~リビング~

グリP(以下P)「たまには家族サービスも必要だしな」

千鶴「うふふっ、ショッピングですか…心が躍りますわ!」

ひなた「おとうさん、どこまで行くのかい?」

P「あっはっは!それはな……」

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3: wada ◆hcNEf..zgXd9 2014/11/30(日) 04:38:38.75 ID:1GwihJUT0
~ふれあい商店街入口~

ガヤガヤ

千鶴「なんでここですの…?」

P「嫌いじゃないだろう」

千鶴「それはそうですけれども……」

4: wada ◆hcNEf..zgXd9 2014/11/30(日) 04:39:35.28 ID:1GwihJUT0
ひなた「じいちゃんとおばあちゃんにも会えるんだよぉ!」

千鶴「……まぁ、たまに顔を出すのも悪くはないですわね。ついでに夕飯の材料も買っていきましょうか」

ひなた「したら早く行くべさ!」

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5: wada ◆hcNEf..zgXd9 2014/11/30(日) 04:40:34.44 ID:1GwihJUT0
八百屋「いらっしゃい!って千鶴ちゃんじゃないかい!どうしたんだい今日は!」

千鶴「あらどうも。今日は家族揃ってショッピングですわ!」

P「あ、どうも」

ひなた「こんにちはぁ!」

八百屋「P君に、ひなたちゃんも一緒か。元気にしてたのかい?」

6: wada ◆hcNEf..zgXd9 2014/11/30(日) 04:41:56.04 ID:1GwihJUT0
ひなた「アイドルやってっからねぇ。いつも元気だよぉ」

八百屋「そうかい!んで?今日は何をお探しかね?」

千鶴「キャベツを買いに来たのですけれども」

八百屋「キャベツか…ちょっと待ってな。良いのを持ってきてやるからな」

千鶴「お願いしますわ」

7: wada ◆hcNEf..zgXd9 2014/11/30(日) 04:42:53.80 ID:1GwihJUT0
八百屋「ほらよ、厳選したキャベツだぜ。それにオマケだ!ここのミカンを一袋持ってけ!」ドサッ

ひなた「わぁ!たくさん入ってるねぇ!」

P「いいんですか?」

八百屋「今時の若い家族連れが八百屋に来るなんて滅多にねえからな。だからサービスってわけよ!」

ひなた「ありがとねぇ!」

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8: wada ◆hcNEf..zgXd9 2014/11/30(日) 04:44:12.56 ID:1GwihJUT0
P「ミカン貰えて良かったな。」

千鶴「まあ、いつも何かしら貰ってる気はしますけれども……あら、うおまささん」

うおまさ「おお!千鶴ちゃんこんにちは!」

千鶴「こんにちは。お元気そうですわね」

うおまさ「なんだ!家族揃って買い物に来たのかい!?せっかくなら、ウチも見てってくれよ!」

千鶴「い、いや…、今日は魚を買う予定はありませんので……」

9: wada ◆hcNEf..zgXd9 2014/11/30(日) 04:45:43.51 ID:1GwihJUT0
うおまさ「かーっ!そいつは残念!」

ひなた「ごめんねぇ」

うおまさ「おぉっと…な、なんだかコッチが悪く思えてくるかわいさだなぁ…。そうだ、せっかくだからこの鯛でも持ってけ!」

千鶴「その…何も買わずにそんな立派な魚を頂くわけには…」

うおまさ「構わねえってことよ!こちとら鯛の1匹や2匹をケチるような人間じゃねえよ!」

P「だってさ。快く貰っとけ」

千鶴「では、ありがたく頂きますわ」

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10: wada ◆hcNEf..zgXd9 2014/11/30(日) 04:47:04.26 ID:1GwihJUT0
<ヒナタチャン、マンジュウタベルカイ?
<オヤ、チヅルチャンキョウハオカイモノカイ?

