1 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/30(日) 16:27:56.51 ID:a56KGijp0.net[1/30]
俺「ドラゴンボールって面白いよな」
友「うん、大好きな漫画の一つだよ」
俺「キャラクターはかっこいいし、バトルは迫力あるし、ストーリーは分かりやすいし」
俺「昔の漫画なのに、未だにゲームになったり映画になったりしてるもんな」
友「ホント、すごいよねぇ~」
俺「だけど、肝心の主人公がなぁ……」
俺「ぶっちゃけ、悟空ってクズだよな」
友「え?」
3 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/30(日) 16:33:03.13 ID:a56KGijp0.net[2/30]
友「どうして? 悟空は宇宙を救ったヒーローじゃないか!」
俺「だってさ、あいつ全然働いてないんだぜ」
俺「やることといえば、修業とメシを食うことだけ」
俺「しかも食う量はハンパじゃないと来てる。ごく潰しもいいとこだろ」
俺「想像してみろよ」
俺「お前の親父が会社にも行かず、家で修業ばかりしてる姿を……」
俺「しかもいっちょまえにメシは要求してくるんだぜ」
友「うわぁ……そりゃたしかにキツイなぁ」
俺「だろ? 離婚待ったなしだぜ」
5 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/30(日) 16:37:03.87 ID:a56KGijp0.net[3/30]
俺「それに働かないだけじゃない。あいつには家族への愛ってもんがまるでないんだ」
俺「たとえばセルゲームの時、あいつ途中で降参して悟飯を戦わせただろ?」
友「うん」
俺「あの時の悟飯って、まだ10歳かそこらだぜ?」
俺「しかも、苦渋に満ちた表情をしてるとかならまだ分かるけど、笑顔で指名してんだ」
俺「お前、10歳の頃に親父に宇宙の運命をかけて戦え、って笑顔でいわれたらどうよ?」
友「イヤだなぁ……それは」
俺「そんなイヤなことを平気でやれる人間なんだよ、悟空ってやつは」
12 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/30(日) 16:41:31.38 ID:a56KGijp0.net[4/30]
俺「しかもこの時、わざわざセルに仙豆を与えて回復させてやがる」
俺「セルだけ疲れてるのはフェアじゃねえ、とかいってな」
俺「フェアプレー精神で息子の勝率下げてどうすんだよって話さ」
俺「この構図をたとえるならそうだな……」
俺「お前の親父がお前に不良かなんかと戦えって命令しながら」
俺「その不良の肩を揉んでる、みたいな感じだな」
友「……なんだかぼく、だんだん悟空がどうしようもない奴に思えてきたよ」
16 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/30(日) 16:46:04.46 ID:a56KGijp0.net[5/30]
俺「んで、案の定セルにボコボコにされてる悟飯を笑顔で眺めながら」
俺「いいぞセル、もっと悟飯を怒らせろ! ──なぁんてほざくんだぜ」
俺「“実は悟飯はチチが浮気してできた子で、悟空もそれに気づいてる”」
俺「みたいな真相があったって驚かないね、俺は」
俺「だいたい悟飯の潜在パワーに気づいてるなら」
俺「それを引き出す特訓をしときゃよかったんだ」
俺「セルゲームまで十日もあったのによ。なに遊んでんだよ、あのクズは」
俺「たとえるなら、お前の親父──」
友「いちいち、ぼくの父さんにたとえないでくれ」
俺「わるいわるい」
19 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/30(日) 16:50:04.65 ID:a56KGijp0.net[6/30]
俺「で、悟空がクズいところの極めつけは」
俺「地球人が殺されてもドラゴンボールでなんとかなる、発言だ」
友「あ~、あったあった」
俺「ホントにブウがどうしようもない敵だったらその選択もやむなしだけど」
俺「あいつ本気になればデブのブウなら倒せたんだから」
俺「自分が出しゃばると後の世代の奴らが育たなくなる、とかいってたけど」
俺「そんなもんブウを倒してから、みんなに説教でもかませばいい話じゃん」
俺「自分の後輩教育のために死んで下さい、された地球人はたまったもんじゃねえよ」
友「たしかにね……」
20 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/30(日) 16:54:22.84 ID:a56KGijp0.net[7/30]
俺「その後も実の息子よりサタンを優先して助けたり」
俺「老界王神を他人の女房の 写真で釣ろうとしたり」
俺「最後には家族ほっぽって、ウーブと修業に行っちまった」
俺「悟空ってのはどうしようもないクズ野郎なんだよ」
友「う~ん、なるほど」
友「ぼく、今まで悟空はヒーローだって思ってたけど全然ちがったんだね」
友「むしろ悪役だったんだね」
友「さっきからムカムカが止まらないもの」
俺「お前の勘違いを正すことができてよかったぜ」
