1 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/10/03(金) 20:16:41.88 ID:X3ZDJB9d0.net
DIOを追い続けることおよそ一月。
襲い来る強敵。
迫りくるタイムリミット。
ジョースター一行の疲労はピークに達していた…!
ポルナレフ「だぁーッ!なんかこう、気分が晴れるような事はないもんかね!」
花京院「呑気な事を…。
いいですか?ホリィさんの命はもってあと三週間。
悠長な事を言っている時では」
ポルナレフ「わァーってるよ!んなこたぁ!
でもよ。連日連夜命の危機に晒されてよォ。
気が滅入っちまったら元も子もねェーだろ?」
ジョゼフ「確かに。ここんトコ激戦続きだったからのォ。
ここらで一息ついてもバチはあたらんじゃろ。
ただし、時間と手間のかからん方法でな」
承太郎「やれやれ…」
アヴドゥル「でしたらジョースターさん。ちょうどいいモノがありますよ」
6 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/10/03(金) 20:21:52.24 ID:X3ZDJB9d0.net
ジョセフ「ちょうどいいモノ?」
アヴドゥル「ええ。時間も手間もかからない方法。
それでいてサイコーに刺激的。
お望みにかなっていると思いますがね」
ポルナレフ「おいおい。大丈夫なんだろーなアヴドゥルよー。
ワケのわからん中東の娯楽はウンザリだぜ」
アヴドゥル「ポルナレフよ。お前はパソコンでインターネットを
やった事はあるか?」
ポルナレフ「インターネットだぁ?
あんなワケのわからん近未来的なウダウダは
どーも俺のショーに合わんね」
アヴドゥル「承太郎。花京院。お前らはどうだ」
承太郎「パソコンに触ったことすらねーな」
花京院「多少の経験はあるが…」
アヴドゥル「ちょうどいい。あそこの店のパソコンでインターネットを使えます。
ちょっと触ってみましょうか」
8 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/10/03(金) 20:25:16.95 ID:X3ZDJB9d0.net
カタカタ…
ポルナレフ「へェー。調べたい言葉を打ち込めば何でも出てくるぜ。
さしずめ近未来の百科事典ってとこか?中々面白いじゃねーか」
ジョセフ「見ろポルナレフ。カイロの地図まで出てくるぞ。
これを使えば旅もいくぶん楽になるのォー」
花京院「娯楽とはこれのことですか?アヴドゥル」
アヴドゥル「チッ、チッ、チッ…
今回君達に紹介したいのは、このキーワードだ」
カタカタカタ…
ポルナレフ「検索しては…?」
アヴドゥル「いけない言葉」
12 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/10/03(金) 20:30:19.49 ID:X3ZDJB9d0.net
ポルナレフ「おいおい。"検索してはいけない"ものをわざわざ検索すんのか?
このパソコンを使えば他にも色々と面白いことがあるだろーによォ」
アヴドゥル「浅いな。ポルナレフよ。
何事も真の娯楽は"禁忌"にあり!
