2: ◆Fo2FgPM2IZXB 2014/07/10(木) 19:56:12.11 ID:skK6NIiv0
ハナ「今日からヤヤさんも遂に!よさこい部に加入デスね!」
なるタミ「わーい」
ヤヤ「あ、その事なんだけど……」
ハナ「?」
ヤヤ「入部にはちょっと条件があるのよ」
ハナ「条件、デスか……?」
タミ「どんな条件なの?」
3: ◆Fo2FgPM2IZXB 2014/07/10(木) 19:56:47.48 ID:skK6NIiv0
ヤヤ「10個あるんだけど――」
ハナ「10個!?それはよくばりすぎデス!」
ヤヤ「イヤなら入部の件はなかった事にするわよ!?」
タミ「うーん、とりあえず、聞くだけ聞いてみよ?」
ハナ「そうデスね……」
ヤヤ「わかればいいのよっ」
4: ◆Fo2FgPM2IZXB 2014/07/10(木) 19:57:18.26 ID:skK6NIiv0
ヤヤ「条件その1!なる!」
なる「は、はい!?」
ヤヤ「今日の放課後、私と一緒に出掛けること!」
なる「な、なーんだ……そんな事なら喜んで……」
なる「てっきりもっと酷いお願いかと思っちゃったよ……」
ヤヤ「私がなるに酷いことするわけないでしょ?」
なる「う、うん、そうだね///」かぁぁぁ
5: ◆Fo2FgPM2IZXB 2014/07/10(木) 19:57:58.95 ID:skK6NIiv0
なる「じゃあ、ハナちゃんとタミお姉ちゃんも一緒に行こうよ」
ヤヤ「そ、それはダメ!」
なる「へ?」
ヤヤ「じょ、条件その2、なるだけで来ること!」
ハナ「二人っきりがいいんデスか?」ニヤニヤ
ヤヤ「なっ!べ、別にそういう意味じゃないわよ!!」
ハナ(ジャパニーズツンデレ……)
タミ「ふふ。じゃあ、お邪魔虫はこのへんで……行こっか。ハナちゃん」
ハナ「ええ……ヤヤさん頑張ってくださいね」ニヤニヤ
ヤヤ「余計なお世話よっ!」
なる「?」
6: ◆Fo2FgPM2IZXB 2014/07/10(木) 19:58:36.35 ID:skK6NIiv0
放課後
ヤヤ「なる! ぼさっとしてないで行くわよ!」
なる「待ってよヤヤちゃん!今日はどこ行くの?」
ヤヤ「ファッションモール」
なる「そっか~ファッションモール久しぶりだな~」
ヤヤ「私なんて毎週行ってるわよ?」
なる「そうなんだ!ヤヤちゃん、おしゃれさんだもんね~」
ヤヤ「///」かぁぁ
なる「私はいっつもお母さんが買ってきた服着てるから……」
ヤヤ「なるも中学生なんだから、もう服くらい自分で買いに行きなさいよね!」
7: ◆Fo2FgPM2IZXB 2014/07/10(木) 19:59:11.86 ID:skK6NIiv0
ファッションモール
なる「こうして二人で歩いてると、なんだかデートみたいでドキドキしちゃうね!」
ヤヤ「デ、デートぉ!?」かぁぁ
なる「あ、ごめんね。私なんかとデートなんてイヤだったよね……」
ヤヤ「ちょ!そんなことないわよ!」
なる「ほ、ほんとう?」ウルウル
ヤヤ(か、かわいい……)
8: ◆Fo2FgPM2IZXB 2014/07/10(木) 19:59:51.55 ID:skK6NIiv0
