1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/23(土) 22:34:48.90 ID:XY1h+8wg0
ゴジラ「…というわけなんだ」

ビオランテ「それでなんで」

スペゴジ「俺達に振る?」


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3: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/23(土) 22:40:12.58 ID:XY1h+8wg0
スペゴジ「大事な話って言うから来たのによ」

ビオランテ「まさか息子のノロケとは」

スペビオ「解散!!」

ゴジラ「いや待て待ってくれ待ちやがれください」

4: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/23(土) 22:41:16.54 ID:XY1h+8wg0
スペゴジ「そもそも俺ァガキは嫌いなんだよ。ノロケでなくともガキの話はゴメンだな」

ゴジラ「何を言っているんだ。俺達は兄弟じゃないか。ここは話だけでも」

ゴジラ「俺の息子はお前らにとって甥。甥に関する話だぞ?良いのか?自分の甥がやらかしても」

ビオランテ「…確かに」

スペゴジ「…話だけだぞ」

5: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/23(土) 22:43:02.00 ID:XY1h+8wg0
ゴジラ「助かる。さすがは俺の名高い兄弟だ」

ビオランテ「ほめても何も出ないぞ」

スペゴジ「コロナ・ビームくらいは出すぜ」

ゴジラ「放射熱戦くらいは出すぜ」

ビオランテ「花粉くらいは出すぜ」

ゴジスペ「プッ」

ビオランテ「笑うな」

6: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/23(土) 22:44:38.12 ID:XY1h+8wg0
ゴジラ「ビオランテは花だしな」

スペゴジ「劇中でも貧弱だったな」

ビオランテ「人気は高いぞ」

ゴジラ「だな。俺がお前を兄弟と認める一番のポイントだなそこは」

ゴジラ「スペックは高くはないが、作品自体の出来、デザインが良い」

ゴジラ「突撃シーンは多くのファンの心を捉えたな。俺もそうだ、挙手する」

ビオランテ「売り上げはイマイチだったがな」

スペゴジ「まあ作品の難しさと登場の遅さとかからかな」

8: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/23(土) 22:46:53.56 ID:XY1h+8wg0
ゴジラ「一方のスペースゴジラはスペックが高い」

ゴジラ「リトルにビームをうったのは許せんが、強さは本物。MOGERAなしじゃ当時の俺は勝てなかった」

ビオランテ「最強議論で必ず上位に入るしな」

スペゴジ「作品は賛否両論って感じだったがな」

ゴジラ「二人とも、俺の誇れる兄弟だ」

9: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/23(土) 22:48:00.69 ID:XY1h+8wg0
ゴジラ「…と、話がズレたな。本題に入ろう」

スペゴジ「で、そのミニラがどうした?」

ゴジラ「賛否両論ある俺の息子だ」

ビオランテ「どういうことだ?」

ゴジラ「詳しくはこれから話す。聞いてくれ」

10: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/23(土) 22:49:13.03 ID:XY1h+8wg0
ゴジラ「まず第一にだ。似てない」

スペゴジ「彼奴の出演作はチラッと見たな」

ビオランテ「似てなかった気もするが…」

ゴジラ「…」

ビオランテ「ああ思い出した!!」

スペゴジ「あの年配の方だな」

ゴジラ「生まれたばかりだが何か?」

11: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/23(土) 22:50:18.39 ID:XY1h+8wg0
スペゴジ「リトルやベビーよりは似てないかもな」

ビオランテ「体型もおっさんくさいな」

ゴジラ「何でも子供ウケを狙っているらしいからな。顔が若干微笑んでいるようだろう」

スペゴジ「人間みたいになってるのか」

ゴジラ「挙げ句の果てには峯岸みなみとかいう人間に似ていると言われる始末だ」

ビオランテ「時代的に逆だと思うが…」

ゴジラ「知らん。怪獣が人間に似るなんてどういうことだ…」

13: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/23(土) 22:51:41.20 ID:XY1h+8wg0
スペゴジ「だが見方を変えれば似てなくもないだろう」

ビオランテ「あの顔のシワ?とかなあ…」

ゴジラ「フォローのつもりか。この顔で「パパー」って走り寄られてみろ。身の危険しか感じん」

スペゴジ「だがお前にはスパルタパパってレッテルがきちんと貼られているだろうが」

ゴジラ「認めん。息子だなんて、認めんぞ」

14: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/23(土) 22:53:33.04 ID:XY1h+8wg0
スペゴジ「成長すれば顔つきなんていくらでも変わるさ」