情報や遊び、果てはハレンチな画像まで手に入ってしまうインターネット。
そんな中、あえて"検索してはいけない"言葉を探りに行く。
そこがいいんじゃないか」
ポルナレフ「そーゆーもんかねえ。東洋人の考えることはよくわからん」
ジョセフ「してアヴドゥルよ。これの何が刺激的なんじゃ?」
アヴドゥル「インターネットには"検索してはいけない"とされている言葉が数多くあります。
その所以は様々ですが、検索すれば我々の常識を超えた様々なサイトがヒットします。
普通にパソコンを使っていては得られない刺激ばかりですよ」
15 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/10/03(金) 20:35:58.47 ID:X3ZDJB9d0.net
花京院「なるほど。"いけない"とまで言われると、妙にソソられますね」
ジョセフ「どれどれ。"検索してはいけない言葉一覧"というサイトが出てきたのォ」
アヴドゥル「この一覧の中から言葉を選んで、試しに検索してみましょうか」
花京院「選ぶときのコツはあるのですか?」
アヴドゥル「うむ。"検索してはいけない言葉"には大きく分けて
"グロ"と"非グロ"がある」
ポルナレフ「ほほぉ」
アヴドゥル「"グロ"は流血や死体、内臓など、生理的に嫌悪される要素を含んだ画像などがヒットする。
確かに刺激的ではあるが、初心者には刺激が強すぎて向かないという一面もある。
さらに言うならば、刺激の種類が決まっていてワンパターンで単調だしな。
そこで今回我々が検索するのは…」
承太郎「非グロ、ってわけか」
16 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/10/03(金) 20:37:36.46 ID:X3ZDJB9d0.net
アヴドゥル「まず手始めに、ネット上である程度メジャーな非グロのリストを見てみよう」
白の開拓→自分の空想を現実だと思い込んだ高校生のブログ。最初の記事から見るべし
Cannibal Corpse →とあるバンドのおぞましいジャケット
小人ダンス →ドキュメンタリー映画のワンカット。小さい人が踊っている動画
HAPPY TREE FRIENDS →ポップなアニメのキャラが無惨に死んでいくCGアニメ
アンドレイ・チカチーロ →ある凶悪殺人犯の殺しの手口が網羅されている
ゆきちゃん失踪 怪文書→ものすごく不気味な未解決事件
となりのトロトロ→トトロのような謎の生物
セイメイタイム →カメラの前でリストカットをする男
狂った果実→とんでもない鬱展開が待ち受けているゲーム
ヌギスタ学園→二次元のキャラクターが公衆の面前で生き恥をかかされるサイト。絵が下手
ゆっくりいじめ →饅頭のような生物が畑や家に侵入し、人間に虐待される小説等
野崎コンビーフ→絵のサイトなんだがその絵がすげー不気味
カービィ 空を見上げる→「星のカービィ」の作者が精神疾患にかかる過程
チ・血・チ・チャット → 二人の人間がチャットでやりとりをするストーリー
キ→車にひかれた猫について書いてあるサイト
ヨコハマタイヤ 看板→ヨコハマタイヤのシンボルがとんでもないことになっている
ダークロン→厨二の妄想にとりつかれた超電波サイト
岡山県 行方不明の姉妹 → 裏がありそうで不気味な行方不明事件
香港97 → 差別や虐殺表現がある、市販されていないスーパーファミコンのソフト
ハゲタカと少女 →飢餓で死にそうな子供と、子供が死ぬのを待っているハゲタカ
黒猫事件→解決済みの殺人事件だが、被害者の娘の証言が謎
トヤマ日記→正常とは思えない人間の行動が書かれた日記。実話らしい
18 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/10/03(金) 20:41:47.95 ID:X3ZDJB9d0.net
ポルナレフ「へェーッ!色んなのがあるんだな」
花京院「数もさることながら、その"危険さ"の種類も豊富ですね」
アヴドゥル「それがこの遊びの魅力の一つだ。
"一体この言葉にはどんな世界が込められているんだろう?"
言葉を見ただけで、何がヒットするのか色々と想像するのも楽しいだろう。
まるで初めて電車に乗って旅行する小学生のようにな」
ジョセフ「どれどれ。最初はワシが選んでもいいかのォ」
アヴドゥル「どうぞ。"となりのトロトロ"なんかがお奨めですよ」
21 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/10/03(金) 20:52:39.77 ID:X3ZDJB9d0.net
ジョセフ「"野崎コンビーフ"…ハーフっぽい名前じゃな。
どれ。ひとつこれで検索してみるか」
検索してはいけない言葉 その① 野崎コンビーフ
ポルナレフ「おッ、なんか絵みたいなのが出てきたぞ」
ジョセフ「小さくてよく見えんのォ。どうすればいいんじゃ?」
花京院「画像をクリックしてみればいいのでは?」
ジョセフ「どれどれ…うおォッ!!?」
ポルナレフ「holy shit!!なっ、なんだァ!?この絵は!」
真っ赤に染まった背景!
複数の目を持つ、バランスの崩れた顔!
人のようで人ではない、異形の絵がジョセフ達の目の前に現れた…!
