1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/10(日) 19:23:24.11 ID:QC2yt/H70
京子「お母さん、いつものアイスある?」

ママ「いつものって、あの例のラムレーズンのことかしら」

京子「そそ、一日一つ食べないと落ち着かなくて……」ゴソゴソ

ママ「はぁ、にしてもアンタそのアイス本当に好きよね」

京子「おっ、あったあった!」

京子「そりゃあもう私のアイデンティティですから」ニコッ

ママ「はいはい……」

ママ「あまり食べると酔っちゃうから、一日一つまでだからね」

京子「んぐっ……?」

4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/10(日) 19:28:38.93 ID:QC2yt/H70
京子「ん~おいひぃ……」ウットリ

ママ「ふふ、本当に美味しそうに食べるわねぇ」

京子「お母さん、ラムレーズンで酔っちゃうってどういうこと?」

ママ「いや、そのままの意味だけど……」

京子「お酒飲んだみたいにべろんべろんになるってこと!?」

ママ「そりゃあねぇ、ラム酒に漬けるんだからアルコールはあるでしょ」

京子「ラムってラム酒のことだったんだ……」ガクッ

ママ「他に何があるのよ……」

5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/10(日) 19:33:05.06 ID:QC2yt/H70
京子「でもさぁ、私は全然酔ったりしないけど……」

ママ「それは人によって個人差があるもの」

京子「ふーん、私はアルコールに強いってことかな?」ハムッ

ママ「強いとは言い切れないけど、弱い人は全然食べられないって聞いたわ」

ママ「だからあまり無理しちゃダメだからね」

京子「ふむふむ……もう一個食べよ」スッ

ママ「ちょっと京子、私の話し聞いてたの!?」ツネッ

京子「あははは、痛いよお母さん……」




7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/10(日) 19:39:42.83 ID:QC2yt/H70
京子「ちぇー、それじゃ残りはまた明日にするか」

ママ「当たり前よ、まったくもう……」

ママ「だいたいあのアイス高いのよ、本当にもう……」ブツブツ

京子「酔っちゃうってさ、具体的にどうなるの?」

ママ「そうねぇ、大抵は千鳥足とかになってまともに歩けなかったり」

京子「ふむふむ」メモメモ

ママ「な、なんでメモなんかしてるの……」

京子「えへへ、お酒は怖いからね勉強しておこうと思って」

ママ「そう、京子はいい子ね、お母さんも嬉しいわ」ニコッ

8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/10(日) 19:44:51.48 ID:QC2yt/H70
ママ「あとは気分が大らかになって、いい気分になったりとかね」

京子「へー、お酒って人格まで変えちゃうんだね……」

ママ「そうねぇ、お酒は量を間違えれば本当危ないから」

京子「うんうん、私も気を付けるよー」ニコッ

ママ「ふふ、あとは泣き上戸とかキス魔になる人も……」

京子「き、キス魔だと……!?」ピクッ

ママ「やば、変なこと言っちゃった……」

9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/10(日) 19:50:35.47 ID:QC2yt/H70
ママ「さーてと、いいお天気だしお洗濯でもしてこようかしら」スッ

京子「ちょ、ちょっとお外はどしゃ降りのザーザーじゃん!?」

ママ「私は忙しいの、アンタは宿題でもやっちゃいなさい」

京子「さっきまでゴロゴロしてたじゃん!」

ママ「それが大人なの、うふふ」

京子「……大人はズルい、いつもそうやって逃げる」グスッ

京子「ラムレーズン、酔う、キス魔……」

京子「くふふ、いいこと考えちゃったー!」ニコッ




11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/10(日) 19:56:52.84 ID:QC2yt/H70
結衣「くぁ~、珍しく京子が遊びに来ないな……」

結衣「今日は雨でも降りそうだなぁ、あはは」

ザーザー

結衣「……うわ、本当に降ってきたよ怖い怖い」

結衣「……でも落ち着くなぁ、雨の音って」

結衣「しとしととアスファルトを雨が打ちつけて、カエルがゲコゲコ……」

結衣「今日はリラックスできそうだなぁ、ふふ」

ぴんぽーん!