ゴジラ「ダウト。お前FW見たか?」

ビオランテ「俺は見たぞ」

ゴジラ「あの作中で…ミニラはあのままデカくなりやがった…」

スペゴジ「…」

ゴジラ「きっとあの後もあのままグングンスクスク育つんだろうなーハハ」

ビオランテ「少し壊れてきた」

スペゴジ「だがジュニアもお前のエネルギーあって初めてゴジラになったんだ」

ビオランテ「そもそも成長すればゴジラになれるというのは間違いなのかもしれん」

ゴジラ「なるほど…まだチャンスがあるのか」

15: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/23(土) 22:55:18.15 ID:XY1h+8wg0
スペゴジ「待て。さっき何故オール怪獣大進撃での巨大化をスルーした?」

ゴジラ ギクリ

ビオランテ「気になるな」

スペゴジ「ちょっとTSUTAYA行ってくる」

ゴジラ「待てオイ待てコラ待って下さいお願いします」

19: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/23(土) 23:15:39.60 ID:p1AFdcgX0
ー鑑賞終了ー

スペゴジ「…夢か」

ビオランテ「…夢だったな」

ゴジラ「笑いたきゃ笑えよ…」

ビオランテ「流用シーン盛りだくさんだったな…」

ゴジラ「個人的にこの作品はちょっとな…」

スペゴジ「いや、教育モノだと思えば…そう、ドラえもんだ」

ビオランテ「ゴジえもん!!そーらーを自由にっ飛っびたっいなーww」

ゴジえもん「おうまかせろ熱戦で宇宙までとばしてやる」

ビオランテ「スミマセン」

20: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/23(土) 23:19:10.44 ID:p1AFdcgX0
ゴジラ「俺もな?ミニラは嫌いじゃないんだ。だがな?人間にしか見えないんだよ、人間みたいにシートベルトするなんてな」

ビオランテ「…まあ難しく考えるなよ!!」

スペゴジ「息子なのか違うのか…その真実はどちらにせよブラックホールの中だな」

ゴジラ「闇の中、か?その真実とやらは凄くなってホワイトホールから出てこないだろうな?」

ビオランテ「これ以上、一体どうやって凄くなるってんだよ」

ゴジラ「それもそうだな」

HAHAHA!!

21: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/23(土) 23:21:43.42 ID:p1AFdcgX0
ヒューン

ゴジラ「ん?あれは」

ゴジラ「オーイヘドラー」

ヘドラ「やや、ゴジラくんじゃあないか」

スペゴジ「誰だオマエ」バチッ

ビオランテ「オイオイ、そう気を張るなって」

ゴジラ「久々だな。FW以来か」

ヘドラ「まあ、そんなところだね。こちらのお二方は?」

ゴジラ「ああ、えっとな…」

22: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/23(土) 23:25:32.12 ID:p1AFdcgX0
(自己紹介割愛)

ヘドラ「ビオランテくんに、スペースゴジラくん…」

ビオランテ「ども」

スペゴジ「先輩なのか」フーン

ヘドラ「で、ミニラについて話してたと…」

ゴジラ「そうそう、兄弟に相談してたわけで」

スペゴジ「お前の愚痴がほとんどだがな」

ゴジラ「そう言うなよ」

ヘドラ「ミニラかー。私もあまり知らないな…」

ヘドラ「あ」

ゴジラ「どした?」

23: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/23(土) 23:27:41.62 ID:p1AFdcgX0
ヘドラ「私の含めた五作品のゴジラくんはミニラが成長した奴って噂あったけど、アレってどうなの?」

ゴジラ「」

ビオランテ「真実がホワイトホールから出てきたんですけど」

24: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/23(土) 23:31:50.46 ID:p1AFdcgX0
スペゴジ「まさか」

ビオランテ「ここにいるのもミニラ?」

スペゴジ「これが…真実!!」

ヘドラ「いや、それはないと思うけど…」

スペゴジ「オイゴジラ!!どういうことだ!!」

ゴジラ「」

ビオランテ「駄目だ…。ショックのあまり気絶してる」

ヘドラ「へっ!?そんなマズい話題だったの今の!?」

スペゴジ「しょうがない、その噂詳しく教えてくれ先輩」

ヘドラ「えええ…!?ええと…」

25: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/23(土) 23:38:13.89 ID:msvyq1TB0
ヘドラ「様々なネタは上がってるんだけど、愛嬌ある仕草や表情だとか、予告編でのセリフと一人称とか…」

