1: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2023/03/15(水) 19:10:28.50 ID:8bfzheiv
水曜スペシャル
恐怖!!日本最後の秘境八丈島のジャングルに巨大吸血生物ハイヤーは実在した!
『4月22日』
『同級生との雑談中、同好会メンバーから発せられた謎の単語“ハイヤー”。
果たしてそれは何を指すモノなのか。人物。生物。建物。場所。乗物。儀式。現時点では全く見当もつかない。
一体“ハイヤー”とは何か。まずは聞き込みから始めることにした。』
歩夢「ハイヤーって、何?」
せつ菜「歩夢さんも知っているんですか!?あのラノベのキャラ!」
歩夢「多分違うと思う……」
~~~~~
歩夢「ハイヤーって、何?」
しずく「えっと……確か今流行りの韓国スイーツですよ💙」
歩夢「そうなの!?」
しずく「ごめんなさい」
歩夢「は?」
しずく「ごめんなさい」
~~~~~
歩夢「ハイヤーって、何?」
愛「ハイヤーは嫌ー!ハイヤーだけに」
歩夢「…………」
恐怖!!日本最後の秘境八丈島のジャングルに巨大吸血生物ハイヤーは実在した!
『4月22日』
『同級生との雑談中、同好会メンバーから発せられた謎の単語“ハイヤー”。
果たしてそれは何を指すモノなのか。人物。生物。建物。場所。乗物。儀式。現時点では全く見当もつかない。
一体“ハイヤー”とは何か。まずは聞き込みから始めることにした。』
歩夢「ハイヤーって、何?」
せつ菜「歩夢さんも知っているんですか!?あのラノベのキャラ!」
歩夢「多分違うと思う……」
~~~~~
歩夢「ハイヤーって、何?」
しずく「えっと……確か今流行りの韓国スイーツですよ💙」
歩夢「そうなの!?」
しずく「ごめんなさい」
歩夢「は?」
しずく「ごめんなさい」
~~~~~
歩夢「ハイヤーって、何?」
愛「ハイヤーは嫌ー!ハイヤーだけに」
歩夢「…………」
5: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2023/03/15(水) 19:13:42.52 ID:8bfzheiv
~~~~~
歩夢「ハイヤーって、何?」
ミア「えっ?」
歩夢「やっぱり、知らないよね……」
ミア「し、知ってるさ!それくらい」
ミア「えっと……確かクラシック音楽の用語さ!バロック時代だったかな……」
歩夢「…………」ニコニコ
ミア「sorry。謝るから、そのarchaic smileは止めてくれないか」
~~~~~
歩夢「ハイヤーって、何?」
栞子「韓国のお菓子……でしたっけ」
歩夢「違うよ」
~~~~~
歩夢「ハイヤーって、何?」
嵐珠「きゃあっ!歩夢がランジュを頼るなんて58日ぶりだわ!」
歩夢「ハイヤーって、何?」
嵐珠「ハイヤー?初めて聞く言葉ね」
歩夢「ランジュちゃんも知らないんだ……」シュン...
嵐珠「ちょ、ちょっと待って!今ランジュが調べてあげるわ!」
歩夢「……」
嵐珠「あったわ!アメリカのバンドのことね!」
歩夢「Wikipediaくらいなら私でも調べられるよ」
『やはり“ハイヤー”とは根も葉もない噂話。存在しないものだったのか……。
そう結論付け、これ以上の追求を止めようとした――』
『と、その時!』
歩夢「ハイヤーって、何?」
ミア「えっ?」
歩夢「やっぱり、知らないよね……」
ミア「し、知ってるさ!それくらい」
ミア「えっと……確かクラシック音楽の用語さ!バロック時代だったかな……」
歩夢「…………」ニコニコ
ミア「sorry。謝るから、そのarchaic smileは止めてくれないか」
~~~~~
歩夢「ハイヤーって、何?」
栞子「韓国のお菓子……でしたっけ」
歩夢「違うよ」
~~~~~
歩夢「ハイヤーって、何?」
嵐珠「きゃあっ!歩夢がランジュを頼るなんて58日ぶりだわ!」
歩夢「ハイヤーって、何?」
嵐珠「ハイヤー?初めて聞く言葉ね」
歩夢「ランジュちゃんも知らないんだ……」シュン...
嵐珠「ちょ、ちょっと待って!今ランジュが調べてあげるわ!」
歩夢「……」
嵐珠「あったわ!アメリカのバンドのことね!」
歩夢「Wikipediaくらいなら私でも調べられるよ」
『やはり“ハイヤー”とは根も葉もない噂話。存在しないものだったのか……。
そう結論付け、これ以上の追求を止めようとした――』
『と、その時!』
11: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2023/03/15(水) 19:17:08.37 ID:8bfzheiv
果林「ずいぶん懐かしい響きね“ハイヤー”」
歩夢「知っているんですか!?果林さん」
果林「知ってるも何も、島では有名よ」
歩夢「島って果林さんが住んでたっていう……」
果林「ええ。八丈島よ」
歩夢「八丈島にあるんですか!?“ハイヤー”」
果林「あるっていうか……島に古くから伝わる伝説の悪魔よ」
『そう言って、果林さんは“ハイヤー”という名の悪魔のことを語ってくれた』
果林「カピバラとヌートリアを足して2で割った身体を持ち、ハクビシンとイタチを足して2で割った尻尾を引きずり」
果林「トナカイとカモシカを足して2で割った角を持ち、ムササビとモモンガを足して2で割った翼を持って」
果林「ハムスターとモルモットを足して2で割った声で鳴く生き物よ」
歩夢「…………え?なんて?」
果林「だから」
果林「カピバラとヌートリアを足して2で割った身体を持ち、ハクビシンとイタチを足して2で割った尻尾を引きずり」
果林「トナカイとカモシカを足して2で割った角を持ち、ムササビとモモンガを足して2で割った翼を持って」
果林「ハムスターとモルモットを足して2で割った声で鳴く生き物よ」
歩夢「…………」
果林「角が生えた空飛ぶ大きなネズミよ」
歩夢「角が生えた空飛ぶ大きなネズミですか」
歩夢「知っているんですか!?果林さん」
果林「知ってるも何も、島では有名よ」
歩夢「島って果林さんが住んでたっていう……」
果林「ええ。八丈島よ」
歩夢「八丈島にあるんですか!?“ハイヤー”」
果林「あるっていうか……島に古くから伝わる伝説の悪魔よ」
『そう言って、果林さんは“ハイヤー”という名の悪魔のことを語ってくれた』
果林「カピバラとヌートリアを足して2で割った身体を持ち、ハクビシンとイタチを足して2で割った尻尾を引きずり」
果林「トナカイとカモシカを足して2で割った角を持ち、ムササビとモモンガを足して2で割った翼を持って」
果林「ハムスターとモルモットを足して2で割った声で鳴く生き物よ」
歩夢「…………え?なんて?」
果林「だから」
果林「カピバラとヌートリアを足して2で割った身体を持ち、ハクビシンとイタチを足して2で割った尻尾を引きずり」
果林「トナカイとカモシカを足して2で割った角を持ち、ムササビとモモンガを足して2で割った翼を持って」
果林「ハムスターとモルモットを足して2で割った声で鳴く生き物よ」
歩夢「…………」
果林「角が生えた空飛ぶ大きなネズミよ」
歩夢「角が生えた空飛ぶ大きなネズミですか」
12: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2023/03/15(水) 19:20:34.97 ID:8bfzheiv
『島で唯一生き残った人間の話を聞き、私は愕然とした』
『本当にそのような生物が存在するのかと……』
『にわかには信じ難い話におののいていると、元島民はさらに驚くべき言葉を口にした』