花京院「禍々しい…。僕は美術館で絵を見るのが好きだが、こんな絵は見た事がない」
アヴドゥル「ほら。絵はまだまだありますよ」
ポルナレフ「ったく、こんな絵ばっかり描いて楽しいモンかね!
"野崎コンビーフ"ってヤツは何考えてんだ!」
アヴドゥル「正確にはこの作者は"野崎コンビーフ"という名前ではないらしい。
今はいちこみるぐという名前でpixivにイラストを投稿しているようだな。
サイコな画風は彼の持ち味といったところか」
承太郎「やれやれ。一発目からやってくれるぜ。
先が楽しみだな。"検索してはいけない言葉"…!」
24 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/10/03(金) 21:06:12.64 ID:X3ZDJB9d0.net
アヴドゥル「次は花京院。君が選んでみないか?」
花京院「そうだな…"ゆっくりいじめ"にしてみよう。いじめという言葉が気になる」
検索してはいけない言葉 その② ゆっくりいじめ
花京院「なにやら饅頭のような生き物の画像がヒットしたぞ」
ポルナレフ「ほォ~ッ。こいつは中々かわいいじゃねーか。
生意気そうなツラが逆に愛くるしいっていうか、クセになるよなァ~っ」
アヴドゥル「これは日本の"東方project"というシューティングゲームが元になって作られたキャラクターだ。
ゆっくりにも何種類かあって、母性の強い"れいむ"、自分本位な"まりさ"
欲に富んだ"ありす"、病弱だが賢い"ぱちゅりー"がメジャーだな」
ジョセフ「ほっほォ。どれも味があってかわいらしいのォ~」
花京院「これが"ゆっくり"だとすると、"ゆっくりいじめ"とは…うわっ!」
ポルナレフ「なっ、何ィ~っ!!?」
先ほどまで一行が愛でていた、饅頭のような生物"ゆっくり"。
そのゆっくりたちが潰され、貫かれ、ズタボロにされた画像が、花京院の眼前に山のように押し寄せる!
26 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/10/03(金) 21:10:57.61 ID:X3ZDJB9d0.net
花京院「なっ、なんとムゴいことを…!」
ジョセフ「悪趣味な輩がいたもんじゃのォ」
アヴドゥル「これには背景があるのですよ。
元々ゆっくりはただのアスキーアートとして生まれたキャラクターでした。
しかし創作キャラの運命か、いずれ設定が加わっていきます。
ゆっくりは人間の住処や作物を荒らし、人間を見下して挑発的な態度を取る
"喋る害虫"としてのキャラ付けがなされたのです。
これでこの画像の意味が少しわかったのではありませんか?」
花京院「"喋る害虫"が、人間によって制裁を加えられた、というわけか。
犬やネコも言葉を喋らなければ可愛いが、思ってる事がわかってしまったら人間と共存はできないのかもしれんな」
イギー「ヴ~ッ…!」
ジョセフ「しかし画像だけ見ればペットのように可愛いのに、なんとも胸が痛むのォ」
アヴドゥル「ご安心を。"ゆっくりいじめ"の対極に"ゆっくり愛で"というジャンルも存在します。
そちらではゆっくりをペットのように可愛がる作品も存在するのですよ」
承太郎「やれやれ。中々ヘヴィーだぜ。
下手なスタンドより精神が削られるかもな。"検索してはいけない言葉"…!」
29 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/10/03(金) 21:20:17.52 ID:X3ZDJB9d0.net
ポルナレフ「ったく。娯楽どころかどんどん心にダメージが溜まってく感じだぜ」
アヴドゥル「画像系はインパクトが強かったかもな。ポルナレフ。お前はどれを選ぶ?」
ポルナレフ「そーだなぁ。そんじゃ俺は"白の開拓"を選ばせてもらうぜ」
検索してはいけない言葉 その③ 白の開拓
ポルナレフ「おっ、誰かの日記みたいなのが出てきたぞ」
アヴドゥル「これは"ブログ"と言って、ネット上でつける日記のようなものだ。
自分の書いた日記を世界中に発信できるのが魅力で、
インターネット上では主流のサービスの一つだな」
ジョセフ「ほォ~ッ、ワシらの頃は日記は本棚の奥に隠しとくモンじゃったが、
日記を皆に読んでもらいたいとは、時代は変わったのォ」
ポルナレフ「さて。こいつは何を書いてんのかな…
な、なんだこりゃあ!」
花京院「こ、これは一体…!?」
書かれていたのはただの日記ではなかった!