23 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/30(日) 17:00:09.22 ID:a56KGijp0.net[8/30]
俺「ところで悪役といえば、ドラゴンボールの悪役はみんな魅力的だよな」
俺「ピラフみたいなギャグキャラから、ピッコロ大魔王みたいな大ボスまで」
俺「その中でも特に人気があるのは、やっぱりフリーザだろうな」
友「だろうねえ」
俺「あんだけ存在感と絶望感のあるボスキャラもなかなかいねえよ」
友「だけど、上司にするならフリーザだよね!」
俺「へ?」
24 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/30(日) 17:04:07.26 ID:a56KGijp0.net[9/30]
俺「なんで? フリーザってメチャクチャ悪い奴じゃないかよ」
友「ふっふっふ、ところがそうじゃないんだな」
友「ほら、フリーザの部下たちを思い出してごらんよ」
俺「フリーザの部下? えぇと、色んなタイプの宇宙人がいて、戦闘服着てて……」
友「そう、それだよ!」
友「ちがう種族同士が仲良くなるってのはとても難しいことだろう?」
友「まして、それが一つの組織として集結するとなったらなおさらだ」
友「だけど、フリーザの軍ではちがう種族同士が特に衝突もせずに働いている」
友「つまり、フリーザの統率力はそれほど優れているってことなんだよ!」
俺「なるほどなぁ……。そんなこと考えたこともなかった」
25 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/30(日) 17:08:06.17 ID:a56KGijp0.net[10/30]
友「それと君もいってた戦闘服」
友「惑星フリーザの描写を見ると、非戦闘員でもあれを着用してる」
友「つまり、フリーザはちゃんと部下一人一人に戦闘服を支給してるんだ」
友「他にも、敵の強さを測定できるスカウターや」
友「戦闘力が高くないか気功波が苦手な部下は、ビーム銃だって支給してもらえる」
友「傷ついたら、ちゃんとメディカルマシーンで治療してもらえる」
友「フリーザの組織は構成員の装備や健康にとても気をつかっていることが分かる」
俺「ほぉ~」
27 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/30(日) 17:13:17.50 ID:a56KGijp0.net[11/30]
友「もちろん、フリーザは個人としてもかなりの人格者といえる」
友「たとえば、フリーザはドラゴンボールを集めるため直接ナメック星を訪れてる」
友「部下任せにせず、自分から現場におもむく現場主義のボスなんだ」
友「立派なイスにふんぞり返ってる大企業の社長なんかとは全然ちがうんだよ」
俺「でもそれって、部下がドラゴンボール使ったら困るからじゃねえの?」
友「だったら、ドラゴンボールを一個手に入れた時点で、その一個は自分で確保して」
友「あとの六つは部下に任せればいいじゃない」
友「なのに他の村にもちゃんと自分で出向いてるじゃないか」
俺「そ、そうか……」
俺「なんだか俺、フリーザのことが好きになってきたぞ」
友「だろう?」
30 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/30(日) 17:16:07.49 ID:a56KGijp0.net[12/30]
友「それにフリーザの口調を思い出してみて」
俺「ザーボンさん、ドドリアさん……」
友「そう、それ!」
友「自分よりずっと弱い部下にさん付け、しかも敬語でしゃべってるんだ」
友「ぼくらでたとえると、アリンコかなんかに敬語を使うようなもんだ」
友「このことからも、フリーザはとても性格がいいってことが分かる」
俺「フリーザってすげえんだな……強いだけじゃなかったんだ……」
31 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/30(日) 17:20:43.42 ID:a56KGijp0.net[13/30]
友「他にも、敵であるネイルを褒めたり、悟空を部下に誘ったり」
友「敵にも敬意を払い、時にはスカウトだってする」
友「敵だからすぐに殺す、みたいな短絡的な悪役とは全然ちがうんだ」
友「どうだい? フリーザって理想の上司だと思わないか?」
俺「思う思う!」
俺「俺……今までフリーザのことを誤解してたよ!」
友「君にフリーザのすばらしさに気づいてもらえてよかったよ」
34 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/30(日) 17:26:24.52 ID:a56KGijp0.net[14/30]
俺「!」
俺「おい、あそこ見てみろよ」
友「どうしたの?」
俺「あんなところを悟空が歩いてるぜ」
友「あ、ホントだ! クズだって分かると、なんだか人相も悪く見えるね」
俺「ちょうどいい機会だ! あのクズに自分のクズさを思い知らせてやるか!」
39 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/30(日) 17:30:05.07 ID:a56KGijp0.net[15/30]
俺「よう、悟空」
悟空「よう! ってだれだ、おめえたちは?」
