1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/20(火) 14:44:34.61 ID:u86PHSdB0
向日葵「…はい?突然なにを言い出すんですの」
櫻子「船見先輩と歳納先輩が付き合ってたんだってー」
向日葵「え!?」
ちなつ「ぐすっ…ううっ…結衣せんぱ…ひぐっ…結衣せんぱぁーい!」ウワーン!
あかり「ち、ちなつちゃん元気だして…」オロオロ
櫻子「昨日偶然見かけたんだけど公園でちゅうしてた!」
ちなつ「うっ…」グサッ
向日葵「ちょ、ちょっと!」アセッ
櫻子「でねー話しかけたら内緒にしたかったんだけどなぁって照れながら付き合ってるって教えてくれた!」
ちなつ「うう…」グサグサッ
あかり「さ、櫻子ちゃん…」
櫻子「休みの日は必ず船見先輩の家にお泊りしてるんだって!」
ちなつ「うぶっ…」グサグサグサッ
3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/20(火) 14:46:34.68 ID:u86PHSdB0
櫻子「ばいばいするときスーパーの袋片手に手繋ぎながら船見先輩の家に帰ってった!」
ちなつ「ごふっ…!」ビシャッ
あかり「と、吐血!?」
向日葵「櫻子!黙りなさい!」グイッ
櫻子「もがー!」ジタバタ
あかり「ちなつちゃんしっかり!鼻血と涎までならまだしも吐血はアウトだよぉ!」
向日葵「櫻子が余計なこと言うから!」
櫻子「もががー!」ジタバタ
4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/20(火) 14:48:23.08 ID:u86PHSdB0
向日葵「分かってますの!?あなたが二人のこと内緒にしておけばこんなことには…!」
あかり「あ、それは違うよ。今朝登校中に結衣ちゃんたちから聞いたの」
向日葵「あら、そうなんですの?」
あかり「うん。今まで黙ってたけど私たち付き合ってますって」
ちなつ「ぐっ…」グサッ
あかり「あかりびっくりしちゃった…でも二人とも幸せそうな顔してたからなんだかあかりまで嬉しくなっちゃたよぉ」ニコッ
向日葵「わ、分かりました…分かりましたから…(このままじゃまた吉川さんが…)」
あかり「でも…ちゅ、ちゅうまでして証明してくれなくてもよかったのにね」カァッ
ちなつ「かはっ!」ビチャッ
向日葵「吉川さああああああん!!!!」
5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/20(火) 14:50:42.82 ID:u86PHSdB0
向日葵「…ま、まぁ大体の事情は分かりました」コホン
ちなつ「」
向日葵(それにしても…)チラッ
櫻子「私も彼女ほしー」
あかり「あかりはそういうの全然考えたことないなぁ」
向日葵(…櫻子にも恋人がほしいとかいう女の子らしい部分がありましたのね)
櫻子「でも二人ともすっごい嬉しそうだったよ?」
あかり「そうだね、二人とも幸せそうだったなぁ」
向日葵(まぁあの子は人のものがよく見える子ですものね。そのうち飽きて言わなくなるでしょう)
櫻子「彼女ほしくならない?」
あかり「うーん…確かに二人を見るとちょっとほしくなるかも」
向日葵(というか櫻子に恋人なんて…まだ早いですわ)
櫻子「でしょでしょ!?」
あかり「うん!」
9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/20(火) 14:52:49.50 ID:u86PHSdB0
櫻子「じゃああかりちゃん私と付き合おうよ!」
向日葵「!!!!!???」
あかり「……えっ?」
櫻子「ねっ!」キラキラ
あかり「えぇ~!?」
向日葵「櫻子!!!!!!」
櫻子「ちょっ…うるさい!」
向日葵「何言ってますの!?何言ってますの!!!!!?」
櫻子「え?」
向日葵「え?ってあなた!!!今赤座さんにサラッととんでもないこと言ったでしょう!!!!?」
櫻子「私なんか言った?」
向日葵「とぼけるのも大概にしなさいよ大ボケ娘!!!!!!」
櫻子「誰が大ボケ娘だ!っていうか声でかい!うるさい!!」
向日葵「あ、あなたがわけの分からないことを…」ワナワナ
12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/20(火) 14:55:46.39 ID:u86PHSdB0
ちなつ「…」ムクッ
あかり「あ、ちなつちゃん」
ちなつ「……付き合っちゃえばいいじゃん」
向日葵「なっ…!?」
あかり「えぇっ!?」
櫻子「ちなつちゃんも祝福してくれる?」
ちなつ「うん。する。超する。幼馴染カップルなんて全部滅びればいいと思うからする」
櫻子「わーい!」
向日葵「あなた内容よく聞いてましたの!?」
櫻子「祝福してくれるって!」
向日葵「それだけじゃないでしょうよ大バカ娘!!!!!」
櫻子「ばかじゃねーし!!」
向日葵「赤座さん!!!!!」
あかり「は、はい!」ビクッ
