1 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/08/21(木) 22:02:35.45 ID:KV39k6GF0.net[1/13]
雪乃「今日、部活が終わったら……」

由比ヶ浜「えっ、ちょっと、二人ともどしたの!?」

雪乃「なにかしら、由比ヶ浜さん」

八幡「どうかした?」

由比ヶ浜「だ、だって、二人とも呼び方が……」

雪乃「ああ、それね」

八幡「お前の呼び方がいつの間にかうつったんだよ」

由比ヶ浜「そ、そうなの……?」

4 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/08/21(木) 22:07:15.03 ID:KV39k6GF0.net[2/13]
八幡「だからあんま気にすんな」

由比ヶ浜「う、うん……でも、なんか慣れないというか」

雪乃「慣れない、と言っても別にあなたの呼び方は変わらないわよ、由比ヶ浜さん」

八幡「そうだぞ、由比ヶ浜」

由比ヶ浜「そ、そう、だよね……うん」

八幡「んで、ゆきのん。俺に用があるんじゃねえの?」

雪乃「ええ。ヒッキー、今日の部活が終わったら……その、またやっはろーしてくれないかしら」

由比ヶ浜「!?」

8 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/08/21(木) 22:13:58.17 ID:KV39k6GF0.net[3/13]
八幡「き、昨日したばっかだろ」

雪乃「……いや、かしら」

八幡「……別にいやじゃねえけど」

雪乃「そう……よかった」

由比ヶ浜「ちょ、ちょっと待って!?」

八幡「なんだ、由比ヶ浜。今日はやけに騒がしいな」

雪乃「どうかした? 由比ヶ浜さん」

由比ヶ浜「やっはろーって何!? あたしが使ってる意味と絶対違うよね!?」

16 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/08/21(木) 22:21:01.34 ID:KV39k6GF0.net[4/13]
八幡「ばっかお前、違わねえよ……ほら、お前もなんかいっぱいしてるだろ」

由比ヶ浜「絶対違うよ! やっはろーって挨拶だよ!? なんでゆきのん顔赤くしながら言ってるの!?」

雪乃「それは……」

八幡「いいか、由比ヶ浜。やっはろーは挨拶だ」

由比ヶ浜「知ってるよ!」

八幡「挨拶……つまりはコミュニケーション方法の一つだ。分かるな?」

由比ヶ浜「えっ? う、うん」

八幡「やっはろーはつまりはコミュニケーション方法を指す言葉。だからやっはろーが必ずしもお前の使う挨拶とは限らないんだ」

由比ヶ浜「そ、そうなの?」

雪乃「ええ。そうよ、由比ヶ浜さん」

25 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/08/21(木) 22:30:18.31 ID:KV39k6GF0.net[5/13]
八幡「お前はやっはろーを挨拶というコミュニケーション方法として使っているが、俺達は別のコミュニケーション方法を使い、これをやっはろーと呼んでいる」

雪乃「あなたのやっはろーが私達にとってのやっはろーと同じではないの」

由比ヶ浜「えっ、えっと、つまりどういうこと?」

八幡「つまり、だ。お前が普段使うやっはろーと俺達の使うやっはろーは少し意味合いが違う。だから勘違いをしたんだよ」

由比ヶ浜「そ、そうなんだ……よく分からないけど、分かったよ」

雪乃「よかった、誤解は解けたようね」

由比ヶ浜「ご、ごめんね、なんか勘違いしちゃって」

八幡「気にするな。ところでゆきのん、今日のやっはろーはいつも通り……」

雪乃「ええ。場所はいつも通り、私の家で」

31 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/08/21(木) 22:37:58.96 ID:KV39k6GF0.net[6/13]
由比ヶ浜「えっ、ヒッキー、ゆきのんのお家行くの?」

八幡「やっはろーをしにな」

由比ヶ浜「なら、あたしも……」

雪乃「それはダメよ!」

由比ヶ浜「ええっ!? な、なんで……」

雪乃「それは……」チラ

八幡「その、あれだ。俺達のやっはろーは男女二人でしかできねえんだ」

由比ヶ浜「えっ」

雪乃「だから今日はごめんなさい、由比ヶ浜さん」

由比ヶ浜「……」

33 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/08/21(木) 22:44:59.70 ID:KV39k6GF0.net[7/13]
八幡「悪いな、由比ヶ浜」

由比ヶ浜「……そういう事なら、仕方ないよね」

雪乃「また今度、埋め合わせはするわ」

由比ヶ浜「ううん、大丈夫だよ。その、代わり……ねえ、ヒッキー」

八幡「なんだ?」

由比ヶ浜「明日はあたしとやっはろーして」

雪乃「!?」

八幡「なっ……にっ……」

37 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/08/21(木) 22:55:48.30 ID:KV39k6GF0.net[8/13]
雪乃「だ、ダメよ!」

由比ヶ浜「……? どうして?」

雪乃「彼とやっはろーするのは私だけなの! いくら由比ヶ浜さんでもダメよ!」

由比ヶ浜「でも、ゆきのん達のやっはろーは男女二人なら問題ないんだよね?」

八幡「……それは違うぞ、由比ヶ浜」

由比ヶ浜「……?」

八幡「あのな、由比ヶ浜。確かに俺達のやっはろーは男女二人でやるものだが、そう簡単に相手を変えてやっていいもんじゃない」

43 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/08/21(木) 23:06:47.62 ID:KV39k6GF0.net[9/13]
雪乃「そうよ、由比ヶ浜さん。私達のやっはろーはそう簡単に替えが利くものではないわ」