マスコミを操り、インターネット越しに殺人を企む天才の話。
子供を操る狂った医師、部屋から一歩も出ず世間を支配する男、謎の宗教団体の話。
現実世界ではありえない話が、あたかも筆者の体験談として展開されていた!
30 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/10/03(金) 21:27:55.67 ID:X3ZDJB9d0.net
ポルナレフ「Jesus!メチャクチャな日記だぜ!」
花京院「これは世間で言う"創作小説"ではないのか?」
ジョセフ「だが筆者は全て現実の出来事だと主張しておるのォ」
アヴドゥル「筆者はブログのコメント欄にも頻繁に現れ、ブログの内容は事実だと主張しています。
2006~2008年に筆者は高校生だと書かれているので、今は20代半ばでしょう」
ポルナレフ「アレ?今は確か1987年…」
ジョセフ「ポルナレフッ!!」
花京院「この筆者は何故、このような妄想を…?」
アヴドゥル「詳しい事はわからん。だが記事を見ていくと、筆者自身も稀代の天才として何度も登場している。
自分が天才だという妄想を繰り返すにつれ、現実との線引きが出来なくなったのかもしれんな」
承太郎「やれやれ。文章だけでここまでキツいとはな。
いよいよ余裕こいてるヒマはなさそうだ。"検索してはいけない言葉"…!」
34 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/10/03(金) 21:36:36.16 ID:X3ZDJB9d0.net
アヴドゥル「承太郎。お前の番だ。どれを選ぶ?」
承太郎「どれでもいい。適当に決めてくれ」
アヴドゥル「そうはいかん。皆それぞれ好きな言葉を選んだんだ。
お前も自分が検索したい言葉を選ぶんだ」
承太郎「やれやれ…なら、これにするかな」
検索してはいけない言葉 その④ カービィ 空を見上げる
花京院「星のカービィ。日本で流行った漫画ですね」
ポルナレフ「ほォ~。そうなのか?」
花京院「何でも吸い込むピンク色の玉型マスコットが主人公です。
一昔前の日本の子供なら誰でも知っていますよ」
ジョセフ「ワシも読んだことがあるが、なかなか面白かったのォ。
何より夢がある!今の若者に一番かけているモノじゃわい」
承太郎「…で、これのどこが"検索してはいけない"んだ?」
アヴドゥル「承太郎。そこのまとめサイトを開いてみてくれ」
承太郎「どれ… な、何ィッ!!」
花京院「こ、これはッ!!」
そこには、"星のカービィ"の作者が編集者から受けた執拗なイジメが赤裸々に書かれていた!
子供に夢を与え続けるカービィの作者を罵倒し、病気に追い込む編集者。
その辛辣な仕打ちや言葉一つ一つが、承太郎たちの胸を抉ってゆく!
36 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/10/03(金) 21:47:30.46 ID:X3ZDJB9d0.net
ポルナレフ「まったく。日本じゃ大人の世界でも"イジメ"があるのか?
俺の国じゃあこんなのは皆中学生で卒業してるぜ」
ジョセフ「どの行為も許されるものではないが…
特にこの台詞は胸にグサーっと突き刺さるのォ。
"「ガキごときの心も騙せないお前みたいなクソ漫画家なんぞが
続ける事自体、漫画の神様が許さんわ」"」
花京院「子供に夢を与える漫画。
その漫画を生み出すはずの編集者が言っていい言葉ではありませんね」
アヴドゥル「断っておきますが、この話の真偽は明らかになっていません。
複数の証言が出ているのも事実ですが、
自称アシスタントがこの噂を否定するなど、様々な説が飛び交っています」
ジョセフ「そういや承太郎。お前も小さい頃この漫画が好きじゃったのォーッ!