向日葵「赤座さんは櫻子なんかと付き合うの嫌ですわよね!?」
16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/20(火) 14:57:48.35 ID:u86PHSdB0
あかり「え、えっと…あかりは別に…」
向日葵「!!!!!????」
あかり「あ、あかりは!別に櫻子ちゃんが嫌とかじゃないけど!そういうのやっぱりまだ早いかなぁって!」アセアセ
櫻子「えー」
ちなつ「チッ…」
向日葵「…」キッ
ちなつ「…」フンッ
櫻子「あ、じゃあちなつちゃん」
ちなつ「はい、よろこん…」
向日葵「船見先輩は今頃歳納先輩と何をしているのかしら?」
ちなつ「うわあああああああああああ!!!!!!」ゲフッ
あかり「吐血しながら走ってちゃった…」
櫻子「うわぁ…(ちなつちゃんはやめておこう…)」
向日葵「…」フンッ
18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/20(火) 15:00:56.64 ID:u86PHSdB0
放課後 生徒会室
櫻子「こんにちわー!」
向日葵「失礼します」
千歳「二人とも早いなぁ」
綾乃「…」ズーン
櫻子「あれ?どうしたんですか?」
千歳「あぁこれなぁ…ちょっとそっとしておいてあげて」
櫻子「?」
向日葵(そういえば副会長は歳納先輩が…吉川さんの件といい随分罪作りなカップルですのね)
櫻子「あ、そうだ。池田先輩ー」
千歳「どしたん?」
櫻子「私と付き合ってください!」
向日葵「!!!!!!???」
19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/20(火) 15:03:16.33 ID:u86PHSdB0
千歳「うち?」
向日葵「櫻子!あなたまた!!大体失礼でしょう!!!?」
櫻子「うるさいなー」
千歳「ふふっごめんなぁ大室さん。うちよりもっとふさわしい相手がいると思うで?」ニッコニッコ
櫻子「え?」
千歳「なぁ?古谷さん」ニコォー
向日葵「えっ!?」カァッ
櫻子「え?誰?向日葵知ってるの?」
向日葵「ししししし知りませんわそんなの!先輩も変なこと言わないでくださいませ!」カァァァァッ
櫻子「なんだぁー」
千歳(綾乃ちゃんと歳納さんの妄想が困難になったからこの二人で補給しよう)ドバドバ
22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/20(火) 15:06:38.83 ID:u86PHSdB0
下校
櫻子「結局彼女できなかったなぁー」
向日葵「…もういい加減になさいな。誰彼構わずみっともない」
櫻子「だって彼女ほしいんだもん」
向日葵「大体あなた恋人作って何がしたいんですの?」
櫻子「え、だから船見先輩達みたいな…」
向日葵「具体的に」
櫻子「んーと…休みの日にご飯作ってもらったりー」
向日葵「それ私やってますわよね?」
櫻子「あれ、本当だ。じゃあ一緒にゲームしたりー」
向日葵「それもやってますわ」
櫻子「む…じゃあー…宿題手伝ってくれ…た…り…」
向日葵「言わなくても分かってると思いますけどそれだってしてますわ」
櫻子「……むー。あ、お泊り!」
向日葵「あなた用もなく突然来て泊まっていったりするじゃない」
23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/20(火) 15:10:57.21 ID:u86PHSdB0
櫻子「むむ…だからぁー…ずっと一緒がいいの!」
向日葵「学校といい家といい、正直家族よりも長い時間一緒にいる気がしますわ」
櫻子「本当だ…」
向日葵「他は?」
櫻子「えっと…じゃあ…あ、手繋いで歩いたりとか!」
きゅっ
櫻子「え?」
向日葵「……」カァッ
櫻子「な、なんだよぉ…」カァッ
向日葵「あ、あなたが手を繋ぎたいって言うから…」
櫻子「ちっちげーし!別に向日葵とって意味じゃ…!」
向日葵「他は…?」
櫻子「だっ…だから…その…一緒にいて楽しいっていうか…嬉しいー!って感じ!人から見ても幸せそうっていうか…」
向日葵「……少なくとも私は櫻子と一緒にいて楽しいですし…う、嬉しいー!って感じですし…その…幸せですわ」
櫻子「んなっ…!?」カァッ
25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/20(火) 15:13:48.92 ID:u86PHSdB0
櫻子(な、なに言ってんだこいつ…)ドキドキ
向日葵「櫻子は…」
櫻子「えっ…」ビクッ
向日葵「櫻子は…私といても嬉しくないんですの?」
櫻子「べっ…別に!向日葵と居てもムカつくし!」
向日葵「それだけですの…?」
櫻子(うぐっ…)
向日葵「そりゃ私だって櫻子のバカさ加減には腹が立つこともありますわ」
櫻子「おいこら」
向日葵「でも…それでも一緒にいるのは…それだけじゃないから」
櫻子「っ…」ドキッ
向日葵「ねぇ櫻子…」
向日葵「私じゃ…だめですの?」