ヤヤ「てゆーか、なるはもっと自分に自信を持ちなさいよ!」
なる「そう言われてもなぁ。私、イモいし……」
ヤヤ「今日は、そんななるのために、私が服を選んであげるから!」
なる「ヤヤちゃんが?」
ヤヤ「ええ!」
なる「そ、そんな……私なんかのために、悪いよ」
ヤヤ「条件その3!私なんかって言わないこと!」
なる「……わかったよ」
9: ◆Fo2FgPM2IZXB 2014/07/10(木) 20:00:29.83 ID:skK6NIiv0
ヤヤ「あっ、これ可愛い!なる、これ試着してみてよ!」
なる「えぇっ!?こんな派手なやつを!?」
ヤヤ「絶対似合うから!」
なる「で、でもこんなの私なんか……」
ヤヤ「な~る~」
なる「あ、ごめんね……でも、こういうのはヤヤちゃんの方が……」
ヤヤ「もうっ……条件その4!これ、着てみせて!」
なる「えぇぇっ! ヤヤちゃん強引だよ~」
10: ◆Fo2FgPM2IZXB 2014/07/10(木) 20:01:02.40 ID:skK6NIiv0
なる「ど、どうかな……///」
ヤヤ(なる可愛いなる可愛いなる可愛い……)
なる「ヤ、ヤヤちゃん?」
ヤヤ「写真!」
なる「へ?」
ヤヤ「写真撮らせて!」
なる「そ、そんなの恥ずかしいよ~」
11: ◆Fo2FgPM2IZXB 2014/07/10(木) 20:02:02.94 ID:skK6NIiv0
ヤヤ「なんでよ!すっごく似合ってるのに!」
なる「で、でも~」
ヤヤ「もう!条件その5!写真撮らせること!」
なる「えぇぇ……」
ヤヤ「よさこい部……」ボソッ
なる「……わかったよぉ」
12: ◆Fo2FgPM2IZXB 2014/07/10(木) 20:02:37.53 ID:skK6NIiv0
ヤヤ(なるの超キュートな写真撮れた……なるフォルダが潤うわ!)
なる「ヤヤちゃん……?さっきからニヤニヤしてどうしたの?」
ヤヤ「なっ!?なんでもない!」かぁぁ
なる「そう?」
ヤヤ「そ、それよりお腹空かない!?」
なる「あ、そう言えば……」グー
ヤヤ「モール内においしいクレープ屋さんがあるから、行こ?」
13: ◆Fo2FgPM2IZXB 2014/07/10(木) 20:03:18.39 ID:skK6NIiv0
なる「ん~おいし~」
ヤヤ(おいしそうにクレープを頬張るなる……///)
なる「あ、ヤヤちゃん、一口いる?」
ヤヤ「くれるの?」
なる「うん!」
ヤヤ(……そうだ)
ヤヤ「なるのスプーンで食べさせて欲しい……な///」
なる「え///」かぁぁ
14: ◆Fo2FgPM2IZXB 2014/07/10(木) 20:03:57.29 ID:skK6NIiv0
ヤヤ「あ!べ、別に深い意味はないのよ!?」
なる「でも、恥ずかしいよ……///」
ヤヤ「条件その6!食べさせて!」
なる「わ、わかったよ……どうぞ///」ドキドキ
ヤヤ「あ、あ~ん///」パクッ
なる「ど、どう?」
ヤヤ(なると間接キスなると間接キスなると間接キス……)
なる「ヤ、ヤヤちゃん……?美味しい?」
ヤヤ「なるの味……」ポー
なる「ヤヤちゃん!?」かぁぁぁ
ヤヤ「!?」
ヤヤ(嬉しさの余り口が滑った!!)
