1 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/26(土) 01:35:11.93 ID:blU5QFBdi.net[1/15]
東京都世田谷区

閑静な住宅街の一画

ここに一軒のアパートがある

プロキョロ充>>1はここで一人暮らしをしている

世界でも有数のプロキョロ充

彼らの仕事は決して世間に知らされるものではない。

我々は、プロキョロ充の一日を追った。

3 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/26(土) 01:40:08.87 ID:blU5QFBdi.net[2/15]
Q、朝、早いですね?

俺「ええ、まあ。俺が寝てる間にLINEのグループトークが更新してないかチェックしてるんです」

日が登る前、人々が行動する前から>>1は動き始める

俺「俺ごときがみんなと一緒にいるには、常に話題を共有できないとダメなんですよ」

少し照れながら>>1が笑う

笑顔の奥に一抹の寂しさが感じられた気がした
4 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/26(土) 01:45:29.12 ID:blU5QFBdi.net[3/15]
Q、これから大学ですか?

俺「いえ、今行っても友達はまだいないでしょうから」

自分より先に友達が来ていないと不安になるのだと>>1は言う

俺「スキマ時間には、twitterです」

>>1はそう言ってiPhoneを取り出した

俺「友達みんなiPhoneだから、俺もこれにしたんです(笑)」

自分の意志などは二の次、まさにプロのなせる業だ

6 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/26(土) 01:47:54.32 ID:blU5QFBdi.net[4/15]
俺「おはようwww今沖田www」っと

Q、だいぶ前から起きていましたよね?

俺「おはようツイートは、早起きの場合より少し時間が危ない時の方が返信がもらいやすいんです」
>>1の行動に、一切の無駄は無いのだと改めて理解させられる

俺「ほら来た。なになに、『おはよう(´・ω・`)』か。『おはあり~』っと」

Q、「おはあり」とは?

俺「おはようありがとう、の略ですね。こういうちょっとした会話が大事なんです」

俺「おっと、『おはありあり~』か。『おはありありあり~』っと」

9 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/26(土) 01:51:38.62 ID:blU5QFBdi.net[5/15]
俺「じゃあ、そろそろ行きましょうか」

>>1は全身ユニクロに着替えた

他の友だちより目立ってはいけないのだと言う

ママチャリで大学へと向かう

Q、失礼ですが、友達はどれくらい?

俺「う~ん、いつも一緒にいるのは4人くらいですかね。多すぎてもあぶれちゃうんで」
そう言いながら一限目の教室に>>1が入っていく

11 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/26(土) 01:53:15.66 ID:blU5QFBdi.net[6/15]
俺「うぇーいwwwwwwwww」

友達「ウェーイwww」

Q、「うぇーい」とは?

俺「挨拶です。とりあえずテンション上げていくのが大事なんです」

そう語る>>1の目は真剣だった

友1「なあお前昨日のはねーよwwww」

友2「スマンwww」

俺「うぇーいwwwww何の話ーww?」

Q、知らない会話が出ましたが?

俺「俺の呼ばれてない集まりがあったみたいですね」

13 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/26(土) 01:55:53.84 ID:blU5QFBdi.net[7/15]
Q、こういうことは何度か?

俺「まあしょっちゅうですね」

絶えず後ろを向きながら友だちの話に耳を傾け、あっという間に授業は終わる

チャイムがなり、昼の休憩時間に入る

Q、お弁当、作ってるんですね

俺「一人暮らしは節約しなきゃいけませんからね」

友達「学食で食おうぜ。おれカレーwww」

俺「じゃあ俺もwww」

Q、お弁当、ありますよね?

俺「こういう時は合わせるのが正解なんです」

15 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/26(土) 01:58:05.57 ID:blU5QFBdi.net[8/15]
友1「なあ3限ダリーからサボろうぜ」

友2「さんせーいwww」

友3「ジャンプ立ち読みに行こ-ぜ」

友4「でも誰かノートとっとかなきゃマズくね?」

俺「うぇーいwww任せとけってww」

友1「うはwwwマジありがてえ」

友2「じゃあ頼んだはwwww」

俺「うぇーいwwwwwwwwwww」

Q、良かったので?