作者にファンレターを出すんだ、とか言ってなかったか?」
花京院「承太郎。この言葉を検索したのはもしかして…」
承太郎「…やれやれ」
38 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/10/03(金) 21:54:48.92 ID:X3ZDJB9d0.net
ジョセフ「おっと!もうこんな時間じゃぞ」
花京院「夢中になりすぎて時を忘れていました。
"検索してはいけない言葉"には不思議な魔力がありますね」
アヴドゥル「どうだポルナレフ。なかなか刺激的だったろう」
ポルナレフ「ま、今まで味わったことのない思いをしたのは確かだぜ。
DIOを倒したら、また皆で残りの言葉を調べようぜ!」
イギー「グゲゲ…」
承太郎「…やれやれ。もう二度とゴメンだぜ」
こうして5人と1匹は、店を後にした。
その後、彼らは苦闘の末DIOを打ち負かすことになる!
だが、そのために払った犠牲はあまりにも大きかった…
41 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/10/03(金) 21:59:45.34 ID:X3ZDJB9d0.net
そして、10年以上の月日が流れた…
承太郎「…」
康一「アレェ~ッ?どうしたんですか?承太郎さん」
仗助「珍しいッスねェ~。承太郎さんが居眠りだなんて」
承太郎「…ん、ちと昔のことを思い出してな」
仗助「へェ~ッ、昔のことを思い出すっつーのは、現状に不満がある証らしいっスよ」
露伴「そんな事より仗助。アホの億泰はいつになったら来るんだ。
僕はお前と違って、こんな所で潰すヒマは持ち合わせていないんだぞ」
仗助「まぁそう慌てないで下さいよ。今日は露伴センセーに、とっておきの漫画のネタを渡せるんスから」
期待!
44 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/10/03(金) 22:06:19.05 ID:X3ZDJB9d0.net
億泰「いやぁ~っ悪ィ悪ィ!
約束のことすっかり忘れててよォーっ!!」
仗助「ったく。"遅れる"ならまだしも"忘れる"っつーのはよォ。
脳みそスポンジで出来てるんじゃねェのか?」
億泰「だから謝ってるだろーがよぉ。
で、今日は何の集まりなんだよ」
仗助「へっへっへ。重ちーの野郎に面白いこと教えてもらってよ。
独り占めすんのもワリーから、皆にも教えてやろーと思ってな」
露伴「もったいぶるな。どーせ大したネタなわけもなし、さっさと教えろ」
仗助「決め付けるのは早いと思うッスけどねーっ。
聞いて驚くな。面白いことってのは、なんとインターネットよ」
康一「へェーっ、仗助くんがそういう物に興味持つなんて、なんだか意外だなぁ!」
仗助「俺も最初はゼンゼン興味なかったんだけどよォ。
この言葉を検索すると、世界変わるぜェ~ッ、マジで」
康一「この言葉って?」
"検 索 し て は い け な い 言 葉"
承太郎「…な…んだって?」
52 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/10/03(金) 22:24:50.05 ID:X3ZDJB9d0.net
仗助「どーしたんスか?承太郎さん」
承太郎「いや…昔のことを思い出してな。
昔俺も"検索してはいけない言葉"に手を出したことがある。
俺も含めて5人と1匹でな」
康一「そ、それで…どーなったんですか?」
承太郎「その時の仲間のうち、2人と1匹はもうこの世にはいない。
1人はイタリアで音信不通。残りの一人はボケちまって右も左もわからねェ」
康一「…ゴクリ」
億泰「オイオイ、大丈夫かよ。呪われる系の事ならゴメンだぜ。
世の中には昨日までピンピンしてたのに、呪いをかけられた途端見る見る弱って
しまいにゃ衰弱死したってヤツもいるらし~からな!」
露伴「馬鹿言うな。スタンドならともかく、呪いなんて存在するワケがないだろ。
だがネタとしては面白そうだ。仗助。さっさとその言葉とやらを教えろよ」
仗助「お、おう。じゃ、さっそくインターネットができるカフェに行くとするか」
55 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/10/03(金) 22:29:20.19 ID:X3ZDJB9d0.net
