1 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/05/05(月) 09:16:35 pyGz9/2o
P「ああ、ハイタ…」スッ
ズキン
P(ぐっ、肩が…!)
ポフン
やよい「わっ?」
P「あっ…」
やよい「な、なんでそんなところタッチするんですかー…?」
P「ご、ごめん、やよい。体が勝手に…」
やよい「ううぅっ…」
P(右肩が…上がらない…!)
度重なるハイタッチにより、プロデューサーの肩は既にボロボロになっていた!
"
"
3 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/05/05(月) 09:19:41 pyGz9/2o
P「やよい、今日のライブも頑張っていこう!」
やよい「はいっ! あ、じゃあその前に…」
スッ
やよい「いつものアレ、やっちゃいましょー!」
P「え?」
やよい「うっう~! ハイ、ターッチ!」
P「あ、ああ…」グッ
カクン!!
P(あ…!!)
ムニュン
やよい「あっ…」
P「 … 、ターッチ…なんて…」
やよい「あ、あの…そろそろ、行ってきますー…」
P(俺はなんてことを…)
4 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/05/05(月) 09:22:07 pyGz9/2o
P「やったな、やよい!」
やよい「えへへ…ワーって盛り上がってましたね! それじゃプロデューサー…」バッ
P「え?」
やよい「お祝いです! ハイ、ターッチ!」
P「あ、ああ…そうだな…」ス…
ズキッ!!
P「…!」
やよい「プロデューサー?」
P「な、なんでもない…」
P(上がれ! 上がれよ、俺の肩…!!)
ムニュ
やよい「んっ…」
P「あっ…柔らかい…!」ニュ
やよい「ぅ…プ、プロデューサー…」
P(くそっ…俺は別にやよいの膨らみかけの を堪能したいわけじゃないのに…)モ モ
"
6 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/05/05(月) 09:23:35 pyGz9/2o
医者「お大事にー」
P(医者に診てもらったが…やっぱり、駄目か。くそっ)
伊織「アンタ…」
P「!?」
伊織「なに、やってたの…」
P「い、伊織! 何故ここに…」
伊織「アンタのこと、ずっと見てたのよ…」
P「突然告られちゃったぞ!? どうしよう!」
伊織「違うわよ! やよいが、最近アンタが ばっかり触ってくるって言うから観察してただけ!」
P「お、俺にはやよいが…って、え?」
伊織「そしたら、なんか病院に入るのを見たから…どうしたの、アンタ…」
P「ああ…やよいとハイタッチしているうちに、肩をやっちまったみたいでな…」
伊織「どんだけ貧弱なのよ」
7 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/05/05(月) 09:24:33 pyGz9/2o
P「もう、この手でやよいとハイタッチはできないんだ…」
伊織「肩、そんなに悪いの?」
P「ああ、右肩はもう上がらんとさ」
伊織「そう…」
P「やよいには黙っていてくれ。余計な心配をかけたくない」
伊織「…やよいの に触りたいだけなんじゃないの?」
P「上がらないのなら仕方ない…それもいいかもしれないと、最近思い始めている自分がいるんだ…」
伊織「アンタ…」
P「フフッ。最低な奴さ、俺は…」
伊織「ねぇ、一つ思ったんだけど…」
P「え?」
伊織「右肩が上がらないなら、左手でやればいいんじゃないの?」
P「そうか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
8 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/05/05(月) 09:26:15 pyGz9/2o
やよい「ハイ、ターッチ!」サッ
P「うっうー!」
パシッ
やよい「いぇい!」
P「よしっ!」
P(できる…! ハイタッチができるぞ…!)
やよい「えへへ、久しぶりにハイタッチできて、すっごく嬉しいかも!」
P「ああ、そんなやよいを見てると俺まで嬉しくなってくるよ!」
P(よかった…これからはやよいの期待を裏切らなくてもいいんだな、本当によかった…)
9 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/05/05(月) 09:27:52 pyGz9/2o
P(そして、俺は連日やよいとのハイタッチを続けた。ハイタッチ、ハイタッチ、ハイタッチ…)
ムニュ
P( タッチ…)
やよい「プ、プロデューサー…?」
P「ご、ごめん、間違えてしまったな! もう一回やり直そう!」
やよい「そんな気分に、なりませんよ…」
P「いいからいいから…」
やよい「もう…ハイ、ターッチ…」
P「いぇ…」
ブチン!!
