー?」

男「…俺だ…」

幼馴染「…なんだ…男か…あんたには用はないのよ」プツンッ

女友「…うぅ…」ガタガタッ

ガチャンッ!ドチャンッ!ガシャーン!

男「幼馴染…」

女友「…なんで…幼馴染ちゃんはこんな事を………」

男「多分…俺らの事をよく思ってないだと思う…」

女友「だとしても…いくらなんでもやりすぎよ…」

男「あぁ…」



36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 03:58:07.00 ID:X069GRoR0
トントントントントントンッ

男「…階段か…クローゼットの扉を閉めろ…」

女友「うん…」ギーッ

トタトタトタ……ガチャ

男「よぉ…」

幼馴染「こんばんわ」

男「散々荒らしてくれたみてぇだな…」

幼馴染「アハハッ、怒らないの?」

男「あいにくそこまで気が回らない状況なんでね…」

幼馴染「…はっ…あっそう」



幼馴染「あの女のにおいがする…」



41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 04:07:08.47 ID:X069GRoR0
男「……お前の目的はなんだ…」

幼馴染「…そうね~…女友を」

シャキッ

幼馴染「滅多刺しに殺してやるの」

男「その斧でか?」

幼馴染「でもこれならクローゼットの扉位、簡単に壊せるでしょお?」ニヤァ

男「!?…」

幼馴染「材木といっしょにぐちゃぐちゃになって死にたくないならさぁ、出てきなよぉ」

シーン

男「ぐっ…」

幼馴染「あれぇ、そっかぁ!そんなに無惨に死にたいんだねっ!」ブンッ

ガチャンッ!バキン!





42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 04:13:43.41 ID:X069GRoR0
女友「……」ガタガタッ

幼馴染「こっちじゃなかったのかぁー」

幼馴染「じゃあこっちだねぇ!」ガラッ

女友「ハァ…ハァ…」ビクビクッ

幼馴染「アハハハッ!こりゃいいやっ!…そんなに怖かったのぉー?お漏らしなんかしてぇ」

女友「おね…がい…やめて…私がわる……かっ………」ビクビク

幼馴染「もう遅いよ…わたしがあなたの腸を引きずり出す事はもう決まった事なの…」

男「なんだと…」

女友「いゃぁあああ!お願いやめてぇええええ!」

幼馴染「じゃあね…」ブンッ

男「やめろぉ!俺がっ!悪かった!」

ピタッ




44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 04:19:27.38 ID:X069GRoR0
幼馴染「………」

男「ハァ…俺が……悪かった……」ハァハァ

女友「うっ……おぇええ……」ベチャベチャ

幼馴染「何?今更命乞い?さっきまでの強気はどうしたの?」

男「俺が…お前を………裏切ったからだろ…」

幼馴染「………そうだね…あんたは私を裏切った」

幼馴染「でもね…それだけじゃないの」

幼馴染「前さぁ…私達の学校で女の子が二人死んだよねぇ」

男「……あぁ」

幼馴染「その二人…覚えてない?」

男「よく覚えてるよ…彼女らにはチョコを貰ったから…………!」

男「まさか………」


45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 04:25:18.72 ID:X069GRoR0
幼馴染「あれぇ?チョコを貰っただけだっけぇ?」

男「………」

幼馴染「女友ちゃん?…起きてる?」

女友「うぅ…ぇ……」ビクビク

幼馴染「あらら、全部出しちゃったのかなぁ」ガチャ…

女友「おきて………ま………す」

幼馴染「女友ちゃんさぁ…さっき男くんと   したよねぇ?」

女友「……そ…れは…」

幼馴染「したよね」

女友「は…い」

幼馴染「まだ付き合って半日でしょ?早いと思わない?」

女友「確かに…」

幼馴染「じゃあ今からいう事をよ~く聞いてねっ!」

男「…やめろ…頼む…」



47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 04:34:06.81 ID:X069GRoR0
幼馴染「男くんはね、女友ちゃんと   したいから付き合ってるだけなんだよっ!」ニヤァ

女友「!?」

男「………」

幼馴染「さっきいった女の子二人とも、バレンタインにチョコを貰ったその日に仲良く   したんだよぉ」

女友「そんな…」

幼馴染「結局やりたいだけなんだよねぇ~…でしょ?男くん」

男「違うっ!断じて「言い訳がましいなぁ」」

幼馴染「でないと私はあの二人を殺してないよ」

幼馴染「それにしてもあの二人はしつこかったなぁ…」

幼馴染「腕をもいでも目をえぐってもまだ生きてるんだもんっ!びっくりしちゃったぁ」


50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 04:39:57.43 ID:X069GRoR0
男「この…人殺しっ!」

幼馴染「男くんには言われたくないよ…女を持て遊びやがって」

幼馴染「二人とも泣きながら言ってたよ…男くんが好きなだけだって…」

幼馴染「なんで…なんで……私とはしてくれなかったの?」

幼馴染「ずっといっしょでっ!遊ぶのも、学校から帰るのもいつもいっしょでっ!なのに….なんでチョコを貰ったり….告白されただけで…」

男「……すまなかったよ…」

幼馴染「……」

男「俺が………悪かった…」

幼馴染「……いいのよ…今はもう…」

男「え!?……いや…でも…」

幼馴染「言ったでしょ?私が用があるのは女友だって…」ニタァ











53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 04:52:13.99 ID:X069GRoR0
男「なんでっ!?俺が悪いだろっ?俺を殺せよっ!」

幼馴染「…………」ガチャ…

女友「うぅ……」ビクビク

幼馴染「ねぇ…女友」

女友「………?」

男「頼むっ!やめてくれぇ!女友は何も悪くないっ!お前とだって…やってやるからよぉっ!」

幼馴染「………ねぇ?今の聞いた?」

幼馴染「私がチョコをあげたのは確かに男くんとやりたかったから…だけど」

幼馴染「結局男くんは女であれば誰でもいいのね」

男「!?」

女友「…………」








54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 04:56:31.58 ID:X069GRoR0
幼馴染「これがこの男の正体よ」

女友「信じられない…私の気持ちを…弄んだってわけね…」

男「違う…誤解だ…」

幼馴染「あれ?もう声に覇気がないなぁ…嘘だってバレバレだよぉ」

幼馴染「女友ちゃん…これ使いなよ」スッ

女友「……斧……」


「これであいつを滅多刺しにしちゃってよ」







55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 04:57:18.55 ID:X069GRoR0
幼馴染「ね?」ニコッ

男「!?」

女友「うん…」

男「おい…頼む…やめてく…」

女友「…………あんたなんか………あんたなんか死んでしまえっ!!!!」

男「そん…な…」

幼馴染「アハッ、バイバーイッ」

男「あぁあああああああああああ」



グチャッ


56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/07(日) 04:57:50.06 ID:X069GRoR0