ヘドラ「前作のミニラの性質を少し含んでいるというか…」

ヘドラ「結局、事実はヘドロの中なんだけど…」

ビオランテ「あなたが使うと生々しいからその表現やめて下さい」

スペゴジ「真実はゴジラのみが知る、か…」

27: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/23(土) 23:53:03.03 ID:9zYJHx8J0
スペゴジ「ただ本人に聞こうにも」

ゴジラ「」

ビオランテ「これじゃあなあ…」

ヘドラ「じ、じゃあ、少し私とお話しない?」

スペゴジ「言っておくが、ネタは特に何もないぞ」

ビオランテ「俺達はあまり社交的じゃあないんで」

ビオスペ「パスで!!」

28: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/23(土) 23:58:39.16 ID:9zYJHx8J0
ヘドラ「私の質問に答えてくれればいいから!!ね?ね?」

スペゴジ (面倒くさいな…) ヒソヒソ

ビオランテ (まあ聞くだけ聞こう) ヒソヒソ

ビオランテ「分かりました。とりあえず聞きましょう」

ヘドラ「ありがとう!!じゃあ早速だけど、私についてどう思う?」

ビオスペ「は?」

ヘドラ「その…容姿のこと!!」

ビオランテ「…えー…とォ…」

スペゴジ「…そんなもん鏡見ろ」

29: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/24(日) 00:05:21.75 ID:ZZUUU0KJ0
ヘドラ「でも、他の人の口から聞きたいな…。正直な感想で言いよ…?」

ビオランテ (どうすりゃいいんだよ?) ヒソヒソ

スペゴジ (要望通りはっきり言ってやれ。その体についた汚いもんをどうにかしろって。お腐れ様とキャラ被るじゃねえかパヤオも怒るぞ) ヒソヒソ

ビオランテ「おきおきききお綺麗だと思いますよ!!」

スペゴジ「お世辞バレバレじゃねーか」

ビオランテ (馬鹿野郎声出したらそれこそバレるじゃねーか!!」

スペゴジ「口に出てるぞ」

ヘドラ「…ハァ」

30: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/24(日) 00:10:09.78 ID:ZZUUU0KJ0
ヘドラ「ごめんね。本当は分かってるんだ。こんなナリじゃあね…」

ヘドラ「FWではまたキモくなってたし…」

ヘドラ「でもゴジラくんの友達ならって少し期待しちゃった。気を使わせてゴメンね」

ビオランテ (ああ本当に誰か数秒前の俺を殺してくれ)

スペゴジ「…」

32: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/24(日) 00:13:42.92 ID:ZZUUU0KJ0
ヘドラ「私だってさ…みんなからチヤホヤされたいよ。でもこんなナリじゃあね…挙げ句の果てには私のレントゲンみたいな画像も出てるし…」

ビオランテ「いや!!ホラ!!俺だって結構見た目グロテスクですし!!」

スペゴジ「…」

ヘドラ「それでも私とは比べものにならない人気の高さだよね…二人とも。モスラさんは賛否両論あるけど確実に多くのファンがいる」

スペゴジ「…」

ビオランテ (どうすれば良いんだよ
…)

ヘドラ「やっぱり私、自分自身が嫌d

スペゴジ「何言ってんだこの馬鹿タレ」

33: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/24(日) 00:23:37.69 ID:ZZUUU0KJ0
ヘドラ「だって私…」 

スペゴジ「悪いが先輩の容姿は万人受け不可能なものだ。それについては俺もどうこう言えん」

ヘドラ「うう…」

ビオランテ (バッサリ言った!!)