康一「へェ~ッ、最近はカフェでインターネットができるんだね」
露伴「カフェというより狭苦しいブースだな。料金もバカに高い」
康一「さっそく"検索してはいけない言葉"を探してみようよ!」
億泰「でもよォ、そんなもんど~やって探すんだよ」
仗助「まとめサイトなんかも出来てるが、最新の言葉はスレで見つけるのが一番だぜ」
56 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/10/03(金) 22:35:06.13 ID:X3ZDJB9d0.net
康一「へ~。専用スレがあるなんて、なんだかメジャーな感じだなぁ」
億泰「でもよォ。単語だけが書いてあってどれを検索していいかわかんねぇよなァ~っ」
露伴「上から順番に検索していけばいいだろ」
仗助「いや、重ちーが言うには、"検索してはいけない言葉"にはウイルスなんかも含まれてるらしい。
うかつに検索して店のパソコンぶっ壊すわけにもいかね~しよォ。
こればっかりはクレイジーダイヤモンドでも直せないもんなぁ」
康一「じゃあどうするのさ」
仗助「慣れねーうちはちゃんと説明がついてるのを検索したほうがいいらしいぜ。
まずは"2ちゃんねる初の無料恋愛ゲーム"とかいう、この言葉から試してみよーぜ」
検索してはいけない言葉 その⑤ 漏れなつ。
58 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/10/03(金) 22:40:46.31 ID:X3ZDJB9d0.net
康一「わぁ~、見てよ。
"同性愛、ケモノジャンルに嫌悪感を抱く方、
18歳未満の方の立ち入りはご遠慮ください。"
…だってさ」
露伴「明らかにヤバい匂いが漂いまくってるな。
早くクリックして先に進めよ。仗助」
仗助「わぁ~ってるッスよ。ポチッと。
これをダウンロードして遊んでみればいいんスかね~」
康一「なんだかドキドキするなあ。
初めて学校のセンセーにイタズラを仕掛ける小学生の気分だよ」
ゲームを始めてまもなく、その場にいた全員が度肝を抜かれた!
恋愛ゲームと言ってはいるが、主要なキャラクターが全員"獣"なのである!
しかも同性愛を扱ったコアなシナリオに、仗助達はたちまちのめり込んでいった!
61 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/10/03(金) 22:45:19.21 ID:X3ZDJB9d0.net
億泰「なんつーかよォ。俺は今までゲームって言ったら
キャラクターに強い武器持たせて、悪の親玉みてーなのを倒すのを想像してたんだけどよォ~
このゲームはゼンゼンそんな感じじゃないんだもんなぁ」
露伴「俗に言う"恋愛シミュレーション"ってヤツだな。
僕もやるのは初めてだ」
康一「初めての恋愛シミュレーションが…ケモホモだなんて想像すらしてなかったよッ!」
仗助「だけどよぉ~、いやなんて言えばいーのか…
進めば進むほど、どこか悲しい感じのするゲームだよなぁ」
康一「そうなんだよね。小さい頃の夏休みを思い出すっていうか」
露伴「ノスタルジーってやつだな。
最初は驚いたが、どことなくやさしくて味のあるいいゲームだ」
65 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/10/03(金) 22:50:30.91 ID:X3ZDJB9d0.net
仗助「お、ゲームクリアしたみたいだな」
康一「でもこのエンディング、誰も救われてないよね…」
露伴「どうやらバッドエンドってやつに入っちまったみたいだな。
どこかで選択史を間違ったんだろう」
億泰「俺、家帰ったらもっかいやってみるぜ!
こいつらが幸せになるまで投げ出すもんかよッ!」
仗助「おメー、案外染まりやすいのね…」
承太郎「なるほど。10年前は"検索してはいけない言葉"に煮え湯を飲まされたもんだが…
必ずしも魂を削る言葉ばかりじゃないってことか。やれやれ」
67 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/10/03(金) 22:58:26.29 ID:X3ZDJB9d0.net
仗助「さて、お次はどの言葉にするッスかねぇ~」
億泰「なんだか説明のない言葉とグロばっかりだよなァ~。
もう適当に選んじまうか?」
康一「あっ!これなんかいいんじゃない?
