1 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2013/05/29(水) 21:50:06.72 ID:1bpO0nWT0
男「はっ?」

女「だから一緒n」

男「そうじゃなくてなんで風呂に入るのかってほう」

女「チュッパチャップスあげるから」

男「いらねーし、それに俺のだからそれ」

女「てへっ☆」


7 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) :2013/05/29(水) 21:53:25.37 ID:1bpO0nWT0
男「このっ……。はぁ。俺はなんで日曜日のこんな朝から起こされて女と一緒に風呂入らなきゃいけないのかって聞いてるの」

女「いやー。男の両親旅行で今いないし」

男「なんで知ってる……」

女「京都だって」

男「ちょっと待て。行き先は俺でも知らないんだけど!?」

女「それで男が寂しいんじゃないかと思って。ね?」

男「そんな風に小首かしげられても」

女「だから一緒にお風呂入ろう!」


12 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) :2013/05/29(水) 21:58:16.40 ID:1bpO0nWT0
男「いや、全くつながってないからな!? なんでそうなるんだ?」

女「えー? そこで男に告白するからに決まってんじゃん」

男「はっ!? いや、あの。は?」

女「冗談だけど。本当は男のお母さんに頼まれたんだよ。色々面倒見て上げてねーって」

男「あ、あぁ……。そうか。すまん」

女「だから今日泊めてね」

男「なんで」

女「だって帰るのめんどくさいんだもん……」

男「まぁ、いいけど」

女「えっ!? 本当?」

男「本当本当」

女「やった」

男「ただし対価は体で払って貰う」

女「えっ? もうエッチなんだから~」

男「ああ。悪いな」

13 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) :2013/05/29(水) 22:03:23.32 ID:1bpO0nWT0
リビング

女「……。でなにこれ」

男「見てわからんのか。掃除機だよ」

女「そういうことじゃなくて」

男「サイクロンだぞ?」

女「本当!?じゃなくて……」

男「だから、体で払って貰うんだよ。文字通り肉体労働」

女「想像してたのとちがーう!」

男「何を想像してたのか知らんが早く始めるぞ。追い出されたくないならな」

女「えー…」

14 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) :2013/05/29(水) 22:09:50.08 ID:1bpO0nWT0
夕方

女「つ、疲れた……」

男「お疲れ」

女「大掃除なみに隅から隅までやらされた……」

男「おかげですっきりしたろ。俺が」

女「いや、うん。もういいや。それよりもお腹すいたー」

男「そうだな。女が俺の部屋の探索とか無駄なことしてなければもっと早く終わって昼を食べ損ねることもなかったのにな」

女「だってどんな本持ってるか気になったんだもん」

15 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) :2013/05/29(水) 22:15:07.09 ID:1bpO0nWT0
男「だからって隠してある本まで見るんじゃない。どうして場所知ってるんだよ……」

女「男のお母さんから聞いた。前に見た時より増えてたね」

男「くそ……。俺にはプライベートもないのか……」

女「男のお父さんと趣味が一緒だって男のお母さん笑ってたよ?」

男「俺は笑いものにされないとHな本も持てないのか!?」

女「そんなもの買わなくても目の前にいい女がいるのに。言ってくれればいつでもいいよ~?」

男「さて夕食だ。カップラーメンとカレーとシチュー。どれがいい?」

女「ちぇー。……カレー」

男「ったく。なら買い物行って来なきゃだな。ちょっと待ってて」

女「それなら私も付いてくよ!」

16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/29(水) 22:19:20.83 ID:1bpO0nWT0
男「そうか。ちょうど良かった。カレールーはあるからそれ以外を買って来てくれ。いってらっしゃい」

女「あ、あれ!?」

男「車に気をつけろよ」
女「う、うん……。でも……」

男「……。わかった、付いていくから……。そんな風にこっちを見るな……」

女「ー! さすが! やっさしー!!」

男「勝手に行ってこい」

女「わー! ごめんなさい嘘ですー!」

男「つまり俺は優しくないわけだ。よし、一人で行ってこい」

女「どーすればいいのよー!!」

男「変にふざけなければいいんだよ」

18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/29(水) 22:25:14.67 ID:1bpO0nWT0
男「あっっつい」