P「はは…俺の嫁と娘は、やっぱり商店街のアイドルなんだな。皆に声かけられてるよ」

千鶴「さすがに疲れてきましたわ……って、そろそろ実家へ行かなければ遅くなってしまいますわ!」

ひなた「うん!じいちゃんとおばあちゃんに会いに行こうねぇ!」

P「じゃ、行きますか」

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16: wada ◆hcNEf..zgXd9 2014/11/30(日) 12:26:11.41 ID:jRYSPT7q0
~二階堂精肉店~

千鶴「お父さん、お母さん!ただ今戻りましたわ!」

千鶴父「ん?千鶴じゃないか。どうしたんだ?急に帰ってきて」

千鶴母「ってあらあら、ずいぶんと大荷物ね」

千鶴「今日は家族みんなでショッピングでしたの。せっかくなので会いに来ましたわ」

17: wada ◆hcNEf..zgXd9 2014/11/30(日) 12:28:28.19 ID:jRYSPT7q0
P「お義父さんにお義母さん、ご無沙汰してます」

千鶴父「P君、キミも来てくれたのかい」

千鶴母「わざわざご苦労様です」

ひなた「じいちゃん、おばあちゃん。ひさしぶりだねぇ」

千鶴父「久しぶりだなぁひなた。元気そうでなによりだよ」ナデナデ

千鶴母「ひさしぶりね、ひなたちゃん」ナデナデ

18: wada ◆hcNEf..zgXd9 2014/11/30(日) 12:32:34.22 ID:jRYSPT7q0
千鶴「お母さん。夕飯用にキャベツを買ってきましたから、ひき肉を分けてくれればロールキャベツでも作ろうかと思ってるのですけれども」

千鶴母「そこまで気を使わなくてもよかったのにねぇ」

千鶴「他にもいろいろありますわよ」

千鶴母「それじゃあ、夕飯の準備でもしますかね。P君とひなたちゃんにお父さんは居間でテレビでも見ていてちょうだい。」

P「すいませんお義母さん。よろしくお願いします」

ひなた「おねがいねぇ、おばあちゃん」

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19: wada ◆hcNEf..zgXd9 2014/11/30(日) 12:57:36.47 ID:jRYSPT7q0
~居間~

千鶴父「さて、何か面白い番組でもやっていないか…」ピッ


『…キャベツ刑事の中身は、ロールキャベツだったのかーーーー!』ピッ


『しぇふ四条貴音の夏野菜すぺしゃる。ようやく、響に練ってもらったぱい生地を使うときがきました』

『頼むさー、貴音ー!』

『今日は本当に作るのでしょうか…』シジョーン…

『きょ、今日はホントに作るの!心配しないでなの!』

20: wada ◆hcNEf..zgXd9 2014/11/30(日) 13:00:16.69 ID:jRYSPT7q0
ひなた「あっ、貴音お嬢さん達が出てるよぉ!」

P「ホントだ。しかしこの企画、まだ料理まで進んでいなかったのか…」

千鶴父「おや、知り合いかね?それじゃあこの番組にしようか」


『いよいよ、2回腐らせたパイ生地を使った料理が登場なの!』

『ふふ…これが、らぁめんをぱい生地で包んだ【らぁめんぱい】です!』

『…ひ、響。ど、どうぞなのー…』

『ん…なぜかおいしいぞ……』

アハハハハハ…

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21: wada ◆hcNEf..zgXd9 2014/11/30(日) 13:25:19.63 ID:jRYSPT7q0
千鶴母「さ、夕飯が出来ましたよ!」

千鶴「たくさん作りましたので、どんどん食べてくださいませ」

P「ロールキャベツに鯛の刺身、鯛茶漬けに野菜サラダ…。もはや何でもアリだな」

千鶴父「いいじゃないか。で、P君、どうだね?酒でも飲んでいくか?」

P「帰りは車なので遠慮します」

千鶴父「そうか…。ま、私も今日くらい控えてもいいかな」

千鶴母「是非、そうしてくださいな」

千鶴「話は済みましたの?それでは、いただきますわ」

ひなた「いただきますぅ」

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22: wada ◆hcNEf..zgXd9 2014/11/30(日) 13:28:59.44 ID:jRYSPT7q0
~食後~