解説もついてるよ。"謎が謎をよぶマイクラサイト"だって」
仗助「謎が謎を呼ぶってのは面白そうだなぁ。
康一。お前って案外いいセンスしてるんじゃね~か」
億泰「よし、そうと決まりゃあさっさと検索しようぜ」
検索してはいけない言葉 その⑥ ごえくん通信
68 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/10/03(金) 23:07:58.63 ID:X3ZDJB9d0.net
露伴「ほぉ~っ、この写真からして鉄道のサイトか?
トップページの鉄道はEF81104だな。
こういうのは漫画を描く時の参考になる。どけ億泰。ここは僕が見る」
億泰「あッ!てめー露伴!ホント性格最悪のヤツだよなこいつはよぉ~っ」
仗助「まーまー。お、サイトが開いたぜ…な、なんだこりゃ!!?」
露伴「うぉっ!こ、これはっ!?」
一件鉄道サイトであるかのようにカモフラージュされた外見!
だが絶叫音と共に謎の写真が次々と露伴の視界に雪崩れ込む!
流れてくる目玉の画像をクリックすると、眼窩のない長髪の男や点滅する抽象的な画像等が
大音量を伴って露伴の目と耳と脳を攻撃する!
70 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/10/03(金) 23:15:09.57 ID:X3ZDJB9d0.net
億泰「やべーぜ!これが噂のウイルスってヤツか!?」
仗助「弁償は勘弁だぜッ!クレイジーダイヤモンドっ!!」
康一「待って仗助君!これはおそらくウイルスじゃないよ!」
仗助「何っ!どういうことだ康一!?」
康一「聞いたことがある…これは"精神的ブラクラ"ってやつさ。
びっくりするような音と画像を組み合わせて、見た人々にショックを与えるのが目的なんだ。
驚くけどパソコンに害はないよ」
仗助「なんだよ驚かせやがって。ビビってソンしたぜ。でもま、被害がなくて良かったよなぁ~」
露伴「はぁ~っ、はぁ~っ…」
承太郎「おい。大丈夫か」
露伴「え、ええ。なんとか。全くクソッタレ億泰め。お前の代わりに僕が驚かされたじゃないか。
でもこういうリアルな体験は漫画の糧になる。
これでとびっきり臨場感のあるホラーシーンが描けそうだ。今日は来た甲斐があったな」
承太郎「やれやれ、だぜ」
71 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/10/03(金) 23:18:27.56 ID:X3ZDJB9d0.net
仗助「まーそう怒んないで下さいよ。
次は露伴さんが選んでいいッスから」
露伴「フン。僕は刺激的な漫画のネタが見つかればそれでいいんだ。
…お、これなんかは刺激的じゃないか?
"暴力脅迫で女を服従させて命令漬け"
"町で奇声上げさせたり一発芸させたり動物の真似させる"
…か。これをネタにすれば常識外れの漫画が描けそうだ」
検索してはいけない言葉 その⑦ 恥と屈辱の交差点
74 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/10/03(金) 23:27:20.38 ID:X3ZDJB9d0.net
康一「なになに…?
"当サイトでは裸やいじめ、一発芸強要など、
18歳未満には不適切な描写が含まれます。"
だって。漏れなつに続いてまた18禁だよォ~。
僕たちこんなことしてて捕まるんじゃないかな?」
仗助「でもよぉ~っ。今回はホモや獣じゃねーみたいだし
18禁なんてワクワクするよなぁ~っ。
露伴先生も結構話がワカるじゃん」
露伴「フン。僕はお前みたいな低俗な気持ちで選んだわけじゃない。
いくつか小説があるみたいだな。読んでみるか」
その小説は仗助の期待から大きく外れていた!
女子大生や花屋の店員が、不良から裸でリンチされて変顔や動物芸を強要されるというすさまじい内容だった!
健全な高校生である仗助や康一、さらには露伴すらも見事に静まり返る!