果林「私、見たことあるわよ」
歩夢「なっ……それは本当ですか!?」
『そう言って元島民は当時のことを振り返った』
果林「あれは私がまだ小学生の頃だったかしらね……」
果林「同い年くらいの友達数人で“ハイヤー”がいると言われてるほら穴に肝試しに行ったのよ」
歩夢「それで……?」
果林「暗く湿ったほら穴を進んでいった先に“奴”はいたわ」
歩夢「!?」
果林「私たちがライトを当てた瞬間鳴き声を上げて逃げて行ったけど、あれは確かに“ハイヤー”だったわ」
『そう言うと彼女は1枚の写真を私に見せてきた』
『そこにはピンぼけながら“ハイヤー”と思われる影が映っていた』
歩夢「これが……“ハイヤー”」
果林「これを探しに行くというのならおすすめはしないわよ。危険すぎる」
歩夢「ありがとうございます。でも、私は“ハイヤー”を見つけたいんです!」
果林「そう……。なら、この写真を持っていきなさい。何かの手掛かりになるはずよ」
歩夢「ありがとうございます!」
『本当にそのような生物が存在するのかと……』
『にわかには信じ難い話におののいていると、元島民はさらに驚くべき言葉を口にした』
果林「私、見たことあるわよ」
歩夢「なっ……それは本当ですか!?」
『そう言って元島民は当時のことを振り返った』
果林「あれは私がまだ小学生の頃だったかしらね……」
果林「同い年くらいの友達数人で“ハイヤー”がいると言われてるほら穴に肝試しに行ったのよ」
歩夢「それで……?」
果林「暗く湿ったほら穴を進んでいった先に“奴”はいたわ」
歩夢「!?」
果林「私たちがライトを当てた瞬間鳴き声を上げて逃げて行ったけど、あれは確かに“ハイヤー”だったわ」
『そう言うと彼女は1枚の写真を私に見せてきた』
『そこにはピンぼけながら“ハイヤー”と思われる影が映っていた』
歩夢「これが……“ハイヤー”」
果林「これを探しに行くというのならおすすめはしないわよ。危険すぎる」
歩夢「ありがとうございます。でも、私は“ハイヤー”を見つけたいんです!」
果林「そう……。なら、この写真を持っていきなさい。何かの手掛かりになるはずよ」
歩夢「ありがとうございます!」
13: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2023/03/15(水) 19:23:43.63 ID:8bfzheiv
『4月23日』
『昨日元島民の重要な証言によって、私は幻の生物“ハイヤー”は存在し、それは八丈島にいると確信した』
『私は早速八丈島へと向かうべく、仲間とともに港に集まった』
嵐珠「きゃあっ!今日もランジュを頼ってくれて嬉しいわ!」
歩夢「ランジュちゃんがクルーザー持っててくれてよかったよ」
せつ菜「というか、船ではなく飛行機を使えばいいのでは?」
愛「今の八丈島がどうなってるのか分かんないから、飛行機は危険なんだって」
歩夢「それにさすがのランジュちゃんも飛行機は操縦できないからね」
嵐珠「次回までには完璧に覚えてくるわ!」
せつ菜「なるほど。では出発しますか!」
歩夢「待って!」
愛「ん?」
歩夢「これから未知の生物を捕まえに行くんだよ?準備はいい?」
せつ菜「えっと……麻酔銃に捕獲用の檻。ちゃんとあります!」
嵐珠「武器なら山ほど持ってきたわ!」
愛「怪我した時用の救急セット、ヨシッ!」
歩夢「血清は?」
愛「もちろん!」
歩夢「じゃあ、“ハイヤー”捕獲に行くぞー!!」
3人「おー!!」
『昨日元島民の重要な証言によって、私は幻の生物“ハイヤー”は存在し、それは八丈島にいると確信した』
『私は早速八丈島へと向かうべく、仲間とともに港に集まった』
嵐珠「きゃあっ!今日もランジュを頼ってくれて嬉しいわ!」
歩夢「ランジュちゃんがクルーザー持っててくれてよかったよ」
せつ菜「というか、船ではなく飛行機を使えばいいのでは?」
愛「今の八丈島がどうなってるのか分かんないから、飛行機は危険なんだって」
歩夢「それにさすがのランジュちゃんも飛行機は操縦できないからね」
嵐珠「次回までには完璧に覚えてくるわ!」
せつ菜「なるほど。では出発しますか!」
歩夢「待って!」
愛「ん?」
歩夢「これから未知の生物を捕まえに行くんだよ?準備はいい?」
せつ菜「えっと……麻酔銃に捕獲用の檻。ちゃんとあります!」
嵐珠「武器なら山ほど持ってきたわ!」
愛「怪我した時用の救急セット、ヨシッ!」
歩夢「血清は?」
愛「もちろん!」
歩夢「じゃあ、“ハイヤー”捕獲に行くぞー!!」
3人「おー!!」
16: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2023/03/15(水) 19:26:30.85 ID:8bfzheiv
『島へ行く航路は驚くほど順調だった』
『しかし島に近づくにつれ波とは反対に私の心境は不安で荒れていった』
嵐珠「見えたわ!あれが八丈島よ!」
歩夢「あの島が……」
せつ菜「これは……なかなか……」
愛「これもう要塞じゃん……」
『我々が目にしたのは、周囲が切り立った断崖。おおよそ日本では見ない木々。断末魔のような声』
『さながらこの世の地獄とも思える光景の島だった……』
せつ菜「本当にあそこへ……?」
歩夢「もちろん。だって“ハイヤー”がいるんだよ?」
せつ菜「……そうですね。今更後戻りもできませんし」
愛「何かあったら愛さんが守ってみせるから!」
嵐珠「じゃあ愛はランジュが守るわ!」
歩夢「あそこの船着き場になら泊められるんじゃない?」
せつ菜「どうやら昔住んでいた島民が使っていたようですね」
『こうして我々はついに“ハイヤー”が生息する地へと足を踏み入れた』
『しかし島に近づくにつれ波とは反対に私の心境は不安で荒れていった』
嵐珠「見えたわ!あれが八丈島よ!」
歩夢「あの島が……」
せつ菜「これは……なかなか……」
愛「これもう要塞じゃん……」
『我々が目にしたのは、周囲が切り立った断崖。おおよそ日本では見ない木々。断末魔のような声』
『さながらこの世の地獄とも思える光景の島だった……』
せつ菜「本当にあそこへ……?」
歩夢「もちろん。だって“ハイヤー”がいるんだよ?」
せつ菜「……そうですね。今更後戻りもできませんし」
愛「何かあったら愛さんが守ってみせるから!」
嵐珠「じゃあ愛はランジュが守るわ!」
歩夢「あそこの船着き場になら泊められるんじゃない?」
せつ菜「どうやら昔住んでいた島民が使っていたようですね」
『こうして我々はついに“ハイヤー”が生息する地へと足を踏み入れた』
18: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2023/03/15(水) 19:30:27.42 ID:8bfzheiv
せつ菜「かなり荒れてるとはいえ、舗装されて歩きやすいですね」
嵐珠「歩夢、ここからどう行くの?」
歩夢「えっと……話によると、ハイヤーがいたっていうほら穴は山の中にあるらしいんだけど……」
せつ菜「山って……あれですか?」
『優木隊員が指した先には、まるで我々が立ち入るのを拒むかのように木々が生い茂った険しい山があった』
愛「地図だとそうだね。あの山の中腹にあるみたい」
せつ菜「本当に歩夢さんが会ったという元島民の人は、子供のころ登ったんですか?」
歩夢「おそらく……」
嵐珠「なら、日が暮れる前にハイヤー捕まえに行きましょ!」ザッ
『と、その時!!』
愛「ランジュ危ない!!」
嵐珠「咩話?」
ガラガラガラガラッ!!!!