P「!?」カクン
やよい「プ、プロデューサー…? どうしたんですか…?」
P「い、いや…なんでも…なんでもない…」
P(まずい、この痛みはまさか…)
10 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/05/05(月) 09:29:28 pyGz9/2o
医者「左肩もやっちゃってますね」
P「やっぱりか…なんてことだ…」
医者「それでは、お大事に」
P(くそっ…どうすればいいんだ…?)
伊織「やったのね…左も」
P「伊織…バレてしまったか」
P「これで…もうやよいとハイタッチができなくなってしまったな…」
伊織「やよいに、肩のことちゃんと話しなさいよ」
P「え?」
伊織「そうすれば、やよいも無理に求めてこないでしょうから」
P「嫌だ、やよいにこのことが知られたら…俺は、やよいの傍にいられなくなってしまう!」
伊織「アンタ…」
P「黙っていてくれないか、伊織。せめて、俺のプロデュースが終わるまでは…」
伊織「…無茶だけはしないでよ。悲しむのはやよいなんだから」
P「ああ、約束する」
11 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/05/05(月) 09:31:08 pyGz9/2o
P(こうして、やよいにハイタッチを求められる日々が続いた)
モニュ
やよい「ぁぅ…ぅぅ…」
P(肩の上がらない俺は、やよいの第二次性徴期の肉体を触りまくった)
P(そして…)
やよい「これで、お別れなんですね…」
P「ああ。最初から、そういう契約だったからな…」
P(ついに…俺のプロデュース期間が終わる日がやってきた)
P「やよいなら、お、俺が…俺がいなくても…」
P「うっ…」
やよい「ちょ、ちょっとプロデューサー…泣いちゃダメですよ…」
やよい「わ、私まで…悲しく…ぐすっ」
P「や、やよい…」
12 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/05/05(月) 09:32:00 pyGz9/2o
やよい「そ、それじゃ…悲しいの、吹き飛ばすために…」スッ
P「え?」
やよい「笑ってお別れ出来るように。ハイ、ターッチ」
P「や、やよい…」
やよい「最後は…ふざけちゃ、イヤですよ…?」
P(で、できない…俺には…)
やよい「どうしたんですか…?」
P(できないんだ…)
やよい「プロデューサー…」
グッ
P(俺には、やよいの期待を裏切ることなんて…できない!)
13 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/05/05(月) 09:32:54 pyGz9/2o
グッ
P「ふーっ、はーっ…」
P「…行くぞ!」
やよい「はいっ!」
P「うおおおおっ!!」グイッ
ズキン
P(こんな痛みがなんだ…やよいと…)
P(やよいと、ハイタッチするんだっ!!)
パシン
やよい「…………」
P「………………」
やよい「いぇい!」
P「…やった!」
14 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/05/05(月) 09:33:34 pyGz9/2o
プチン
P「あ…」ガクン
P「あああああああああああああ!?」
やよい「プ、プロデューサー!?」
バタン!!
やよい「ああっ、プロデューサー!」
P「………」
やよい「だ、誰か…プロデューサーが、プロデューサーが死んじゃう…!!」
15 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/05/05(月) 09:34:15 pyGz9/2o
そして…
伊織「出てきたわ!」
やよい「あの、プロデューサーは…」
医者「………」フルフル
やよい「え…」
伊織「嘘、でしょ…」
医者「死因は…痛みによるショック死です」
やよい「ぁ…」カクン
ドサッ
医者「上がらない肩で、無茶しやがって…」
伊織「ちょ、ちょっと!」
やよい「上がらない…肩…?」
伊織「や、やよい…」
やよい「え、そんな、わ、私…」
伊織「やよい! 落ち着いて、やよい!」
16 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/05/05(月) 09:34:49 pyGz9/2o
春香「その後…プロデューサーさんの葬儀に、765プロのみんなで出席することになりました」
春香「プロデューサーさんはとても、安らかな死に顔をしていました。ショック死したとはとても思えません」
春香「やよいは、人前で笑うことがあまりなくなりました…」
春香「自分のせいでプロデューサーさんが死んでしまったという事実に、深く傷ついてしまったのでしょう」
春香「とても素敵な笑顔をする子だったのに…」
春香「そして…プロデューサーさんがいなくなったことにより、美希と千早ちゃんは別の事務所に行ってしまいました」
春香「765プロのみんなはもう、バラバラです…」
春香「一体、どうすればよかったのでしょう。私達には、わかりません」
終わり
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