1 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/12/10(水) 20:49:39.75 ID:ea4FS4vO0.net[1/21]
ココット村
村長「お主が新米ハンターか」
俺「ま、そういうことになるな」
村長「では腕ならしにこのクエストを達成してみるがよい」
ハンターの基本・生肉の調達
俺「ま、基本は大事だな」
3 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/12/10(水) 20:51:07.52 ID:ea4FS4vO0.net[2/21]
アルコリス地方
通称森丘と呼ばれるフィールドに一人のハンターが降り立った
これはたった一人で世界を救った伝説のハンターの物語である
俺「それじゃ、いくとしますか」
4 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/12/10(水) 20:53:40.68 ID:ea4FS4vO0.net[3/21]
アプトノス「!!」
アプトノス、普段はおとなしいが仲間や子供を守る時は外敵を恐れずに尻尾で攻撃を繰り出してくる
アプトノスは感じ取ったので
捕食される側の立場だからこそ自分の目の前に”捕食者”がいることを
アプトノス「ぐぉ・・・・ぐぉぉぉぉ」
俺「お前たちにうらみはないが・・・悪いな」
アプトノスはしばらくの間固まっていたが一匹を残して去って行った
なぜか?
5 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/12/10(水) 20:56:41.12 ID:ea4FS4vO0.net[4/21]
俺「利口だな」
ザシュッ!!!!!
俺はハンターナイフを使うことなく剥ぎ取りナイフでアプトノスを剥ぎ取り始めた
そしてアプトノスは
絶命した
さきほどのアプトノスたちの群れの行動、それは種としての存続を保つために一匹を犠牲にしたのだ
もちろん本来アプトノスは仲間が襲われれば外敵に立ち向かう
しかし、この場合は話は別だ
この場合、外敵に立ち向かうことは確実な死を意味するのだ
俺「これを納品して、クエスト完了!」
6 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/12/10(水) 20:58:12.72 ID:ea4FS4vO0.net[5/21]
村長「ほう、やるではないか」
俺「もっと手ごたえのある依頼はないのか?」
村長「ふむ、では飛竜の卵を運搬してきてはもらえぬか?」
俺「お安い御用さ」
7 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/12/10(水) 21:01:37.50 ID:ea4FS4vO0.net[6/21]
飛竜の卵
美食家たちが好んでたべるといわれている
その味は絶品でハンターにも多くの依頼がよせられている
俺「よいしょっと、この卵か」
ギャオオオオオオオオオォォォ
しかし、ハンターズギルドに依頼が寄せられているということは同時にハンターにしかできないこと、ということになる
さらに運の悪いことに森岡に生息している飛竜は空の王者と呼ばれている
火竜リオレウス
レウス「ギャオオオオオオォォォ!!!!」
8 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/12/10(水) 21:06:56.00 ID:ea4FS4vO0.net[7/21]
俺「リオレウスか」
俺「悪いがこの卵はもらっていくぞ」
リオレウス「オオオオォォォォ!!!」
リオレウスが俺に突進をした
高所から降りてバランスを崩すだけでたやすく壊れてしまう飛竜の卵
この脆さもまた以来の難易度を高めている要因といえよう
当然飛竜の突進などを喰らってしまえばバランスを崩すどころの騒ぎではないので卵など無事ではないだろう
リオレウス「ギャオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」
そしてリオレウスが俺にぶつかろうとしたまさにその時
なんとリオレウスは俺にぶつかる直前で止まったのだ!!
俺「なにかしたか?」ギロッ
レウス「ビクッ!!」
否っ!!止まったのではない!!
リオレウスの突進は俺にあたっている
しかし俺はリオレウスの突進を喰らっても微動だにしていないのだ
それはまるで壁に突進しているかのごとく・・・
9 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/12/10(水) 21:10:36.20 ID:ea4FS4vO0.net[8/21]
俺「この卵のことは諦めるんだな」
レウス「コクコク」
俺「これをキャンプに運んで依頼終了っと」
10 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/12/10(水) 21:13:43.45 ID:ea4FS4vO0.net[9/21]
数か月後・・・
村長「お主も立派なハンターになったのう」
俺「そうか?」
村長「そんなお主に一角竜モノブロスの討伐依頼じゃ」
村長「このモンスターはハンターという職業の始まりでもありわしのこのモンスターの討伐は一流ハンターの証でもある」
俺「ふぅん」
村長「見事モノブロスを狩猟しお主の腕前を証明してみせよ!!」
12 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/12/10(水) 21:17:23.80 ID:ea4FS4vO0.net[10/21]
デデ砂漠
後に旧砂漠とよばれるこの地域に一角竜モノブロスは生息している
角竜ディアブロスと非常によくにているが最大の違いは角
モノブロスの角は別称通り一本でありそのつのに貫かれれば命はない
俺「いたな」
モノ「!!」
モノブロスは感じ取った
この男と対峙をしてはいけない
俺の姿をとらえたモノブロスが次に起こした行動、それは地中に潜航することであった
俺「やれやれ」
13 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/12/10(水) 21:20:20.00 ID:ea4FS4vO0.net[11/21]
俺「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!」
モノブロス「グォオオオォォォォ」
モノブロスは草食であるがテリトリーを犯したものを積極的に排除する
地中に潜り地表にいる外敵を聴覚によってとらえ奇襲する
それ故に聴覚が発達している
ハンターたちはそれを逆手に取り地中にもぐったモノブロスに対して音爆弾をなげショック状態にし地表に引きずりだしている
しかし、俺はなんと自らの声量のみでこれを可能としたのだ
14 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/12/10(水) 21:24:37.30 ID:ea4FS4vO0.net[12/21]
俺「とりあえず角へし折っとくか」
ポキン
モノブロス「グオオオオオオォォォ!!!」
角を折られた痛みによりショック状態を脱したモノブロス
再びモノブロスは潜航した、逃げるために
俺「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!」
俺は再び声を張り上げた
モノブロスは地中に潜っているときに音爆弾で引きずりだした時怒りを露わにする
そして再び潜ってるときに音爆弾を投げたとしても怒り狂ったモノブロスには効かないのである
モノブロス「グアアアアアァァァッァ!!」
そう、本来であれば効かないのだ
ではなぜ俺の咆哮は効いたのだろうか
15 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/12/10(水) 21:28:39.03 ID:ea4FS4vO0.net[13/21]
答えは単純にして明快である
生物は外敵に攻撃をされれば怒る
では災害を目の前にしたらどうだろうか?