嵐珠「歩夢、ここからどう行くの?」
歩夢「えっと……話によると、ハイヤーがいたっていうほら穴は山の中にあるらしいんだけど……」
せつ菜「山って……あれですか?」
『優木隊員が指した先には、まるで我々が立ち入るのを拒むかのように木々が生い茂った険しい山があった』
愛「地図だとそうだね。あの山の中腹にあるみたい」
せつ菜「本当に歩夢さんが会ったという元島民の人は、子供のころ登ったんですか?」
歩夢「おそらく……」
嵐珠「なら、日が暮れる前にハイヤー捕まえに行きましょ!」ザッ
『と、その時!!』
愛「ランジュ危ない!!」
嵐珠「咩話?」
ガラガラガラガラッ!!!!
19: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2023/03/15(水) 19:33:28.34 ID:8bfzheiv
『突然鐘隊員の足元が音を立てて崩れたのだ!』
嵐珠「多、多謝……。危なかったラ……」
歩夢「ランジュちゃん大丈夫?」
嵐珠「え、ええ」
せつ菜「それにしてもどうして急に道が……」
愛「地盤沈下かな」
愛「もともと地下が空洞になってて脆かったんだと思う」
歩夢「この穴もきっとハイヤーが……」
愛「多分そうだろうね」
『これは、これ以上立ち入るなという“ハイヤー”からの警告なのだろうか』
せつ菜「ハイヤーとはいったい何なのでしょうか……」
歩夢「先進もう。まだスタートしたばかりだよ」
『我々はこの先の危険を承知で先に進むことにした』
嵐珠「多、多謝……。危なかったラ……」
歩夢「ランジュちゃん大丈夫?」
嵐珠「え、ええ」
せつ菜「それにしてもどうして急に道が……」
愛「地盤沈下かな」
愛「もともと地下が空洞になってて脆かったんだと思う」
歩夢「この穴もきっとハイヤーが……」
愛「多分そうだろうね」
『これは、これ以上立ち入るなという“ハイヤー”からの警告なのだろうか』
せつ菜「ハイヤーとはいったい何なのでしょうか……」
歩夢「先進もう。まだスタートしたばかりだよ」
『我々はこの先の危険を承知で先に進むことにした』
20: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2023/03/15(水) 19:37:09.32 ID:8bfzheiv
『しかし我々のやる気を奪うかのように、島は様々な試練を課してきた』
愛「せっつー危ない!」ガバッ
せつ菜「きゃあ!」
ボトッ。ボトボトボト!!
嵐珠「きゃあっ!カエルよ!カエルが降ってきたわ!」 ゲロゲロゲロゲロ
歩夢「これもハイヤーの仕業だよ!」
せつ菜「これもハイヤーですか!?」
嵐珠「ハイヤーはカエルを食べるのね」
愛「ハイヤー……恐ろしい存在……」
せつ菜「歩夢さん!この毒々しい花もハイヤーのせいですか?」
歩夢「そうだね。多分ハイヤーの出す糞が栄養になって、花を咲かせてるんだと思う」
愛「でもこの花いい香りだよ?愛さんなんだかムラムラしてきた……」
せつ菜「どうやら興奮作用があるみたいですね」
嵐珠「無問題ラ愛!その情欲、ランジュが受け止めてあげるわ!」
愛「ランジュ!!」ガバァ
せつ菜「始まってしまいましたけど……ど、どうしますか?」モジモジ
歩夢「せっかくカエルいるから、護身用に連れてきたヘビに餌あげるね」
ヘビ「」 ヘビ「」 ヘビ「」 ヘビ「」ニョロニョロニョロニョロ
せつ菜「歩夢さんのそのヘビ、愛さんを狙ってませんか?」
愛「せっつー危ない!」ガバッ
せつ菜「きゃあ!」
ボトッ。ボトボトボト!!
嵐珠「きゃあっ!カエルよ!カエルが降ってきたわ!」 ゲロゲロゲロゲロ
歩夢「これもハイヤーの仕業だよ!」
せつ菜「これもハイヤーですか!?」
嵐珠「ハイヤーはカエルを食べるのね」
愛「ハイヤー……恐ろしい存在……」
せつ菜「歩夢さん!この毒々しい花もハイヤーのせいですか?」
歩夢「そうだね。多分ハイヤーの出す糞が栄養になって、花を咲かせてるんだと思う」
愛「でもこの花いい香りだよ?愛さんなんだかムラムラしてきた……」
せつ菜「どうやら興奮作用があるみたいですね」
嵐珠「無問題ラ愛!その情欲、ランジュが受け止めてあげるわ!」
愛「ランジュ!!」ガバァ
せつ菜「始まってしまいましたけど……ど、どうしますか?」モジモジ
歩夢「せっかくカエルいるから、護身用に連れてきたヘビに餌あげるね」
ヘビ「」 ヘビ「」 ヘビ「」 ヘビ「」ニョロニョロニョロニョロ
せつ菜「歩夢さんのそのヘビ、愛さんを狙ってませんか?」
21: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2023/03/15(水) 19:39:56.48 ID:8bfzheiv
『それぞれのお楽しみを終え、我々は再び行軍を開始した』
嵐珠「ほら穴はまだ?ランジュ腰が痛いわ」
歩夢「まだ半分くらいしか進んでないよ」
せつ菜「そろそろ泊まる場所を探さないといけませんね」
嵐珠「じゃああそこの開けた場所にテント張りましょ!」
愛「待って!また何か――」
嵐珠「?」
ドッ! ドドドドドッ!!