77 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/10/03(金) 23:34:17.49 ID:X3ZDJB9d0.net
億泰「物語がどんどんヤベー方向に進んでいくぜッ!」
康一「なんにも悪くない女子が街中で裸になったり芸やらされたり
とても見てられないよォ」
仗助「マジでブッ飛んでやがんなぁ~。
あんま見たことないけど、 サイトってのは全部こうなんかなぁ~」
露伴「そんなワケないだろ。
確かに世の中には"羞恥 "なんて言葉もある位だが
これは明らかに一部の特殊 癖者に向けたサイトだ」
承太郎「やれやれ。久々に現れた正統派"検索してはいけない言葉"だぜ」
79 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/10/03(金) 23:38:02.94 ID:X3ZDJB9d0.net
仗助「億泰、選んでねーのはお前と承太郎さんだけだぜ」
承太郎「俺は後でいい。先に選べ億泰」
億泰「いいんスか?じゃあお言葉に甘えて…
お、これなンかちょっと気になるじゃねーかよ。
俺ってこー見えて診断とか心理テストに弱いんだよなァ~。
学校のテストは全然ダメだけどよォ」
検索してはいけない言葉 その⑧ サイコパス診断
苗山事件
80 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/10/03(金) 23:42:54.00 ID:X3ZDJB9d0.net
仗助「露伴先生よォ。"サイコパス"ってのは何なんスかね」
露伴「僕も詳しくは知らないが、他者への共感が著しく薄く
人を傷つけてもなんとも思わない異常人格者ってとこか」
億泰「つまり自分がサイコパスかどうかの診断ができるってワケだな。
俺なんかは人をブン殴ったりするし、当てはまるよーでちょっと怖いよなぁ~」
億泰の目の前の画面に、いくつかの問題が表示された。
Q1.
あなたは親戚の葬式に妹と出席した。
そこにいた黒い髪で黒い服を着た黒い靴の男にあなたは魅力を感じた。
その男はあなたの妹の理想の男だった。
その夜にあなたは妹を殺した。
殺した動機は?
83 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/10/03(金) 23:47:33.14 ID:X3ZDJB9d0.net
億泰「あぁ~?こりゃ難しいなァ。
妹がその男に引っかかるんじゃねーかと心配だったから、ってとこかァ?」
仗助「多分それが正解だよ億泰。俺もそー思ってたとこだ」
康一「う~ん。ってかそれ以外考えられないよね」
露伴「?
お前ら何言ってるんだ?
"あなた"は女で、妹を殺せば葬式でまた男と会うことができるから、だろ?
それ以外の答えがあるっていうのか?」
康一「ウゲッ、露伴先生…その答え、なんかエグいですよ」
解答.
通常の回答例⇒妹がその男と交際することになるのではないか不安になったから。
サイコパスの回答例⇒妹を殺せばその男と葬式でまた会えると思ったから。
億泰「…」
康一「…」
仗助「…」
露伴「…」
承太郎「やれやれ」
85 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/10/03(金) 23:53:45.48 ID:X3ZDJB9d0.net
仗助「おっと。いつの間にかスレも終わっちまったな」
億泰「ま、なかなか楽しかったんじゃねーのォ?
露伴センセーもサイコパスだって判明したわけだしよぉ」
露伴「馬鹿言ってんじゃないぜ。こんな問題一つで何がわかるってんだ。
こういうのはちゃんと統計を取って…」
康一「ハイハイ。それより延長料金かかる前に出ないとヤバいですよ」
仗助「あ、承太郎さん。結局承太郎さんだけ選ぶ番が回ってこなくてスイマセンでした」
承太郎「いや、かまわねーぜ。俺は10年前に一度体験してるからな」
康一「今度やる時は重ちー君や由花子さんも呼びましょうよ!」
仗助「おう。あいつらがどんな言葉を選ぶのか楽しみだしなぁ~」
承太郎「やれやれ、だぜ」
アバッキオ「おい。何騒いでんだ」
ミスタ「いいから来てみろよ!ナランチャが見つけたんだぜ」
ブチャラティ「パソコン…インターネット、か?」
ナランチャ「今これがジャパンで流行ってるんだってよ」
ジョルノ「へぇ~、どれどれ?」
検 索 し て は い け な い 言 葉
完
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