結衣「……」





13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/10(日) 20:04:52.03 ID:QC2yt/H70
結衣「はいはい、どうせ京子でしょっと……」ピッ

京子「くふふ、えへへ、うふふ」

結衣「うわ、インターホン越しでも悪巧みしてるって顔が分かるな……」

結衣「ま、遊びに来てくれるのは嬉しいけど」テクテク

結衣「そんなの恥ずかしくて言えないけどな……」ガチャッ

京子「おっす、遊びに来たよん!」

結衣「元気いっぱいだなぁ、ほんと……」

京子「えへへ、結衣の顔を見れたからだよ」

結衣「いいからさっさと入れ」グイッ

京子「いやん♪」


15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/10(日) 20:09:41.49 ID:QC2yt/H70
結衣「洋服ちょっと濡れちゃったでしょ、このタオル使って」

京子「いやー面目ない、私ったら水も滴るいい女……」ポッ

結衣「あ、そうだスーパーのチラシでも見ようかな」

京子「ゆ、結衣、お願いだからツッコんでよぉ……」ユサユサ

結衣「最近京子に対してはこの方法が一番なんじゃないかと思って」

京子「くそぅ、ほんと私の扱いが上手くなったな……」

結衣「そりゃ、何年も一緒にいれば分かってくるよ」

京子「ふーむ……」


17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/10(日) 20:18:07.02 ID:QC2yt/H70
京子「えへへ、お互いの性格なんて手を取るようにわかるもんね」

結衣「うーん……」

結衣「ま、京子が何考えてるかなんて顔を見れば分かるけど」

京子「……」ジッ

結衣「結衣、お腹空いたから何か作って」

京子「ぶぶー正解は、結衣とキスしたい、でした!」

結衣「あまり変なこと言うなよ、疲れるから……」

京子「あれ、でも結衣もほんのり頬が赤いよん?」

結衣「はいはい、寝言は寝て言おうな」

京子「むむむ……」

18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/10(日) 20:22:46.29 ID:QC2yt/H70
京子「でもさ、結衣って他の一面があると思うんだよね」

結衣「他の一面、ねぇ……」

京子「うん、例えば私に本当はデレデレしたいのに隠したりとか」

結衣「……」ジッ

京子「い、いやん、そんなに見つめないで……」ポッ

結衣「京子の自信はどこから来るのか、さっぱり分からん」

京子「えぇ、本当はそう思ってるでしょ!」

結衣「ないない、本当にないから」

京子「……」プクー


20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/10(日) 20:29:24.20 ID:QC2yt/H70
結衣「それでさ、さっきから気になってたんだけど」

京子「……なに」キッ

結衣「な、なんで不機嫌そうにしてるんだよ……」

京子「べっつにー、結衣にはまったく関係あるけど」ジトッ

結衣「うっ……」

結衣「あ、いや、今日はやけに大荷物だなぁと思ってさ」

京子「あーコレか……」ガサッ


22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/10(日) 20:37:17.30 ID:QC2yt/H70
京子「これねー、全部アイスだよ」ガサッ

結衣「う、うわ、なんだよこの量は!?」

京子「ラムレーズンのアイスを食べると抽選で、ミラクるんのグッズが貰えるって聞いて……」

結衣「そうか、京子にとっては一石二鳥だな」

京子「ゆ、結衣……」グスッ

結衣「な、なんだよもう、その上目遣いやめろ……って」

京子「一緒にアイス食べるの手伝って!」ニコッ

結衣「えぇ……」

23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/10(日) 20:42:05.13 ID:QC2yt/H70
京子「ろ、露骨に嫌な顔しないでよぉ……」

結衣「いや、ラムレーズンのアイスをこの量だぞ」

結衣「……10個は軽く超えてるな」

京子「だってだって、ミラクるんのグッズ欲しいんだもん!」

京子「ミラクるんになりたいって、そう思ったから私は変われたの……」グスッ

京子「結衣とかあかりの手助けももちろん大きいけど……」

京子「私にとってはさ、やっぱりミラクるんは特別なの」

結衣「……はぁ」

結衣「……何個食べれば応募できるの?」ガサッ

京子「結衣……!」パァッ


26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/10(日) 20:47:37.63 ID:QC2yt/H70
京子「いや、あのね、そもそも一個で応募できるんだけど……」

結衣「あー、数撃てば当たる戦法ってか」

京子「うん、食べ終わったカップを郵送すれば応募したことになるんだって」

結衣「ふーん……」ジッ

結衣「どうやって送るんだろうな、ポストに入らなそうだけど」

京子「あは、あはは……」

結衣「まぁいいけどさ……」パクッ

結衣「京子にとってミラクるんが特別ってのも分かってるし」

結衣「それにラムレーズンもそんな嫌いじゃないから」パクッ

京子「結衣……ありがと、えへへ」


30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/10(日) 20:53:57.06 ID:QC2yt/H70
京子(あー、やっぱり結衣っていい人)ポッ

京子(ミラクるんの懸賞うんぬんはまったくの嘘なのに……)