せつ菜「今度はなんですか!?」
歩夢「こ、これは……!」
『なんと我々を襲ったのは、自然の驚異ではなく……』
せつ菜「矢……?」
愛「一体どこから……?」
歩夢「あっ、あそこ!見て!」
『我々が見上げた先に、信じられない光景が広がっていた!』
嵐珠「ほら穴はまだ?ランジュ腰が痛いわ」
歩夢「まだ半分くらいしか進んでないよ」
せつ菜「そろそろ泊まる場所を探さないといけませんね」
嵐珠「じゃああそこの開けた場所にテント張りましょ!」
愛「待って!また何か――」
嵐珠「?」
ドッ! ドドドドドッ!!
せつ菜「今度はなんですか!?」
歩夢「こ、これは……!」
『なんと我々を襲ったのは、自然の驚異ではなく……』
せつ菜「矢……?」
愛「一体どこから……?」
歩夢「あっ、あそこ!見て!」
『我々が見上げた先に、信じられない光景が広がっていた!』
22: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2023/03/15(水) 19:43:41.02 ID:8bfzheiv
エマ「ぴよろーん!」
璃奈「動かないで」
彼方「さては君たち、よそ者だね~」
かすみ「ここは私たち“クオーツ族”の縄張りです!」
嵐珠「く、クオーツ族!?」
『我々の前に現れたのは、一糸纏わぬ姿の女人たちだった』
璃奈「全裸じゃない。シダ科の植物で作った腰ミノがあるから半裸」
愛「半裸やばっ」
せつ菜「その女人半裸族が私たちに何の用ですか!?」
かすみ「それはかすみんたちのセリフです!」
彼方「一体何が目的なのかなぁ?」
かすみ「場合によっては……」
エマ「ぶんっ!みーっ!」
せつ菜「あのっ……私たちは……」
歩夢「ハイヤーを探しに来ただけなの!!」
璃奈「動かないで」
彼方「さては君たち、よそ者だね~」
かすみ「ここは私たち“クオーツ族”の縄張りです!」
嵐珠「く、クオーツ族!?」
『我々の前に現れたのは、一糸纏わぬ姿の女人たちだった』
璃奈「全裸じゃない。シダ科の植物で作った腰ミノがあるから半裸」
愛「半裸やばっ」
せつ菜「その女人半裸族が私たちに何の用ですか!?」
かすみ「それはかすみんたちのセリフです!」
彼方「一体何が目的なのかなぁ?」
かすみ「場合によっては……」
エマ「ぶんっ!みーっ!」
せつ菜「あのっ……私たちは……」
歩夢「ハイヤーを探しに来ただけなの!!」
23: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2023/03/15(水) 19:46:08.45 ID:8bfzheiv
『その言葉を聞いた瞬間、女人半裸族クオーツの動きが止まった』
彼方「そ、それは……」
かすみ「マズいですよ!」
エマ「おへそ探検隊」
せつ菜「いえ、ハイヤー探検隊です」
歩夢「何か知ってるなら教えて!」
璃奈「“ハイヤー”。それは悪魔の名前」
愛「やっぱり……。知ってるんだね」
歩夢「私たちはハイヤーを捕まえたくてこの島に来たの」
彼方「どうしても探したいんだね?」
歩夢「はい!」
かすみ「どうしますか?エマ先輩」
エマ「…………」ゴニョゴニョ
かすみ「分かりました。今からあなたたちを“お茶会”に招待するそうです」
歩夢「“お茶会”!?」
彼方「そ、それは……」
かすみ「マズいですよ!」
エマ「おへそ探検隊」
せつ菜「いえ、ハイヤー探検隊です」
歩夢「何か知ってるなら教えて!」
璃奈「“ハイヤー”。それは悪魔の名前」
愛「やっぱり……。知ってるんだね」
歩夢「私たちはハイヤーを捕まえたくてこの島に来たの」
彼方「どうしても探したいんだね?」
歩夢「はい!」
かすみ「どうしますか?エマ先輩」
エマ「…………」ゴニョゴニョ
かすみ「分かりました。今からあなたたちを“お茶会”に招待するそうです」
歩夢「“お茶会”!?」
24: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2023/03/15(水) 19:49:14.10 ID:8bfzheiv
『女人半裸族の長と思われる女性から“お茶会”の招待を受け、我々は彼女たちの集落へ向かった』
エマ「にゃ~にゃ~にゃ~♪」
7人「「にゃ~にゃ~にゃ~♪」」 はんぺん「にゃうにゃう」
愛「……え?なにこれ」
璃奈「校歌斉唱」
愛「??」
エマ「さてと……」
歩夢「?」
エマ「ハイヤーならこの先のほら穴にいるよ」
嵐珠「この人急に真面目なことを言い出したわ!」
愛「ずっと半裸だけどね」
エマ「ハイヤーはね、昼間はほら穴で眠って夜になると餌を求めて外に出るの」
彼方「だから今夜はここに泊まって、明日ほら穴に行くといいよ」
璃奈「ガイドは任せてほしい」
『女人半裸族の提案に甘え、我々はここで体を休め明日に備えることに決めた』
エマ「にゃ~にゃ~にゃ~♪」
7人「「にゃ~にゃ~にゃ~♪」」 はんぺん「にゃうにゃう」
愛「……え?なにこれ」
璃奈「校歌斉唱」
愛「??」
エマ「さてと……」
歩夢「?」
エマ「ハイヤーならこの先のほら穴にいるよ」
嵐珠「この人急に真面目なことを言い出したわ!」
愛「ずっと半裸だけどね」
エマ「ハイヤーはね、昼間はほら穴で眠って夜になると餌を求めて外に出るの」
彼方「だから今夜はここに泊まって、明日ほら穴に行くといいよ」
璃奈「ガイドは任せてほしい」
『女人半裸族の提案に甘え、我々はここで体を休め明日に備えることに決めた』
25: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2023/03/15(水) 19:51:55.40 ID:8bfzheiv
『その晩』
彼方「晩ご飯できたよ~」
嵐珠「おいしそうな香りね!お肉は?当然お肉はあるのよね?」
かすみ「もちろんです!」
彼方「この島に人間が訪れるなんて滅多にないから、彼方ちゃん久しぶりに本気出しちゃったぜ」
歩夢「これ、なんのお肉なんですか?」