P「ふぅ…。片づけも終わって一息ついたし、そろそろ帰りますか」

千鶴母「もう帰っちゃうのかい?さみしいねぇ…」

ひなた「おばあちゃん。あたしね、また遊びに来っから」

千鶴「そういえばミカンを頂いてましたわ。少し分けておきますわ」

千鶴父「八百屋から貰ったのかい?あそこは良いの仕入れてくるから、大事に食べないとな」

23: wada ◆hcNEf..zgXd9 2014/11/30(日) 13:31:10.42 ID:jRYSPT7q0
P「それではおじゃましました。楽しかったですよ。」

千鶴父「ああ、こちらもね。二人をよろしく頼むよ」

千鶴「また来ますわ。お父さん、お母さん」

ひなた「またねぇ」

千鶴母「ひなたちゃん。おばあちゃんはいつでも待ってるからね」

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24: wada ◆hcNEf..zgXd9 2014/11/30(日) 13:33:11.49 ID:jRYSPT7q0
~自宅~

P「しかし…楽しかったがあっちにこっちにと忙しい日だったな」

千鶴「あなたが言い出したのですわよ」

ひなた「でも、久しぶりにじいちゃんとおばあちゃんに会えて嬉しかったわぁ」

千鶴「良かったですわね、ひなた」

25: wada ◆hcNEf..zgXd9 2014/11/30(日) 13:34:12.40 ID:jRYSPT7q0
ひなた「商店街のみんなに、お礼をしに行かねばな」

P「お礼か…。そうだ…いい考えがある!」

千鶴・ひなた「?」

P「企画・立案は俺に任せておけ!」

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26: wada ◆hcNEf..zgXd9 2014/11/30(日) 13:56:28.51 ID:jRYSPT7q0
~数日後~

千鶴父「ライブをやる?」

千鶴母「いきなりだけど、今日やるみたいね。見に行きましょうよ」

千鶴父「そうだな…。娘と孫の晴れ舞台を見れるのはいいが、急だな?」

千鶴母「ほら、行きますよ!」

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27: wada ◆hcNEf..zgXd9 2014/11/30(日) 14:00:21.76 ID:jRYSPT7q0
ワァァァァァァ!!!
チヅルチャーン!ヒナタチャーン!

千鶴母「お父さん、ちょうど始まるみたいよ」

千鶴父「ハァ…ハァ…間に合った良かったよ…。って、おお…!」



千鶴『今日はわたく…私の家族のような人達がこのステージを見守ってくれている。この歌は誰よりも私を応援してくれる、みんなへ…!』

ひなた『あたしね、暑いのは苦手だけんども、ライブ会場の熱さは、すっごく好きなんだぁ。がんばって、成功させっから!』

千鶴「だから今日はこの曲を歌いますわ!」



千鶴・ひなた『Thank You!』

ワァァァァァァ!!!!

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28: wada ◆hcNEf..zgXd9 2014/11/30(日) 14:02:19.93 ID:jRYSPT7q0
P「おつかれさま。はい、タオル」

千鶴「ありがとうございますわ。みんな喜んでたようで何よりでしたわ」

ひなた「えへへっ!あたしも楽しかったよぉ!」

P「そうか、そりゃよかったよ。」

29: wada ◆hcNEf..zgXd9 2014/11/30(日) 14:05:35.49 ID:jRYSPT7q0
千鶴「今日みたいに、皆を笑顔にできるといいですわね」

ひなた「したら、アイドル頑張らないとねぇ!」

P「ああ、そして目指す先はトップアイドル!」

千鶴「ですわね!」


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f i n

引用元: グリP「みんなで買い物にでも行くか」千鶴「あら、いいですわね」