スペゴジ「だが見た目がどうした?俺だって足が太いだの内蔵出てるだのデブだの言われるし、モスラの幼虫なんて可愛い、格好いい要素はあの容姿の何処にもないだろう」

スペゴジ「だけど皆、各の姿、生き様、戦い、信念、そんなものを見せて好感を得てるんじゃないか」

スペゴジ「それに先輩の作品は公害をテーマとしてる。俺の出演作よりずっと濃厚だ。それに先輩の姿、戦いを見て公害に改めて目を向けた人も多いはずだ。そんな素晴らしい作品の適役なんて、スゴい称号だと思います。それに、先輩のファンは確かにいますよ。じゃなきゃFWにすら出られないじゃないですか」

スペゴジ「ただ俺の先ほどの態度はあまりに先輩のことを考えていなかった。それは謝ります、すいません」

35: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/24(日) 00:30:38.77 ID:ZZUUU0KJ0
ビオランテ (なれない敬語なんて使っちゃって…)

ヘドラ「スペースゴジラくん…」グシッ

ヘドラ「えへへ、本当にゴジラくんそっくりだね…」
 
スペゴジ「一緒にするな。そんな泣かないで下さいよ全く、さっさと涙自分で拭け」

ヘドラ「うわーん!!ありがとー!!」ダッ

ビターーン!! (←バリアにぶつかった音)

ヘドラ「…」

ビオランテ「…」

スペゴジ「…」キーン

ヘドラ「うわーんスペースゴジラくんのバカー!!」ヒューン

ビオランテ「今のはハグしろよ。流れ的にそうだっただろ」

スペゴジ「だって汚いし」

ビオランテ「何コイツ酷い」

36: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/24(日) 00:32:51.89 ID:ZZUUU0KJ0
ゴジラ「だからお前と初対面の奴を同席させたくなかったんだよな」ムクッ

ビオランテ「起きてたのか。いつからだ?」

ゴジラ「ヘドラが自分のレントゲンの話をしているあたりからだ」

ビオランテ「だったら止めろよ…こうなること、分かってたんだろ?」

ゴジラ「語り方が俺とそっくりすぎて聞き入ってしまってな」

スペゴジ「一緒にはするなよ」

37: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/24(日) 00:37:49.70 ID:ZZUUU0KJ0
ビオランテ「ヘドラさんは行っちまったが…真相はどうなんだ?」

ゴジラ「ヘドラは後で俺が慰めよう…。真相は、お偉いさんから許可が下りなきゃはっきりは言えんな」

スペゴジ「良いのか?同一人物疑惑はついて回るぞ?」

ゴジラ「お前の話を聞いて…大切なことを気付かされた気がしてな」

ゴジラ「ついミニラの見た目とか、そんなものを俺は気にしてた。でもそれは違うんだよな」

38: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/24(日) 00:39:55.73 ID:ZZUUU0KJ0
ゴジラ「決めた。俺少しミニラと話すことにする」

スペゴジ「そうか」

ビオランテ「話してどうすんだ」

ゴジラ「彼奴のことをもっと知ろうと思う。そうして、あいつも立派に育てられるようにしたいと思う」

スペゴジ「そうか…っと、あれミニラか?」

ビオランテ「流石御都合主義。行ってこい!!」

ゴジラ「ありがとうな、兄弟」ズンズン

40: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/24(日) 00:42:16.39 ID:ZZUUU0KJ0
ゴジラ「ミニラ!!」

ミニラ「なにー?」ボリボリ

ゴジラ「済まない…俺は知らない間にお前と距離をおいてた…お前のことも良く知りもしないで…。お前も俺達の仲間なのにな」

ゴジラ「許してくれとは言わない。だが今一度、俺にお前の面倒をみさせてくれ」

ミニラ「うん!!でも突然どしたのー?」

スペゴジ「一件落着だな」

ビオランテ「ああ」

41: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/24(日) 00:47:26.32 ID:ZZUUU0KJ0
ミニラ「じゃあ!!じゃあ!!甘えても良い?」

ゴジラ「…おぉお!?いいいいい良いぞ。何だ?」

ミニラ「しゃあ抱きついても良い?」

ゴジラ (前方にはベビー、前方にはリトル、前方には…)

ゴジラ「ぁあ!?ももも勿論だ!!」

43: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/24(日) 00:54:06.67 ID:ZZUUU0KJ0
ミニラ「ありがとう!!

ゴジラ (あれ?でもこいつよく見たら普通に可愛いんじゃないか?ビオランテとかと比べるとずっと可愛いじゃねえか。俺は今まで何をー…)

    パパー!!」

カッ ドゴオッ (←熱線の音)

ゴジラ「解せぬ」

スペビオ「おい」




終わり
 

引用元: ミニラ「パパー」ゴジラ「解せぬ」