彼方「もちろんハイヤーだよ」
歩夢「…………え?」
彼方「この辺はハイヤーがよく獲れるからね~」
せつ菜「あの……ハイヤーって悪魔じゃなかったんですか?」
かすみ「悪魔ですよ!畑を荒らしてくる!」
愛「あー……悪魔ってそういう……」
エマ「アオッ!アオッ!それはオタリアだなぁ……」
『思わぬ形で“ハイヤー”との対面を果たした我々だった』
彼方「晩ご飯できたよ~」
嵐珠「おいしそうな香りね!お肉は?当然お肉はあるのよね?」
かすみ「もちろんです!」
彼方「この島に人間が訪れるなんて滅多にないから、彼方ちゃん久しぶりに本気出しちゃったぜ」
歩夢「これ、なんのお肉なんですか?」
彼方「もちろんハイヤーだよ」
歩夢「…………え?」
彼方「この辺はハイヤーがよく獲れるからね~」
せつ菜「あの……ハイヤーって悪魔じゃなかったんですか?」
かすみ「悪魔ですよ!畑を荒らしてくる!」
愛「あー……悪魔ってそういう……」
エマ「アオッ!アオッ!それはオタリアだなぁ……」
『思わぬ形で“ハイヤー”との対面を果たした我々だった』
26: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2023/03/15(水) 19:55:59.67 ID:8bfzheiv
彼方「唐揚げもあるからどんどん食べんじゃい」
嵐珠「もちろんいただくわ!」モグモグ
愛「ランジュ、それおいしい?」
嵐珠「ええ、とても美味しいわ!」
せつ菜「あの……これからどうします?見つかりましたけど、“ハイヤー”……」
歩夢「……続けるよ」
せつ菜「!?」
歩夢「私たちが探してるのは、生きてるハイヤーだから」
せつ菜「……分かりました!私、優木せつ菜、ここまで来たら地の果てまで付いていきます!」
愛「愛さんも行く!」
嵐珠「ランジュもよ!」
歩夢「みんな……ありがとう!」
『しかし翌日、我々を最大の危機が襲った!!』
嵐珠「もちろんいただくわ!」モグモグ
愛「ランジュ、それおいしい?」
嵐珠「ええ、とても美味しいわ!」
せつ菜「あの……これからどうします?見つかりましたけど、“ハイヤー”……」
歩夢「……続けるよ」
せつ菜「!?」
歩夢「私たちが探してるのは、生きてるハイヤーだから」
せつ菜「……分かりました!私、優木せつ菜、ここまで来たら地の果てまで付いていきます!」
愛「愛さんも行く!」
嵐珠「ランジュもよ!」
歩夢「みんな……ありがとう!」
『しかし翌日、我々を最大の危機が襲った!!』
27: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2023/03/15(水) 19:59:43.50 ID:8bfzheiv
~~~~~
彼方「でも、彼方ちゃん心配だなぁ」
かすみ「あの探検隊のことですか?」
彼方「うん。璃奈ちゃんはどう思った?」
璃奈「戦力だけなら申し分ない。愛さんたちに足りないのは経験」
彼方「経験かあ……」
かすみ「それにしても、“ハイヤー”のことどこで知ったんですかね?」
璃奈「それは分からない」
彼方「う~ん……」
かすみ「なんか心当たりあるんですか?」
彼方「……まさかね」
かすみ「?」
エマ「おんみ」
彼方「うん。おやすみ~」
~~~~~
彼方「でも、彼方ちゃん心配だなぁ」
かすみ「あの探検隊のことですか?」
彼方「うん。璃奈ちゃんはどう思った?」
璃奈「戦力だけなら申し分ない。愛さんたちに足りないのは経験」
彼方「経験かあ……」
かすみ「それにしても、“ハイヤー”のことどこで知ったんですかね?」
璃奈「それは分からない」
彼方「う~ん……」
かすみ「なんか心当たりあるんですか?」
彼方「……まさかね」
かすみ「?」
エマ「おんみ」
彼方「うん。おやすみ~」
~~~~~
28: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2023/03/15(水) 20:02:27.25 ID:8bfzheiv
『4月24日』
『昨晩唐揚げと化した“ハイヤー”と対面した我々探検隊』
『目標を“生きているハイヤー”に替え、我々は改めてほら穴に向かうこととした』
『が、ここで緊急事態が発生した!!』
侑「う~ん……あ゛~……」
歩夢「侑ちゃん大丈夫?」
『我々探検隊に同行していたカメラマン、高咲が体調不良を訴えたのだ!』
せつ菜「大丈夫ですか?」
侑「多分昨日のハイヤーが当たっちゃったかな」
愛「薬ならあるよ」
侑「ありがとう……」
侑「でも、私はここまでみたい……」
嵐珠「そんな……」
歩夢「そんなこと言わないで!」
侑「私を置いて先に行って」
『昨晩唐揚げと化した“ハイヤー”と対面した我々探検隊』
『目標を“生きているハイヤー”に替え、我々は改めてほら穴に向かうこととした』
『が、ここで緊急事態が発生した!!』
侑「う~ん……あ゛~……」
歩夢「侑ちゃん大丈夫?」
『我々探検隊に同行していたカメラマン、高咲が体調不良を訴えたのだ!』
せつ菜「大丈夫ですか?」
侑「多分昨日のハイヤーが当たっちゃったかな」
愛「薬ならあるよ」
侑「ありがとう……」
侑「でも、私はここまでみたい……」
嵐珠「そんな……」
歩夢「そんなこと言わないで!」
侑「私を置いて先に行って」
29: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2023/03/15(水) 20:05:42.04 ID:8bfzheiv
歩夢「でも……」
かすみ「侑先輩のことは私たちクオーツ族に任せてください!」
歩夢「かすみちゃん……」
エマ「ぶんっ!みーっ!」
彼方「エマちゃんもこう言ってることだし、侑ちゃんはここで安静にした方がいいよ」
愛「どうする?」
歩夢「侑ちゃん一人を女人半裸族に置いていくなんて……」
嵐珠「歩夢、それは差別発言よ」
歩夢「……ごめん」