俺「お前ってさ……本当にどうしようもないクズだよな」
悟空「な、なんだよいきなり?」
俺「お前さァ……」
俺「お前が働かないせいでどれだけ奥さんが苦労してんのか、分かってんのか!?」
友「そうだそうだ!」
悟空「ま、まいったなぁ……」
42 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/30(日) 17:33:34.02 ID:a56KGijp0.net[16/30]
悟空「たしかにオラ、チチには迷惑かけっぱなしだけど……」
俺「だけど反省はしないんだよな」
俺「お前は修業とメシしか興味がないクズ野郎だからよ」
悟空「そうハッキリいわれちまうと、つれえもんがあるけど……」
友「奥さんだけじゃなく、悟飯に無理やり武術を習わせたり、戦わせたりしてるしさ」
友「ようするに、家族に対する愛なんかこれっぽっちもないんだよね」
45 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/30(日) 17:37:39.06 ID:a56KGijp0.net[17/30]
悟空「そんなことねえぞ」
悟空「たしかにオラ、修業やメシが大好きだけど」
悟空「それと同じぐらい、いやそれ以上にチチたちのことも好きだぞ」
悟空「愛してる……っていうのはさすがにこそばゆいけどよ」
俺「そのわりにチチはもうプリプリじゃねえとかいってたじゃねえかよ!」
悟空「い!? な、なんでそんなこと知ってんだよ」
俺「うるせえクズ!」
友「ぼくらはなんでもお見通しなんだよ!」
47 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/30(日) 17:42:27.65 ID:a56KGijp0.net[18/30]
友「それにアンタがクズなのは家族に対してだけじゃない」
友「ドラゴンボールでなんとかなる、とかいって地球人を見殺しにしてたじゃないか!」
悟空「いや、あれはあれしかいい方法がなかったしよ……」
俺「ウソつけよ! お前がブウを超サイヤ人3で倒してりゃ済んだんだ!」
悟空「な、なんでそんなことまで……」
俺「見殺しといや、お前は界王をセルの自爆の巻き添えにしたこともあったな」
俺「しかも、ろくに謝らず、界王にしつこいだとか逆ギレしてたしよ」
俺「命をなんとも思ってない、冷酷非情のクズなんだよ! お前は!」
悟空「そういわれちまうと、オラなんもいえねえなあ……」
48 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/30(日) 17:45:13.94 ID:a56KGijp0.net[19/30]
俺「どうだ、自分をクズだって認めるか!?」
悟空「いや、そいつは……」
友「だったらなんか反論してみなよ!」
悟空「う~ん、おめえたちに返す言葉は、ねぇなぁ……」
俺「だろ!?」
俺「お前はクズ中のクズ、ワーストオブクズ、宇宙一のクズなんだよ!」
俺「分かったらとっとと謝れ!」
友「そうだ!」
俺「ク~ズ、ク~ズ、ク~ズ、ク~ズ、ク~ズ!」
友「ク~ズ、ク~ズ、ク~ズ、ク~ズ、ク~ズ!」
悟空「……」
51 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/30(日) 17:50:09.22 ID:a56KGijp0.net[20/30]
悟空「す、すまねえ」
俺「ハッ! ざまあねえなあ!」
俺「よし、もう行っていいぞ、クズ!」
友「これに懲りたら少しは反省しなよ、クズ」
悟空「お、おう」
バシュッ!
俺「ハッハッハ、逃げるように飛んでいきやがった!」
友「ぶざまなもんだねえ~」
52 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/30(日) 17:56:06.10 ID:a56KGijp0.net[21/30]
俺「いやぁ~、さっきはスカッとしたぜ!」
俺「あのクズ、オロオロするばかりで一言の反論もしてこなかったな!」
友「ってことは、やっぱり悟空はクズだったんだね!」
俺「そのとおり! グータラで冷血なゴミクズなんだよあの野郎は!」
俺「!」
俺「お、これまた奇遇だな。あんなところをフリーザが歩いてるぞ」
友「あ、ホントだ!」
俺「よぉ~し、だったら今のうちにフリーザに媚びておこうぜ」
俺「そうすりゃ将来困らねえぞ」
友「そうだね!」
55 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/30(日) 17:59:16.90 ID:a56KGijp0.net[22/30]
俺「こんにちは、フリーザ様!」
友「こんにちは!」
フリーザ「なんだい、キミたちは?」
俺「俺たち、昔からフリーザ様に憧れてまして……」
俺「ぜひ、フリーザ様の部下にしていただきたいんです!」
友「一生懸命働きますから!」
フリーザ「おやおや……そいつは光栄だね」
57 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/30(日) 18:04:16.17 ID:a56KGijp0.net[23/30]
俺(よっしゃ、フリーザ軍に入れればホワイト企業に入ったのと同じことだ!)