櫻子「………だっ」
26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/20(火) 15:16:25.41 ID:u86PHSdB0
櫻子「……………」
櫻子「だめじゃ…ないけど」
向日葵「本当ですの!?」
櫻子「う…」カァッ
向日葵「ねぇ櫻子本当ですの!?」
櫻子「うるさい!一回言えば分かるだろ!」カァァァッ
向日葵「でもっ…」
櫻子「うるさい!早く帰るぞ!」グイッ
向日葵「きゃっ」
グイグイ
櫻子「…お腹空いたから帰ったらお菓子作れ」ムスッ
向日葵「いいですわよ」フフッ
櫻子「い、いっぱいだぞ!いーっぱい!」
向日葵「えぇもちろん」
櫻子「なんかムカつく…」
29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/20(火) 15:20:09.98 ID:u86PHSdB0
向日葵「私は幸せですわ…」
櫻子「きもっ!バカじゃないの!きっもっ!!!」
向日葵「きもいはないでしょう!?」
櫻子「うるさい、きもっ !!」
向日葵「こ、恋人に向かってなんてこと言いますの!」カァッ
櫻子「こっ!?こっ…恋人じゃねーし…」カァァァッ
向日葵「さっきだめじゃないって言いましたわ…」カァァァッ
櫻子「げ、下僕のくせに…」
向日葵「下僕になった覚えはありません。……恋人になった覚えならありますけど」カァッ
櫻子「うがー!!!!」カァッ
向日葵「!?」ビクッ
櫻子「やっぱり彼女なんていらない!!!」
向日葵「今更そんなの通りませんわ!!!」
櫻子「通るし!離婚だ離婚!」
31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/20(火) 15:24:04.84 ID:u86PHSdB0
向日葵「じゃあもうお菓子は作りません」
櫻子「えっ…」
向日葵「勉強も見てあげませんし、ゲームもやりませんし、もう一緒にもいません」
櫻子「えぇ…やだぁ…」
向日葵(今やだって素で言いましたわね…)キュン
向日葵「…冗談ですわ。だから櫻子もあまり傷つくような冗談はやめなさい」
櫻子「………」ムゥ
向日葵「分かりましたの?」
櫻子「……」コクン
向日葵「じゃあ私は?」
櫻子「下僕!」
向日葵「さようなら」
櫻子「彼女ぉ!!!」
向日葵「っ…」カァッ
櫻子「い、言わせたくせに照れるな! !」カァッ
33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/20(火) 15:27:29.06 ID:u86PHSdB0
向日葵「胸は関係ありませんわ…」
向日葵「いいんですのね…?私が…その…恋人で…」カァッ
櫻子「向日葵で我慢してやるし…」プイッ
向日葵「じゃあ私もあなたで我慢しますわ」
櫻子「はぁ!?感謝しろよ!」
向日葵「むしろ感謝してほしいですわ!」
ギャイギャイ!!!
京子「お、ちまっちゃん達」
結衣「変な略し方するな」
京子「いいなぁー二人ともいつも仲よさそうで」
結衣「いいなぁって…私たちだって仲いいだろ…」
京子「おぉ?」
結衣「…」カァッ
京子「愛いやつめ」ヘヘヘ
35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/20(火) 15:30:55.96 ID:u86PHSdB0
結衣「うるさいっ…。帰るぞ」
京子「今日も泊まってっていい?」
結衣「いいけど…親平気なの?」
京子「今結衣と同棲できないか交渉中」
結衣「はぁ!?」
京子「あれ、ダメだった?」
結衣「ダメじゃ…ないけど」
京子「よし!我が家へ帰るぞ!」
結衣「お前の家になること確定なのかよ…」
京子「ダメ?」
結衣「…ダメなわけないだろ」
京子「えへへー」ニコッ
京子「あ、ちっ ちゃん達もお幸せにー!」
36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/20(火) 15:34:05.94 ID:u86PHSdB0
向日葵「大体櫻子はいつも…!」
櫻子「向日葵だって…!」
ギャイギャイギャイ!!!!!
結衣「聞こえてないよ」
京子「二人だけの世界だね」
結衣(あれはちょっと違うような…)
京子「よし!私らも負けないようにいちゃいちゃしながら帰ろう!!!」
結衣「勝ち負けとかないだろ」
37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/20(火) 15:35:53.70 ID:u86PHSdB0
オチ
向日葵「えっと…その…私達付き合うことにしましたの」カァッ
櫻子「……」カァァァァァッ
あかり「えぇっ!?」
ちなつ「ああああああああああああああ!!!!!!幼馴染滅びろ!!!!!!!」エフッ
\オッワリ~ン/
転載元:櫻子「私も彼女ほしい!」
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