璃奈「心配なのは分かる。でも、歩夢さんたちの目的はハイヤーを捕まえること」
歩夢「でも、大事なカメラマンが……」
璃奈「それは私がやる。IT担当女人半裸族の私が侑さんの代わりにカメラマンやる」
歩夢「璃奈ちゃん……」
かすみ「侑先輩のことは私たちクオーツ族に任せてください!」
歩夢「かすみちゃん……」
エマ「ぶんっ!みーっ!」
彼方「エマちゃんもこう言ってることだし、侑ちゃんはここで安静にした方がいいよ」
愛「どうする?」
歩夢「侑ちゃん一人を女人半裸族に置いていくなんて……」
嵐珠「歩夢、それは差別発言よ」
歩夢「……ごめん」
璃奈「心配なのは分かる。でも、歩夢さんたちの目的はハイヤーを捕まえること」
歩夢「でも、大事なカメラマンが……」
璃奈「それは私がやる。IT担当女人半裸族の私が侑さんの代わりにカメラマンやる」
歩夢「璃奈ちゃん……」
30: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2023/03/15(水) 20:08:08.15 ID:8bfzheiv
せつ菜「歩夢さん、ここは先に進みましょう」
愛「大丈夫。ゆうゆなら必ず回復するよ」
侑「半裸のエマさんの施しを受けたらすぐに回復するよ」
エマ「ぴよろーん」
かすみ「エマ先輩もそうだそうだと言っています」
歩夢「……」
侑「歩夢行って!私は半裸のエマさんや彼方さんに看病されたら元気になるから!」
かすみ「かすみんもいますー!」
歩夢「今本音が……」
嵐珠「侑よく言ったわ!それでこそアタシが認めた女ね!」
歩夢「侑ちゃん、一つ約束して?」
侑「なに?」
歩夢「必ず、五人でお台場に帰るって」
侑「もちろんだよ」
『こうして新たに女人半裸族の璃奈を迎え、我々は再びハイヤー探しへと出発した』
愛「大丈夫。ゆうゆなら必ず回復するよ」
侑「半裸のエマさんの施しを受けたらすぐに回復するよ」
エマ「ぴよろーん」
かすみ「エマ先輩もそうだそうだと言っています」
歩夢「……」
侑「歩夢行って!私は半裸のエマさんや彼方さんに看病されたら元気になるから!」
かすみ「かすみんもいますー!」
歩夢「今本音が……」
嵐珠「侑よく言ったわ!それでこそアタシが認めた女ね!」
歩夢「侑ちゃん、一つ約束して?」
侑「なに?」
歩夢「必ず、五人でお台場に帰るって」
侑「もちろんだよ」
『こうして新たに女人半裸族の璃奈を迎え、我々は再びハイヤー探しへと出発した』
31: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2023/03/15(水) 20:11:50.43 ID:8bfzheiv
璃奈「愛さん……じろじろ見られると恥ずかしい……」
愛「ごめんごめん。でも腰ミノ姿のりなりーもかわいいよ!」
璃奈「あ……ありがとう」
せつ菜「それで?ハイヤーのほら穴というのは」
璃奈「この道をまっすぐ進んだ先にある。ほら、見えてきた」
『IT担当女人半裸族兼カメラマンが指をさした先に、我々の目的地があった』
『一見するとただのほら穴にみえるが、我々を拒絶するような雰囲気があった』
せつ菜「この中にハイヤーが……」
歩夢「よし!行こう!」
璃奈「待って」
嵐珠「なによぅ……」
璃奈「この先は昼間でも真っ暗。ライトがあれば……」
嵐珠「無問題ラ」バッ
歩夢&せつ菜&愛「「 」」ババッ
璃奈「そ……それは大閃光……。条約で禁止されたはずじゃ……」
せつ菜「禁止されているからこその再利用です!」
璃奈「……分かった。じゃあ、進もう。璃奈ちゃんボード“ハイビーム”」ピカーー
『こうして我々はついに悪魔の住処へと足を踏み入れた』
愛「ごめんごめん。でも腰ミノ姿のりなりーもかわいいよ!」
璃奈「あ……ありがとう」
せつ菜「それで?ハイヤーのほら穴というのは」
璃奈「この道をまっすぐ進んだ先にある。ほら、見えてきた」
『IT担当女人半裸族兼カメラマンが指をさした先に、我々の目的地があった』
『一見するとただのほら穴にみえるが、我々を拒絶するような雰囲気があった』
せつ菜「この中にハイヤーが……」
歩夢「よし!行こう!」
璃奈「待って」
嵐珠「なによぅ……」
璃奈「この先は昼間でも真っ暗。ライトがあれば……」
嵐珠「無問題ラ」バッ
歩夢&せつ菜&愛「「 」」ババッ
璃奈「そ……それは大閃光……。条約で禁止されたはずじゃ……」
せつ菜「禁止されているからこその再利用です!」
璃奈「……分かった。じゃあ、進もう。璃奈ちゃんボード“ハイビーム”」ピカーー
『こうして我々はついに悪魔の住処へと足を踏み入れた』
32: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2023/03/15(水) 20:15:29.15 ID:8bfzheiv
カサッ...カササササ...
嵐珠「今何か動いたわ!」
歩夢「あれはアオダイショウだね。毒はないよ」
せつ菜「歩夢さん!あっちにもヘビが……」
歩夢「あれはヒバカリ。そっちも毒は持ってないから大丈夫だよ」
愛「じゃあ、今まさにアタシに巻き付いてるのは……?」ギュゥゥゥゥ
歩夢「それはサスケだよ」
せつ菜「まるでヘビ博士ですね!」
愛「…………」ギュゥゥゥゥ...
嵐珠「じゃあじゃあ、あれは何!?」
モソモソソソ...
歩夢「あれは…………なに?」
璃奈「あれこそが“ハイヤー”」
歩夢「そうだったんだ………………ええええええ!!!???」
『ついに悪魔“ハイヤー”が我々の前に姿を現した!』
嵐珠「今何か動いたわ!」
歩夢「あれはアオダイショウだね。毒はないよ」
せつ菜「歩夢さん!あっちにもヘビが……」
歩夢「あれはヒバカリ。そっちも毒は持ってないから大丈夫だよ」
愛「じゃあ、今まさにアタシに巻き付いてるのは……?」ギュゥゥゥゥ
歩夢「それはサスケだよ」
せつ菜「まるでヘビ博士ですね!」
愛「…………」ギュゥゥゥゥ...
嵐珠「じゃあじゃあ、あれは何!?」
モソモソソソ...