女「もうすぐ夏だねー」

男「俺は夏は嫌いなんだ」

女「えー? プールに行けば私水着と着ちゃうよー?」

男「お前一人でプールとか行くのか……。遊園地とかも一人で行けるくち?」

女「なんで一緒に来てくれないの!? それに男だって映画観に一人で行くじゃん」

男「俺は今さっき夏が嫌いだって言った。それに映画はお前が付いて来るようになってから一人で行ってない」

19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/29(水) 22:30:11.02 ID:1bpO0nWT0
女「えー? 私の水着見たくないのー?」

男「あー。それはちょっと見てみたいな。スクール水着以外は小学校以来見てないし。お前それ以外持ってないし」

女「なんで知ってるの!?」

男「毎年夏も毎日の様に顔合わせてるんだから行く暇なんてなかったろ」

女「だって男誘っても毎回断られてるんだもーん」

男「それに同じ会話を去年もした」

女「そうだっけ。まぁでも見たいって言ってくれるのは嬉しいかな」

男「そりゃ男の子は女の子の水着を見たいんだよ。たとえ誰であっても」

女「私だからじゃないの!?」

男「ほら付いたぞ。きっと中は涼しい」

女「あ、あれー?」

20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/29(水) 22:35:55.02 ID:1bpO0nWT0
女「で、何買うんだっけ?」

男「ん? カレーの具だろ」

女「なんでカレー?」

男「安いし。俺カレーかシチューくらいしか作れん」

女「えー? 私男のお母さんからお金もらってるからなんか作るよ?」

男「なんでそれを先に言わない……!!」

女「あてててて! 頭グリグリしないで!」

男「ったく。まぁ安く済むからいいんだよ。失敗しないし。余ったのはお前がもらっとけ」

女「えー? でも……」

男「ほら、行くぞ」

女「……。うん!」

21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/29(水) 22:41:55.25 ID:1bpO0nWT0
男「なんだ。上機嫌だな」

女「いやー。こうして一緒に歩いてると夫婦に見えたりすのかなーって」

男「なんだお前突然。離れて歩け」

女「なんでよー!」

男「いきなり変なこというからだ。それに兄妹にしか見えんだろう……?」

女「変じゃないもん! 兄妹?」

男「お前が小さすぎて妹に見えるんじゃないか?」

女「ち、小さくないもん!」

男「150ないだろ?」

女「っ! い、今はあるもん……」

22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/29(水) 22:50:01.40 ID:1bpO0nWT0
男「靴履いてるからな。もう成長止まったろ?」

女「去年は3mm伸びたもん」

男「良かったな。あと10年かければ3cm伸びるぞ。良かったな」

女「もっと伸びるもん!」

男「体型も子供だしなぁー」

女「こ、子供じゃない! セクハラだよそれ!」

男「そうか。すまんかった。お菓子買ってやるから許せ」

女「本当っ!?」

男「子供じゃねーか」

女「このっ……! お菓子くらい自分で買えるし!!」

男「はいはい」


25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/29(水) 22:58:32.32 ID:1bpO0nWT0

帰路

女「ねー」

男「どうした」

女「本当にこんなの食べるの?」

男「なんで。おいしいじゃん」

女「ありえないよ! チョコミントのアイスなんて歯磨き粉の味するじゃん」

男「それはお前の味覚が子供だからだよ」

女「男はブラックコーヒー飲めないくせに」

男「飲めなくねーよ。ミルク入れたほうが好きなだけで。女みたいに無理して飲んでるわけじゃない」

女「む、無理してないし……」

26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/29(水) 23:02:17.50 ID:1bpO0nWT0
男「そうやって大人ぶってるから余計子供っぽく見えるんだよ」

女「同い年じゃん今は!」

男「学年は一個下だろ! 来月には俺が年上に戻るよ」

女「ちゃんと学校では先輩って呼んでるじゃん」

男「確かに今更先輩呼ばわりもないけど、女には敬意がねえ」

女「あ、あの、け、敬意払いますから……。荷物持って……。そろそろ重い……」

男「今更だしなぁー。それにじゃんけんで荷物持ちを決めようって言ったの女じゃん。黙ってれば俺が持ったのに」

女「だって~」

男「しょうがねーなぁ。ほれ」

女「わっ! さすが男! 愛してる!」

男「がんばれ。急がねーとアイス溶けるぞ」

女「嘘嘘! ごめんって!」

男「いい加減俺をからかうのをやめろ」

27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/29(水) 23:05:08.40 ID:1bpO0nWT0
夕食