大嵐、あるいは地震、火山の噴火、落雷
そういったものに対して生物は怒りをぶつけるだろうか?
モノブロスにとっては俺はもはや外的などという小さな枠に収まりきるものではなかったのだ
故に怒り状態などになるはずもない
それどころか圧倒的な力を前にし恐怖状態にさえ陥っているといっていいだろう
俺「お前にうらみはないが、依頼なんでな」
ヒュッ
俺はモノブロスを蹴った
モノブロスは
絶命した
16 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/12/10(水) 21:32:27.26 ID:ea4FS4vO0.net[14/21]
村長「お主か」
俺「どうした村長、浮かない顔してるぜ」
村長「じつはちょっと困ったことになってな」
村長「いまこの村に山のように巨大な龍、ラオシャンロンが接近しているのだよ」
村長「このままではこの村も危うい」
村長「そこで、あのモノブロスさえも倒すことができたお主にすべてを託そうと思う」
俺「おう、任せろ!」
17 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/12/10(水) 21:36:56.47 ID:ea4FS4vO0.net[15/21]
古龍
それは存在そのものが災厄といわれている伝説の生物
ある古龍は嵐を巻き起こし、またある古龍は紅蓮の世界を創造する
嵐や地震などといった自然災害と同等なものとしてハンターたちには恐れられている
ラオシャンロンも例外ではない
ただ歩くだけである
悪意があるわけでもなく外敵を排除しようとしているわけでもない
ただ歩くだけでラオシャンロンは自然災害と同列であるのだ
そしてこの男もまた・・・
俺「よお」
18 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/12/10(水) 21:44:07.54 ID:ea4FS4vO0.net[16/21]
ラオ「!!!!!!」
ラオシャンロンは歩みを止めた
これまでゆっくりではあるが決して歩みを止めなかったラオシャンロンが、だ
俺「来いよ、老山龍」
ラオ「・・・・・・っ!!」ガタガタ
伝説の黒龍、ミラボレアス
わずか数日で全世界を焦土へと変えると言われている伝説の龍である
おとぎ話のなかでしか存在しないといわれているミラボレアスだが本当は実在しているのだ
なぜ急にミラボレアスの話になるのか?
それはこのラオシャンロンと関係がある
今回突如ラオシャンロンがココット村に向けて前進したのには訳がある
それはミラボレアスの復活を感じ取りその脅威から逃げるためである
これだけの巨体をもつラオシャンロンですらおびえて逃げ出すというかの古龍の力とはいったいどれほどのものだろうか
ラオシャンロンはミラボレアスから逃げるためにここまで進行してきた
だが・・・・・
俺「どうした?こないのか?」
この男がいた
19 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/12/10(水) 21:48:55.36 ID:ea4FS4vO0.net[17/21]
ラオシャンロンは考えた
このまま進行したらどうなるのか
それは火を見るよりも明らか、死である
しかし後退をしたらどうなるか
ミラボレアスに滅ぼされるであろう
どちらにしても死は免れない
だが少しでも生き伸びる可能性が高いか?
それは当然ミラボレアスに挑むほうが高いだろう
俺「ん?」
ラオ「グォォォ・・・・」
なんとラオシャンロンは進行方向を変え逆方向にむけて走り出したのだ
戦いに勝利した!
20 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/12/10(水) 21:51:10.99 ID:ea4FS4vO0.net[18/21]
・
・
・
ミラボレアス「グルルルルル」
ラオシャンロン「グオオオオオオオオオォォォ!!!」ガブリ
ミラボレアス「ガアアアァァァァ」
ラオシャンロン「グァァァッァァァ!!!!!」
ドッシーーーーーーーーーーーーン
ミラボレアスは活動を停止した
世界の危機はラオシャンロンによって守られたのだ
戦いに勝利した!
22 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/12/10(水) 21:53:40.36 ID:ea4FS4vO0.net[19/21]
村長「お主ももう英雄の風格じゃな」
俺「いいや、本当の英雄は老山龍さ」ボソ
村長「む?何かいったか?」
俺「なんでもない」
俺「村長、俺旅にでるよ」
村長「なんと!それはまことか!?」
俺「ああ、新たなる狩猟の地が俺を待ってるんだ」
村長「そうか、ならば誰もお主を止めることなどできぬ」
村長「いくがいい、お主こそこの大陸で一番の勇者!」
村長「モンスターハンターじゃ!!」
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