歩夢「あれは…………なに?」
璃奈「あれこそが“ハイヤー”」
歩夢「そうだったんだ………………ええええええ!!!???」
『ついに悪魔“ハイヤー”が我々の前に姿を現した!』
33: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2023/03/15(水) 20:18:05.55 ID:8bfzheiv
歩夢「えっ!?えっ!?」
愛「早く捕まえ……っていうかまずアタシを解放して!」
ハイヤー「チュン」
せつ菜「璃奈さん、と、撮れてますか?」
璃奈「うん。ばっちし」
嵐珠「ランジュが捕まえてあげるわ!」バッ
愛「ランジュ!銃火器はダ……メ……」ギュゥゥゥゥ
せつ菜「歩夢さ……じゃなかった隊長!」
歩夢「はっ!」
歩夢「え、えっと……サスケ!」
サスケ「チロロロロ...」
愛「 」ドサッ
歩夢「あいつを……“ハイヤー”を捕まえて!」
サスケ「シャーー」ズズズズズ
ハイヤー「チュン」バッ
歩夢「そうだ!ハイヤーは飛べるんだった!」
せつ菜「逃げますよ!」
ハイヤー「チュー」バッサバッサ
嵐珠「追いかけるラ!」
愛「早く捕まえ……っていうかまずアタシを解放して!」
ハイヤー「チュン」
せつ菜「璃奈さん、と、撮れてますか?」
璃奈「うん。ばっちし」
嵐珠「ランジュが捕まえてあげるわ!」バッ
愛「ランジュ!銃火器はダ……メ……」ギュゥゥゥゥ
せつ菜「歩夢さ……じゃなかった隊長!」
歩夢「はっ!」
歩夢「え、えっと……サスケ!」
サスケ「チロロロロ...」
愛「 」ドサッ
歩夢「あいつを……“ハイヤー”を捕まえて!」
サスケ「シャーー」ズズズズズ
ハイヤー「チュン」バッ
歩夢「そうだ!ハイヤーは飛べるんだった!」
せつ菜「逃げますよ!」
ハイヤー「チュー」バッサバッサ
嵐珠「追いかけるラ!」
35: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2023/03/15(水) 20:21:20.62 ID:8bfzheiv
『サスケとハイヤーを追ってほら穴を脱出した我々の目に飛び込んできたのは――』
歩夢「ああっ!」
せつ菜「ハイヤーを食べようとしてる……」
嵐珠「きゃあっ!サスケ強いわ!」
サスケ「 」モグモグ
璃奈「あまり彼女を追い詰めると……」
歩夢「あっ、そうだよね。大事な食料だもんね。サスケ、そこまで」
サスケ「チロロ...」
せつ菜「と……止まった……」
ハイヤー「…………」プルプル
嵐珠「待って!何か様子が変ラ!」
璃奈「しまった。遅かった……」
歩夢「『遅かった』ってどういう……。っていうか、さっき『彼女』って……」
ハイヤー「………………」プルプル
ピカーーーーー!!!!
『ハイヤーが動きを止めた次の瞬間、突然眩い光を放ち始めた!』
『そして我々は想像を絶する光景を目の当たりにした!』
歩夢「ああっ!」
せつ菜「ハイヤーを食べようとしてる……」
嵐珠「きゃあっ!サスケ強いわ!」
サスケ「 」モグモグ
璃奈「あまり彼女を追い詰めると……」
歩夢「あっ、そうだよね。大事な食料だもんね。サスケ、そこまで」
サスケ「チロロ...」
せつ菜「と……止まった……」
ハイヤー「…………」プルプル
嵐珠「待って!何か様子が変ラ!」
璃奈「しまった。遅かった……」
歩夢「『遅かった』ってどういう……。っていうか、さっき『彼女』って……」
ハイヤー「………………」プルプル
ピカーーーーー!!!!
『ハイヤーが動きを止めた次の瞬間、突然眩い光を放ち始めた!』
『そして我々は想像を絶する光景を目の当たりにした!』
36: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2023/03/15(水) 20:24:58.71 ID:8bfzheiv
ハイヤー「……ふう……」
『なんと、ハイヤーが人間の姿に変わったのだ!』
嵐珠「なん……だと……」
せつ菜「そんな……」
『しかも、それは……』
ハイヤー「ようやくこの姿になれたわ。感謝するわね」
歩夢「元島民のお姉さん……」
『そこには歩夢にハイヤーの存在を教えてくれた元島民のお姉さんがいた』
ハイヤー「島民?……そう。私以外にも昇華した個体がいたのね」
せつ菜「一体どういうことですか!?」
璃奈「ハイヤーに過度なストレスを与えると、果林さんになる」
歩夢「じゃあ、この間私が会ったのは……」
璃奈「おそらく以前にハイヤーから進化した個体」
ハイヤー果林「そこの裸の女の子、私の生贄になりなさい」
璃奈「全裸のハイヤーに……全裸の果林さんに裸扱いされた……。私は半裸なのに」
『なんと、ハイヤーが人間の姿に変わったのだ!』
嵐珠「なん……だと……」
せつ菜「そんな……」
『しかも、それは……』
ハイヤー「ようやくこの姿になれたわ。感謝するわね」
歩夢「元島民のお姉さん……」
『そこには歩夢にハイヤーの存在を教えてくれた元島民のお姉さんがいた』
ハイヤー「島民?……そう。私以外にも昇華した個体がいたのね」
せつ菜「一体どういうことですか!?」
璃奈「ハイヤーに過度なストレスを与えると、果林さんになる」
歩夢「じゃあ、この間私が会ったのは……」
璃奈「おそらく以前にハイヤーから進化した個体」
ハイヤー果林「そこの裸の女の子、私の生贄になりなさい」
璃奈「全裸のハイヤーに……全裸の果林さんに裸扱いされた……。私は半裸なのに」
38: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2023/03/15(水) 20:28:59.29 ID:8bfzheiv
嵐珠「どうするの?歩夢」
せつ菜「何とかしてくれそうな愛さんは、ほら穴に置いてきてしまいましたし……」
歩夢「……」
璃奈「ああなった以上、ハイヤーを捕まえるのは不可能」
歩夢「ならどうすれば……」
璃奈「残念だけど殺すしかない」
せつ菜「そんな……」
ハイヤー果林「それは無理よ。だって私は神だから」
嵐珠「ら……ランジュに任せなさい!アタシが刺し違えても――」
スッ
嵐珠「歩夢?」
歩夢「これはハイヤーを仕留めきれなかった私の責任だから」
歩夢「……サスケ!」
サスケ「チロロロロ...」
ピカーーーーー!!!!
『その時不思議なことが起こった!!』
せつ菜「何とかしてくれそうな愛さんは、ほら穴に置いてきてしまいましたし……」
歩夢「……」
璃奈「ああなった以上、ハイヤーを捕まえるのは不可能」
歩夢「ならどうすれば……」
璃奈「残念だけど殺すしかない」
せつ菜「そんな……」
ハイヤー果林「それは無理よ。だって私は神だから」
嵐珠「ら……ランジュに任せなさい!アタシが刺し違えても――」
スッ
嵐珠「歩夢?」
歩夢「これはハイヤーを仕留めきれなかった私の責任だから」
歩夢「……サスケ!」
サスケ「チロロロロ...」
ピカーーーーー!!!!