友(ぼくはメディカルマシーンをいじくる係がいいなぁ……楽そうだし)
フリーザ「だけど、ボクの部下にキミたちのようなゴミはいらないんだ」
俺「へ?」
友「え?」
フリーザ「だって、どう見てもなんの役にも立ちそうにないからね」
フリーザ「ほら、通り道のジャマだよ」ブンッ
バチンッ!
友「げぼっ!?」ドチャッ…
58 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/30(日) 18:08:21.33 ID:a56KGijp0.net[24/30]
俺「あ……? うわぁぁぁっ!?」
俺(フリーザがちょっと尻尾を振るったら、友がミンチに……)
俺(な、なんでだよ! なんでこうなるんだよ!?)
俺(フリーザは部下想いの理想の上司、のはずじゃあ……!)
フリーザ「ゴミを処分したら、尻尾がよごれてしまったよ」
フリーザ「じゃあ、キミは体に触れずに花火になってもらうとしよう」サッ
俺「!」ビクッ
俺(か、体が……!)ジタバタ…
65 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/30(日) 18:12:21.21 ID:a56KGijp0.net[25/30]
ギューンッ!
俺(俺の体がどんどん上空に……!)
俺(この技はもしかして、クリリンを殺した……!?)
俺「ま、待って下さい! 俺たちがなにしたっていうんですかぁ!?」
フリーザ「いっただろ? 通り道のジャマだってさ」
フリーザ「いったいなにをどう勘違いしたら」
フリーザ「キミたちのようなゴミがボクの部下になれると思ったんだい?」
フリーザ「じゃ、さよなら……」
俺「うわぁぁぁっ! だ、だれかぁぁぁっ!」
70 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/30(日) 18:18:13.04 ID:a56KGijp0.net[26/30]
「やめろ、フリーザッ!!!」
バキィッ!
フリーザ「ぐっ!?」ドサッ…
俺(うわっ! か、体が落ちてく!)ヒュゥゥ…
悟空「よっと」ガシッ
俺「ご、悟空!?」
悟空「突然フリーザの気を感じたんで、まさかと思ったら……」
悟空「おめえ、復活してやがったんだな!」
フリーザ「そのとおりさ。あの時の借りは返すよ、サイヤ人」
71 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/30(日) 18:21:37.26 ID:a56KGijp0.net[27/30]
悟空「おめえはここに隠れててくれ」サッ
俺「は、はいっ!」スタタッ
悟空「フリーザ、おめえはオラがぶっ倒す!」ボウッ
フリーザ「ふん、どちらが宇宙一かすぐに思い知らせてやる!」ボウッ
バキィッ! ドカッ! ドゴッ! ガガガガッ! ピシュンッ! ピシュンッ!
ズガガガッ! ババババッ! ガッ! ドガッ! ズドォッ! バチィッ!
俺(うおお……! なにをやってるか全然分からん!)
75 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/30(日) 18:26:35.55 ID:a56KGijp0.net[28/30]
悟空「だりゃ!」
ドゴォッ!
フリーザ「ぐおあっ!」
悟空「か、め、は、め、波ァ─────ッ!!!」
ズオァッ!!!
フリーザ「お、おのれぇ! ま、またしても……」ボシュッ…
悟空「ふうっ、ずいぶんウデを上げてやがったな……ちょっと危なかったぞ」
俺(す、すげえ……!)
76 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/30(日) 18:30:44.50 ID:a56KGijp0.net[29/30]
悟空「大丈夫か? ケガしてねえか?」
俺「は、は、はい……」
俺「だけど……なんで俺なんかを助けたんです?」
俺「さっきあんたを散々クズ呼ばわりしたのに……腹が立たなかったんですか?」
悟空「そりゃ、オラだってクズっていわれりゃ腹ぐれえ立つさ」
悟空「だけど、おめえたちのいうこともてんで間違ってるってわけでもなかったしよ……」
悟空「それに、いくらおめえたちに腹が立ったからって」
悟空「フリーザみたいな悪い奴にやられそうになってたら」
悟空「助けないわけにはいかねえだろ。オラ、弱いものいじめは嫌いだしさ」
俺「悟空……」
81 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/30(日) 18:36:27.46 ID:a56KGijp0.net[30/30]
悟空「さてと、それじゃとっととドラゴンボールを集めて」
悟空「おめえの死んじまった友だちを生き返らせてやっか!」
俺「あ……ありがとうございます!」
悟空「それと……もうフリーザみたいな奴には近づくなよ」
悟空「今度はオラでも助けられねえかもしれねえしな」
俺「は……はいっ!」
悟空「んじゃ、オラはドラゴンボール集めてくっから! ちょっと待っててくれ!」
バシュッ!
俺「……」ウルッ…
俺「やっぱり悟空はヒーローだ!!!」
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