結衣「言っておくけど、京子もちゃんと食べるんだよ?」

京子「うん、それはもちろんだよ!」パクッ

京子「ん~♪、結衣と食べるのは格別だなぁ」

結衣「はいはい、お喋りはいいから食べること」モクモク

京子「……えへへ、幸せ」

結衣「そんなに嬉しいのか、本当に好きなんだね」

京子「あ、いや、えっと……」

31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/10(日) 20:58:40.78 ID:QC2yt/H70
結衣「どうしたの京子、そんなもじもじしてらしくない」

京子「幸せ……」パクッ

京子「大好きな結衣と一緒に大好きなラムレーズンが食べれて、さ」

結衣「……あっそ」

京子「それだけ、つい頬も緩んじゃうよ」パクッ

結衣「な、なんだよ、いつもみたいに茶々いれないの……」

京子「だって本当のことだもん、いれる必要が無いじゃん」ニコッ

結衣「うっ……」

結衣「……」ガツガツ

32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/10(日) 21:03:12.02 ID:QC2yt/H70
結衣「……」ガツガツ

京子「ちょ、ちょっと結衣、そんながっついたら!」

結衣「らいひょーっぶ……あれ、大丈夫だよ京子」

京子「……お?」

結衣「なんか頭クラクラするな、アイス食べただけなのに」

結衣「……ひっく」

結衣「……まだ足りないな、もっと食べないと」ガツガツ

京子「これはひょっとすると、ひょっとするかも……」




34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/10(日) 21:11:31.09 ID:QC2yt/H70
結衣「……けぷっ」

京子「ゆ、結衣、もう4個も食べたから一回その辺にしたほうが!」

結衣「んーんー……」フルフル

結衣「らっへね、あれ、舌上手く回らにゃい……」

結衣「京子のために、ミラクるんのぐっずがね……」

結衣「……」ガツガツ

京子「あわわっ、もう大丈夫だよ休憩しようよ結衣、ね?」

結衣「で、でも、それじゃ、京子に……」グスッ


36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/10(日) 21:20:22.97 ID:QC2yt/H70
結衣「京子に嫌われちゃう……」

京子「ゆ、結衣、呆けてるけど大丈夫?」

結衣「えっへへ、らいじょうぶ大丈夫」ニコッ

結衣「ねぇ京子ー、このお部屋暑くない?」

京子「いや、私はそこまで暑いとは思わないけど……」

結衣「そうかなぁ、なんか、体がぽかぽかするんだ」

結衣「んー……」

結衣「ちょっと一枚脱いじゃおうかなーっと」ヌギヌギ

京子「わーわーわー!!!」



38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/10(日) 21:27:02.70 ID:QC2yt/H70
結衣「んー、なにするんだよぉ……」

京子「一枚脱ぐって、脱いだら下着でしょうが!」

結衣「だっへ、暑いんらもん……」

京子「だ、大丈夫だよ、すぐ治まるから、ね?」ナデナデ

結衣「えっへへ、京子になでなでされちゃった」

結衣「京子、京子……」スリスリ

京子「あー……これはもう完全に出来上がってるな」

結衣「……♪」

49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/10(日) 21:46:54.56 ID:QC2yt/H70
京子「ねぇ結衣、普段私に隠していることとかあるかな」

結衣「かくひてる、こと?」ギュッ

京子「あわわわ……」

結衣「わたし、京子に隠し事なんかっ、してない」ニコッ

京子「っ……」

結衣「あ、でもねでもね、京子に上手く言えないことはあるな」ギュッ

京子「上手く言えないこと?」

結衣「そうそう、えっへへ……」スリスリ



51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/10(日) 21:51:17.53 ID:QC2yt/H70
京子「ど、どうしてその言葉は上手く言えないの?」

結衣「……だって、恥ずかしいもん」ギュッ

京子「ふーむ……」

結衣「わらひだってね、京子にずーっと言いたかったんだよ?」

京子「……」ナデナデ

結衣「んっ……」

結衣「……いつも遊びに来てくれてありがとう、とか」ギュッ

京子「そっか、ふふ……」


53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/10(日) 21:56:00.92 ID:QC2yt/H70
京子「もー、それくらいだったら私に言えるでしょ?」

結衣「む、むりむり、そんなのっ恥ずかしい、から……」ギュッ

京子「いや、私の胸に顔をうずめる方が恥ずかしいかと……」

結衣「……あ、あともう一個あった」

京子「なんだまだあるのかー、この際だから言っちゃいなよ!」

結衣「……」ジッ

京子「うん、絶対に笑ったりしないから大丈夫だよ」

結衣「……ほんと?」

京子「えへへ、たまには私のこと信用しなよ」ニコッ


57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/10(日) 22:03:58.84 ID:QC2yt/H70
結衣「えっと、ね、そのね……」