『その時不思議なことが起こった!!』
39: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2023/03/15(水) 20:32:07.76 ID:8bfzheiv
せつ菜「あ……歩夢さん……!」
嵐珠「歩夢……」
『歩夢が光に包まれた次の瞬間、一瞬で全裸になった歩夢の身体にサスケが巻き付き融合したのだ!』
歩夢「…………」
歩夢「なるべくこの姿にはなりたくなかったんだけどね……」
せつ菜「歩夢さん……あなたは……」
歩夢「私の一族は蛇と一体化できるの」
嵐珠「知らなかったわ……」
歩夢「今まで黙っててごめんね」
せつ菜「それは別にいいですけど、それより……」
ハイヤー果林「それよりそれでどうやって私に勝つつもりかしら?」
ハイヤー果林「私は神よ」
歩夢「神だろうと悪魔だろうと……私はあなたを止める!」ダッ
ハイヤー果林「な、何を……!?」
歩夢「はああああ!!」
『歩夢は蛇の如くハイヤーに絡みつくと、そのまま果林を崖めがけて駆け出して行った!』
嵐珠「歩夢……」
『歩夢が光に包まれた次の瞬間、一瞬で全裸になった歩夢の身体にサスケが巻き付き融合したのだ!』
歩夢「…………」
歩夢「なるべくこの姿にはなりたくなかったんだけどね……」
せつ菜「歩夢さん……あなたは……」
歩夢「私の一族は蛇と一体化できるの」
嵐珠「知らなかったわ……」
歩夢「今まで黙っててごめんね」
せつ菜「それは別にいいですけど、それより……」
ハイヤー果林「それよりそれでどうやって私に勝つつもりかしら?」
ハイヤー果林「私は神よ」
歩夢「神だろうと悪魔だろうと……私はあなたを止める!」ダッ
ハイヤー果林「な、何を……!?」
歩夢「はああああ!!」
『歩夢は蛇の如くハイヤーに絡みつくと、そのまま果林を崖めがけて駆け出して行った!』
40: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2023/03/15(水) 20:35:22.97 ID:8bfzheiv
嵐珠「きゃあっ!あれが日本の相撲なのね!」
せつ菜「違います!歩夢さんはきっとハイヤーと一緒に崖に飛び込む気なんです!」
ハイヤー果林「ちょ……離しなさい!」
嵐珠「じゃあ止めなきゃじゃない!」
歩夢「来ないで!」
せつ菜&嵐珠「「!?」」
歩夢「ここで私がハイヤーを止めなきゃ被害が大きくなる!」
せつ菜「なんの?」
歩夢「せつ菜ちゃん、ランジュちゃん……侑ちゃんに先行ってるよって伝えて」
せつ菜「歩夢さん!!」
ハイヤー果林「はなっ……離しなさーい!」
バッ
『一瞬の隙を突き、歩夢はハイヤーを抱いたまま崖へと飛び込んでいった!!』
ドーーン...
せつ菜「違います!歩夢さんはきっとハイヤーと一緒に崖に飛び込む気なんです!」
ハイヤー果林「ちょ……離しなさい!」
嵐珠「じゃあ止めなきゃじゃない!」
歩夢「来ないで!」
せつ菜&嵐珠「「!?」」
歩夢「ここで私がハイヤーを止めなきゃ被害が大きくなる!」
せつ菜「なんの?」
歩夢「せつ菜ちゃん、ランジュちゃん……侑ちゃんに先行ってるよって伝えて」
せつ菜「歩夢さん!!」
ハイヤー果林「はなっ……離しなさーい!」
バッ
『一瞬の隙を突き、歩夢はハイヤーを抱いたまま崖へと飛び込んでいった!!』
ドーーン...
41: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2023/03/15(水) 20:38:50.67 ID:8bfzheiv
『4月25日』
『ハイヤーとの戦いから一夜明けた八丈島。我々は女人半裸族の村にいた』
侑「歩夢……」
嵐珠「侑……」
せつ菜「あの……私たちは日本に戻りますけど、侑さんはどうしますか?」
侑「私はここで暮らすことにしたよ」
せつ菜「そうですか」
侑「歩夢のことだから、もしかしたらまた戻ってくるかもしれないし」
侑「あと、愛ちゃんのお墓も作らなきゃだし」
せつ菜「分かりました。侑さんもお元気で」
『こうして我々はハイヤーが存在すると言われた島と別れた』
嵐珠「結局、ハイヤーは捕まえられなかったわね」
せつ菜「一応、カメラには納めましたが」
嵐珠「もう一度ハイヤー食べたかったわ」
せつ菜「そんなに気に入りましたか?」
嵐珠「ええ。アリゲーターとクロコダイルを足して2で割ったような味が忘れられないわ!」
せつ菜「えっと……」
嵐珠「つまり鶏肉みたいな味ね」
せつ菜「そうですか」
『「ハイヤーって、何?」。それは神にも悪魔にもなれる存在――』
『ハイヤーとの戦いから一夜明けた八丈島。我々は女人半裸族の村にいた』
侑「歩夢……」
嵐珠「侑……」
せつ菜「あの……私たちは日本に戻りますけど、侑さんはどうしますか?」
侑「私はここで暮らすことにしたよ」
せつ菜「そうですか」
侑「歩夢のことだから、もしかしたらまた戻ってくるかもしれないし」
侑「あと、愛ちゃんのお墓も作らなきゃだし」
せつ菜「分かりました。侑さんもお元気で」
『こうして我々はハイヤーが存在すると言われた島と別れた』
嵐珠「結局、ハイヤーは捕まえられなかったわね」
せつ菜「一応、カメラには納めましたが」
嵐珠「もう一度ハイヤー食べたかったわ」
せつ菜「そんなに気に入りましたか?」
嵐珠「ええ。アリゲーターとクロコダイルを足して2で割ったような味が忘れられないわ!」
せつ菜「えっと……」
嵐珠「つまり鶏肉みたいな味ね」
せつ菜「そうですか」
『「ハイヤーって、何?」。それは神にも悪魔にもなれる存在――』
42: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2023/03/15(水) 20:41:21.47 ID:8bfzheiv
出演
隊長:上原歩夢
隊員:優木せつ菜
隊員:宮下愛
隊員:鐘嵐珠
クオーツ族:エマ・ヴェルデ
クオーツ族:近江彼方
クオーツ族:中須かすみ
クオーツ族:天王寺璃奈
一般人:桜坂しずく
一般人:三船栞子
一般人:ミア・テイラー
ハイヤー/元島民:朝香果林
スタッフ
ナレーション:大西亜玖璃
カメラマン:高咲侑
方言指導:指出毬亜
技術協力:虹ヶ咲学園特撮同好会、変温動物同好会、UFO研究会(50音順)
ロケ地:虹ヶ咲学園、お台場海浜公園、等々力渓谷公園
脚本/演出:桜坂しずく、高咲侑
制作:虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会
隊長:上原歩夢
隊員:優木せつ菜
隊員:宮下愛
隊員:鐘嵐珠
クオーツ族:エマ・ヴェルデ
クオーツ族:近江彼方
クオーツ族:中須かすみ
クオーツ族:天王寺璃奈
一般人:桜坂しずく
一般人:三船栞子
一般人:ミア・テイラー
ハイヤー/元島民:朝香果林
スタッフ
ナレーション:大西亜玖璃
カメラマン:高咲侑
方言指導:指出毬亜
技術協力:虹ヶ咲学園特撮同好会、変温動物同好会、UFO研究会(50音順)
ロケ地:虹ヶ咲学園、お台場海浜公園、等々力渓谷公園
脚本/演出:桜坂しずく、高咲侑
制作:虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会
43: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2023/03/15(水) 20:42:54.67 ID:8bfzheiv
終わりです。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
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