女「おいしかったー!」

男「カレールーの味だな」

女「男と一緒に食べればなんでもおいしい!」

男「つまり俺の作ったカレーは一人で食べるとまずいということだな?」

女「そんな風に言ってないよ!」

男「はいはい。煮込んだだけだけどな。じゃんけんで負けた俺のせいだ」

女「全くひねくれてるなー」

男「ほれ俺、皿洗うから。風呂準備」

女「はいはーい」

28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/29(水) 23:10:41.71 ID:1bpO0nWT0
男「ふう」

女「お疲れ様」

男「そんなに働いてないからな?」

女「お風呂も準備できた!」

男「じゃ、先入っちゃえ」

女「えー? 私が入ったお湯で何をするつもりなの?」

男「何もしねえよ! 変態か俺は!?」

女「えー? 本当に?」

男「なら俺が先に入る!」

女「男の後はやだよ」

男「俺泣いてもいいよね!?」

29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/29(水) 23:15:11.71 ID:1bpO0nWT0
女「ねー男」

男「なんだよ?」

女「一緒にお風呂入ろう!」

男「はぁ!?」

女「朝言ったじゃん」

男「いや、冗談だろ……?」

女「大丈夫! 何もしないから!」

男「それは本来俺のセリフだろう……」

女「私とじゃ……、イヤ……?」

男「いやそうじゃなくて……。わかった入る、入りますよ!」

女「よっしゃ!」

男「でもやっぱりちょっと待ってぇ!」


32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/29(水) 23:20:05.41 ID:1bpO0nWT0
風呂

女「は、入るよ」

男「お、おう……」

女「……」

男「……」

女「お、男のうちのお風呂って大きいね」

男「お前がちっちゃいんだろ……」

女「……」

男「……」

女「男、なんか喋って……。思ったより恥ずかしい……」

男「俺は今いっぱいいっぱいだ……」

女「か、からだを洗おう!」

男「お、おう。そうか」

女「背中流してよ」

男「だからそういうのは男が本来頼むものだろう!?」


34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/29(水) 23:25:08.67 ID:1bpO0nWT0
ゴシゴシ

女「あー。きもちー」

男「……。もういいか……」

女「まだまだ~。鏡掃除しといてよかったね」

男「? っ!!」

女「いたっ! 今思いっきり写ってる裸見たでしょう?」

男「それはしょうがないだろう!?」

女「からだ洗ってる時に も触ったし」

男「からだ洗ってるんだから許してくれよ! わざとじゃない!!」

女「別に怒ってない……」

男「なんだよ……?」

35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/29(水) 23:30:18.85 ID:1bpO0nWT0
女「……。えい」

男「ちょっ、おい。こっち向く……しがみつくな! お互い裸なんだから!!」

女「……。ねぇ」

男「……。なんだよ?」

女「迷惑……?」

男「……はっ?」

女「勝手に色々面倒に巻き込むし……。自分勝手だし……。生意気だし……。身長ちっちゃいし……」

男「…………」

女「私、男にとってやっぱ迷惑かなぁ……」

男「はぁ……。願わくばもうちょっと段階をすっ飛ばした感じじゃなく普通が良かったなぁ……」


38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/29(水) 23:35:19.65 ID:1bpO0nWT0
女「え……?」

男「迷惑なんかじゃねえよ。俺は女といるの楽しいし」

女「う、うん……」

男「だから、俺とずっと一緒にいて下さい」

女「は、はい……!」

男「……」

女「じゃあ、ん」

男「なんだ突然目をつぶって」

女「ちゅーしてよー!」



41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/29(水) 23:40:50.07 ID:1bpO0nWT0
男「……。ん」

女「ん……。男が素直になった!」

男「……。黙ってろ……」

女「あはは。顔まっかっかだよ?」

男「人のこといえねーだろ。もう照れてるのか、のぼせてきてるのか、初キスで恥ずかしいのかわからん」

女「初じゃないよ?」

男「なに!?」

女「ほらっ。小学校の時したじゃん。お嫁さんにしてーって」

男「あ、あれはノーカウントだろっ!?」



43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/29(水) 23:45:31.01 ID:1bpO0nWT0
女「えー…?」

男「そんな顔するな。ったく……。裸で抱き合って告白とか色々おかしいだろ……」

女「私は嬉しかったよー?」

男「……。そりゃあよかったな……」

女「えへへー」

男「ったく」

女「ねえ」

男「ん?」

女「私も大好きだよ」

男「……。おう」