由比ヶ浜「……相性があるってこと?」

八幡「そういう事だ。だから由比ヶ浜、お前とは」

ぎゅっ

雪乃「!!!!!?」

八幡「なっ……」

由比ヶ浜「じゃあさ、その相性をまずは確かめてみようよ」

48 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/08/21(木) 23:16:56.79 ID:KV39k6GF0.net[10/13]
由比ヶ浜「ヒッキー……」

八幡「くっ……は、離せ由比ヶ浜! お前、自分が何をしてるのか分かって」

由比ヶ浜「分かってるよ」

ぎゅっ

雪乃「!!!!!!!!!!!?」

由比ヶ浜「やっはろーはこみゅにけーしょんの一つなんだよね? なら、これもやっはろーだよ」

八幡「そ、それは、違」

さわさわ

八幡「ひっ」

由比ヶ浜「ねえ、ヒッキー……相性が良かったら、大丈夫なんだよね?」サワサワ

51 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/08/21(木) 23:22:20.91 ID:KV39k6GF0.net[11/13]
八幡「お、お前、どこ触って……」

由比ヶ浜「ほら見て、ヒッキーのサブレ、こんなに元気だよ?」サワサワ

八幡「や、やめ……」

由比ヶ浜「だから、ヒッキー……あたしとやっはろーしてもいいよね」

八幡「俺はお前とは……」

ぎゅっ

八幡「っ!?」ビクン

由比ヶ浜「ね?」

八幡「お、俺は……」

雪乃「……待ちなさい、由比ヶ浜さん」

57 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/08/21(木) 23:45:16.89 ID:KV39k6GF0.net[12/13]
由比ヶ浜「……なあに、ゆきのん」

雪乃「……」

由比ヶ浜「まさか止めないよね? 見たよね? あたしとヒッキーの相性」

雪乃「ええ。見たわ」

由比ヶ浜「なら、あたしがヒッキーとやっはろーしても、いいよね」

雪乃「……さい」

由比ヶ浜「なに、ゆきのん」

雪乃「私も、混ぜなさい」

由比ヶ浜「えっ?」

八幡「えっ」

62 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/08/21(木) 23:57:26.15 ID:KV39k6GF0.net[13/13]
由比ヶ浜「でも、ゆきのんたちのやっはろーは男女二人だけじゃ……」

雪乃「それは今までのやっはろーよ」

由比ヶ浜「えっ?」

雪乃「いい? 由比ヶ浜さん。彼も言った通り、やっはろーとはコミュニケーション方法を指す言葉よ」

由比ヶ浜「う、うん……」

雪乃「そしてコミュニケーションが必ずしも一対一とは限らない」

由比ヶ浜「そっか!!」

雪乃「これからの私達のやっはろーは女二男一で行う多人数同時コミュニケーションを指す言葉になるのよ」

63 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/08/22(金) 00:01:32.76 ID:uTqCZz7a0.net[1/5]
八幡「お、おい、本気かお前ら……」

由比ヶ浜「もちろん!」

八幡「だ、だが……」

雪乃「ふふっ、そう言ってもあなたのサブレは素直じゃない」ムギュ

八幡「わんっ!?」ビクン

由比ヶ浜「うわっ、ヒッキーのサブレスゴい元気……」

雪乃「これから新しいやっはろーにも十分耐えうるわね」

71 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/08/22(金) 00:15:33.23 ID:uTqCZz7a0.net[2/5]
――

八幡「ま、まさか、あのまま部室でやるとはな……お前ら発 しすぎだろ」

雪乃「仕方ないじゃない。あなたのサブレを目の当たりにして「待て」なんてできる訳ないじゃない」

八幡「おかげで部室がびちゃびちゃだがな、見てみろ由比ヶ浜なんてまだ倒れてるぞ」

由比ヶ浜「」ビ ビ 

雪乃「あら、誰のせいだと思ってるの? あなたのサブレが「待て」をできなかったからじゃないかしら」

八幡「ぐっ……」

雪乃「あんなにも夢中になって……ズルいわ」

75 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/08/22(金) 00:23:07.28 ID:uTqCZz7a0.net[3/5]
八幡「ズルいって……おい、なにしてる」

雪乃「何って、決まってるじゃない。サブレの準備体操よ」ニギニギ

八幡「ま、まだやるのか?」

雪乃「当然よ、由比ヶ浜さんにばかりがっついて……そんな事が許されると思ってるの?」

八幡「……別にがっついてなんかねえよ」

雪乃「それにほら、サブレもまた元気になったわ、わんわん」ニギニギ

八幡「や、やめろ馬鹿……」

雪乃「ほんとは嬉しいくせに」

78 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/08/22(金) 00:32:00.99 ID:uTqCZz7a0.net[4/5]
八幡「……仕方ないな、続けるぞ」

雪乃「素直じゃないのね」

八幡「うっせ」

雪乃「ふふっ、そうでなくては困るわ」

雪乃「由比ヶ浜さんにだけがっつくなんて許さない」

雪乃「これは私達三人のコミュニケーションなのよ。だから平等でなくてはならないわ」

雪乃「あなたが由比ヶ浜さんを失神させるまでがっついたのなら、私にも同じように貪り尽くしなさい」


雪乃「……だって、これが私達のやっはろーなのだから」

80 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/08/22(金) 00:33:12.66 ID:uTqCZz7a0.net[5/5]
おわり