俺「ここで引き受けとくと、みんなに感謝されますからね。自分が必要とされている感じがするんです」

17 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/26(土) 02:00:31.06 ID:blU5QFBdi.net[9/15]
俺「……」カリカリ

友達がいない時の>>1は黙々とノートを取っていた

これが本来の>>1の素顔なのだろう

仕事の際にはきちんと仮面をかぶれるのは、プロならではだ

Q、ほかに中の良い人は?

俺「あまり多くのグループに中途半端に首を突っ込むと、あとで痛い目を見ますからね」

経験者が、語る

俺「どこのグループからも、微妙な距離感になっちゃうんですよ。だから、これでいいんです」

コピーしやすいように、丁寧な文字で板書を写していく

20 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/26(土) 02:04:14.03 ID:blU5QFBdi.net[10/15]
4限の始まりを告げるチャイムが鳴る

Q、友達、まだ帰って来ませんね

俺「むこうで盛り上がってるんでしょうね。よくあることです」

伏し目がちに>>1は言った

30分が過ぎた頃、講義室に入ってくる友達の姿があった

友1「ちょろかったなwwww」

友2「またやろーぜ」

俺「みんなwwww遅いwww」

友3「ノートは?」

俺「もち、取れてるwwwwww」

友4「お駄賃だ。生協でパクってきたwwww」

万引きしたチロルチョコを渡されて少し戸惑う>>1

だがそこはプロ、すぐに笑顔の仮面をかぶる

24 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/26(土) 02:08:42.04 ID:blU5QFBdi.net[11/15]
Q、良心が痛むのでは?

俺「いちいち良心を気にしてたら、この仕事はやってられませんよ」

>>1が踏み入れた世界は、茨の道だ

彼もわかっていながら、この仕事を選んだ

友1「このあとボウリング行こ-ぜ」

友2「さんせー」

友3「>>1は確か今日バイトだよな」

俺「いや、今日はちょうど店の都合でバイト無くなったwwwww」

友4「へー」

Q、そうなんですか?

俺「まさか。遊びの誘いを断るのは自殺行為ですからね。後で店長には電話します」

29 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/26(土) 02:15:45.88 ID:blU5QFBdi.net[12/15]
俺「もしもし、俺です。スミマセンちょっと今日は体調が悪いのでお休みさせて下さい」

Q、大丈夫でしたか?

俺「こんな事もあろうかと、普段は真面目に働いていますからね。仮病だとは疑われません」
プロの技が、光る

Q、ちなみに、ボウリングをしたことは?

俺「無いです。負けおごりとかにならないといいんですけど」

32 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/26(土) 02:19:58.83 ID:blU5QFBdi.net[13/15]
友1「よーし、スコア一番低かった奴のおごりなwwww」

俺「ちょwwww」

友2「気合い入れっかwww」

友3「キンチョーするなww」

俺「ちょwwwwうぇーいww」

友4「ゴチでーすwwwwwwww」

Q、最悪の展開ですね?

俺「ちょっと銀行行ってきます」

先見の明を持つプロは、やはり一味違う

35 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/26(土) 02:39:49.14 ID:blU5QFBdi.net[14/15]
友達「いよっしゃーwwww>>1のおごりーwwww」

俺「……ちょっとは手加減してくれよwwwww」

プロキョロ充といえど、先ほどの負けは少々心にきたようだ

友「じゃあ解散すっか」

俺「また明日な~ww」

Q、なかなか忙しいですね

俺「まだまだ終わりませんよ。帰ったらFacebookチェックとtwitterでつぶやかなくちゃ」

プロには一切の妥協がない

36 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/07/26(土) 02:41:13.15 ID:blU5QFBdi.net[15/15]
俺「『友達とボウリングわずwwwww楽しかったwww』っと」

俺「さて、友達のFacebookはっと……」

>>1の顔が険しくなる。我々スタッフの間にも緊張が走る

俺「『ボウリングからの呑み~』だと…?どうなってる」

Q、先程は解散だといってましたよね?

俺「まんまとやられましたね。ハメられました」

>>1は思わず机を拳で叩く

俺「こういう時は寝て忘れます。少し早いですが。だいたい毎日がこの繰り返しですね。お休みなさい」

やはりプロの毎日は規則正しいようだ

我々は>>1の寝顔に一筋の涙が流れるのを見た気がした

プロキョロ充、その仕事は決して世間に知られるものではない

fin