15: ◆Fo2FgPM2IZXB 2014/07/10(木) 20:04:23.70 ID:skK6NIiv0
ヤヤ「じょ、条件その7!今の忘れること!!」
なる「え、無理だよ~」
ヤヤ「忘れて!」
なる「でも~」
ヤヤ「わ す れ な さ い !」
なる「……わ、忘れる」
16: ◆Fo2FgPM2IZXB 2014/07/10(木) 20:04:56.38 ID:skK6NIiv0
なる「もう五時だ……そろそろお家に帰らないと」
ヤヤ「もうそんな時間!?」
なる「うん。楽しい時間はすぐ過ぎるって言うしね!」
ヤヤ(なるが私といて楽しいって///)
なる「ヤヤちゃん、帰ろっか」
ヤヤ「あ、ちょっと待って!条件その8!」
なる「……?」
ヤヤ「帰り道……ちょっと遠回りしていい……?」
なる「いいけど……?」
ヤヤ「話したいことがあるの」
17: ◆Fo2FgPM2IZXB 2014/07/10(木) 20:05:30.03 ID:skK6NIiv0
帰り道
ヤヤ「なる、今日はありがと」
なる「え?」
ヤヤ「私のわがままに付き合ってくれて……」
なる「ううん。私も楽しかったもん。おあいこだよ」
ヤヤ「そう言ってくれると嬉しい」
なる「……」
ヤヤ「……」
18: ◆Fo2FgPM2IZXB 2014/07/10(木) 20:05:55.91 ID:skK6NIiv0
ヤヤ「私ね、実はちょっと寂しかったんだ」
なる「寂しかった?」
ヤヤ「うん」
ヤヤ「昔はさ、なるはいっつも私と一緒にいたじゃない?」
なる「うん」
ヤヤ「ヤヤちゃんヤヤちゃんって言って付いてきて、とっても可愛かったわよねぇ~」
なる「も、もう///」かぁぁ
19: ◆Fo2FgPM2IZXB 2014/07/10(木) 20:06:24.86 ID:skK6NIiv0
ヤヤ「でも、最近はよさこいばっかりで……」
なる「……」
ヤヤ「休み時間だって放課後だって私よりアイツと一緒にいるし……」
なる「ハナちゃん?」
ヤヤ「……うん」
なる「……」
20: ◆Fo2FgPM2IZXB 2014/07/10(木) 20:06:55.23 ID:skK6NIiv0
ヤヤ「そりゃあ、なるにやりたい事が見つかったのはいいことよ」
ヤヤ「でも、なるが私から離れて行っちゃうと思ったら、素直に喜べなくて……」
なる「……ヤヤちゃん」
ヤヤ「あ~もう!そんな顔しないでよ!」
ヤヤ「別になるを困らせたくて言ってるわけじゃないんだから!」
21: ◆Fo2FgPM2IZXB 2014/07/10(木) 20:07:21.23 ID:skK6NIiv0
なる「ふふっ」
ヤヤ「な、何が可笑しいのよ……?」
なる「だって、ヤヤちゃん可愛いなって……」
ヤヤ「へっ!?!?」かぁぁ
なる「確かに、よさこいもハナちゃんも大好きだよ」
なる「でも……」
22: ◆Fo2FgPM2IZXB 2014/07/10(木) 20:07:54.01 ID:skK6NIiv0
なる「私が一番大好きなのは、いつだってヤヤちゃんだよ?」
ヤヤ「////////」かぁぁぁ
なる「だから、だいじょうぶ。私は絶対にヤヤちゃんから離れたりしないよ」
ヤヤ「ほ、ほんとう?」
なる「うん。ずっと一緒だよ」
ヤヤ(なるが私とずっと一緒って言った///)
ヤヤ「そ、それはプロポーズと受け取っていいのかしら!?」
なる「えぇ!?」かぁぁ
23: ◆Fo2FgPM2IZXB 2014/07/10(木) 20:08:23.91 ID:skK6NIiv0
なる「プ、プロポーズはまだちょっと早いかな……」
ヤヤ(ハッ!?混乱して変なこと口走った!?)
ヤヤ「条件その9!忘れること!!」
なる「ええぇぇ」
24: ◆Fo2FgPM2IZXB 2014/07/10(木) 20:08:51.57 ID:skK6NIiv0
ヤヤ「でも……」
ヤヤ「ありがと。なる。私もなるとずっと一緒がいい」
なる「うん!」
ヤヤ「じゃあ、条件その10!ずっと私と一緒にいること!」
なる「うん!喜んで!!」
おわり
コメントする
このブログにコメントするにはログインが必要です。
さんログアウト
この記事には許可ユーザしかコメントができません。