京子「うんうん、焦らなくても大丈夫だからね」

結衣「……京子と2人で、いるのっ、好き、大好き」ギュッ

京子「……」

結衣「わ、笑ってる、絶対、バカにしてるっ!!」

京子「ううん笑ってるのは嬉しいから、だよ」ギュッ

結衣「あ……えっへへ」

京子「ぷ、えっへへって笑い方なんか可愛いね」




61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/10(日) 22:10:47.28 ID:QC2yt/H70
結衣「き、京子は、私といるの好き……?」

京子「うぐっ……」

結衣「だっへ、京子、いろんな子にモテモテだから」グスッ

結衣「……だから、ずーっと我慢してた、好きって言うの」

京子「本当はずっと伝えたかったの?」ギュッ

結衣「……怖かった、もし断られたらって」

結衣「そんなの言えるワケないよっ、分かるでひょ……?」

京子「……うん、結衣の気持ちが痛いほど分かるよ」ギュッ

62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/10(日) 22:16:22.90 ID:QC2yt/H70
京子「私もさ、結衣と同じような気持ちだから……」

結衣「……嘘、付いてる」ギュッ

京子「ううん、私はこういう時には嘘は言わないから」

結衣「……知ってる、京子は人が傷つく嘘は付かないから」

京子「そうそう、私も結衣が好きーってこと!」

結衣「……えっへへ」ギュッ

京子「……だから安心して、今日はアイスたくさん食べさせてゴメンね」

結衣「んーん、京子のためだからっ」ニコッ





64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/10(日) 22:21:54.74 ID:QC2yt/H70
結衣「ね、京子ー?」

京子「なぁに、ひざ枕でもしてほしいの?」

結衣「ううん、キスしようかなーって」ギュッ

京子「は、はぁ!?」

結衣「だっへね、わたしやっぱり不安だもん……」

結衣「言葉だけじゃ、怖いよー」スリスリ

京子「い、いやでもさ、物事には順番があるでしょっ!」

京子「そもそも私たち手すら握ってないんだよ……」

京子「しかしハグはしてるという、えへへ」

65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/10(日) 22:26:56.20 ID:QC2yt/H70
京子「だからまだキス早いんじゃないかなーっ……」アタフタ

京子「いや、私としては今すぐしたいよ?」

京子「でもできれば初チューは、シラフの結衣と……」ギュッ

結衣「すぅ……」

京子「あらら、なんか残念のようなほっとしたような……」

結衣「きょ……うこ……」

京子「ま、お酒の力だけどさ、素直になってくれてありがとね」ニコッ

京子「アイスでお小遣い2か月分パーだけどね、とほほ……」

結衣「んー……」ギュッ

68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/10(日) 22:32:07.46 ID:QC2yt/H70
結衣「……うっ、んー?」

京子「あ、結衣やっと起きたんだ、えへへ」

結衣「ゴメンな気づいたら寝ちゃってた……」

京子「いいのいいの、それよりさっきまでのこと覚えてない?」

結衣「……いや、ちょっと恥ずかしい夢を見てた気がする」

京子「くふふ、それって私がらみの夢?」

結衣「……知らん」


70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/10(日) 22:37:20.81 ID:QC2yt/H70
京子「はい、眠気覚ましのお水だよ」

結衣「ありがと……」ゴクッ

結衣「……はぁ、なんか水がすごく美味しく感じるな」

京子「眠気覚ましというか、酔い覚ましというかね……」

結衣「なんだそれ……あ、あのさ」

京子「はいはーい、なぁに?」

結衣「いつもは照れくさくて言えないんだけどさ、ちょっと伝えたい言葉があるんだ」

京子「……」ピクッ


72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/10(日) 22:41:22.61 ID:QC2yt/H70
結衣「ぜ、絶対に笑うなよ、約束してくれ!」

京子「いや、結衣が真面目に伝えるのに笑うワケないよ」

結衣「……そっか」

結衣「う、あ、あまりこっち見ないで」

京子「だってさ、そっちの方が気持ちもよく伝わるでしょ」ニコ

結衣「ま、まぁどうせ言うならそっちのほうがいいか」

結衣「……すぅ」

京子「……」ドキドキ

73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/10(日) 22:45:44.84 ID:QC2yt/H70
結衣「一回しか言わないからな、オッケー?」

京子「う、うん、あたちはいつでも準備オッケーよ……」

結衣「な、なんで京子がドギマギしてるの……」

京子「……は、はやく、心臓飛び出そうだから」

結衣「あ、うん、えっと……」

結衣「……きょ、京子」ガシッ

京子「は、はひっ!」

結衣「い、いつも遊びに来てくれてありがとう……」


京子「そっちかよ!!」クワッ

おしまーい